お知らせ : ページ 107

今日は一日修理三昧

愛知県常滑市で朝9時半から日が暮れるまでサッシの修理をしてきました。

輸入サッシは、カナダ キャラドン(Caradon)社製のケースメントとスライダー(引き違い窓)。

ケースメントは、装着されているオペレーター、ウィンドウヒンジ、ハンドル、ロック金物とほぼ全ての金物類を交換しました。

錆が酷く、オペレーターアームも曲がっており、相当無理して使っていたという感じですが、その原因は砂埃かも知れません。

砂ボコリがすごい場所で、サッシの枠には砂ボコリが溜まった状態になっていましたから、それが金物の動きを邪魔して窓の開閉が相当重くなっていました。

また、砂ボコリは雨が降ると水を含む為、金物類を錆びさせてしまいます。小まめな掃除を定期的にすれば、ある程度こうした状況を防いだり、劣化を遅らせたり出来るのですが、建てた工務店も掃除のことなどお客様に案内しておりません。

実は、砂ボコリは溜まって水を含むばかりか、窓枠に明けられた排水穴を塞いでしまいます。そうなると、外に雨が排出されませんから、室内側に溢れてきます。

台風などで強い雨風によって窓枠から室内に雨漏れしてきるというトラブルは、ほぼ掃除不足が原因と考えられます。

写真は、引き違いサッシの可動建具側に装着されているプラスチック製の固定ラッチ。20年もすると紫外線によって、粉を吹くくらい劣化してきます。

こうした部品は、建具の両サイドの上端辺りに付いているのですが、これが機能しなくなると建具が窓枠から外れてきて危険です。

今回こうした部品や戸車も全て交換しましたが、新築時のようにスムースに動くようになって、あまりの違いに奥様もビックリでした。

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コテージのようなウッドデッキ

三重県四日市市のお客様の北欧系輸入住宅について、メンテナンス及びリノベーション工事がようやく完成に近づいてきました。

雨が多かった夏の天候の問題によって、職人さんたちの段取りがなかなかうまく回らなかった為に、この時期にまでずれ込んでしまいました。

ただ、期日に間に合わせる為に、仕事を疎かにしたり、突貫工事ではしょったりすることはやりたくなかったですから、お客様にはご迷惑をお掛けしましたが、じっくり施工をさせて頂きました。

そのお陰で、お客様と施工中も職人さんたちとあれこれ納まりやデザインを相談しながら、このウッドデッキも作り上げました。腐らない木のエコアコールウッドをふんだんに使い、乳白色のポリカーボネートの屋根を載せたウッドデッキです。

腐らない木ですから、基本防水塗装をする必要もないのですが、敢えて柱材はティンバーケアの白い塗料で塗り、床材はナチュラルクリアのティンバーケアと着色剤の水性ステインを使ってブラウンに仕上げてみました。北欧の湖のほとりに建つ爽やかな輸入住宅って感じがしませんか?

屋根は直射日光や紫外線もカットしますから、この季節はご夫婦で外で朝食を召し上がって頂くというのもありですし、風を感じながら本を読んだりパソコンで仕事をしてもいいですよね。勿論、道路側からは見えないように目隠しの壁も付けましたから、洗濯物を干してもらっても大丈夫です。

素材のいいものを使い、気遣いの出来る大工さんや職人さんに施工をして頂きましたから、少し費用は掛かりましたが、一生腐る恐れがなさそうなオシャレな屋根付きウッドデッキなら、費用対効果は相当高いと思います。やっぱり、樹脂製のデッキ材では、これだけの質感は出せないですよね。

<関連記事>: パラペイントできれいになりました (2021年10月2日)

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ギュッっと締めちゃダメですよ

先日、京都のお客様の洗面水栓を修理した際の様子です。

水道工事用のプライヤーやインチ対応のレンチを駆使して、カートリッジバルブを交換していきます。

こちらの水栓金具は、ヤスダプロモーションという会社が販売している輸入水栓なんですが、クラシックなデザインの為か輸入住宅がお好きなお客様の洗面でよく見掛けます。

カートリッジバルブは、国産水栓の止水パッキンと同じ役目を果たしますが、小指程度の力でレバーを動かすだけで、ピタッと水が止まります。

ただ、そうした水栓金具に慣れていない日本人は、レバーを強く回して水を止めようとしてしまい、セラミックのバルブを破損させてしまうことがよくあります。軽く動かすだけで水が止まるように作られていますから、無理な力で回す必要はありません。

輸入水栓の水漏れの多くは、使い方を誤ったことによって起こります。でも、そういうことを住宅メーカーも工務店も引渡しの際に教えてくれませんから、お客様が破損させてしまうのは止むを得ないですね。

今回は、カートリッジバルブの交換のみをご依頼頂いたのですが、排水フタのポップアップもうまく作動していなかったので、それも調整してあげました。

長く使い続けるのであれば、ちゃんとした状態にして使わないと将来壊れてしまう可能性もありますから、そういったメンテナンスはやっておいて越したことはありません。

まあ、このポップアップの問題は、当初施工した水道屋さんが輸入水栓の知識がなく、変な取付けをしてしまったことが原因ですけどね。建てた住宅メーカーも、施工では半分素人みたいな業者さんだったのかも知れませんが、お客様はお気の毒です。

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これも国内では既に販売されていないようです

札幌のお客様からスウェーデン トラリッドフォンスター(Traryd Fonster、トラリッドフェンスターと呼ぶ場合もある)社製の回転窓(オーニングタイプ)の鍵の部品が破損したのか、サッシが開閉出来ないという相談を頂きました。

最近、スウェーデン製のサッシの問い合わせが続いていますが、やはりそういった案件が連続するタイミングがあるのでしょうか。

2004年に新築されたおうちのようですが、この窓を輸入していた販売代理店も撤退してしまったらしく、日本では取り扱いをしている会社がないとのことでした。

ご案内頂いた状況からすると、金物に内蔵されていると思われるギアが欠損していて、それが引っ掛かってロックハンドルが動かなくなったのではないかと思います。(写真は、開閉出来る他の窓を参考として撮影頂いたのだと思います)

実際には遠い現地を見に行って調査を行った訳ではありませんから、確実なことは外してみないと分かりませんが、おおよそそれに近いトラブルが原因ではないかと思います。

ただ、私の予想も外れることがありますから、ロックに関係する全ての金物を調達して、それを全て交換するというやり方の方がベターな気がします。だって、適当に予想したものだけを輸入して、取付けてみたら違ってたではお客様に迷惑が掛かりますからね。

もう少しお客様から詳しい情報を頂いて、これならスウェーデンの現地の人でも分かるだろうという状態にしてから、調達の問い合わせをしてみたいと思います。

それにしても、こういうトラブルの方が他にも何人かいらっしゃるということらしいので、やはり不具合が発生する原因があるはずです。

北米の輸入サッシでも、ロックの破損は金物にゴミやホコリが付着して動きが悪いまま使い続けたり、建具が歪んだ状態で窓を閉めたりすることで正常な位置でロックがされなかったということが多いです。

これを修正する為にロック以外の部分もチェックして、それをメンテナンスしてやることをしなければ、将来また同じ問題が発生するかも知れませんよ。

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こんなのそのうち千切れちゃうよね

昨日長野県のお客様の別荘にお邪魔して、SP Snickerier社のスウェーデン製輸入サッシのメンテナンス調査をしてきました。

30年近く前にノルディスカヒュースによって建てられた建物ですが、然程傷んでもおらず、いい状態が保たれていました。

三角に開く窓が印象的で可愛らしい雰囲気を醸し出しますが、やはりサッシの建具枠とガラスとの境目に施工されている防水パテの劣化が今回のメンテナンスの最も大きな課題です。

まあ、それでも時間と手間を掛ければ何とかやり直すことが可能ですから、問題はないと思います。

ただ、別荘地ですから外部足場を立てるとなると結構大変ですし地の利もないですから、地元の業者さんにご協力を頂きながら作業を進めるしか方法はありません。それでも、この冬を越した来春に修理を行う予定ですから、いろいろ検討する時間は山ほど残されています。

そんなおうちですが、サッシの調査の際にこれは予備部品を取っておいた方がいいだろうという部分を見付けました。それは、三角に開いた窓を畳む際に、2つの建具が開かないように固定する為のカンヌキ部品です。

丁度、ヒンジ(蝶番)の心棒のようなプラスチックの部品なんですが、プラスチックであるが故にそのうち割れたり千切れたりしてくることが予想されます。

この機会にこうした消耗部品も一緒にスウェーデンから取り寄せて、今後何十年か心配なくお使い頂けるようにしておくのも、私たち ホームメイドの役割です。

<関連記事>: いい代替品が見付かりました (2022年5月21日)
<関連記事>: スウェーデン製の三角開き窓のメンテナンス (2020年11月26日)

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新しいのに交換します

以前おうちを建てさせて頂いたお客様から洗面の水栓が水漏れするという相談を頂きました。

品番等を確認しましたが、既に廃番になっているようで、交換用のカートリッジバルブも特定出来ませんでした。

既に20年以上お使い頂いている古い水栓金具でしたので、状況をご説明して、新しい輸入の洗面水栓にすることとなりました。

そして、今回アメリカから入荷した水栓が、こちら。今は少なくなったポリッシュド・ブラス(ツヤありのゴールド色)の本体に、可愛らしい白いクロスハンドルが付いているデザインです。

ピフィスター(Pfister)というメーカーのもので、あまり日本には入ってきてはいませんが、アメリカではそこそこ人気が出てきた会社のものです。ここの製品であれば、カートリッジバルブも比較的簡単に手に入りますし、デザインがクラシックで日本人好みかも知れません。

これから水道屋さんやお客様の予定を確認して、都合が合った処で交換・取付け作業です。修理・メンテナンスで長く使い続けることは非常にいいことですが、車を買い替えるのと同じでたまには新しいものを取り付けて、気分を変えてみるのも楽しいですよね。

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早めにお話し頂けると対処も出来ます

長野県のお客様からいくつかご依頼を頂いて、昨日修理に伺いました。

それらは、玄関ドアのデッドロックの追加、洗面水栓の水漏れ修理、キッチン水栓の交換とディスポーザーの撤去・排管接続という内容でした。

それら全てを半日程度で完了しなければいけないという状況の中、水道屋さんと2人で手分けして夕方までに全ての仕事をやり終えました。私はデッドロックの取付けと洗面水栓のカートリッジバルブの交換を行ったのですが、今日の記事はデッドロックについてです。

当初お客様からは、デッドロックを追加したいというご依頼だけでしたので、玄関のレバーハンドルとデザインを合わせられるようにベネチアンブロンズの色のクイックセット(Kwikset)製のものを持っていきました。(防犯対策で、ダブルロックにしたいのだろうと考えていました)

木製ドアに穴を明けていざ取付けようとした処、お客様からエムテック(EMTEK)製のハンドルの方の調子が悪くて、デッドロックの追加をお願いしたというお話を聞きました。

そういうことならレバーハンドルの方もいろいろ準備をして対処出来るようにして伺ったのに・・とも思いましたが、取り敢えず部品なしで直せるかどうかやってみることにしました。

でも、そう事は簡単ではなく、適合するロックシリンダーやレバーの内部部品・組付け用の細かな部品等がないと無理だという結論に至りました。恐らく一度業者さんが修理しているような感じで、違う部品を使って工夫したような跡も見受けられました。

確かにデッドロックを1つ取り付ければ、鍵の問題は心配ありませんが、やっぱりレバーハンドルの方もきちんとしておかないと住みづらいですよね。何れにしても、修理・交換が可能かどうかチェックして、また機会があれば施工にお伺いしたいと思います。

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こんなふうに出るのは、雨漏れかも・・・

昨日京都府のお客様のおうちで、浴室サッシのバランサーの不具合について書かせて頂きましたが、今回は外壁又はサッシの雨漏れについて記事に書かせて頂きます。

外壁は、防水紙の上にタッカーで金属製のラス網を張った状態で、ジョリパットを塗り込んだ塗り壁になっています。

サッシは、マーヴィン(Marvin)社の比較的新しいダブルハングが施工されているのですが、サッシの上枠の木からポタポタと雨が落ちるというトラブルが何度かあったようです。

ここを建てた住宅メーカーさんは、窓の不具合で雨漏れしたという考えのようで、マーヴィンの担当者を呼び付けてサッシの屋外側の上部をコーキングで処理したようです。

ただそれでも雨漏れは止まらなかったみたいで、私たちに状況を見て欲しいという要請を頂きました。そこで、サーモカメラを利用して撮った写真の1枚がこちらです。

サッシそのものが雨漏れの原因であれば、サッシだけが水を含んで低い温度になっていなければなりません。でも、明らかに写真中央のサッシの上の壁を中心に温度が低い様子が分かります。

この壁は外壁に面している壁ですから、右隣のサッシの上も同じように青くなっているのであれば、外壁全体の温度が低いということになりますが、一部だけ温度が極端に低いとなれば、壁の中に水が入っているということになります。

その水が伝って、サッシの上枠から出てきたと考えるのが一般的ではないかと思っています。外壁のジョリパットには、無数のヘヤークラックが入っているようですし、一部ラス網が露出しているという部分もあると伺いました。

湿式の塗り壁は価格が安く出来ますから、新築時に安くてきれいな外観を実現出来ますとお客様に売り込んだのかも知れませんが、下地が不十分な状態で伸び縮みに対応出来ない材料を使えば、このような結果になるのは明白です。

施工不良というのではなく、住宅メーカーの価格優先の家づくりや知識不足・経験不足で施工したのが問題だと思います。(これは私の推測ですから、ちゃんと外壁等を剥がして確認してからでないと、断定は出来ないということも付け加えておきたいと思います)

中小・大手に限らず日本の一部の建築業者は、材料や施工について十分なものを持ち合わせていないということだけは、肝に銘じておくべきかも知れませんよ。

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京都まで修理と調査

京都府のお客様からご依頼頂いて、洗面水栓の水漏れ修理、勝手口ドアのドアノブ交換、マーヴィン(Marvin)サッシの周囲に発生した雨漏れ調査、浴室樹脂サッシ(MBF Windows)の修理調査を行ってきました。

案件がいくつもありますから、全てを1つの記事でご紹介するのは難しいので、今回は浴室窓について書かせて頂きます。

輸入の樹脂サッシは、湯気に強く断熱性も高くて、素材が腐らないという理由で、湿気の多い浴室に使われることがしばしばあります。

ただ、こうした輸入サッシでもノーメンテナンスという訳にはいきません。今回は、窓枠の両サイドに内蔵されているコイルバランサーと呼ばれるゼンマイ式のバネ部品が破断して、窓を上げても落ちてきてしまうという不具合です。

バランサーとして使われているのは、ステンレス製コイルなので、錆びることもなく耐久性は高いと思われがちですが、実際には毎日の伸び縮みによるストレスがありますし、水分や温度変化による素材の僅かな劣化が発生しているのです。

それでも、バランサーコイルを交換してやれば元通りに直りますから、簡単に修理出来ると考えるかも知れませんが、ご覧の通り部品は枠の中に入っていて、取り出すのも挿入するのも難しいという状態です。

また、そうしたことが出来なければ、コイル部品がどういったものかを確認出来ませんから、交換部品の調達もままならないのです。そこで、専門家である私たち ホームメイドが、名古屋から京都まで出張調査にお伺いしたという訳です。

今回は、窓の建具を外して、窓の重さやサイズといった詳細情報を集めると共に、コイルやバランサーのハウジングを窓枠から外して部品の特定も行いました。

こうした修理作業は、専用の道具と知識、施工経験や調達ルートがないとうまく遂行することは出来ません。

ただ、窓そのものを国産サッシに交換するのに比べれば、外壁や浴室の壁を損傷させることもありませんし、その復旧過程で窓の周囲の雨漏れを心配する必要もありません。

そして、部品交換が完了すれば、新築当時のようにスムースに開閉出来るようになりますから、困っていたことがうそのように解消されますよ。

<関連記事>: 重量があるサッシは、ダブルで持ち上げます (2021年11月30日)

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こんなことは日常茶飯事

福岡県のお客様からご依頼頂いた商品の一部が北米から到着しました。

サーティンティード(CertainTeed)社製のケースメント・サッシ用に取り寄せたウィンドウヒンジなんですが、同じ向きのものが2本あります。

私が注文したのは、ウィンドウヒンジを1ペアなんですが、普通の人は「何が変なの?」と思うかも知れません。

このウィンドウヒンジは、開き窓の上下に取り付けられて、建具を窓枠から外れないように支えたり、開閉する際には建具が上下同じだけ動くようにする大切な部材です。窓枠の上枠と下枠にそれぞれを同じ側(右なら両方右)に装着しますから、開き勝手は逆さまでないと取付けが出来ません。

ですから、一見同じものが2つで1ペアと思いがちですが、左右の勝手が違うものが1つずつで1ペアとなるのが正解です。(もし分からなければ、ご自宅の輸入サッシを見てみると理解出来ますよ)

こういう単純な出荷ミスは、貿易の取り扱い業務では頻繁に起こります。出荷担当の外人のおっちゃんたちは、決してエリートではありません。また、サッシを修理したこともないような人たちですから、1ペアと言ったら同じものが2つと考えてしまうんでしょうね。

私たちは慣れていますから、どんなにたくさんの商品が入荷してもいちいち袋や梱包を開けてすぐにチェックしますが、人がいい普通の日本人は箱をそのままにしていざ修理作業をする時に開封します。

そうなると、遠くまで出張修理に来たなんて時は、修理出来ずに帰っていくしか方法はありませんから、多くの修理会社は近隣しか仕事を請けないという考えになってしまいます。

遠くのお客様の処でも出張費をお出し頂ければ、修理に伺いますという私たち ホームメイドのポリシーは、結構大変な覚悟が必要だということをお分かり頂けますでしょうか。

頼むリスクもありますが、頼まれるリスクもありますから、こんな面倒で大変な仕事をやれる人間は、日本にどのくらいいるでしょうか?(再手配のリカバリーも全て英語でのやりとりですから、住宅メーカーや工務店のおやじでは難しいでしょうね)

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