お知らせ

まだまだ現役です

埼玉県のお客様から、輸入アルミサッシの部品が欲しいというご相談を頂きました。

輸入窓は、ミルガード(Milgard)のケースメントサッシ(竪辷り窓)。

写真がその部品ですが、窓が開かないようにする為の押えのストッパー部分が樹脂製になっているので、ここの部分が劣化して割れてしまいます。

写真でもその部品が少し黄色く変色してきていますから、ボチボチ交換が必要になっているように思います。

ミルガードのアルミサッシは、30年以上前に施工されていたものが多く、こうしたロックレバーハンドルの入手に不安を感じているお客様もいらっしゃるかも知れません。でも、ご安心下さい。このロックハンドルは、今でも部材メーカーから調達することは可能なのです。

ただ、この小さなロック金物を1本だけ調達しても送料や通関費の方が高く付いてしまいます。また、複数本調達しても送料や通関費は1本輸入するのと同じくらいですから、いくつか購入して費用を分散させた方が得になります。

それにしても、30年以上経っても消耗部品が手に入るというのは、やはり家に対する考え方が日本と北米とでは大きく違うと感じます。輸入住宅のメンテナンスは大変とお考えの方がいらっしゃいますが、調達先さえちゃんとしておけば、実は長く維持管理出来る建物なんです。

ただ、何もケアしなくて放りっぱなしということは論外ですから、専門家に相談しながら適宜お金を掛けて手入れをしていくことを忘れないで頂きたいと思います。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

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シロアリ会社のCMが多くなってきました

写真は、私の自宅の裏庭に咲いたツツジの花です。

毎年、この時期になるときれいな花を咲かせてくれます。

私の自宅の庭だけでなく、公園や道路際でもたくさんの花が咲いているのを見掛けるようになりました。

この時期、毎年ブログ記事に書かせて頂くのが、羽アリのお話です。サツキやツツジが花を咲かせるシーズンと時期を同じくして、シロアリの巣から一斉に大量の羽アリが飛び出してきます。

お花とは全く関係がないのですが、ただ時期が同じというだけで羽アリと何か関連があるように思われがちでお花には気の毒なお話です。

森や林のような場所の少し暗くて湿気のある土の中や、朽ちた木の中などに巣(コロニー)を作っていたシロアリたちが、自分たちの勢力範囲を広げるべく、この時期羽アリとなって別の場所に巣立っていきます。

その殆どは長く生きられず死んでしまうのですが、運よく巣が作れそうな暗くて湿気があり空気が動かない場所を見付けられた羽アリは、食べられそうな木が近くにあればそこに新たな巣を作ります。

一つの巣から何千匹もの羽アリが一斉に飛び立つこの時期は、既存の巣を見付ける絶好のチャンス。

勿論、朽ちた木の土に戻す役割のあるシロアリですから、おうちのどこかにいない限り、駆除する必要はありませんが、建物の壁や土台といった部分やそれに近い場所に巣がある場合は、局所的に駆除することが大切です。

シロアリ会社もそのことを知っているので、この時期TVのCMを流すことが増えてきますが、出来るだけ信頼がおける業者さんにお願いするようにして下さい。下手に敷地全体に駆除剤を撒くと、反って人間に被害が及ぶ可能性がありますので、そういう業者には注意が必要です。

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こうなったら、交換時期です

先日、茨城県のお客様の輸入住宅で上げ下げ窓のバランサーを交換してきましたが、こちらが引き上げてきた古いバランサーたちです。

輸入窓は、マーヴィン(Marvin)のインテグリティ(Integrity)・シリーズのダブルハングサッシ。

長いものは下窓用、少し短いものは上窓用。勿論、窓の高さによってもバランサーの長さは変化します。

写真の上半分のバランサーは、状態が比較的悪いものですが、ご覧のように建具を吊り上げる為のバネが赤く錆び付いています。また、一番上にあるバランサーは、バネが外れて吊りヒモも切れてしまいバランサーとしての機能が果たせなくなっています。

これらは、施工から18年経った状態のバランサーですから、そろそろ寿命が来ているというのがお分かり頂けるのではないでしょうか。バネは錆びてくると鉄の柔軟性がなくなり、伸び縮みをしなくなってきます。

そうなると、重い建具を吊り上げることが出来なくなりますし、両サイドにあるバランサーの片方だけがバネが弱ってきたりすると、もう片方とのバランスが取れなくなり、建具が傾いて上がらなくなってしまいます。

勿論、バランサーは写真とは裏表逆に装着されていますから、こちらの面は通常見えませんので、バネ等の状態を皆さんが確認することは出来ません。

でも、窓の開け閉めがしづらくなってきたら、恐らくバランサーは写真のような状況になっていますから、早めに交換をするようにしたいものです。

<関連記事>: 構造が分かれば、問題なし (2025年4月27日)

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木部塗装前ですが、いい出来です

愛知県のお客様からお預かりしたケースメントサッシの建具(障子)が、木部の修理が終わり建具屋さんから戻ってきました。

この建具は、アルミクラッド木製サッシのマーヴィン(Marvin)製ボウウィンドウの1枚です。

戻ってきたばかりで、直した部分の木は無塗装ですが、デザイン・形状もしっかり直ってきています。

アルミクラッドの建具は木を補修するだけではなく、外側のアルミカバーと木をガッチリ結合させなければなりませんから、修理には技術が必要です。

まだペアガラスは建具に挿入されていませんが、木部専用の防水塗装で着色したらガラスを入れるつもりです。そちらの方が木部にしっかり塗料が回りますし、作業もしやすいと思います。

ただ、それで修理は完了という訳ではなく、外部側に装着するガラス押え(押縁)の固定用下地材やアルミのガラス押えを取り付けた後、ガラスの周囲を防水処理して完成です。

勿論、開閉金物のウィンドウヒンジやオペレーターアームが走るトラックレール、アームブラケットやロック受けといった部材も正しい位置に取り付けなければなりません。

窓に取り付けてしまえば単純に元通りということですが、そこまでになるまで様々な作業や気遣いがなされていくのです。

<関連記事>: 中から腐ってきたのが分かります (2025年3月22日)

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構造が分かれば、問題なし

遠く愛知県から茨城県のお客様の輸入住宅にお伺いして、ダブルハングサッシのバランサーの交換を行いました。

輸入窓は、マーヴィン(Marvin)製インテグリティ(Integrity) ダブルハング。

上げ下げ窓の建具(障子)を開けようとしても、建具がストンと落ちてきてしまう状態で、窓を開けられないというサッシが2ヶ所ありました。

築18年ということですから、然程古いおうちではないのですが、バランサーのような消耗品は15年程度で定期交換が必要です。そこで、今回は問題がある2ヶ所の窓に加え、よく窓を開けるリビングの窓3ヶ所についても一緒にバランサーを交換して欲しいというご依頼でした。

通常のマーヴィンのダブルハングとは違い、インテグリティはサッシそのものの構造が変わっていますし、使われているバランサーも異なるものでした。

ですから、アメリカの部品メーカーでもインテグリティ用のバランサーは、取り寄せ品となっていて、バランサーそのものの規格やサイズといった詳細情報を提供しないと調達手配してくれない感じでした。

その納期も非常に長く、他社の普通のバランサーであれば、1ヶ月くらいの処、インテグリティのものは4ヶ月を要するというものでした。

うまく手配が出来て商品も手に入りましたので、今回取り替えに伺ったのですが、どうやってバランサーを取り外して交換するのか、やってみるまでははっきりしなかったのですが、通常のバランサーの取付け方法から考えて恐らくこうであろうと見当を付けて作業を進めた処、見事に古いバランサーを交換することに成功しました。

やったことがない人だと十分な知識や道具もないでしょうから、バランサーの調達だけでなく取り替え手順に至るまで、チンプンカンプンで手に負えないかも知れません。

私たち ホームメイドは、これでインテグリティのバランサー交換の方法も確立することが出来ましたので、お困りの皆さんの為に仕事をさせて頂くことが可能です。

勿論、バランサーの交換だけでなく、窓の開閉調整や掃除、ガラスの周囲等の防水処理も一緒に行いますから、将来の雨漏れ対策もバッチリです。

<関連記事>: 入荷まですごい大変でした (2025年4月9日)
<関連記事>: こうなったら、交換時期です (2025年4月29日)

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取付け前の下準備

愛知県のお客様のおうちに取り付ける交換用建具の木部塗装をしています。

輸入窓は、マーヴィン(Marvin)のアルミクラッド木製ダブルハングサッシ。

写真は上窓建具ですが、上・下建具合わせて全部で6枚、ダブルハング3ヶ所分の建具交換を行います。ただ、この建具はマーヴィンから調達したものではなく、シエラパシフィック(Sierra Pacific、旧ハード)社という窓メーカーのものになります。

ご存知の通り、マーヴィンは数年前に日本へのサービスそのものを停止してしまい、一切のメンテナンスをやってもらえない状況になっています。

ですから、今回のように雨漏れで木製建具が一部腐ってしまったような場合は、腐った場所を部分交換して修理するか、それとも既存のサッシ枠に合った建具を他の窓メーカーに作ってもらうかしか方法がありません。

今回お客様はマーヴィンではない窓メーカーの新しい建具を装着することを選択された訳ですが、それにはいくつか理由がありました。

まずは、見た目があまり変わらず、マーヴィンの他のサッシと見比べてもあまり違和感を感じないこと。次に、マーヴィンの古い建具は、構造的に雨漏れや結露といったことに弱点があるが、シエラパシフィックのものはそういった弱点がある程度解消された構造になっていること。

そして、シエラパシフィックの建具の木は、水に濡れても腐らないコアガードと呼ばれる処理が施されているので、木の温かみはそのままに腐食しない材料となっていることなどでした。

勿論、建具を上下共交換しなければいけませんし、建具を新しく作るとなれば、その分コストも掛かってきます。でも、建具の全てが新しくなりますし、構造的な弱点も大幅に少なくなりますから、そういった点をこのお客様は重視されたのです。

勿論、シエラパシフィックの建具と云えども、木部にはパラペイントの木部用防水塗料 ティンバーケアで塗装し、ガラスの外部には雨が入らないように防水処理を施しますから、2重3重の対策をしていることが私たち ホームメイドの修理・メンテナンスです。

<関連記事>: ピボットバーがないと落ちてきます (2024年10月2日)

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途中で引っ掛かった感じで開きません

昨日に引き続き、東京都のお客様の輸入住宅にお邪魔した際の不具合箇所について書かせて頂きます。

輸入窓は、昨日お話しした通りサーティンティード(CertainTeed)の樹脂製サッシなんですが、今日はハンドルをクルクル回すと横に開いていくケースメントサッシ(竪辷り窓)です。

こちらの窓は、写真のように少し窓を開くことが出来るのですが、これ以上開けようとしてもビクともしません。

最初は、窓の外で何かが当たっていて、それが邪魔して開かなくなっているのではないかと思いましたが、お客様が以前はもう少し開けることが出来たというふうにおっしゃっていましたので、当初から何かが当たっている状態だったという推測は違っているように思いました。

確かに、同じケースメントサッシは他にもあって、外壁や窓周りのモール材の納まりも全部同じようでしたから、もし外で何かが当たっているとすれば、他のサッシでも同様のことが起こるはずです。

そこで考えを改めて、窓を開閉させる為のオペレーターに何か不具合があるのではないかというふうに思い直し、オペレーターをサッシから外してみることを試みました。

ただ、開き方が少なかった為、普通のドライバーではスペースがなく、ネジを回すことが難しい状況でした。そこで特殊なラチェットレンチを用いてネジを外すことにしたら、見事にビスが外れオペレーターも取り外すことが出来ました。(何でも道具を揃えておくものですねぇ)

オペレーターのアームはハンドルを回しても全く動かない状態でしたが、ハンドルを回しながらアームも手動で一緒に動かすと、アームも動くことを確認出来ました。

つまり、開閉オペレーターの内部でハンドルの回転軸が折れていて、そこに連結しているギアが引っ掛かって回らないという状況のようでした。これではサッシ構造の知識や特殊工具を持たないサッシ屋さんは、太刀打ち出来ない仕事だろうと思います。

交換部材を手配出来ましたら、昨日のペアガラスと一緒に交換にまた伺いたいと思います。

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ガラス交換の調査です

週末、東京都のお客様からご相談を頂いたペアガラス交換の為の調査に伺いました。

輸入窓は、サーティンティード(CertainTeed)の樹脂製スライダー(片引きの引き違いサッシ)。

当時、カナダのサーティンティードの技術を導入して国内で製造していたクレトイシから、このサッシを調達したようです。

写真はガラスの実寸法を計測する為に、ガラスの周囲のガラス押え(押縁)を外した様子です。ガラス押えを外すと、ガラスとガラスとを接着している黒いブチルの接着剤が、ガラスの周囲を覆っているのが分かります。

これでペアガラスの中の気密が保たれているのですが、時折そのどこかに穴や隙間が明いて湿気が流入し内部結露を起こすこともあります。

今回は、ガラスに張り付けられた古いフィルムを外す際に、スクレイパーでガラスに傷を付けてしまったらしく、ペアガラスを交換しなければならなくなったとのことです。

他社のガラス押えは、通常「芋付け」と呼ばれる納まりの為、適切な道具さえあれば比較的簡単に取り外せるのですが、今回のものはコーナー部分が45度にカットされた「留め」という納まりになっているので、簡単には外すことが難しい状態でした。

それでもおおよその窓構造を理解していますから、時間と道具を駆使して慎重に四辺のガラス押えを外し、ガラスの全容が見えた状態で寸法計測を行いました。

写真の建具(障子)は可動側の建具ですが、引き違いサッシについて殆どの人は可動側もハメ殺し側(FIX)もガラスの大きさは同じと思い込んで、どちらか一方のみの寸法計測しかしないのですが、輸入サッシの場合それぞれの建具でガラスの大きさが微妙に違うということはよくあることです。

ですから、私たちは面倒でも両方の建具のガラス押えを外し、それぞれの大きさを測りました。案の定、左右の建具でガラスの大きさは微妙に違い、もしどちらか一方しか測らなければ、もう片方のガラスは新しいものに交換出来なかっただろうと思います。

何でも思い込みだけで仕事をせずに、面倒がらず愚直に作業を進めてこそ正しい施工をすることが可能となります。

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Rinnai 「リンナイ製浴室暖房乾燥機 経年劣化故障で発火の恐れ」 点検&修理

リンナイ株式会社は、製造から10年以上経過した浴室暖房乾燥機において、経年劣化故障によりごくまれに発火に至るおそれが判明したため、点検・修理を無償で行うこととしました。

対象製品は、温風等を浴室内に循環させるファンモーター内部のリード線引き出し部が経年的に腐食することで短絡が起き、発火によって製品の焼損に至るおそれがあります。

対象製品をご使用中のお客様に対して、直ちに換気運転以外の使用中止をお願いします。製造期間、対象製品とその特定方法、専用お問い合わせ窓口は以下の通りです。

資料: リンナイ製浴室暖房乾燥機の使用中止と無償点検・修理のご案内
電話受付: 0120-113531
受付時間: 2025年6月8日までは、9時~19時(土日・祝含む)、2025年6月9日以降は、9時~17時(日・祝除く)

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この掃出しサッシは、貴重です

岐阜県のお客様の輸入住宅にお伺いして、修復の為にドアの取外しを行いました。

輸入窓は、マーヴィン(Marvin)のスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)なんですが、空き巣が無理矢理開けようとしてドアの木枠を壊してしまいました。

幸いここからの侵入はなかったようですが、こじ開けた玄関ドアから室内に入られてしまったそうです。

入れなかったら他から入ろうと考えるなんて、随分時間に余裕のある泥棒ですが、何れにしてもちゃんと直しておかないと、次の犯罪時に十分対処出来ません。

こちらの掃出しサッシは、セーフティー(Safe-T)・スライディングパティオドアという名前のものなんですが、マーヴィンの中でも高級品でした。

それは造りがしっかりしているということもあるのですが、付いているシンプルな鍵が堅牢で、ロックを掛けるとドアの上下に太いカンヌキが飛び出して、ガッチリとドアを固定してしまいます。

もし上のカンヌキが壊されたとしても、下のカンヌキが効いていますから、それも壊さなければ絶対に開きません。勿論、空き巣が輸入ドアのロックの構造なんて知る由もないでしょうから、どうやってもドアが開かないとなって諦めるしかありません。

また、大きなペアガラスは2重の強化ガラスになっていますから、バットで叩いても割れませんし、万一割れたとしても車のガラス同様全体にヒビが入って、ガシャンと大きな音を立てて飛び散りますので、ご近所に気付かれてしまいます。

そして、ペアガラスですから1枚が割れたとしても、もう1枚強化ガラスが立ちはだかりますので、それを割る意欲もなくなるでしょう。

この掃出しサッシは何年も前に製造が中止されていますから、ドアを新しいものに交換することも部品を手に入れることも出来ませんので、こうして破損したドアを取り外して会社に持ち帰って木部を修復することになりますが、ロック金物が木部の中に仕込まれている状態ですから、結構直すのが大変です。

修復している間は、写真のように開口部を養生で封鎖してありますが、外からは釘やビスが全く見えないようにしてありますし、隙間も全くありません。

ですから、泥棒が侵入を試みても、どでかいハンマーでドカンドカンとやらない限りはこれを壊したり分解したりすることも不可能です。皆さんも修理で窓を外すような場合は、こうした気遣いをしてもらって頂きたいと思います。

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