お知らせ

初めての交換はプロに任せて

岐阜県のお客様から、輸入上げ下げ窓のバランサーが欲しいというご相談を頂きました。

輸入窓は、木製アルミクラッドサッシのマーヴィン(Marvin)製ダブルハング。

写真は、そのバランサーに吊りヒモで繋がっているバランサーブリックと呼ばれる部品です。建具(障子)の両サイドに付いているピボットバーをこの部品の上に載せて、吊りヒモで建具を上下させます。

写真でお分かりになると思いますが、吊りヒモがぶらんとしてバランサーから外れた状況になっています。これは、バランサーに内蔵されたバネが劣化して切れてしまった為に、それに繋がっているヒモも外れてしまったことが原因です。

バランサーもこのバランサーブリックもサッシの両サイドにあるジャムライナーと呼ばれる樹脂製のレール部材の中に入っていますから、簡単に取り外すということは出来ません。

これらを外したければ、ジャム自体を木製の側枠から取り外さなければならず、その為には手順(知識)も道具も必要となります。

私たちが事前に無理ならば取外しを中止して戻して下さいとお願いしましたが、今回お客様はバランサー本体を無理矢理外してしまったようで、ジャムライナーが割れてしまいました。

ジャムライナーは現状マーヴィンから入手することが出来ない部材ですから、補強して直す以外バランサーを装着することが出来ない状況です。

輸入サッシは、日本のサッシ屋さんでも取り扱いが難しいものですから、やった経験のない素人の方が何とかなるという安易な考えで分解・組立出来る代物ではありません。

最初はプロに修理を任せて、その仕組み(構造)や手順、やり方を理解出来た状況で自分でメンテナンスをするようにして頂かないと、取り返しが付かないトラブルにもなりますからご注意下さい。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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マスキングテープを使った防水作業

愛知県のお客様のお宅に取り付ける新しい交換用建具(障子)の防水作業をしています。

不具合を起こした輸入窓は木製アルミクラッドのサミット(Summit)製ダブルハングサッシ。

ペアガラスの周囲からの雨漏れで、建具枠の木が腐ってしまったというトラブルでしたから、雨漏れ対策は必修です。

屋外側のガラスの周囲に、青いマスキングテープをきれいに張ってあるのがお分かりでしょうか。また、アルミのつなぎ目にも同様にマスキングテープを張りましたが、万一水が中に入った場合に備えて、雨水の出口となる部分には敢えて防水処理を行いません。

マスキングテープを張った場所には、カビ防止の防水材を入れて雨漏れしないように備えます。勿論、建具を製造したシエラパシフィック(Sierra Pacific)という窓メーカーでも製造段階で防水材を施工しているので、ダブルで防水処理をすることになります。

それ以外に、建具の木枠は腐らない処理がなされた「コアガード」と呼ばれる木を使っていますし、その木の上にはパラペイントの屋外木部用防水塗料 ティンバーケアを塗ってありますので、二重三重の対策を実施しています。

ただ、ここまで万全の対策をしていても、人間が作るものに絶対はありませんから、定期的に点検・メンテナンスをすることを怠ってはいけません。

<関連記事>: ダブルハングの交換用建具(障子) (2024年8月27日)

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ピーチツリーのバランサー入荷

静岡県のお客様からご依頼を頂きましたピーチツリー(PeachTree)の輸入サッシ部品が入荷してきました。

サッシは木製アルミクラッドサッシですが、サッシの構造は非常に特殊で通常のやり方では通用しません。

写真は、そのサッシに付いていた古いバランサーと今回入荷した新しいバランサーを並べて撮った様子です。古いバランサーは、バネが腐食して外れてしまい、吊りヒモもグチャグチャに巻き付いています。

また、ちょっと分かりづらいと思いますが、バランサーの吊りヒモを窓枠に固定する為の白い樹脂パーツも一部欠損していて使えない状態です。それと比べると、新しいバランサーは非常にきれいですね。

ただ、固定用の白い樹脂パーツは、輸送途中か出荷時か分かりませんが、結構破損して到着することもあり、都度アメリカにクレームを伝えるという余分な仕事が生じます。

そういう点で、英語も出来なければならないですし、アメリカ人に対するものの言いようも気を付けなければなりませんから、語学力と高度なバランス感覚がなければいけません。

他の修理用部品が入荷した処で、お客様のおうちに伺って交換修理を行ってきますが、作業自体も時間が掛かりますし修理箇所も非常に多い為、数日掛けての仕事になりそうです。

<関連記事>: 交換パーツはないものもあります (2024年6月16日)

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ドアレバーごと交換か?

愛知県のお客様から、輸入室内ドアのドアラッチが欲しいというご相談を頂きました。

輸入ドアレバーは、タイタン(Titan、現クイックセット(Kwikset))製の古い内鍵付きタイプ。

写真は、そのドアレバーに付いていたドライブイン・ラッチですが、一般的なラッチと違いフェースプレートが頭周辺に付いていないタイプです。

ドアを閉める時に引っ掛かる鍵爪と呼ばれる部分が、ラッチに引っ込んだ状態で出て来ない感じです。通常はラッチに内蔵されたバネで鍵爪を出し入れするのですが、バネが弱って機能しなくなっているのでしょう。

ドアラッチは消耗品ですから、15~20年くらいで定期的に交換が必要ですが、頭が丸くなったドライブイン・ラッチは国内では殆ど出回っていない為、一般の方が手に入れるのは難しくなっています。

そこで私共にご連絡を頂いた訳ですが、ラッチだけでなくドアレバーの方もバネが弱ってきているとの案内も追加でお知らせ頂きました。

こういう場合、他の場所にも同じドアレバーが付いていますから、交換用のドアレバーを提案するにしても同じメーカーのものを選ぶ必要があります。ただ、同じデザインのドアレバーは既に廃番ですから、現行品の中で似たデザインのものを提案する形になります。

勿論、他社製でもっとデザインが近いものはありますが、ドライブイン・ラッチが付属してこなければ、ドアにフェースプレートの厚み分だけ彫り込み加工しなければなりませんから、きっとお客様は採用されないでしょうね。

私たち ホームメイドは、ドライブイン・ラッチだけでなく、ドアレバー(ドアノブ)そのものの交換製品も調達可能ですので、お困りでしたらご相談下さい。(廃番品の場合は、他の選択肢もご提案します)

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ペアガラス交換と木部修復

長野県のお客様から、輸入サッシのテラスドアに不具合があるというご相談を頂きました。

輸入窓は、木製アルミクラッドサッシのマーヴィン(Marvin)製両開きフレンチドアです。

写真は、その片側のドアを開いた様子ですが、ドアの大きな下框(下枠)のほぼ全面に黒く変色した状況が見受けられます。

また、ドアに挿入されているペアガラスの中にも水が入っているらしく、汚れや結露も出ている感じです。

マーヴィンの修理は、基本的に建具(障子)のドアを交換することが求められますが、日本からマーヴィンが撤退した今となっては、新しいドアをメーカーに依頼して調達することは出来ません。

ですから、本来のやり方ではなく、建具からペアガラスを外してガラス交換をしたり、木製の下框を外して新しい木で框材を加工するという仕事をしなければなりません。

マーヴィンの建具は、部材を外せないように頑丈に作られていますから、それらの取外しには相当な労力と時間が掛かりますし、新しくする部材は全てオーダーメイドで製作しなければなりませんから、新しいドアを調達するのに匹敵するくらいの費用も必要です。

それでも、この美しいドア(サッシ)を元通りにしたいという強い意志をお持ちのお客様であれば、私たち ホームメイドも出来る限りのお手伝いをして差し上げたいと思います。

勿論、こうなった原因のサッシの雨漏れについても、防水処理や防水塗装などで万全の対策を施すことは言うまでもありません。

ただ、お客様のおうちに伺ってその場で修理をするということは出来ませんので、開口部を塞いだ上で一旦ドアを会社に持ち帰って、修復後にまた元の場所に戻すということをしなければなりませんから、結構な手間が掛かります。

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白い部品が割れてしまう

山梨県のお客様から、輸入ケースメントサッシのロック金物が破損したので、交換部材が欲しいというご相談を頂きました。

窓は、カナダの高級木製アルミクラッドサッシのローウェン(Loewen)製。

写真は、そのサッシに付いていたロック金物ですが、内蔵されていた白い樹脂パーツが割れて脱落しています。

サッシの調整不足で窓の鍵が固くなると、無理にロックを引き込もうとして樹脂部品に無理な力が掛かってしまいます。そうなると、この樹脂部品が割れて鍵が掛からなくなるという不具合が発生するのですが、恐らく今回もそのケースだと思います。

メーカーもロック金物の樹脂部品が破損するということを認識していたようで、5年以上前からこの内蔵部品を改良して部材を提供しています。(新しい部品は、黒い色をしたものになります)

ただ、内蔵部品が鍵を掛ける直接的な部品である為、それが引っ掛かる受け金物の形状も変えざるを得ず、ロック金物本体を交換する際は受け金物も同時に調達・交換しないとうまく鍵が掛けられません。

そうしたアドバイスをしてもらえずにロック金物のみを調達してしまえば、鍵が掛からないという問題に直面しますから、また受け金物も別途調達しなければならず、海外送料や時間が余分に必要です。

そういう点でも、専門知識のある人に相談して、必要あれば交換や窓の調整までやってもらえれば、後々のトラブルも長く起こらない状況に出来るかも知れません。

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ハンドルも壊れる

愛媛県のお客様から、輸入ケースメントサッシのクランクハンドルが破損したので交換したいというご相談を頂きました。

輸入窓は木製アルミクラッドサッシのローウェン(Loewen)です。

写真は、オペレーターの横にハンドルと黒い内部部品が置いてある状態です。

当初写真を頂いていない時は、ハンドルの破損ではなくオペレーターの回転軸がハンドルと一緒に外れてきたというふうに思っていましたが、オペレーター自体には問題がないようで、オペレーターの軸に差し込む樹脂パーツがハンドルから脱落している状態でした。

こういう場合、ハンドルに無理な力が掛かって樹脂部品が舐めてしまい、ハンドルが空回りしているのかとも思いましたが、別の所からハンドルを持ってきて窓の開閉をしてもらってもスムースに動くとのことでした。

そうなると、窓の開閉が固くてハンドルが破損したということも考えにくく原因は他にあるようです。ハンドル内の樹脂部品が単に経年劣化しただけということかも知れませんが、ちょっと不可思議な不具合ですね。

サッシに限らず、いろいろな原因で家の不具合は起きますが、単に部品交換をするだけでなく、原因に応じて問題解決をしていくことが大切ですね。

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交換以外に調整も

東京都のお客様から、輸入サッシの勝手口ドアに使われているドアヒンジ(蝶番)が欲しいというご相談を頂きました。

輸入窓は木製アルミクラッドサッシのペラウィンドウ(Pella)製外開きフレンチドア。

ある時鍵が掛からなくなって、近くの業者さんに相談した処、ドアが傾いてきているので、ドアヒンジを交換する必要があると言われたそうな。

最近空き巣や泥棒も多く物騒ですから、鍵の問題は非常に心配だということで、アメリカに住んでいらっしゃる娘さんに相談して探してもらったということですが、見付からなかったとのこと。

私が写真を見る限り、あまり蝶番の金属は減っていないようにも見えますが、長年使っていらっしゃれば多少なりともドアは下がってきていると思います。

取り敢えず、窓メーカーに当たってみて交換部材の調達が可能かどうかを確認してみますが、結構特殊な形状をしていますから部材メーカーでの取り扱いはなさそうです。

とは言え、万一調達出来なくても、ドアの傾き(建て起こし)を直して鍵が掛かる位置をある程度元に戻すことは可能な気がします。お近くの業者さんにやって頂ければ一番ですが、調整出来ない場合でも出張旅費は掛かりますが私共が出張修理に伺うことは可能です。

また、おうちの他の場所でも様々な問題が出始めているでしょうから、そういった部分もチェック・メンテナンスが出来ますので、長い目で考えれば出張修理もメリットが大きいかも知れません。

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何とかしたいのは分かるが、間違いです

愛知県のお客様のおうちから引き揚げてきた輸入サッシのガラス交換を行っています。

輸入窓は木製アルミクラッドサッシのサミット(Summit)です。(サミットは、ウェンコ(Wenco)と兄弟会社ですからほぼ造りは同じです。ですから、雨仕舞は同様にあまりよくありません)

建具(障子)の木枠を分解してペアガラスを交換するのですが、単純に交換すれば終わりという訳ではありません。

ペアガラスはサッシの雨漏れで内部結露を起こしてしまい交換が必要になったのですから、雨漏れ対策を行うことも重要なミッションです。

建てた建築会社が、一度雨漏れの修理を行ったようですが、その際建具の下枠の木にいくつも大きな穴を明けて雨水が外に抜けるように細工を施していました。

ですが、そういう施工を行うと、湿気等が木枠の中に入ってしまい逆にペアガラスを曇らせるリスクがあることを認識してなかったようですし、第一木枠の強度がなくなってしまいます。

下に穴を明ける前に、何故屋外側のガラスの周囲を防水処理したり、アルミカバーのつなぎ目を防水処理したりしなかったのでしょうか。

納め方も非常に悪く、至る処に隙間がありますし、建具周囲のウェザーストリップ(気密パッキン材)も間違った位置に取付けてありましたので、そこもおかしくなっていました。

やってしまったものは仕方ないのですが、そういった箇所を補修しながら元に戻していくのは時間も手間もたくさん掛かります。下枠に大きく明けられたたくさんの穴は、手間の掛かる埋め木を行って修理をし、小さな穴はパテを入れて直しました。

(元々小さな水抜きは作ってありますから、それ以上は不要です。但し、雨が入るからとその水抜きを塞いでしまう業者さんもいます)

こういった部分を防水塗装しないで終わりという訳にはいきませんから、これから木部専用のティンバーケアで塗って仕上げを行います。新品に交換するより修理の方が安いと思っている方もいらっしゃると思いますが、本当は修理の方が何倍も手間やお金が掛かります。

特に、日本では調達不可となっている輸入サッシなどは、手間を掛けて直す以外元通りにする方法はないのですから、その点をお客様にもご理解頂きたいと思います。

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鍵爪が出て来ないドアノブ(ドアレバー)

愛知県のお客様から、トイレのドアのドアラッチを交換して欲しいというご相談を頂き、修理をしてきました。

輸入のドアレバーは、クイックセット(Kwikset)製の内鍵付き。

廊下側のドアレバーには、写真のように小さな穴が明いていますが、これはトイレの中で人が倒れたり小さな子供が間違えてサムターンを回して鍵を掛けて出られなくなった際に、外からロック解除用の専用工具をこの穴に挿して鍵を開けることが出来ます。

(尚、ホームメイドでは、解除用の専用工具も販売しています)

話が逸れましたが、ドアラッチの頭に付いている鍵爪が引っ込んだままになっていますので、ドアラッチを交換する以外修理する方法はありません。

ただ、このドアラッチですが、写真のように四角い金属プレートが鍵爪の周囲に付いているように見えるのですが、実はこのプレートは飾りでドアラッチ自体はドライブイン・ラッチと呼ばれる頭が丸いタイプのものでした。

ですから、修理に伺う際に用意したのは、ドライブイン・ラッチだったのですが、現場でフェースプレートを装着する為の彫り込みがドアにしてある状態を見て、急遽ラッチに付けたドライブイン・キャップを外して、車に積んであった手持ちのフェースプレートをドアラッチに装着してラッチの取り替え作業を行いました。

こういうイレギュラーな状況は、修理・メンテナンスの時にはよくあることですから、ある程度臨機応変に対応が出来るように常に余分な材料や道具を持ってきています。

説明書やマニュアル通りのことしか出来ない人もいますが、私たちのようなプロはいつも想定外を想定しながら現場に向かいます。

お客様からメールでお送り頂いたドライブイン・ラッチの写真を元に部品だけを郵送していたら、恐らくお客様ご自身では交換がうまく出来ない状況になっていたでしょうね。

(飾りのフェースプレートの写真も一緒にメールでお送り頂けていれば、フェースプレート付きのドアラッチを郵送しているでしょうが、ドライブイン・ラッチの状態の写真だけではそういうことは私たちも判別出来ません)

輸入資材に知識がない素人のお客様でしたら、安易にご自身で修理出来るとは思わずに、まずはプロに依頼して勉強することが賢明かも知れませんよ。

<関連記事>: 古いドライブイン・ラッチ (2024年8月9日)

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