スウェーデン製の三角開き窓のメンテナンス

スウェーデン製の三角開き窓のメンテナンス

勉強会で知り合いの塗装会社の社長さんから、古い輸入住宅の外装の塗り替えをしている時に、輸入の木製サッシに付いている部品を誤って壊してしまったとの相談がありました。

20年以上前に建てられた北欧系の輸入住宅ということで、どこにも相談する先がなくて困っていたら、ふと私を思い出してくれたみたいです。

どんな部品か分からないので写真を送って下さいと依頼して、頂いた写真がこちらです。

これは、金物の丸く明いた溝にプラスチックの細長い部分が差し込まれて固定されるという構造の金物です。細長い部分の上半分が割れて欠損した状態になっていますから、しっかり固定出来ず緩くなっている状況ですね。

でも、実はこのサッシや部品は、以前別のお客様のおうちで見たことがありますし、これを調達するスウェーデン・ルートも持っています。

そこのお宅のものは、まだ破損はしていなかったのですが、見る限り古くなれば樹脂が劣化して破損することが分かりましたので、そのお客様には破損に備えて今のうちに部品を調達しましょうというお話をさせて頂いたところでした。

このサッシは、日本やアメリカ・カナダのサッシとは違って、普段閉まっている時は2つの建具がこの金物で1つになった状態で窓枠内に入っています。そして、一旦窓を開けると、これが分かれて三角の形状でサッシが固定されます。

なかなか言葉だけで説明するのが難しいですが、三角形で建具が出っ張るので風は通るし建具も固定されて防犯上の心配も少ない状況を作り出します。

ただ、このサッシは木製でガラスを建具枠に固定(防水)するのも、スウェーデン製の特殊なパテを用いなければなりません。ですから、サッシにパテを打ち直すという時には、この樹脂製の固定金物も一緒に海外から調達するのがお勧めです。

<関連記事>: こりゃ、ひどい (2020年6月24日)
<関連記事>: 日本でこれを調達するのは至難の業かも・・・ (2021年1月9日)
<関連記事>: こんなのそのうち千切れちゃうよね (2021年11月2日)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。