デッキが近過ぎると排水出来ない

デッキが近過ぎると排水出来ない

昨日、ペラウィンドウ(Pella)社の掃出しサッシの掃除について記事に書かせて頂きましたが、今日はその話題の追加です。

ドアのレール付近にまで侵入してきた雨水が、サッシ枠の下へと落ちていき、最後にサッシ下枠の屋外側に明けられた排水用の水抜き穴から出て行きます。

ただ、この水抜き穴は然程大きなものではありません。ご覧の通り、サッシ枠の狭いスリットの奥に隠れるように明いている感じです。こんな感じですから、砂やホコリがレールの部分から大量に落ちてくれば、水抜き穴が詰まってしまうのです。

また、ウッドデッキのざら板などがサッシに接するように敷いてあると、その上を雨や風が伝ってサッシへと吹き込みますから、水抜き穴から逆に雨が中へと入り込む逆流現象が起こります。

そうなると、レールに溜まった水と一緒に室内へと溢れ出ますから、部屋が水浸しになるなんてことも発生します。

掃出しサッシの下端は、ウッドデッキやベランダの床から最低でも10cm程度高い位置にあるというのが理想ですが、多くの輸入住宅でそういった設計施工がされていないのも現実です。

台風に備える為には、ドアレールの掃除をしたり、ドアの外にぼろ布を入れて、ドア下の隙間から雨が入り込まないようにしたりといった工夫が重要です。

輸入の掃出しサッシは雨漏れするというクレームを言う人もいますが、実際は家の設計や施工、暮らし方にも問題があって複合的な要因で不具合が起きていると考えるべきではないでしょうか。

<関連記事>: ドアが重いのは、調整不足だけではありません (2021年2月7日)

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