お知らせ

元々、ハの字だったと思います

静岡県のお客様のおうちにあった掃出しサッシのレールです。

ミルガード(Milgard)製スライディング・パティオドアの下枠に付いていたものが左で、右は長さを合わせる為にカットした新しいドアレールの切れ端です。

樹脂製の下枠には幅が狭い溝が切ってあって、そこに古いレールが差し込んであったのですが、右のレールのように「ハの字」(言い方を変えると、Aの形)になっていないと溝の中でレールが立つことが出来ません。

レールが立っていないと、重いドアの下に付いている戸車がレールの上を走ることが出来ないので、スムースにドアが動かない状況が生まれます。

恐らく長年ドアを開け閉めしている間にあまりのドアの重さに耐えかねて、立っていたレールが写真のように横に倒れてしまったのだろうと思います。

すぐにドアを外してレールを再度立ててあげれば、元の状態に戻ったかも知れませんが、横倒しのまま使い続けた結果ハの字だった形状が完全に潰れてしまった感じです。

私も最初レールが横倒しになっていることに気付きましたので、レールを立てようと試みたのですが、レールが潰れてしまった為に溝の幅の方がレールの幅より広く、溝からレールが外れて倒れる状況では交換する以外に直す方法はありませんでした。

全く同じ形状・大きさのレールは存在しませんでしたが、互換性がありそうな強度の高いステンレス製のレールを見付け装着した処、うまくドアが左右に動くようになりました。

強化ガラスのペアガラスが入ったドアは、恐らく60kg以上あると思います。これを支えきれずに歪んだり潰れてしまったりした掃出しサッシのドアレールは、国内の輸入住宅にはたくさんあるような気がします。

サッシの動きが長年重いと感じていらっしゃる方は、ドアの戸車と共にレールの交換をしてみては如何でしょうか?

<関連記事>: 戸車交換だけでは直りません (2024年7月3日)

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ロックケースとロックレバー

静岡県のお客様のおうちから外してきたロックケースとロックレバーです。

輸入窓は樹脂サッシのミルガード(Milgard)製スライディング・パティオドア(掃出しサッシ)ですが、鍵が掛けられず困っていらっしゃいました。

写真のように、ロックレバーのレバー部分は根元から折れてなくなっており、ロックケースの穴に差さっている爪も折れていました。こうなるとロックレバーが全く機能を果たせませんから、ロックケースはうんともすんとも動かず、鍵が掛からない状態になります。

ロックケース自体も中にホコリが入り込んで、動きが渋くなっていますからこの機会に交換しておいた方が不安は少ないと思います。今回、これらの部品を取り外して、新しいものを装着してきたので、随分調子がよくなったのではないかと思います。

勿論、鍵の部品を交換するだけでなく、重いドア自体の建て起こし(水平・垂直)、ドアの高さ(位置)も直してきました。

ミルガードの鍵は、鍵爪が2つ上下に付いていますから、防犯性も他社のロックケースに比べて高くなっていると思いますが、逆に言えば鍵が掛かったまま破損すれば、鍵の解除は相当大変になります。

こうやって破損する前に古くなったものを交換しておけば、そういうトラブルも未然に防げますので、定期に交換しておくことをお勧めします。

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無事に交換出来ました

静岡県のお客様のおうちに伺い、輸入の掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)のガラス交換及び鍵の修理をしてきました。

輸入窓は、樹脂サッシのミルガード(Milgard)製で、ハメ殺し側のドアに雨漏りによるペアガラスの内部結露が発生している状態でした。

また、鍵も壊れている為、ロックレバーやドア内に内蔵されたロックケースといった部材も交換する必要がありました。

日本の住宅は、掃出しサッシを日当たりのいい南側や東側の壁に設置するケースが多く、台風などの強い雨風をまともに受けてしまうばかりか、ヒサシなどの雨除けもない為、ガラスの周囲から雨が建具(ドア)の内部に入り込んでしまい、それが内部結露を発生させることになります。

ミルガードの掃出しサッシ用強化ペアガラスは、基本的にインチ単位で出来ていますから、厚みも25.4mmという特殊な寸法になっています。

ですから、普通のサッシ屋さんでは適正な大きさのペアガラスが製作出来ませんから、寸法の違うガラスを付けるケースも多く見受けられます。

ただ、そうなるとガラスとドアとの間に隙間が生じてしまったり、逆にガラスが厚くてドアに納まらないなんてことになりますから、余計に雨漏れするリスクが増えたり、ガラス押え(押縁)が付かずガラスの固定が適切に出来ないというトラブルになったりもします。

私たちは、常にそういったことへの気遣いをしていますから、必ず事前に現地調査を行って、ガラスの採寸や交換方法の確認を実施します。

今回無事に大きな遮熱型(LOW-E)強化ペアガラスに交換が出来たのも、ロック(鍵)の部材を調整しながら取付け出来たのも、そういった地道な仕事を心掛けているからなのかも知れません。

最後に、交換したハメ殺し側のガラスだけでなく、可動側のドアのガラスも周囲に防水処理を行ってこの仕事は完了です。

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ご紹介のお客様

愛知県のお客様の輸入住宅で、輸入サッシの調整・メンテナンスをして欲しいというご相談を頂きました。

輸入窓は、木製アルミクラッドサッシのペラウィンドウ(Pella)。

写真は、いくつかある不具合サッシのうちのベイウィンドウ(台形出窓)。

ケースメントの建具(障子)は開いた状況の写真で、特に問題はないように見えますが、開け始める際に建具が窓枠のどこかに当たっているそうで、手で軽く押してあげないと開いていかないらしいのです。

また、無理に操作した為か、ハンドルもグラグラになっているものがいくつかあるようで、そうした処もメンテナンスをしたいとのこと。

今回は、ペラの販売代理店をしている会社にお客様から直接相談があったらしく、その会社から近くでメンテナンスをしてくれる信頼出来る業者がいないかということで、私たち ホームメイドに白羽の矢が立ったようです。

代理店の担当者からメールで簡単な内容と写真等を転送頂いただけで、まだ詳しい状況は現地調査をしてみないとしっかりした判断が出来ない状態ですが、長年の使用による調整不足や傷みがあるかも知れません。

また、サッシのアルミのつなぎ目が開いてきているという話もありますから、そういった箇所の防水処理も行う必要がありそうです。今後現地調査の正式なご依頼がありましたら、早めに調査に伺ってみたいと思いますので、またその結果をご報告させて頂こうと思います。

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初めての交換はプロに任せて

岐阜県のお客様から、輸入上げ下げ窓のバランサーが欲しいというご相談を頂きました。

輸入窓は、木製アルミクラッドサッシのマーヴィン(Marvin)製ダブルハング。

写真は、そのバランサーに吊りヒモで繋がっているバランサーブリックと呼ばれる部品です。建具(障子)の両サイドに付いているピボットバーをこの部品の上に載せて、吊りヒモで建具を上下させます。

写真でお分かりになると思いますが、吊りヒモがぶらんとしてバランサーから外れた状況になっています。これは、バランサーに内蔵されたバネが劣化して切れてしまった為に、それに繋がっているヒモも外れてしまったことが原因です。

バランサーもこのバランサーブリックもサッシの両サイドにあるジャムライナーと呼ばれる樹脂製のレール部材の中に入っていますから、簡単に取り外すということは出来ません。

これらを外したければ、ジャム自体を木製の側枠から取り外さなければならず、その為には手順(知識)も道具も必要となります。

私たちが事前に無理ならば取外しを中止して戻して下さいとお願いしましたが、今回お客様はバランサー本体を無理矢理外してしまったようで、ジャムライナーが割れてしまいました。

ジャムライナーは現状マーヴィンから入手することが出来ない部材ですから、補強して直す以外バランサーを装着することが出来ない状況です。

輸入サッシは、日本のサッシ屋さんでも取り扱いが難しいものですから、やった経験のない素人の方が何とかなるという安易な考えで分解・組立出来る代物ではありません。

最初はプロに修理を任せて、その仕組み(構造)や手順、やり方を理解出来た状況で自分でメンテナンスをするようにして頂かないと、取り返しが付かないトラブルにもなりますからご注意下さい。

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マスキングテープを使った防水作業

愛知県のお客様のお宅に取り付ける新しい交換用建具(障子)の防水作業をしています。

不具合を起こした輸入窓は木製アルミクラッドのサミット(Summit)製ダブルハングサッシ。

ペアガラスの周囲からの雨漏れで、建具枠の木が腐ってしまったというトラブルでしたから、雨漏れ対策は必修です。

屋外側のガラスの周囲に、青いマスキングテープをきれいに張ってあるのがお分かりでしょうか。また、アルミのつなぎ目にも同様にマスキングテープを張りましたが、万一水が中に入った場合に備えて、雨水の出口となる部分には敢えて防水処理を行いません。

マスキングテープを張った場所には、カビ防止の防水材を入れて雨漏れしないように備えます。勿論、建具を製造したシエラパシフィック(Sierra Pacific)という窓メーカーでも製造段階で防水材を施工しているので、ダブルで防水処理をすることになります。

それ以外に、建具の木枠は腐らない処理がなされた「コアガード」と呼ばれる木を使っていますし、その木の上にはパラペイントの屋外木部用防水塗料 ティンバーケアを塗ってありますので、二重三重の対策を実施しています。

ただ、ここまで万全の対策をしていても、人間が作るものに絶対はありませんから、定期的に点検・メンテナンスをすることを怠ってはいけません。

<関連記事>: ダブルハングの交換用建具(障子) (2024年8月27日)

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ピーチツリーのバランサー入荷

静岡県のお客様からご依頼を頂きましたピーチツリー(PeachTree)の輸入サッシ部品が入荷してきました。

サッシは木製アルミクラッドサッシですが、サッシの構造は非常に特殊で通常のやり方では通用しません。

写真は、そのサッシに付いていた古いバランサーと今回入荷した新しいバランサーを並べて撮った様子です。古いバランサーは、バネが腐食して外れてしまい、吊りヒモもグチャグチャに巻き付いています。

また、ちょっと分かりづらいと思いますが、バランサーの吊りヒモを窓枠に固定する為の白い樹脂パーツも一部欠損していて使えない状態です。それと比べると、新しいバランサーは非常にきれいですね。

ただ、固定用の白い樹脂パーツは、輸送途中か出荷時か分かりませんが、結構破損して到着することもあり、都度アメリカにクレームを伝えるという余分な仕事が生じます。

そういう点で、英語も出来なければならないですし、アメリカ人に対するものの言いようも気を付けなければなりませんから、語学力と高度なバランス感覚がなければいけません。

他の修理用部品が入荷した処で、お客様のおうちに伺って交換修理を行ってきますが、作業自体も時間が掛かりますし修理箇所も非常に多い為、数日掛けての仕事になりそうです。

<関連記事>: 交換パーツはないものもあります (2024年6月16日)

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ドアレバーごと交換か?

愛知県のお客様から、輸入室内ドアのドアラッチが欲しいというご相談を頂きました。

輸入ドアレバーは、タイタン(Titan、現クイックセット(Kwikset))製の古い内鍵付きタイプ。

写真は、そのドアレバーに付いていたドライブイン・ラッチですが、一般的なラッチと違いフェースプレートが頭周辺に付いていないタイプです。

ドアを閉める時に引っ掛かる鍵爪と呼ばれる部分が、ラッチに引っ込んだ状態で出て来ない感じです。通常はラッチに内蔵されたバネで鍵爪を出し入れするのですが、バネが弱って機能しなくなっているのでしょう。

ドアラッチは消耗品ですから、15~20年くらいで定期的に交換が必要ですが、頭が丸くなったドライブイン・ラッチは国内では殆ど出回っていない為、一般の方が手に入れるのは難しくなっています。

そこで私共にご連絡を頂いた訳ですが、ラッチだけでなくドアレバーの方もバネが弱ってきているとの案内も追加でお知らせ頂きました。

こういう場合、他の場所にも同じドアレバーが付いていますから、交換用のドアレバーを提案するにしても同じメーカーのものを選ぶ必要があります。ただ、同じデザインのドアレバーは既に廃番ですから、現行品の中で似たデザインのものを提案する形になります。

勿論、他社製でもっとデザインが近いものはありますが、ドライブイン・ラッチが付属してこなければ、ドアにフェースプレートの厚み分だけ彫り込み加工しなければなりませんから、きっとお客様は採用されないでしょうね。

私たち ホームメイドは、ドライブイン・ラッチだけでなく、ドアレバー(ドアノブ)そのものの交換製品も調達可能ですので、お困りでしたらご相談下さい。(廃番品の場合は、他の選択肢もご提案します)

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ペアガラス交換と木部修復

長野県のお客様から、輸入サッシのテラスドアに不具合があるというご相談を頂きました。

輸入窓は、木製アルミクラッドサッシのマーヴィン(Marvin)製両開きフレンチドアです。

写真は、その片側のドアを開いた様子ですが、ドアの大きな下框(下枠)のほぼ全面に黒く変色した状況が見受けられます。

また、ドアに挿入されているペアガラスの中にも水が入っているらしく、汚れや結露も出ている感じです。

マーヴィンの修理は、基本的に建具(障子)のドアを交換することが求められますが、日本からマーヴィンが撤退した今となっては、新しいドアをメーカーに依頼して調達することは出来ません。

ですから、本来のやり方ではなく、建具からペアガラスを外してガラス交換をしたり、木製の下框を外して新しい木で框材を加工するという仕事をしなければなりません。

マーヴィンの建具は、部材を外せないように頑丈に作られていますから、それらの取外しには相当な労力と時間が掛かりますし、新しくする部材は全てオーダーメイドで製作しなければなりませんから、新しいドアを調達するのに匹敵するくらいの費用も必要です。

それでも、この美しいドア(サッシ)を元通りにしたいという強い意志をお持ちのお客様であれば、私たち ホームメイドも出来る限りのお手伝いをして差し上げたいと思います。

勿論、こうなった原因のサッシの雨漏れについても、防水処理や防水塗装などで万全の対策を施すことは言うまでもありません。

ただ、お客様のおうちに伺ってその場で修理をするということは出来ませんので、開口部を塞いだ上で一旦ドアを会社に持ち帰って、修復後にまた元の場所に戻すということをしなければなりませんから、結構な手間が掛かります。

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白い部品が割れてしまう

山梨県のお客様から、輸入ケースメントサッシのロック金物が破損したので、交換部材が欲しいというご相談を頂きました。

窓は、カナダの高級木製アルミクラッドサッシのローウェン(Loewen)製。

写真は、そのサッシに付いていたロック金物ですが、内蔵されていた白い樹脂パーツが割れて脱落しています。

サッシの調整不足で窓の鍵が固くなると、無理にロックを引き込もうとして樹脂部品に無理な力が掛かってしまいます。そうなると、この樹脂部品が割れて鍵が掛からなくなるという不具合が発生するのですが、恐らく今回もそのケースだと思います。

メーカーもロック金物の樹脂部品が破損するということを認識していたようで、5年以上前からこの内蔵部品を改良して部材を提供しています。(新しい部品は、黒い色をしたものになります)

ただ、内蔵部品が鍵を掛ける直接的な部品である為、それが引っ掛かる受け金物の形状も変えざるを得ず、ロック金物本体を交換する際は受け金物も同時に調達・交換しないとうまく鍵が掛けられません。

そうしたアドバイスをしてもらえずにロック金物のみを調達してしまえば、鍵が掛からないという問題に直面しますから、また受け金物も別途調達しなければならず、海外送料や時間が余分に必要です。

そういう点でも、専門知識のある人に相談して、必要あれば交換や窓の調整までやってもらえれば、後々のトラブルも長く起こらない状況に出来るかも知れません。

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