施工中の失敗への対処方法

施工中の失敗への対処方法

昨日、お客様のおうちの塗り替えをしているという建築業者さんから、ミスの対処方法についてどうしたらいいかとのご相談を頂きました。

イーグル(Eagle)社製上げ下げ窓、ダブルハングサッシなんですが、窓を開けて塗装をしていた職人さんが、サッシのクレセントのラッチ(鍵爪)を出した状態で窓を閉めてしまい、そのラッチがもう片方の建具に当たって破損してしまったとのことでした。

ラッチが引っ掛かって、クレセントを上に押し上げてしまったようで、クレセントそのものが浮いた状況になり、その周囲の木にも割れが入っています。

こういう場合、補修を行って直すということで対処すればいいように思いますが、私共はいくつかの写真を見せて頂いただけですので、最終的には現場で実物を見て判断する必要があると思います。

恐らくこの金物は、木に彫り込みをした部分にはめこんで、それを横から2本のビスで留めるといった施工がされているはずですから、ビスの位置が木の表面にも近く、下からの突き上げには弱いかも知れません。

ただ、こういうミスは、普通に暮らしている時にもやってしまうことでもあるように思いますから、補修して対処するというのは悪い対処方法だとは思いません。

でも、お客様からしてみれば、壊されたという意識が強いでしょうから、気持ち的にセンシティブな状況にあることは間違いありません。

しかし、木というものは柔らかくて柔軟性に富んだ素材ですから、適切に接着してやれば、元通りの強度も出せますし、見ため的にも殆ど分からないくらいに直せるものです。

万一金物が曲がってしまっていても、恐らく海外の部品メーカーから取り寄せることも可能でしょうし、あとは防水とビスがしっかり留まるかどうかが肝心というくらいに思います。

確かに人によっては新しいものにしてくれという方もいらっしゃるでしょうが、10年以上経っている古いサッシを全く新しいものにしろというのもちょっとやり過ぎな気もします。

わざとやった訳でもないでしょうから、機能や見ために支障がなければ広い気持ちで勘弁してあげてもいいのではないでしょうか。勿論、直せないとか直っていないというのではいけないとは思いますが・・。

やはり、施工する業者と施主というのは、お互いが気遣いし合って長くお付き合いをしていくというのが理想だといつも感じています。

お金だけの付き合いというのは、長い家づくりでいいことはありません。常に損して得取れでやっていけば、相手からも逆にそこまでしなくてもいいよと言って頂けると思います。そういう相手には、またよくしてあげたいという気持ちになるものですよ。

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