こんなふうに出るのは、雨漏れかも・・・

こんなふうに出るのは、雨漏れかも・・・

昨日京都府のお客様のおうちで、浴室サッシのバランサーの不具合について書かせて頂きましたが、今回は外壁又はサッシの雨漏れについて記事に書かせて頂きます。

外壁は、防水紙の上にタッカーで金属製のラス網を張った状態で、ジョリパットを塗り込んだ塗り壁になっています。

サッシは、マーヴィン(Marvin)社の比較的新しいダブルハングが施工されているのですが、サッシの上枠の木からポタポタと雨が落ちるというトラブルが何度かあったようです。

ここを建てた住宅メーカーさんは、窓の不具合で雨漏れしたという考えのようで、マーヴィンの担当者を呼び付けてサッシの屋外側の上部をコーキングで処理したようです。

ただそれでも雨漏れは止まらなかったみたいで、私たちに状況を見て欲しいという要請を頂きました。そこで、サーモカメラを利用して撮った写真の1枚がこちらです。

サッシそのものが雨漏れの原因であれば、サッシだけが水を含んで低い温度になっていなければなりません。でも、明らかに写真中央のサッシの上の壁を中心に温度が低い様子が分かります。

この壁は外壁に面している壁ですから、右隣のサッシの上も同じように青くなっているのであれば、外壁全体の温度が低いということになりますが、一部だけ温度が極端に低いとなれば、壁の中に水が入っているということになります。

その水が伝って、サッシの上枠から出てきたと考えるのが一般的ではないかと思っています。外壁のジョリパットには、無数のヘヤークラックが入っているようですし、一部ラス網が露出しているという部分もあると伺いました。

湿式の塗り壁は価格が安く出来ますから、新築時に安くてきれいな外観を実現出来ますとお客様に売り込んだのかも知れませんが、下地が不十分な状態で伸び縮みに対応出来ない材料を使えば、このような結果になるのは明白です。

施工不良というのではなく、住宅メーカーの価格優先の家づくりや知識不足・経験不足で施工したのが問題だと思います。(これは私の推測ですから、ちゃんと外壁等を剥がして確認してからでないと、断定は出来ないということも付け加えておきたいと思います)

中小・大手に限らず日本の一部の建築業者は、材料や施工について十分なものを持ち合わせていないということだけは、肝に銘じておくべきかも知れませんよ。

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