こんなことは日常茶飯事

こんなことは日常茶飯事

福岡県のお客様からご依頼頂いた商品の一部が北米から到着しました。

サーティンティード(CertainTeed)社製のケースメント・サッシ用に取り寄せたウィンドウヒンジなんですが、同じ向きのものが2本あります。

私が注文したのは、ウィンドウヒンジを1ペアなんですが、普通の人は「何が変なの?」と思うかも知れません。

このウィンドウヒンジは、開き窓の上下に取り付けられて、建具を窓枠から外れないように支えたり、開閉する際には建具が上下同じだけ動くようにする大切な部材です。窓枠の上枠と下枠にそれぞれを同じ側(右なら両方右)に装着しますから、開き勝手は逆さまでないと取付けが出来ません。

ですから、一見同じものが2つで1ペアと思いがちですが、左右の勝手が違うものが1つずつで1ペアとなるのが正解です。(もし分からなければ、ご自宅の輸入サッシを見てみると理解出来ますよ)

こういう単純な出荷ミスは、貿易の取り扱い業務では頻繁に起こります。出荷担当の外人のおっちゃんたちは、決してエリートではありません。また、サッシを修理したこともないような人たちですから、1ペアと言ったら同じものが2つと考えてしまうんでしょうね。

私たちは慣れていますから、どんなにたくさんの商品が入荷してもいちいち袋や梱包を開けてすぐにチェックしますが、人がいい普通の日本人は箱をそのままにしていざ修理作業をする時に開封します。

そうなると、遠くまで出張修理に来たなんて時は、修理出来ずに帰っていくしか方法はありませんから、多くの修理会社は近隣しか仕事を請けないという考えになってしまいます。

遠くのお客様の処でも出張費をお出し頂ければ、修理に伺いますという私たち ホームメイドのポリシーは、結構大変な覚悟が必要だということをお分かり頂けますでしょうか。

頼むリスクもありますが、頼まれるリスクもありますから、こんな面倒で大変な仕事をやれる人間は、日本にどのくらいいるでしょうか?(再手配のリカバリーも全て英語でのやりとりですから、住宅メーカーや工務店のおやじでは難しいでしょうね)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。