お知らせ : ページ 128

ローラー部分が外れちゃうんですよね

お客様から収納折れ戸として使うバイフォールドドア用の部品が破損したので、調達出来ないかというご相談を頂きました。

その部品はピボットと呼ばれる部品で、折れ戸を支える軸部分であったり、扉を開閉する際にレールの中を走る機能を果たしたりします。

今回のものは、頭の部分にローラーが付いたローラーピボットなんですが、こちらはレールを走る方に使用して、20年以上前の輸入住宅ではよく使われた部材です。

ただ、長年使っていると、カシメで固定した部分が割れて、ローラー部分が脱落してしまうという不具合がしばしばあります。まあ、プラスチックで出来ていますから、経年劣化は仕方ないですよね。

今、このタイプのピボットは殆ど日本には入ってきていません。現在すぐに入手出来るものは、ローラーが付いていないタイプのものになっていて、それは比較的破損が少ないように思われます。

でも、それはローラーが付いているものと互換性はありませんから、ローラーピボットが破損したら、国内で販売してくれる業者は殆どいないといった状況です。

また、この部品もサイズが違うものがありますから、アメリカから取り寄せるにしてもちゃんとデザインが同じものを調達しないと、ドアに装着出来ないなんてことになってしまいます。

私たちは、そういうことにも気を遣って調達するように心掛けていますから、余程間違えることはありませんが、お客様側で早合点して注文をされた場合はその限りではありませんから、注意して下さい。

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歪んで組み立てては元も子もありません

年末までに納めるべく、リッチモンド(Richmond)のボウウィンドウ用ケースメントサッシのガラス交換作業が大詰めを迎えております。

この案件以外にも年末までに施工を完了しなければならない案件が、複数存在していますから、至る処で準備作業が進んでおります。

リッチモンドのサッシのペアガラスを交換する為には、建具の全てをばらさなければなりません。

まずは、全てのビスを外した上で、四方の建具枠を分解します。そうするとガラスが見事に外れますから、次に建具枠をアルミ枠と木製枠とに分離します。

こうやって書くと簡単なように見えますが、実はこれが結構大変なんですよ。それから古い防水テープをそれぞれの枠からきれいに剥がしていくのですが、これを剥がすのがまたまた至難の業。

剥がすだけでほぼ半日の時間が掛かってしまいます。それを終えて建具の木製枠を組み上げた状態がこの写真。単純に四方を合わせるだけでは、長方形にはならず平行四辺形になってしまいますから、4つのコーナーに専用のクランプを当ててそれぞれ直角になるように固定します。

更に対角線を計測して、正しい位置に来ているかを確かめなければせっかくガラスを入れて組上げても建具が窓枠に入らないなんてことになりますから、作業は慎重に行わなければなりません。

手間や技術のいる修理ですが、これが出来る輸入住宅ビルダーは、日本でほぼホームメイドだけかも知れませんね。

<関連記事>: 年末に間に合いました (2020年12月22日)

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マーヴィン用網戸のコーナー部品?

お客様からマーヴィン(Marvin)社の輸入サッシに付いていた網戸をメンテナンスしたいので、網戸のコーナー部品が欲しいという問い合わせを頂きました。

写真がその部品ですが、黄土色がかったような特殊な色をしています。

マーヴィンのコーナー材も形や色も様々あるのですが、この色のものは見たことがないですねぇ。(あとでお客様に仕様書や図面を確認頂いた処、ハード(Hurd)社のサッシと判明しました。であれば、色はゴールド?)

網戸は、長年屋外で風雨や太陽の光に曝されていることが多く、グラスファイバー製のスクリーンだけでなく、網押さえのゴムや網戸を固定するスクリーンピンといったものも劣化します。

掃除をする為に網戸を外す時には網戸を落下させたりして、アルミフレームが曲がってしまうこともしばしばです。サッシメーカーによって網戸の仕様も違いますが、20年くらいしたら網戸もメンテナンスをしてあげるといいかも知れませんね。

私たちなら、サッシメーカーに依頼するだけでなく、メーカー不明やメーカーが廃業してしまったような場合には、適合する部材を取り寄せて同じ仕様・サイズの網戸を製作することも可能です。

相談する住宅メーカーがない人でも相談を受け付けますから、お困りの際はご連絡下さい。

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国産サッシに輸入のスパイラルバランサー

以前トステムの上げ下げ窓に輸入のスパイラルバランサーを取り付けて修理したという記事を書かせて頂いたことがありますが、今回同様の案件について福井県のお客様から相談されました。

サッシメーカーは不明ですが、国産の窓に何故か輸入のスパイラルバランサーが装着されていて、バランサーやその周辺部品が経年劣化で破損しています。

状況は、以前修理したものと全く同じですが、建具とバランサーをつなぐピボットシューという部品の色が異なっています。ただこの色の違いもサッシの色に合わせて変えてあるだけで、部品そのものは同じような気がします。

以前修理した経験からすると、バランサーを違うタイプのものに変更して、それに適合する形のピボットシューを装着してやる必要があります。でも、ピボットシューを入れ込んである溝(レール)には現在入手出来るピボットシューは、少し小さめというのが欠点です。

そうは言うもののちゃんと装着さえすれば、動作に支障のない状態にまで持っていくことが可能ですから、私たちなら直せるはずです。

でも、このお客様は、結局私たちからは部品を調達せずに、他社から仕入れたバランサーと自分で補強するピボットシューを使ってご自身で直されるみたいです。

しかしながら、ピボットシューは劣化して破損してしまうと、材質そのものの劣化によって補強が役に立たないような気がします。修理に挑戦されるのはいいことですが、プロにしか出来ない仕事というものがありますから、部品代や修理費だけで考えるのはあまりお勧め出来ません。

だって、サッシメーカーは、どこにどんな部品を使ったらいいのかということを全く考えずにこの上げ下げ窓を製品化しているようですから・・・。

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突然の変更も困りものです

先日、お客様からご依頼頂いたアルメトコ(Almetco)社掃出しサッシ用のドアハンドルがアメリカから届きました。

ただ、私共がオーダーしたものと若干違うハンドルセットが届きました。

私共が注文したのは、ハンドル部分とロック・ラッチが飛び出す台座の部分が一体となったものだったのですが、届いたものは写真のように台座部分が2つに分かれていて、それを1つに組み合わせて使うというものでした。

こういう場合、メーカーが違うものを発送してきたと思うのが普通ですよね。ですから、メーカーに写真を送って、オーダーしたものと違うので正品を送り直して欲しい旨伝えました。

その後、メーカーから返事があり、これは正しい製品で以前のものは既に製造されていないということでした。

いや、そういうことなら、出荷する前に事前にその旨を私たちに連絡して、新しいタイプのものを出荷してもいいかといったやりとりがあって然るべきと思い、クレームを言いました。

ただ、アメリカ人の担当者は、全然悪いことをしたと思っていないようで、製品は更新されたの一点張りでした。

まあ、アメリカではこういうことはよくあることかも知れませんが、私としてはお客様から注文を頂く前に製品の形状・寸法をお伝えしていますから、出荷後に言われても困ってしまいます。

とは言っても、担当者が無理やり嘘を付いているということでもなさそうですし、実際にこの部材が出回っているようですから、使用には問題ないと思われます。

恐らく、一体型だとドアの開き勝手が左右で違う時に、ハンドルを上下反転させなければならないので、ロック・ラッチも逆様になってしまいます。

それを解決する為に、ロック部分とハンドル部分とを別々にして、ロック部分を反転させられるようにしたのではないかと思います。

まあ、そのこと自体はいいことだと思いますが、もう少しちゃんと事前説明があるといいんですけどね・・・。お客様には発送する前にその旨説明をして、ご諒解を頂いてから出荷する段取りを取りました。

<関連記事>: 無理に引っ張ったのかなぁ? (2020年11月10日)

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交換したとは思えないくらいクラシックでしょ

一昨日、愛知県知立市の輸入住宅でハーフサークルの半円ガラスを交換したという記事を書かせて頂きましたが、今日もそのお宅の話題です。

2階にある2つ並んだウェンコ(Wenco)製ダブルハングサッシですが、ガラスからの雨漏れで木製の建具が腐ってしまい、外装のアルミカバーも脱落寸前という状態でした。

ウェンコ自体は、既に会社がありませんから、普通であれば窓を外壁から外して丸ごと交換となりますが、ウェンコの窓枠は外さずそのまま利用して、中に挿入されている上下の建具のみを交換するという施工を行いました。

この交換作業に使ったのは、シエラ・パシフィック(Sierra Pacific)社のアップグレード・キット。窓の寸法を正確に測って、それに基づいてメーカーがピッタリサイズの建具を製作してくれるというサービスです。

ただ、これが使えるのは、シエラ・パシフィックの仕様に適合する窓枠のものだけですし、ケースメントのようなサッシも対象外です。

ウェンコのサッシは、仕様に適合する形状の窓枠でしたし、今回のものはダブルハングサッシでしたから、寸法を間違って計測しない限りは交換することが可能でした。

新しい建具は、木部が無塗装ですし、ガラスの周囲もメーカーで防水処理がされただけですから、既存の窓枠の色に合わせてティンバーケアで防水塗装を行った上で、ガラスの周囲も私たちで再度防水処理を施しました。

また、シエラ・パシフィックのサッシは、木部に「コアガード」という仕様の防水木材を使用していますから、雨漏れで腐る心配はありません。手が掛かっている分少し費用は高いですが、雨漏れによる損傷リスクの心配を考えたら、安い買い物かも知れませんね。

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アルミクラッドサッシの半円ガラスの交換

昨日、愛知県知立市の輸入住宅でハーフサークルの半円ガラスの交換を行いました。

サッシは、ウェンコ(Wenco)のハーフサークルで、ペアガラスの周囲に回してあるスペーサーが経年劣化ではみ出してきていました。

多分ガラスの周囲から水が入ったか、長年の気温の変化によってスペーサーが変形したのが原因だと思われます。

写真は、不具合のあるペアガラスを外して、新しいガラスを装着する準備をしている処ですが、ガラスやその周囲がきれいに外れているのが分かりますね。

でも、これを外すのが相当大変な作業でした。周囲の木製ガラス押えに何ヶ所か隠しビスが打ち込まれており、それを切断しないとガラス押えが外せません。

当然、ガラスも外れませんから、太いビスを金ノコで切る訳ですが、殆ど隙間も空いていませんし、半円ですから大きな刃が付いたものも入りません。ほぼ手作業で金属を切らなければならず、今回ガラス交換をする半円窓は2ヶ所ありましたから、交換には5時間近く掛かりました。

ただ、幸いだったのは、事前に実寸法を計測したガラスのサイズが、ほぼ正確であった為、製作した新しいガラスをスムースに挿入することが出来ました。恐らく普通のサッシ屋さんやリフォーム屋さんでは、絶対無理と言って見積もしてくれないでしょうね。

<関連記事>: 気密スペーサーが機能していない (2020年1月24日)

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軸が折れたら、オペレーターを交換

築25年の輸入住宅にお住まいの方から、マーヴィン(Marvin)社のケースマスター(ケースメント)のハンドルカバーが破損しているので交換したいというご相談を頂きました。

まずは、状況を確認したいので写真を送って頂きたいとお願いして、お送り頂いた写真がこちらです。

確かにハンドルを挿入する為の穴が明いている部分に欠損が見受けられますが、カバーよりもハンドルと一緒に引っこ抜けたオペレーターの回転軸の方が問題です。

ハンドルの先に付いている軸パーツは元々オペレーターの一部で、これが折れてしまうとうまく開閉が出来なくなります。何か開閉に問題があって、力を入れてハンドルを思いっ切り回した結果、軸部分で折れてしまったということだと思います。

形状や詳細寸法が分かれば、オペレーターもハンドルカバーも調達することは可能ですが、オペレーターの取り換えとなると少々厄介です。オペレーターの上に被っている木製窓枠を外さないと、オペレーターは外せませんから、これを外す際に木を割ったりしてしまう恐れもあります。

一般の皆さんにも私たちと同じような道具があればいいのですが、そういったものをいくつも持っているという人はそうそういません。また、運よくそういったものを交換出来ても、その原因である開閉のしづらさを解消してあげないと、またオペレーターが壊れてしまうかも知れません。

一番いいのは、私たちのようなプロの仕事をまずは観察して、どういった技術や道具が必要かを勉強してから、ご自身でトライすることだと思います。

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元々高いのに、もっと高い

アンダーセン(Andersen)の販売代理店から、名古屋のお客様でドアパネルを交換して欲しいという相談があったので、私共で対応してもらえないかとのご依頼を頂きました。

昔からそこから輸入部材の購入をさせて頂いておりましたし、アンダーセンのサッシの修理はお手のものですから、快く引き受けさせて頂きました。

そのお客様からいくつかサッシの写真を頂きましたが、引き違いの掃出しサッシを2つつなぎ合わせて中央の2枚のドアを左右に開く感じの大きな4枚ドアでした。

幅は3mを大きく超え、高さも通常の2mのものを少し高くした特別サイズの引き分けフレンチドアでした。ドアパネルの交換をしたいということですから、恐らく雨がパネルに侵入して木製ドアを腐らせてしまったことが原因だと思われます。

適切なメンテナンスを行っていれば、こんなことになる前に対処出来たのかも知れませんが、一旦腐ってしまったら元に戻すことは出来ません。当時でも滅多に出ない特注サイズの高級品ですから、このドアを交換するにはそれなりの費用が掛かります。

ただでさえ、4枚引き分けの大きな掃出しサッシは値段がべらぼうに高いのに、更にサイズが特殊となると通常の倍近い費用が掛かってしまいます。

勿論、私たちは屋外側のガラスに防水処理を自分たちでもやりますし、無塗装の室内側の木部もティンバーケアで防水塗装を行った上で、交換作業を行います。

そういった点では、他のリフォーム会社と比べて材料も手間も拘った仕事になりますから、修理費用も高くなるのは当たり前です。でも、将来同じ不具合が起るかもという不安を感じなくてもいいのであれば、私たちの仕事は反ってお値打ちなものとなるはずです。

だって、このくらい大開口の窓となると、絶対マグサ(サッシ上で建物重量が窓に掛からないように支える構造材)は下がってきていますから、ドア枠を持ち上げてやるかドア自体を加工して高さを少し縮めてやらないとドアは窓枠内に入りません。

そんな手間の掛かる作業が必要なんて、普通のサッシ屋さんやリフォーム屋さんでは思ってもいませんし、現場で修整するのはまず不可能だと思います。

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適材適所

こちらの輸入木製ドアは、上にバルコニーがあるものの建物の東面に位置していて、周囲に雨や風を遮るようなものがない状況にありました。

塗装の知識がないお客様ですから、雨には油性の塗料が一番だろうと思いホームセンターで塗料を購入して、ご自身でメンテナンスしていたようです。

こちらのドアは、アメリカ シンプソン(Simpson)社の外部用木製ドアですが、塗装は至る処でめくれ、木肌はささくれて、室内から外の光が漏れるといった状態にまでなってしまいました。

木製ドアを屋外用として使う場合、上に屋根やヒサシがあることは必修ですが、それと同時に雨が当たりにくい北向き又は西向きの場所に設置することが大切です。

また、木製ドアの防水について、このお客様同様油性の塗料がいいと思われる方が多いと思いますが、油性塗料では木の呼吸作用を阻害してしまい、呼吸をしようと木が塗膜を剥がしてしまうという現象が起こります。

木に優しい自然オイル系の塗料を使ったり、キシラデコールのような防腐塗料を使ったりする人もいますが、こうしたものの防水性が維持される期間は、非常に短かかったりします。

私たちは、木の呼吸作用を阻害しないばかりか、2度塗りすれば耐久性・耐水性が5年以上となる100%アクリルで出来たパラペイント ティンバーケアをドアやウッドデッキ、木製サッシなどに塗るようにしています。

塗膜には無数のミクロの穴が明いていますから、分子の小さな空気は通しますが、分子の大きな水は通さないですし、混ぜ物がしてある安ものの国産アクリル塗料と違って、長くいい塗装の状態を維持出来ます。

こうなってからティンバーケアをいくら塗っても遅いですが、新築時やまだ木肌が悪くなっていない状態でしたら、その効果は絶大です。とは言っても、塗装が一生持つものではありませんから、環境によって塗装の劣化が早いようなら、適宜塗り直しをすることをお忘れなく。

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