お知らせ : ページ 129

化粧合板のものは、注意が必要

先日、アンダーセン(Andersen)製の両開きフレンチドアをスライディング・パティオドアに交換してきたという記事を書かせて頂きました。

雨が当たって屋外側の化粧パネルが剥がれてきたことが、交換するきっかけでしたが、取り外してきたドアを廃棄する為に会社に持ち帰ってきたのですが、数週間程すると写真のようになりました。

何度か雨に当たって、ドアの木部が水を吸ったのでしょう。室内側の木目の化粧合板が、ご覧の通り剥がれてきました。

確かに大きな木製パネルですから、無垢材という訳にはいかないでしょうが、せめて無垢材を集めた集成材で作ってあって欲しいものだと思いました。

でも、単板としては厚めの板ですから、国産のプリント合板のようにすぐにあんこが見えてみすぼらしくなるということはありません。まあ、高級なドア製品ですから、木目も美しい仕上げにしたかったのだと思います。

ただ、屋外側のガラスの周囲から雨がドア内部に侵入するといったトラブルの場合、内部の木部が腐って、それが室内側の化粧合板にも影響してくるという不具合も少なくありません。

そういう時は、室内側も黒く黒ずんだり、木が腐ってきたりしますから、外の状態に十分留意する必要があります。それを予防する為には、サッシのガラスやその周囲の枠を定期的に防水処理することが必要です。

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どんどんこなします

現在、装着前の防水作業を行っているペラウィンドウ(Pella)のダブルハング用下窓(ボトムサッシュ)建具。

ティンバーケアで木部の防水塗装を行う前に、まずは屋外側のガラス面の防水処理を行いました。

とは言っても、ペアガラスの近くまで行かないと防水処理がどこにしてあるのか全く見当も付きませんね。でも、人が気付かないくらいにきれいに仕上がっていますから、ぱっと見分からないというのはいいことです。

ただ、アメリカ人が作っているものは造りが大雑把ですから、白いアルミカバーのつなぎ目や水抜きの様子などをよく観察して適切に処理しないと、将来サッシの雨漏りが発生するリスクを払拭出来ません。

そういうことは、サッシをたくさん見てメンテナンスをしてきた私共のような専門家しか分からないでしょうから、単に来たものを取り付けるだけという建築業者さんとは一味違います。

サッシの雨漏れによって木が腐ったり、ガラスの中が曇ったりしたという経験のある人なら分かると思いますが、この経験と技術がサッシの寿命を大きく左右するかも知れません。

それにしても、交換する新しい建具の入荷が毎週のように続いていますから、どんどんやらないと会社の中が一杯になってしまいそうです。

<関連記事>: 泥棒も侵入を諦めたようですが・・・ (2020年12月18日)

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塗り直しが終わりました

昨日、サーマトゥルー(Therma-Tru)社のファイバーグラスドアの塗り直し途中の記事を書かせて頂きましたが、今回完成しましたのでご覧に入れます。

ドア全体を写真に入れる為に少し引いて撮ったのと、ベタ塗りされた古い塗装の塗り直しだったので、あまり木目が出ていないように見えますが、実際は木目や木肌の色の変化のようなものもまあまあ表現された感じに仕上がっています。

新しいドアハンドルはボールドウィン(Baldwin)製。ゴールドのドアヒンジも新しいものに交換しました。

ステンドグラスの周囲のドア枠は、結構大きめの隙間が明いていましたので、念入りに防水処理を施しました。新築の際やリフォームの際でも、普通の住宅メーカーではこうした防水処理をすることはありません。

でも、これをやっておくと、ステンドグラスの中が曇ったり、内部結露を起したりするリスクが極端に減りますから、やっておいて損はありません。

それにしても、トランザム付きのダブルサイドライトドアは、本当に豪華ですよね。まるで、ドアメーカーのカタログ写真のようです。この玄関ドアを何十年に亘って使い続けたいなら、材料や施工に拘ってメンテナンスをしたいものです。

<関連記事>: 木目調グラスファイバー製ドアが蘇ります (2020年11月29日)

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木目調グラスファイバー製ドアが蘇ります

こちらは、サーマトゥルー(Therma-Tru)社のトランザム付きダブルサイドライト玄関ドア。

豪華な玄関ドアですが、表面のグラスファイバーのパネルに塗られた塗料が劣化して、黄色く変色しています。

通常10年毎くらいで塗り直しが必要ですが、随分と長く塗装をしていなかったようです。また、黄色く変色した塗料も美しい木目を出せる専用塗料ではなく、ベタ塗りの塗料だったらしく、木目を出す為の凹凸が消えて平面的な木目が薄い状態になっていました。

ここまで行くと、木目を出せる専用塗料を使っても、うまく木目が出ないかも知れないという話をペンキ屋さんとしていたのですが、取り敢えず表面の劣化した塗料を薄く剥がして、塗ってみようということになりました。

塗った塗料の色は、ナチュラル・オーク。茶色ではありますが、塗料の色の中では中間色という感じです。慎重に丁寧に着色の塗料を塗ってみましたが、やはり多少木目の凹凸がなくなっている関係で気持ち木目が薄い気もしますが、この状態としては復旧作業はまずまずの出来ではないかと思います。

やっぱり、グラスファイバーのドアに木目を演出する仕事は、材料と職人のセンスがないとうまく出来ませんねぇ~。この塗料は結構乾きが遅いので、着色しても次に塗るトップコート(クリア色の着色塗装保護材)の塗料は1日置いてからしか作業が出来ません。

多くのペンキ屋さんは、ここで仕事を終えてしまうとまた1日現場に来て作業をしなければなりませんから、半乾きでもトップコートを塗ってしまうと思います。

でも、そんなことをすると、表面の塗料は乾いても下地の着色塗料は乾きませんから、剥がれやすくなってしまうので危険です。木目を長く維持する為の塗装であれば、何日か掛かっても手順通りに作業を進める必要がありますよ。勿論、技術とセンスは必修です。

<関連記事>: 塗り直しが終わりました (2020年11月30日)

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ガレージドアのチェーンは張り過ぎない!

今日、名古屋市のお客様のおうちに伺って、ガレージドアのオープナーのメンテナンスをしてきました。

オープナーは、リフトマスター(LiftMaster)製のチェーン・ドライブ。

当初お客様からの相談は、ドアが下がり切った時に逆回転して開いてしまうというものでした。

それなら調整で何とかなると踏んでいたのですが、相談を受けた日から本日までの間にお客様自身で緩んだチェーンをパンパンに張ってしまったようで、その為にチェーンが巻き付くギア(スプロケット)がドア方向に曲がってしまい、それと連動しているシャフトまで歪んだ結果、モーターに負荷が掛かって動かなくなったという状況でした。

伺った際にチェーンを緩めましたが、既にギアの付いたシャフトは曲がった状況では元の正常な状態には戻りませんでした。単純に電動オープナーの上げ下げの調整だけならよかったのですが、器具そのものが破損してしまったのでは、調整の仕様がありません。

確かにドライブ・チェーンが伸びて緩くなってくると、ギアから外れてしまう危険があるのですが、必要以上に引っ張ってしまっては元も子もなくなります。

ガレージドアのメンテナンスは、出来るだけご自身でやって頂くのが基本ですが、その手順や注意点については慎重に確認の上行うようにして下さい。(不安な時は、専門家に任せましょう)

今回の不具合は、オープナーそのものを交換しない限り直すことは難しい状況ですが、施工後15年も経っているということで、そろそろ寿命が来ていたのかも知れません。

因みに、今私たちが使っているのは、ベルト・ドライブやスクリュー・ドライブのものですから、チェーンのような張り調整は必要ありません。

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下窓6枚仕上げます

今回は、アンダーセン(Andersen)社製ダブルハングの下窓(ボトムサッシュ)のみを6枚防水処理します。

こちらは、大垣市の輸入住宅に取り付ける予定の建具ですが、長年の使用でガラスの縁から建具の木枠に雨が侵入して、木が腐ってしまいました。

特に南側や東側の外壁面に取り付けられた窓については、台風の風当たりが強いせいで、余計に雨が入りやすいと思います。

当然、新品の交換用建具もメーカーが製造段階でコーキング等を入れて防水処理をしているのですが、アメリカ人の仕事ですからやっぱりある程度雑であることを考慮する必要があります。

また、建具の木枠については、メーカーからの出荷時点で無塗装状態でやってきますから、こちらでの塗装も念入りに行う必要があります。

普通の住宅メーカーや工務店だと、内装用のニスを着色して木部に塗るという方法が一般的ですが、ニスには防水性能がありませんから、万一の際に何も役割を発揮出来ません。

屋外側のペアガラスの周囲やガラス押えのつなぎ目など雨漏れのリスクがありそうな場所は防水処理し、万一雨が入った時の逃げ道には敢えて防水処理をしないという工夫が必要です。

また、室内側の木部には、木部専用の防水塗料 パラペイントのティンバーケアを使うなどして、雨などから木を保護してあげることも大切です。

こうやって、交換用の建具を施工する前に防水作業を行うと、窓に付けた後では塗りにくい部分にも十分気を遣って施工が出来ますから、現場作業よりも丁寧な仕事が出来ますよね。

それにしても、建具6枚を防水するのって、結構手間が掛かります。だって、全て手作業ですし片面を施工後半日以上は乾かさないと裏面の作業が出来ませんから・・・。

<関連記事>: 今日は、バランサーと一緒に建具交換 (2020年12月17日)

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スウェーデン製の三角開き窓のメンテナンス

勉強会で知り合いの塗装会社の社長さんから、古い輸入住宅の外装の塗り替えをしている時に、輸入の木製サッシに付いている部品を誤って壊してしまったとの相談がありました。

20年以上前に建てられた北欧系の輸入住宅ということで、どこにも相談する先がなくて困っていたら、ふと私を思い出してくれたみたいです。

どんな部品か分からないので写真を送って下さいと依頼して、頂いた写真がこちらです。

これは、金物の丸く明いた溝にプラスチックの細長い部分が差し込まれて固定されるという構造の金物です。細長い部分の上半分が割れて欠損した状態になっていますから、しっかり固定出来ず緩くなっている状況ですね。

でも、実はこのサッシや部品は、以前別のお客様のおうちで見たことがありますし、これを調達するスウェーデン・ルートも持っています。

そこのお宅のものは、まだ破損はしていなかったのですが、見る限り古くなれば樹脂が劣化して破損することが分かりましたので、そのお客様には破損に備えて今のうちに部品を調達しましょうというお話をさせて頂いたところでした。

このサッシは、日本やアメリカ・カナダのサッシとは違って、普段閉まっている時は2つの建具がこの金物で1つになった状態で窓枠内に入っています。そして、一旦窓を開けると、これが分かれて三角の形状でサッシが固定されます。

なかなか言葉だけで説明するのが難しいですが、三角形で建具が出っ張るので風は通るし建具も固定されて防犯上の心配も少ない状況を作り出します。

ただ、このサッシは木製でガラスを建具枠に固定(防水)するのも、スウェーデン製の特殊なパテを用いなければなりません。ですから、サッシにパテを打ち直すという時には、この樹脂製の固定金物も一緒に海外から調達するのがお勧めです。

<関連記事>: こりゃ、ひどい (2020年6月24日)
<関連記事>: 日本でこれを調達するのは至難の業かも・・・ (2021年1月9日)
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輸入玄関ドアが下がりにくいドアヒンジ

高さ2mくらいの輸入の玄関ドアなら、ドアヒンジが3枚装着されています。

輸入のドアは頑丈に作られていますから、木製でもグラスファイバー製でもスチール製でも相当な重さがありますので、それを支えるヒンジ(蝶番)も肉厚なステンレスやスチールで出来ています。

ただ、毎日頻繁に開閉する玄関では、蝶番同士の摩擦が大きく、合わせ目が徐々に摩耗してしまうのは仕方ありません。

ですから、ドアヒンジの寿命は、おおよそ10~15年程度。それ以上使い続けると、ドア下が敷居に擦ってきたり鍵がうまく穴の中に入らなくなったりします。そうなるとドア自体の破損やロックの不具合につながりますから、早めに交換・調整することが大切です。

そういう問題を出来るだけ先送り出来るように、私たちは蝶番の合わせ目に太いベアリング・ワッシャーを挿入したドアヒンジを調達しています。これが入ったヒンジだと、蝶番の摩耗が減りますし、摩耗した黒い金属粉も出なくなります。

勿論、摩耗を完全に止めることは出来ませんから、ある程度使ったら交換はしなければならないのですが、15年くらいではビクともしません。

普通のドアヒンジに比べれば、価格は高いものとなりますが、これを交換する期間が長くなれば、その分作業に係る人件費も抑えることが可能ですし、トラブルも少なくなるのですから、いいものを使う方が反って得だと思います。

皆さんのおうちの玄関ドアや勝手口ドアを確認して、ヒンジの摩耗が進んでいるようなら、交換しておくと安心ですよ。

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ボウウィンドウの建具、修復完了

先日、アルミクラッドのサッシを分解して、木枠とアルミ枠とが分かれた状態にしたものを記事でご覧頂きました。

今回、新しいペアガラスを入れ直して、枠を組み上げて元通り復旧させた建具がこちらです。

リッチモンド(Richmond)社のボウウィンドウに5枚入っていたケースメントの建具ですが、ご覧の通り美しく修理することが出来ました。(まだ、修理が必要な建具は残り4枚ありますが・・・)

四方の枠を組み上げる時、ちゃんと対角線をみて組上げないと歪んだ四角になってしまいますから、そういう細かな寸法もチェックしなければなりません。

勿論、一旦確認した寸法が狂わないように、コーナー部分にクランプを当てて角度を決めた上で各部材を装着していきました。

今回、ガラスが曇ったということでペアガラスを交換することとなった訳ですが、アルミクラッドのサッシで分解出来るものは少数です。

ただ、ガラスのみの交換が出来ないものは、建具自体をそのまま交換しなければなりませんから、海外のサッシ・メーカーに依頼して製作してもらう必要があります。

その分、時間も費用も多く掛かりますし、古い建具はゴミになってしまうので、無駄も多いと思います。

ガラス交換する為には、窓枠からの取外し・開口部の雨養生・建具の分解・ガラスの採寸・ペアガラスの調達・建具の組み直し・防水処理・木部防水塗装・窓枠への装着・窓調整といった具合に様々な手順や手間が掛かりますが、ガラス以外は廃棄物が出ないという点ではエコではないでしょうか。

また、同じようなガラスのトラブルが出ないように、組み直ししながら雨対策が出来るという点でも、安心感はあるかも知れません。まあ、施工する私たちとしては、手っ取り早く建具を交換・修理が出来る方が楽ではあるんですけどね。

勿論、メーカーが古い形式の交換用建具を作ってくれないという場合もありますから、そういう時は今回のように手間暇掛けて作業する必要はありますが・・・。でも、こんなに時間を掛けて窓を直す業者は、国内でも殆どいないかも知れません。

<関連記事>: 2重構造の建具枠 (2020年11月21日)
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これじゃあ、水は抜けないですよ

昨日、大治町にある輸入住宅のサッシ・メンテナンスを行ってきました。

様々な作業を行ったのですが、今日はその一つをご紹介しましょう。

写真は、2階のベランダに取り付けられたミルガード(Milgard)社製掃出しサッシの下枠レールの部分を写したものです。

シルバーのレールの周辺が黒ずんでいるのが分かります。ここは元来白い樹脂で出来ていますから、こんなに黒くなることはありません。

こちらのおうちは、周囲を畑に囲まれており、周りの家も少し離れた位置にあることから、風当たりも少し場所です。ですから、風に運ばれて細かな砂ボコリや排気ガスの油汚れなどが飛んできます。

また、南東からの台風の強い風雨が、このサッシを直撃します。お客様曰く、台風や強い雨の時にサッシのレールに雨が溜まり、サッシ枠を乗り越えて室内側に水が溢れてくるそうです。

普段、この部分を見ても水抜きの穴のようなものは見られないのですが、実は金属レールを外すとサッシの両サイドに小さな水抜き穴が見えてきます。万一下枠に雨が入り込んでも、そこから外に開けられたドレンホールへと雨水が流れていって、排水されるという仕組みになっています。

サッシを開閉したりすれば、砂やホコリは自然と溜まっていく状況ですし、戸車が付いたドアの下はどうしても僅かな隙間が明いてしまいます。

ですから、何も掃除しなければ、砂ボコリが徐々に下枠内に溜まっていき、そのうちレール下の水抜き穴を塞いでしまいます。その後、台風で雨が下枠内に吹き込んでくれば、自ずと雨が溜まってしまい排出出来ない水が室内へとオーバーフローすることとなります。

輸入サッシが高性能な為に、高い気密性が反って雨を呼び込んでしまうということはあるのですが、それに加えて日頃の掃除不足が台風の際の大きなトラブルとなることを意識しなければいけません。

レールを外して掃除するとレールを曲げてしまう恐れもありますから、素人の人にはお勧めしませんが、半年に一度レール枠だけでもきれいにして頂ければ、ある程度オーバーフローを防げるように思います。

勿論、水抜き穴が詰まってしまいどうしようもないという場合は、私たちのような専門家に依頼して、分解掃除をしてもらうようにして下さい。掃出しサッシのレールからのオーバーフロー問題は、この原因が結構多いと思いますから・・・。

あと、雨の当たりが頻繁だったせいか、ペアガラス内のスペーサーにヒビ割れや錆びが出てきています。取り敢えず、ガラスの周囲等に防水処理はしましたが、近い将来ペアガラスの交換が必要だと思います。

<関連記事>: お手入れは、道具がないと始まらない (2021年1月23日)

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