お知らせ : ページ 132

施工中の失敗への対処方法

昨日、お客様のおうちの塗り替えをしているという建築業者さんから、ミスの対処方法についてどうしたらいいかとのご相談を頂きました。

イーグル(Eagle)社製上げ下げ窓、ダブルハングサッシなんですが、窓を開けて塗装をしていた職人さんが、サッシのクレセントのラッチ(鍵爪)を出した状態で窓を閉めてしまい、そのラッチがもう片方の建具に当たって破損してしまったとのことでした。

ラッチが引っ掛かって、クレセントを上に押し上げてしまったようで、クレセントそのものが浮いた状況になり、その周囲の木にも割れが入っています。

こういう場合、補修を行って直すということで対処すればいいように思いますが、私共はいくつかの写真を見せて頂いただけですので、最終的には現場で実物を見て判断する必要があると思います。

恐らくこの金物は、木に彫り込みをした部分にはめこんで、それを横から2本のビスで留めるといった施工がされているはずですから、ビスの位置が木の表面にも近く、下からの突き上げには弱いかも知れません。

ただ、こういうミスは、普通に暮らしている時にもやってしまうことでもあるように思いますから、補修して対処するというのは悪い対処方法だとは思いません。

でも、お客様からしてみれば、壊されたという意識が強いでしょうから、気持ち的にセンシティブな状況にあることは間違いありません。

しかし、木というものは柔らかくて柔軟性に富んだ素材ですから、適切に接着してやれば、元通りの強度も出せますし、見ため的にも殆ど分からないくらいに直せるものです。

万一金物が曲がってしまっていても、恐らく海外の部品メーカーから取り寄せることも可能でしょうし、あとは防水とビスがしっかり留まるかどうかが肝心というくらいに思います。

確かに人によっては新しいものにしてくれという方もいらっしゃるでしょうが、10年以上経っている古いサッシを全く新しいものにしろというのもちょっとやり過ぎな気もします。

わざとやった訳でもないでしょうから、機能や見ために支障がなければ広い気持ちで勘弁してあげてもいいのではないでしょうか。勿論、直せないとか直っていないというのではいけないとは思いますが・・。

やはり、施工する業者と施主というのは、お互いが気遣いし合って長くお付き合いをしていくというのが理想だといつも感じています。

お金だけの付き合いというのは、長い家づくりでいいことはありません。常に損して得取れでやっていけば、相手からも逆にそこまでしなくてもいいよと言って頂けると思います。そういう相手には、またよくしてあげたいという気持ちになるものですよ。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , , |

アルミシャフトで困ったら、これ!

先日、網戸のコーナー材を交換して頂いたお客様から、もう1枚写真を頂いておりました。

それが、このハード(Hurd)社製輸入サッシ用の網戸固定ピン。

私共は、マーヴィン(Marvin)用としてメーカーから調達しておりますが、大きさ・仕様においてハード用と同じピンです。

私たちは、シャフトと呼ばれる長い棒の部分に樹脂製のものを使用しておりますが、金属のアルミ製のものも存在します。ただ、写真にある透明のつまみ部品をシャフトに装着する時、アルミのシャフトは金属なので融通が利きません。

その点、樹脂は柔らかい素材ですから、つまみに明いた穴が多少小さめでも樹脂のシャフトはつまみの中に簡単に入ってくれます。

勿論、一旦入ったシャフトはつまみが劣化しない限り外れることはありません。また、網戸を窓に付けてしまうと、シャフトの部分は太陽の紫外線が当たらない場所に隠れてしまいます。ですから、環境にも拠りますが15年程度は長持ちしてくれます。

金属のシャフトは、樹脂のシャフトよりも寿命が長いと思われがちですが、つまみの部分は私たちのものと同じプラスチックで出来ていますから、そこが劣化したらいくらシャフトがアルミであっても交換が必要となります。

装着が比較的簡単で見ため的にも美しく、アルミシャフトのものと遜色のない寿命の網戸固定ピン。家中の網戸全部のメンテナンスをするのであれば、きっと皆さんのお役に立つと思いますよ。

<関連記事>: 網戸の固定ピン、劣化していませんか? (2010年9月28日)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , |

年代や製品で違いがあるのかも・・・

先日、ペラウィンドウ(Pella)社の掃出しサッシのドアロックが破損したので、修理をお願いしたいという相談を頂きました。

それ以外にも、網戸の破損やクランクハンドルの不具合などといった問題も複数あるようです。

掃出しサッシのロックについては、ハンドルに付いているロックレバーを動かしても、ロックラッチと呼ばれる鍵爪が中から出てこないということのようです。

この場合、ロック金物の中のバネが切れて作動しなくなったのだと思いますが、メーカーに相談すると「製造時期やサッシの大きさ、製造シールの詳細」が分からないと部品の特定が出来ないとのことでした。

ペラの掃出しサッシは部材が特徴的ですから、然程問題なく部材の特定が出来るだろうと考えておりましたが、詳細情報がないとメーカーでも交換部品が分からないらしいのです。

仕方がないので、お客様にお願いしてサッシのサイズなどを採寸して頂きましたが、この掃出しサッシは時期によって仕様がいろいろ変わったのかも知れません。

お客様曰く、手動でラッチを外に出すことも可能だということですから、取り敢えず鍵が掛からないという心配はなさそうですが、いつ手動でも動かなくなるかも分かりません。

破損が酷くなれば、鍵を掛けたつもりで実際には掛かっていなかったなんてことにもなりかねません。また、その逆で鍵が掛かったまま開けられなくなったというのも、結構最悪な状況ですから、早めに部材を調達して差し上げたいものです。

<関連記事>: ペラのロックは交換が面倒 (2021年6月27日)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , , |

メーカーで廃番でしたが、調達出来ました

仙台市のお客様からハード(Hurd)社の輸入サッシの網戸を直したいというご相談が年末にありました。

網戸の固定ピンが劣化してしまっていたのと、アルミフレームのコーナー部品が劣化して破損しているとのことでした。

網戸の固定ピンは、私共で在庫していましたから問題はないのですが、樹脂製のコーナー材は窓メーカーからの調達となります。

そこで、ハード社に相談した処、網戸の仕様・形状が変わってこのタイプのコーナー材は販売していないとの回答でした。サッシ部品のメーカーに確認しても、全く同じ形状の部品はないとのことで、どうしたものかと考えておりました。

そこで、網戸のフレームの形状や大きさ、コーナー部品の形状・大きさをお客様に確認して頂き、これに合致するもので探してみました。そこで調達した新しいコーナー部品が、写真のもの。

フレームの色はゴールド系でしたから、それに一番近いグレーベージュのコーナー材をお客様にお送りして取り付けて頂きました。コーナー材の形状は、フレームにバッチリ適合していますし、色合いもまずまずな気がします。(因みに、コーナー材はブラウン色もあります)

窓メーカーに取扱いがなくても、蛇の道はヘビで何とかなるもんですねぇ。家1軒分の部品が欲しいということで、今回網戸ピンとコーナー材をそれぞれ40個ずつ発送しましたが、今後の為の予備も欲しいところです。

それにしても、部品探しの目は、国内で私に並ぶものはいないかも知れませんねぇ(笑)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , |

ヒサシ(屋根)がないと腐ります

昨日、岡崎市にある輸入住宅で、勝手口用の輸入ドアの修理に伺ってきました。

外部用にも拘らず、ドアには木製の枠材が使われており、雨が当たって枠の下端から徐々に腐ってきたということでした。

お客様自身でも何度か塗装やコーキングを入れて直そうと試みたようですが、どうしてもダメで私たちにご依頼を頂くこととなりました。

写真は、ドア本体を一旦撤去して、周囲のドア枠や飾りの外部モールディング、室内側の木製ケーシングを外した様子です。幸い外壁からの雨漏れはなかったようで、ドア枠やモールディングの下端以外はご覧のようにきれいな状態となっていました。

この後、樹脂製の枠材等を装着して、ブチルで出来た防水テープを周囲に張り、隙間等の弱点となりそうな部分にはコーキングを入れて納めました。ドアヒンジの位置出しやドアラッチ等のストライクの取付けといったことをやりつつ既存のドアを再び吊り込んで完了。

しかしながら、実はこれで終わりという訳ではありません。このドアの最大の弱点は、屋根がないことなんです。つまり、外壁に当たった雨水が下へ落ちてきて、ドア枠やドアに全て伝ってきます。そういうことが原因で、ドアやドア枠が錆びたり腐ったりしてくるのです。

このおうちは、ドアのすぐ横まで屋根の返しが来ていましたが、ドア上までを覆うほどではありませんでした。そこで、幅1.1m x 奥行き0.6mのヒサシを後付けで取り付けました。

これで、横殴りの雨以外は、勝手口ドアに雨が当たることはなくなるはずですから、傷む心配も少なくなるはずです。ただ、ドアの塗装や防水については、定期的にメンテナンスすることを忘れないで下さいね。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , , , |

完全に破損する前に交換しよう

サミット(Summit)社の掃出しサッシの鍵が掛けづらくなってきたという相談を頂きました。

鍵を掛ける為のロックレバーを上げ下げしても、ロックが掛かったり掛からなかったりという状況らしい。

レバーを操作すると、ロックラッチが出たり入ったりするのですが、それをアクションさせるバネが飛んでしまったり、千切れてしまったりすると鍵がうまく掛からないという症状が出ます。

バネはロック金物の中に入っていますし、金物は分解修理することが出来ませんから、バネを交換して直すということは不可能です。多くのお客様は、まだ何とか動くから暫く使ってから交換しようと考えるのですが、実はそれは危険かも知れません。

まだラッチが動くうちはいいのですが、最悪の状況になるとラッチがロックの受け金物にガッチリ噛んだまま動かなくなり、鍵が解除出来ないということになったり、逆にラッチが受け金物に引っ掛からなくなり鍵を掛けられないということにもなります。

どちらの場合も、生活する上では相当なストレスとなるでしょうから、すぐにでも修理したいということになります。ただ、こうした金物の多くは北米から調達しなければなりませんので、入荷するまで何日も掛かるのが普通です。

昨年の春頃は、世界中が新型コロナウィルス蔓延で製造がストップしたり、物流が滞ったりしましたから、そんなことがあると更に入荷が遅れます。

ロック関連の場所は、家のセキュリティにも係る問題になりますから、変な感じがしたら躊躇せずに交換・修理を考えることが大切です。

勿論、日頃掃出しサッシをメンテナンスしていれば、そうした部材の寿命を延ばすことも出来ますが、そういうお客様は少ないはずです。そういう場合は10~15年程度が寿命ですから、定期的に交換しましょう。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , , |

全てオーダー品です

アメリカの部品メーカーから、大量のチャネルバランサーが入荷しました。

下窓だけが開閉するシングルハングサッシに用いるバランサーで、ミルガード(Milgard)やインシュレート(Insulate)などといたサッシに交換パーツとして取り付ける為に調達したものです。

同じサイズ・同じバネ強度のものもいくつかありますが、サッシのサイズに合わせて、全てオーダーで取り寄せました。

本当であれば、大量に注文して在庫しておくのが一番でしょうが、先に申し上げた通り、サッシのサイズや重さによって使うバランサーも違ってきます。

また、バランサーに取り付けられている部品も微妙に違う種類があって、そういったものを様々在庫しようとすると、膨大な数を用意しなければならなくなります。そういった意味で、お客様から注文を頂いた時点で、適切なものを手配するということが現実的なのです。

勿論、何かの為に少量の在庫は持ってはいますが、それらが常にお客様の要望する種類や数であるとは限りません。送料や配送時間は掛かってしまいますが、既存のバランサーと同じものを調達する為に、どうぞご容赦頂きたいと思います。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: |

コロナ下だって、やることはやる

こちらは、当社の事務所兼倉庫内でマーヴィン(Marvin)社製オーニングサッシの建具に各種防水処理をやっている様子です。

通称「馬」と呼ばれる簡易の台の上に、無塗装状態で入荷した新しい建具を置いています。

こういう作業台だと、どこでも場所を選ばずに仕事が出来ますから、私たちが作業するには大変重宝します。

この状態で、室内側の木部にパラペイントのティンバーケアを使って防水塗装を施しました。勿論、作業を始める前には汚れや毛羽立ちをサンドペーパー等で落としておくことも忘れませんよ。

また、入荷した建具には、ロックの受け金物やウィンドウヒンジ、オペレーター・トラックや召し合わせ金物等の金具が装着されていますから、塗装前にはそれらも一旦外して、通常隠れてしまう部分まで塗装します。

普通は窓に取り付けた後で建具を現場塗装するというやり方ですので、こんな細かいことまで気を遣って塗装するなんてことはやりません。

塗装を2度塗りしたら、その日は次の作業を行いません。それは塗装が十分に乾くのを待つ必要があるからです。その後、建具を裏返して、屋外側のガラスの周囲やアルミ枠のつなぎ目といった部分を防水処理します。

当然こちらも作業前には掃除用のハケ等を使って、表面をきれいにしておきます。マスキングテープを丁寧に張った上で、防水剤を塗布する訳ですが、最後にしっかり指で防水剤を押さえて、材料が隙間の中まで十分入るように施工します。

よくコーキングガンで打つだけとか、ヘラで押さえるだけとかいう職人もいるようですが、それではちゃんと施工出来たかを確認出来ません。ベトベトするので本当は嫌ですが、指先の感覚こそが最後の頼りです。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , , , |

このベトベトしたものは、厄介です

昨日、イーグル(Eagle)社の輸入サッシの不具合を現地調査してきたという記事に書かせて頂きましたが、その詳細の一つをお知らせします。

写真は、イーグルのダブルハングサッシの下窓なんですが、ガラスの際から変なグレー色のものがはみ出してきているのが分かりますか。

これは、ペアガラスを建具枠に固定しながら、防水の役割も担うコーキングなんですが、20年も経っているのに未だにベトベトした状態なんです。

普通は、硬化してしまうものなんですが、変成シリコン系のものの中には、ずっと柔らかい状態を維持し続けるものも存在します。

防水性という意味では、硬化して縮んでしまう材料よりは、効果が高いとは言えますが、こうやって枠の中からどんどんはみ出してくるとなるとデメリットの方が大きくなります。

確かに雨によってペアガラスが内部結露するよりはいいようにも思いますが、家の美観が損なわれたのでは意味はありません。このはみ出した防水剤を取り除いて、新しく別のコーキングを打ち直すと直せると思う方もいるかも知れませんが、それはそう簡単ではありません。

この防水剤は、シンナーやアルコールのようなものではなかなか溶けず、また油を含んだ除去剤では次に打つコーキング剤の接着が緩くなります。

当然、アルミを白く塗装した部分にそういった材料が付いてしまえば、劣化してきている塗装も剥げてしまいますから、そうした部分の養生も必修です。

これをきれいに除去するとなると、建具1枚で少なくとも数時間は掛かるように思いますから、粗い作業で適当にやる業者はいるかも知れませんね。

こういう面倒で手間が掛かり、道具や手も汚れてしまう作業は正直やりたくないのが本音ですが、家のほぼ全てのサッシで同様のトラブルを抱えている状況から、何とかしてあげなきゃいけないという気持ちもあります。

イーグルのサッシは、アメリカのホームセンターでも見掛ける窓ですが、安いものには訳があるということかも知れませんね。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , , |

お手入れは、道具がないと始まらない

本日、名古屋市のお客様のおうちへ伺って、イーグル(Eagle)社の輸入サッシのメンテナンス調査をしてきました。

長く専門家によるメンテナンスが行われてこなかったようで、いろいろと修理・メンテナンスすべき場所が見付かり、部材の調達を含めて検討していこうと思います。

調査の最中、窓を開けて開閉金物やロック金物の様子を確認する訳ですが、窓を開けて窓枠等を掃除するという習慣が、日本のお客様には根付いておりません。

このおうちは、比較的きれいな状態ではありましたが、日頃から細かな部分まで掃除をするというのは、なかなか難しいものです。

ただ、サッシの周囲は凸凹していたり、掃除機の先が入りにくかったりする狭い部分も多いですから、お客様ばかりを責める訳にはいきません。

でも、武器を何も持たない丸腰で、敵と戦っても全く勝ち目はないのが現実です。掃除やメンテナンスも同じで、適切な道具と正しいやり方を知っていなければ、掃除をする気にもなりません。

そこで、サッシやドアだけでなく床や内装の細かな部分まで掃除する時に使う掃除専用のハケをご紹介します。普通の安いハケは、化学繊維の毛なんですが、それだと掃除面に押し当てて使っていると、歯ブラシのように毛先が丸く反ってきます。

毛の腹の部分で掃除をしても、きれいに掃除をすることは出来ません。私たちが使う専用ハケは豚毛なんですが、豚毛は毛が固くしっかりしていますから、毛先が掃除面に垂直に当たります。

また、天然の毛なので、毛が反ってくる前に毛先が千切れて短くはなりますが、常に真っ直ぐな毛の状態を維持してくれるスグレモノ。

それから、掃除の際に力がちゃんと伝わるように、柄の部分を持つのではなく本体を包むように全体で持って下さい。そうすると、ハケの毛先まで自分の力が伝わるようになります。

私たちは新しいハケを常に車に積んでいますから、こうしたハケが欲しいというお客様にお分けさせて頂きますので、その際はご相談下さいね。

<関連記事>: ドアが重いのは、調整不足だけではありません (2021年2月7日)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , , , , , |