お知らせ : ページ 123

窓が開けられないですよね

サミット(Summit)社製シングルハングのバランサーが破損しているので、いくつか交換をしたいというご相談がありました。

同じ窓がいくつもあるおうちだそうで、よく開閉する窓、あまり使わない窓があったとのこと。

新築から随分経った時にとある窓のバランサーに不具合が起き、使っていない窓のバランサーを外して、不具合のバランサーと交換して使っていらしたそうです。

そうこうしているうちに、普段使わないほぼ全ての窓のバランサーを使い切って、いよいよ新しいバランサーを調達しなければならなくなりました。

ただ、サミットのサッシを販売している資材会社は日本にはありませんから、どこに相談していいか分からずホームメイドに問い合わせをしてきたという状況でした。

写真は、不具合を起している上げ下げ窓のサッシですが、開閉する下窓が左に傾いているのが分かります。これは、片側のバランサーのヒモが切れたか、バネが劣化したかして、片側のみが吊り上げられた状態になった様子です。

こうなると、下がっている側の建具上部が窓枠に当たってしまい、ブレーキが掛かった状況になりますから、もう片方のバランサーだけでは窓が開けられないという感じになっているはずです。

こういう場合、正常な片側は残して、悪い側のみバランサーを交換するという人もいらっしゃいますが、正常なものも既に劣化が進んでいますからバランサーのバネ自体は弱くなっています。

そこに新しいバランサーを片方入れても、左右のバランスが狂ってしまい、窓の開閉がスムースにいかないばかりか、新しいバランサーの寿命まで短くしてしまう恐れがあります。

ですから、こういう状況になった上げ下げ窓は、左右のバランサーを両方共交換してあげることが大切です。ここでケチっても、将来のメンテナンスが早く必要となるようだと、元も子もないですよね。

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デッキが近過ぎると排水出来ない

昨日、ペラウィンドウ(Pella)社の掃出しサッシの掃除について記事に書かせて頂きましたが、今日はその話題の追加です。

ドアのレール付近にまで侵入してきた雨水が、サッシ枠の下へと落ちていき、最後にサッシ下枠の屋外側に明けられた排水用の水抜き穴から出て行きます。

ただ、この水抜き穴は然程大きなものではありません。ご覧の通り、サッシ枠の狭いスリットの奥に隠れるように明いている感じです。こんな感じですから、砂やホコリがレールの部分から大量に落ちてくれば、水抜き穴が詰まってしまうのです。

また、ウッドデッキのざら板などがサッシに接するように敷いてあると、その上を雨や風が伝ってサッシへと吹き込みますから、水抜き穴から逆に雨が中へと入り込む逆流現象が起こります。

そうなると、レールに溜まった水と一緒に室内へと溢れ出ますから、部屋が水浸しになるなんてことも発生します。

掃出しサッシの下端は、ウッドデッキやベランダの床から最低でも10cm程度高い位置にあるというのが理想ですが、多くの輸入住宅でそういった設計施工がされていないのも現実です。

台風に備える為には、ドアレールの掃除をしたり、ドアの外にぼろ布を入れて、ドア下の隙間から雨が入り込まないようにしたりといった工夫が重要です。

輸入の掃出しサッシは雨漏れするというクレームを言う人もいますが、実際は家の設計や施工、暮らし方にも問題があって複合的な要因で不具合が起きていると考えるべきではないでしょうか。

<関連記事>: ドアが重いのは、調整不足だけではありません (2021年2月7日)

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ドアが重いのは、調整不足だけではありません

今日、会社から程近いお客様のおうちにお邪魔しました。

いろいろと修理やメンテナンスの相談を頂いたのですが、その中にペラウィンドウ(Pella)社の掃出しサッシのドアの開閉がきついというご相談がありました。

掃出しサッシは、家の構造においても開口部が広いところに取付けますから、家の重さが圧し掛かることによって、サッシの上下が圧縮される傾向にあります。

つまり、掃出しサッシが上から押し潰されるという形になり、その分ドアも動かしづらくなるのです。これは、自然の原理ですから致し方ないことですが、ドアの高さ調整や垂直・水平をみてやることでドアが軽くなることが殆どです。

ただ、そうした調整は、なかなか素人の皆さんでは難しいと思います。でも、実は調整するだけがメンテナンスではありません。それは、サッシのレール部分の掃除です。

写真のようにウッドデッキなどがある場所は特にですが、外の砂やホコリがサッシの下枠部分にたくさん溜まっている状況をよく見掛けます。こうしたものは、レールの上を走るドア下の戸車にもこびりつきますし、ローラーにも巻き付いて回転しなくなるという不具合を起します。

こまめにレール部分を掃除用のハケで掃いて、常にきれいにしておくと同時に、可動部分にシリコンスプレーを塗布して動きをよくすることである程度の問題を解消出来ます。

但し、レールの下には水抜きの穴が仕込まれているものが多いですから、砂やホコリをレール付近の隙間から下に落とさないように掃除機で吸うことが重要です。

でないと、台風のような強風の時に、水抜きが詰まって排水出来ず、雨が室内へと入り込んでくるなんてことになりますから注意して下さい。

<関連記事>: お手入れは、道具がないと始まらない (2021年1月23日)
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今回もきれいに直りました

先日、マーヴィン(Marvin)社インテグリティ・シリーズのオーニングサッシを岐阜県大垣市で直してきました。

オーニングとは、建具の下側が外に開いていくタイプのサッシですが、隣の田んぼから小石が飛んだのか、外側のガラスに欠けが発生。

ペアガラスのみの交換が出来ないインテグリティのサッシですから、可動する建具ごと交換する手配となりました。

その際、既存の透明ガラスには目隠しのフィルムが張ってありましたから、熱割れ等での破損を防止する為に目隠しの型ガラス仕様のものを調達しました。また、両サイドにあるウィンドウヒンジもそろそろ劣化している頃であろうと考え、金物類も同時に交換するよう手配をしました。

交換に伺った日は、時折雪やみぞれが舞うという天候でしたが、何とかきれいに交換することが出来ました。ガラス周囲の外側にはいつものように防水処理を施して、室内側の木部にも木部専用の防水塗料 ティンバーケアを塗布してあります。

ガラスのみの交換が出来ないというのはちょっともったいない気もしますが、10年以上経っても交換用の部材を供給してくれるのは、輸入サッシであるが故です。こうやってメンテナンスをして、長くサッシを使い続けて欲しいものです。

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ドアの隙間は、これで調整

輸入の玄関ドアや勝手口ドアは、国産のものに比べて相当な重量があります。

重い=頑丈ではあるのですが、その分ドアを吊っているドアヒンジには、大きな負担が掛かります。

毎日ドアを何度も開け閉めする玄関では、ドアの蝶番が徐々に摩耗してドア自体が下がってくることが起きますが、ドアの戸先(ハンドル)側がドアの重さで垂れてくるということも起こります。

つまり、ドア自体がドア枠に対して傾いてくる状態になるのです。そうなってくると、ドアの上の方がドア枠に当たってくることになり、ドアが閉まらなくなったり閉めるのが固くなったりします。

そうなるとドアが傷付くばかりか、鍵なども掛けづらくなりますから、至る処に不具合が生じてきます。そんな時に使うのが、写真のようなドアヒンジの調整材。これは、蝶番の下に挟み込むことで、蝶番を枠から少し持ち上げることが出来るという輸入材料です。

たくさん入れれば、ドアを戸先側にたくさん動かすことが出来ますから、上記のような不具合の場合は、ドアの下端のヒンジの下にこれを入れてドアを垂直に戻すことが可能です。

また、これを少しカットして挿入すれば、ドアを少し前後に倒すことも出来ますから、ドアが十分戸当りに当たってこないという場合や逆に戸当りからドアを離したいという場合にも用いることが可能です。

但し、ドア自体が下がって敷居に当たっているという場合は、こうした調整材を使うのではなく、擦り減ったヒンジ自体を新しいものに交換してやらなければ直りません。

その時でも、ドアの位置調整は必要でしょうから、こうした調整材を併用することが大切です。ただ、これらを3次元でうまく施工するのは、結構難しいですから、最初は輸入の専門家や建具屋さんにお願いすることが無難ですね。

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負荷が掛かると破損します

福岡のお客様からガレージドアの電動オープナーが破損したので、修理することは可能かとの問い合わせを頂きました。

ガレージオープナーは、リフトマスター(LiftMaster)社のチェーンドライブ式のものが使われています。

20年くらい前は、チェーンドライブがごく普通でしたが、音がうるさいとか、チェーンが伸びたり切れたりするとかいう欠点から、今はベルトドライブやスクリュードライブのものが使われています。

現状は、トーションスプリングやドラムワイヤーも正常で、オープナーを使えなくても手動でドアの開閉は可能なようです。

ただ、頂いた写真を見ると、チェーンが伸びて弛んでいましたから、チェーンが伸びるくらいオープナーのギアにも負荷が掛かっていたということが推察されます。

それは、トーションスプリングの力が元々不足していたり、バネが伸びて力が徐々に弱ってきたりしていたのかも知れませんし、ガレージドアの左右のバランスが悪く、どちらか片方がブレーキになっていたのかも知れません。

破損の原因は、こうしたことが複合的に作用して起きる場合もありますから、全ての問題を解決しないとまた不具合が発生します。

リフトマスターのオープナーは、駆動する為のギアが樹脂で出来ていますから、負荷が掛かるとギアが摩耗したり欠損したりして空回りすることもあります。

樹脂でなくもっと丈夫なものにすればいいじゃないかと思う方もいると思いますが、ギアを強くするとそれより弱い部品に問題が起こりますから、あまりいい考えではありません。

元々樹脂製のギアでもちゃんと軽く動く状態でなければならないというのが、ガレージドアのシステムですから、その問題を早めに直してやれば長く使い続けられるはずです。

そうは言っても人間が作る機械ですから、日頃のメンテナンスをしていても定期的に消耗部材を交換してやることは必要です。スマホでも車でも住宅でも、メンテナンスをせずに一生持つものなど存在しないことを忘れてはいけません。

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外開きドアの防犯に

日本の玄関ドアは、基本外開き。

防犯対策から考えると、海外同様内開きにすることが一番なんですが、玄関土間が狭い日本の住宅ではこれを採用するメーカーはありません。

ですから、ドアヒンジの心棒が外から丸見えで、ここを抜いてしまえば蝶番がバラバラになり、簡単にドアが開いてしまいます。そこを何とかする為に、アメリカでは写真のようなドアヒンジが販売されています。

先に述べた通り、アメリカでは内開きドアが一般的ですから、防犯型のドアヒンジを付ける必要はないのですが、どうしても外開きにしないといけないケースがあるのでしょうね。

このヒンジは、片側の蝶番に突起のようなものがあり、反対側には突起が入る穴が明いています。つまり、ドアを閉じた状態にすると、この部分が噛み合って簡単には外れなくなります。

例えヒンジの心棒が外されても、閉じた蝶番同士が噛み合っていますから、ドアを開けることが出来ないという仕組みです。簡単な仕組みですが、アメリカ人は賢いですねぇ。

外開きの玄関ドアは、ヒンジの問題があるだけでなく、デッドロックのロックバーが外から丸見えだったり、ピッキング等で鍵が破られたりという問題もありますから、一つでも多くの対策をして空き巣被害に備えたいものです。

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施工中の失敗への対処方法

昨日、お客様のおうちの塗り替えをしているという建築業者さんから、ミスの対処方法についてどうしたらいいかとのご相談を頂きました。

イーグル(Eagle)社製上げ下げ窓、ダブルハングサッシなんですが、窓を開けて塗装をしていた職人さんが、サッシのクレセントのラッチ(鍵爪)を出した状態で窓を閉めてしまい、そのラッチがもう片方の建具に当たって破損してしまったとのことでした。

ラッチが引っ掛かって、クレセントを上に押し上げてしまったようで、クレセントそのものが浮いた状況になり、その周囲の木にも割れが入っています。

こういう場合、補修を行って直すということで対処すればいいように思いますが、私共はいくつかの写真を見せて頂いただけですので、最終的には現場で実物を見て判断する必要があると思います。

恐らくこの金物は、木に彫り込みをした部分にはめこんで、それを横から2本のビスで留めるといった施工がされているはずですから、ビスの位置が木の表面にも近く、下からの突き上げには弱いかも知れません。

ただ、こういうミスは、普通に暮らしている時にもやってしまうことでもあるように思いますから、補修して対処するというのは悪い対処方法だとは思いません。

でも、お客様からしてみれば、壊されたという意識が強いでしょうから、気持ち的にセンシティブな状況にあることは間違いありません。

しかし、木というものは柔らかくて柔軟性に富んだ素材ですから、適切に接着してやれば、元通りの強度も出せますし、見ため的にも殆ど分からないくらいに直せるものです。

万一金物が曲がってしまっていても、恐らく海外の部品メーカーから取り寄せることも可能でしょうし、あとは防水とビスがしっかり留まるかどうかが肝心というくらいに思います。

確かに人によっては新しいものにしてくれという方もいらっしゃるでしょうが、10年以上経っている古いサッシを全く新しいものにしろというのもちょっとやり過ぎな気もします。

わざとやった訳でもないでしょうから、機能や見ために支障がなければ広い気持ちで勘弁してあげてもいいのではないでしょうか。勿論、直せないとか直っていないというのではいけないとは思いますが・・。

やはり、施工する業者と施主というのは、お互いが気遣いし合って長くお付き合いをしていくというのが理想だといつも感じています。

お金だけの付き合いというのは、長い家づくりでいいことはありません。常に損して得取れでやっていけば、相手からも逆にそこまでしなくてもいいよと言って頂けると思います。そういう相手には、またよくしてあげたいという気持ちになるものですよ。

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アルミシャフトで困ったら、これ!

先日、網戸のコーナー材を交換して頂いたお客様から、もう1枚写真を頂いておりました。

それが、このハード(Hurd)社製輸入サッシ用の網戸固定ピン。

私共は、マーヴィン(Marvin)用としてメーカーから調達しておりますが、大きさ・仕様においてハード用と同じピンです。

私たちは、シャフトと呼ばれる長い棒の部分に樹脂製のものを使用しておりますが、金属のアルミ製のものも存在します。ただ、写真にある透明のつまみ部品をシャフトに装着する時、アルミのシャフトは金属なので融通が利きません。

その点、樹脂は柔らかい素材ですから、つまみに明いた穴が多少小さめでも樹脂のシャフトはつまみの中に簡単に入ってくれます。

勿論、一旦入ったシャフトはつまみが劣化しない限り外れることはありません。また、網戸を窓に付けてしまうと、シャフトの部分は太陽の紫外線が当たらない場所に隠れてしまいます。ですから、環境にも拠りますが15年程度は長持ちしてくれます。

金属のシャフトは、樹脂のシャフトよりも寿命が長いと思われがちですが、つまみの部分は私たちのものと同じプラスチックで出来ていますから、そこが劣化したらいくらシャフトがアルミであっても交換が必要となります。

装着が比較的簡単で見ため的にも美しく、アルミシャフトのものと遜色のない寿命の網戸固定ピン。家中の網戸全部のメンテナンスをするのであれば、きっと皆さんのお役に立つと思いますよ。

<関連記事>: 網戸の固定ピン、劣化していませんか? (2010年9月28日)

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年代や製品で違いがあるのかも・・・

先日、ペラウィンドウ(Pella)社の掃出しサッシのドアロックが破損したので、修理をお願いしたいという相談を頂きました。

それ以外にも、網戸の破損やクランクハンドルの不具合などといった問題も複数あるようです。

掃出しサッシのロックについては、ハンドルに付いているロックレバーを動かしても、ロックラッチと呼ばれる鍵爪が中から出てこないということのようです。

この場合、ロック金物の中のバネが切れて作動しなくなったのだと思いますが、メーカーに相談すると「製造時期やサッシの大きさ、製造シールの詳細」が分からないと部品の特定が出来ないとのことでした。

ペラの掃出しサッシは部材が特徴的ですから、然程問題なく部材の特定が出来るだろうと考えておりましたが、詳細情報がないとメーカーでも交換部品が分からないらしいのです。

仕方がないので、お客様にお願いしてサッシのサイズなどを採寸して頂きましたが、この掃出しサッシは時期によって仕様がいろいろ変わったのかも知れません。

お客様曰く、手動でラッチを外に出すことも可能だということですから、取り敢えず鍵が掛からないという心配はなさそうですが、いつ手動でも動かなくなるかも分かりません。

破損が酷くなれば、鍵を掛けたつもりで実際には掛かっていなかったなんてことにもなりかねません。また、その逆で鍵が掛かったまま開けられなくなったというのも、結構最悪な状況ですから、早めに部材を調達して差し上げたいものです。

<関連記事>: ペラのロックは交換が面倒 (2021年6月27日)

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