あの腐った木製建具が、この通り

あの腐った木製建具が、この通り

昨日、リッチモンド(Richmond)社のダブルハングサッシの木製建具枠の補修の様子を記事に書かせて頂きましたが、ペアガラスを入れ換えて、アルミカバーを装着したのがこの写真。

内部結露を起して、ガラスの中が曇った状態でしたが、見事に美しくなっていますでしょ。

アルミクラッドのカバーも、濡れた手ぬぐいで汚れをきれいにしてから、元通りに木枠へ取り付けました。

当然、アルミカバーのつなぎ目やペアガラスの周囲には、防水コーキングを入れてありますし、ペアガラスの屋外側と室内側のそれぞれに防水テープも付いています。

建具を一度分解して構造も十分に理解していますから、どこが雨漏れの弱点になるかをチェックして、木枠が腐らない対策も施しています。ですから、オリジナルの状態よりもより一層雨漏れに強い建具に変わっているのです。(室内側の木部も、パラペイントの木部専用防水塗料 ティンバーケアを2度塗りしています)

ただ、万一雨が建具内に侵入した時のことも考えて、ちゃんと水抜きになり得る箇所は敢えて防水処理をしない状態にしてあります。(当然オリジナルの状態でも、そこの防水処理はされていませんでした)

解体作業を始めてから組み上がるまで、1週間以上の時間を掛けて仕上げていますから、修理原価は度外視ですね。でも、こういうことをすることで経験も積めますし、輸入サッシについて理解を深めることも出来る訳ですから、トライする価値はあります。

ただ、道具や材料の準備もしないで闇雲に修復を行えば、破損や復旧不能なんてことにもなりかねませんから、素人のお客様がいきなりやってみるというのはお止め下さいね。

また、防水処理はあくまで一時しのぎですから、10年毎にガラスの周囲等の防水をやり直す必要があることをお忘れなく。(お客様の中には、これでもう一生大丈夫と勘違いされる方もたまにいらっしゃいますから・・・)

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