このベトベトしたものは、厄介です

このベトベトしたものは、厄介です

昨日、イーグル(Eagle)社の輸入サッシの不具合を現地調査してきたという記事に書かせて頂きましたが、その詳細の一つをお知らせします。

写真は、イーグルのダブルハングサッシの下窓なんですが、ガラスの際から変なグレー色のものがはみ出してきているのが分かりますか。

これは、ペアガラスを建具枠に固定しながら、防水の役割も担うコーキングなんですが、20年も経っているのに未だにベトベトした状態なんです。

普通は、硬化してしまうものなんですが、変成シリコン系のものの中には、ずっと柔らかい状態を維持し続けるものも存在します。

防水性という意味では、硬化して縮んでしまう材料よりは、効果が高いとは言えますが、こうやって枠の中からどんどんはみ出してくるとなるとデメリットの方が大きくなります。

確かに雨によってペアガラスが内部結露するよりはいいようにも思いますが、家の美観が損なわれたのでは意味はありません。このはみ出した防水剤を取り除いて、新しく別のコーキングを打ち直すと直せると思う方もいるかも知れませんが、それはそう簡単ではありません。

この防水剤は、シンナーやアルコールのようなものではなかなか溶けず、また油を含んだ除去剤では次に打つコーキング剤の接着が緩くなります。

当然、アルミを白く塗装した部分にそういった材料が付いてしまえば、劣化してきている塗装も剥げてしまいますから、そうした部分の養生も必修です。

これをきれいに除去するとなると、建具1枚で少なくとも数時間は掛かるように思いますから、粗い作業で適当にやる業者はいるかも知れませんね。

こういう面倒で手間が掛かり、道具や手も汚れてしまう作業は正直やりたくないのが本音ですが、家のほぼ全てのサッシで同様のトラブルを抱えている状況から、何とかしてあげなきゃいけないという気持ちもあります。

イーグルのサッシは、アメリカのホームセンターでも見掛ける窓ですが、安いものには訳があるということかも知れませんね。

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