お知らせ : ページ 347

サッシ・バランサーの糸切れ

石川県にお住まいの方から、輸入サッシのメンテナンスの相談を頂きました。こちらの輸入住宅は、平成5年に建てられたそうですが、窓のメーカーも品番も何も分からない状況だそうな。

外側がアルミで内側が木製のアルミクラッド・サッシであるようですが、こうしてバランサー(バランスとも言う)の糸が露出しているところは、アンダーセン社のダブル・ハング窓とよく似ている。お客さん曰く、この窓は上側の建具(サッシュ)は固定で下側のみ可動するからシングル・ハングの窓だと言う。(Andersen社の窓であれば、外側はアルミではなく、樹脂の枠で出来ている)

Andersenの窓に使われているBalancerは、以前にも糸切れで交換したことがあるから然程交換作業は難しくないが、別のメーカーの窓かも知れないので、そこは慎重に進めなければいけないですね。

こうして窓を上から吊るすバランサーにしても、コイル式のバネや糸を内蔵するタイプのバランサーにしても、10年程度で交換しなければいけない消耗品ですから、破損したと慌てないで私たちのようなプロのビルダーに連絡して下さいね。

今回の窓やバランサー部品もおおよそ特定が出来ましたので、あとはお客様のご了解を頂き、メーカーに発注するだけとなりました。(勿論、調達後の交換作業がありますが・・・)

10年もすると、窓だけでなくドアや設備もメンテナンスが必要となります。それは、輸入住宅でも国産住宅でも同じ。こうして補修や交換をしていけば、何十年も住み続けられることをお忘れなく。

あと、明日から17日までホームメイドは夏季休暇に入ります。その間ご相談ありましたら、HPよりお問い合わせ下さい。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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最近は、こんなタイルもあるんですよぉ~

皆さん、こんなタイルを見たことがありますか?

取引きのあるタイル屋さんから紹介されたのですが、その形はなんと菱形。それも、エッジの部分が面取りされていて、まるでカット・ガラスのようなキラキラしたデザインじゃないですか。

色は4色あるんですが、写真のように組み合わせるもよし、同じ色のタイルで統一するもよし。なかなか素敵なデザインですよね。

そのうち、どなたかのおうちに使ってみたいと思いますが、皆さんのおうちに如何でしょうか?

ただ、タイル屋さんは張るのに苦労するでしょうね。何せ四角く納まらないですから、レンジ回りはどうやって納めていいか分からないでしょうね。

特にキッチンや洗面カウンターと接する部分は、カットするタイルの量が半端じゃないですから・・・。

こうしたデザインの建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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同じ洗面スペースも、これだけ変わる

現在、大規模なリノベーション工事の真っ最中である愛知県春日井市の輸入住宅 H邸。

昨日・一昨日は、インテリアの塗り替えや外装の塗り替えのビフォア・アフターを書きましたが、今日は洗面のリノベーションをご覧に入れましょう。

リノベーションと言っても、洗面を増築して広くした訳ではありません。以前の洗面空間は、頭の上の方に大きな吊戸棚が付いていました。その下に鏡が付いているのですが、その中間の狭い場所に国産の細長い蛍光灯が付いていて、圧迫感のあるデザインでした。

ただでさえ限られた狭いスペースで、更に圧迫感があるのって窮屈な気がしませんか?

確かに吊戸棚があると、いろいろなものがたくさん収納出来るように思われるかも知れませんが、手が届きにくい高さにある収納は結局デッドストックを入れているだけで、それ程有効活用出来ないものです。

そこで、私たちは敢えて吊戸棚を取っ払ってしまい、輸入の洗面台の前を広く感じるようにデザインしました。そして、既存の照明や鏡を、装飾のある輸入の鏡と美しいベルフラワー型の3連の輸入照明に変えてみました。

如何でしょうか、洗面台の前が一気にエレガントなデザインになったと思いませんか?勿論、壁や天井のクロスも美しいパラペイントで塗り直ししたのは言うまでもありません。

断捨離という言葉がありますが、「リフォーム=修理」という既成概念を一旦取り払って、より美しく機能的な生活空間を創り出すことが、リノベーションであり、第2の家づくりであることを忘れてはいけません。

こうした私たちの考えやセンスに共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

尚、このおうちのオープンハウスを8月30・31日に開催します。詳細は、「リノベーションのオープンハウス開催!」の記事をご覧下さい。

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今度は、パラペイントを内装に塗りました

現在、大規模なリノベーション工事の真っ最中である愛知県春日井市の輸入住宅 H邸。昨日は、外装の塗り替えのビフォア・アフターを書きましたが、今日はインテリアの塗り替えをご覧に入れましょう。

元々、この輸入住宅の内装は、全面ビニール・クロス張り。まあ、日本の住宅では極々普通の内装仕上げでした。このように、細かな薄いオレンジ色の柄模様が入っているクロスが使われたりしていて、可愛らしい雰囲気を醸し出していました。

でも、やっぱりビニール・クロスには限界があります。無難にインテリアを仕上げるには都合のいい素材ではあるかと思いますが、個性やデザイン性という点ではインパクトが小さいことは否めません。

また、新築から10年近くなると、どうしたって汚れたり古ぼけたりしてくるものです。

そこで登場したのが、カナダの安全で美しい水性塗料 パラペイント。塗った直後でも全く臭いがしないばかりか、こんなに素晴らしい色を出すことが可能です。

ビニール・クロスを剥がしてから塗ると、手間も掛かるし下地がデコボコしてみっともなくなってしまいます。ですから、クロスの上からそのままパラペイントを塗りました。

壁や天井だけでなく、廻り子などのモール材もパラで白く塗装し直しました。どうです、このブルー・グレーの壁と白いモール材とのコントラストの美しさは。同じ部屋とは思えないでしょ。

更に、照明器具や鏡も北米から輸入して、追加・交換をしてみました。これが、輸入住宅の本当のリノベーションだと思いませんか?私たち ホームメイドなら、こんなリフォームが可能です。

ただ修理・補修するだけでなく、ワクワクするような改装をしなければ、長く住み続けられる家にはならないと思いませんか?

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

尚、このおうちのオープンハウスを8月30・31日に開催します。詳細は、「リノベーションのオープンハウス開催!」の記事をご覧下さい。

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パラペイントで外壁を塗りました

現在、大規模なリノベーション工事の真っ最中である愛知県春日井市の輸入住宅 H邸。

雨漏りをして木が劣化してきていたアルミクラッド・サッシを新しいものと交換し、それと同時に外装の塗り替えを行いました。

元々は、薄い黄色の外観でした。まあ、これはこれで悪くはないと思いますが、よくあるパターンかも知れません。また、2階の窓が国産の引違いサッシというのも、少し和風なデザインを感じさせますね。

今回は、カナダの美しいカラー・バリエーションを誇るPara Paintsを使って、北米の住宅により近づけた色合いにしてみました。

濃い抹茶のような緑を基調にして、薄いモスグリーンと白い枠を印象的に配置してみました。色を塗り分けるのは面倒なことですが、こうしたことで外観のイメージが引き締まったものになるから不思議です。

デザイン・センスのあるビルダーといい塗料を使えば、それ程費用を掛けずにこんなに高級感を出すことが可能です。

また、パラペイントは、外装用だけでなくインテリアの壁を塗る為の内装用・ドライウォール用がございます。

きっと、こんな時に家づくりのワクワク感を感じてもらえるはずです。だから、色は、性能なんですね。

こうした私たちのセンスや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

尚、このおうちのオープンハウスを8月30・31日に開催します。詳細は、「リノベーションのオープンハウス開催!」の記事をご覧下さい。

<関連記事>: リノベーションでパラペイントを塗る (2014年7月27日)

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インシュレートの輸入サッシ、調整完了!

岐阜の不動産屋さんからご依頼頂きました、滋賀県N邸の輸入サッシの調整に行ってきました。

チャネル・バランサーがサッシから脱落し、窓の開閉が出来なくなったという状況で、取り敢えずの現状回復をしてきました。以前バランサーを交換した窓と同様、今回の窓もバランサーのバネの戻りが悪く、窓の開閉時に左右の動きがバラバラになってしまったのが原因です。

ですから、バランサーのバネや糸を巻き取る滑車部分に潤滑油を塗って、左右の動きをよくしました。そう、サッシの左右のバランスを保つ部品だから、バランサーって言うんですね。これで窓の開閉は、支障なく出来るようになりましたが、動きがまだスムースとは言えない状況なので、近いうちに交換するつもりです。

この輸入住宅を購入されたNさんには、海外からの調達故に納期が2ヶ月程度掛かる旨お伝えし、それまでお使い頂くようにお願いしました。また交換に伺わなければなりませんが、多分これで完璧な状態になるはずです。

そして、次回のバランサーの交換は、10年後です。輸入サッシでお困りの方は、お問い合わせ下さい。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

<関連記事>: 全部交換しておけばよかった? (2014年8月5日)

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家づくりは、ライフワーク

輸入住宅を建てたいと考えている人の多くは、家を新築することこそ、最終目標であるかのように思っている。つまり、その時点が人生で最高の時であるかのように・・・。

だが、本当にそうだろうか。家づくりを考えるのは、30代後半から40代前半である。その頃は、会社でも多くの仕事を任されるようになり、若い部下も多くなってきてまさに会社の中核的存在となってくる頃であろう。

そして、子供たちもまだ小学校に通っているくらいだから、家は家族の成長途上で新築される状況であるはずだ。そういった点では、10年後、20年後、家族の状況はガラリと変わっている。

子供たちは一人暮らしを始めたり、新たな家族を持ったりする時期となり、自分たちも会社人間から自分で会社を興したり、趣味や社会活動へと活躍をシフトしていくこともあるはずだ。

そんな中、家だけが何十年も前の状況と変わらないなんておかしいことじゃないですか?新たな会社を興したりすれば、社員やその家族を招いてアットホームなBBQを開催する空間も必要となるかも知れません。

子供が結婚して家族が増えれば、その分増築やリニューアルを実施して、若い家族が一緒に住みやすい環境を作ることも大切でしょう。

だから、新築する今こそ、皆さんは自分たちの将来をイメージして、第2、第3の家づくりをどうしたいのかも計画の中に入れておくべきでしょうし、それを糧に自分たちの暮らしをよりパワーアップしていく方向を考えて欲しいと思います。

家や設備の修理やメンテナンスをして単に復旧させるという考えでは、何も新しいものを産み出しません。

そう、最初の新築の時の家は第1形態であり、自分たちが50歳くらいになった時が第2形態、子供が生活のメインキャストとなる時が第3形態と変化していくことこそ本物の家づくりなのかも知れません。若い新築時には、お金はあまりないものです。だから、最初から全てのことを叶える必要もありません。また、全ての要求を満たす為に、全てのものを安もので施工するのも、反ってお金を浪費することとなります。

若い時に出来なかったガレージ・ライフ、友達と一緒にキッチンでお菓子や料理のクッキング教室、ペイント仕上げによるインテリアの模様替え、最新の輸入照明を使ったイメージ・チェンジなど、ワクワクすることを少しずつでも長く続けることこそ人生の楽しみなんです。

そういう考え方って、平均25年で壊してしまう今までの国産住宅ではあり得ないことでした。ですから、輸入住宅に住む皆さんが、新しい文化の先駆けになることを期待されているのです。また、それを次の世代が受け継いでいくというスタイルが、今後の日本を支えていくこととなるはずです。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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全部交換しておけばよかった?

6月14日にInsulate 社製シングルハング・サッシのバランサーを滋賀県まで交換しに行ったという記事を書きましたが、昨日その交換をご依頼頂いた会社から再び連絡がありました。

そこは、その会社が分譲販売していた中古の輸入住宅だったのですが、先日無事買い手が見つかり引き渡しも終わったそうです。

ただ、先回交換したバランサーをは違う窓のバランサーがおかしくなって、窓が開閉出来なくなったから何とか調整して欲しいというお話でした。単に窓を閉めるだけなら造作もないことですが、知識のないお客さん(住み手)にとっては、それも大変なことなんです。特に今台風が近づいてきていますから、心配ですよね。

取り敢えず、明日には何とか都合を付けてお伺いする予定ですが、何れ新しいバランサーに交換する為に再度行かなければならないと思います。

先回新しいものに交換した際は、お客さんに不具合のある窓の場所を伺って、そこのバランサーだけを調達したのですが、こんなことなら全部新しいものに交換するように提案すればよかったようにも思います。

だって、バランサーは10年毎に交換しなければいけない消耗品なんですから。とは言っても、問題のない窓まで交換するというのは、なかなか考えが及ばないことかも知れないですね。

特に販売するという状況なら、その分費用がかさんでしまい、利益を圧迫しますからね。

輸入サッシでお困りの方は、お問い合わせ下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

<関連記事>: シングルハング窓のバランサー交換に行きました (2014年6月14日)
<関連記事>: インシュレートの輸入サッシ、調整完了! (2014年8月7日)

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早急に対処しないと、窓の原型がなくなる?

新潟の方から輸入サッシの修理・交換について、ご相談を頂いた。新築時の住宅ビルダーは、輸入住宅事業から撤退し、図面も仕様も品番も全く分からないらしい。

築17年だからそんなに前のことじゃないし、輸入した際の状況を覚えている人間が一人でもいていいんじゃないかと思うのは、私だけ?

窓は、木製フレームの外側を樹脂で覆ったPVCクラッド・サッシ。屋外の樹脂部分は耐候性もあり結露もしにくいはずで、木製窓にとっては劣化のリスクが低いように思うのだが、一旦水がサッシの奥まで入り込んでしまうと、逆に出てきにくいというリスクは増大する。それにしても、塩水を含んだ海風がこうしたことを引き起こしてしまったのだろうか。

恐らくだが、こうした風や雨が止んだ翌日には窓を開けるという習慣もなかったのではないだろうか。また、新築してから一度も木の防水塗装をしていないのではないかと思う。樹脂と木部とが接する部分は水分が入り込みやすく、またそこが乾燥する状態を作ることをしなければ、自然素材の木はどんどん劣化してしまう。

こうなってしまったら、窓枠を残してサッシ・メーカーに建具部分だけを新しく作ってもらうことが一番だが、どこのメーカーかすら分からない状況では、私たちが木部を外して新しい木で同じフレームを作ってはめることしか出来ない。

まあ、どんな構造になっているか分からないので、出来ない場合もあるだろうが、通常なら難しい話ではないと思う。だた、何故こうなったのかという原因をはっきりっせないと、新しくしても同じことが起るかも知れない。

勿論、そうならないように素材や納まりを考え、対処をしていくのではあるが、原因を見極めないと他の窓も将来同じトラブルが起きることだってあるはずだ。普通の業者なら、安易な交換しか考えないのだろうが、もう一歩踏み込んで物事を考えないと長く住める輸入住宅とはならないことを私たちは知っています。

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<関連ページ>: 屋外木部用水性ペイント Para ティンバーケア

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屋根の塗装が必要なのは、日本だけ

塗装が劣化してきているカラーベストの屋根。本来は、黒い色をしていたのだが、錆なのか苔なのか、屋根が茶色に変色して雨で筋状に跡が付いている。(光が反射して、写真が見にくくて済みません)

また、本来白かった軒下の部分も、黒く変色しているのが見受けられる。このおうちは、築20年近くが経っているらしいが、今まで一度も屋根の塗り替えをしたことがない。

カラーベストとかスレート瓦、コロニアル瓦と呼ばれるものは、板状のコンクリートの表面に防水塗装を施してある屋根材です。屋根材の防水の為に塗装するという製品は、世界的に見てもここ日本だけと言ってもいいでしょう。

戦後、高度成長期と共に誰もが一戸建てを買うのが一般的になって、爆発的な需要に対応する為に早く製造出来て安価なコンクリートの屋根材が開発されたのです。世界のどこにもない製品で、尚且つそれが広まっていない理由は何なんでしょうか。それは、屋根材としてはデメリットが多いから以外、理由はないと思います。

コンクリート瓦は、普通の日本の瓦のように高温で焼いて作っている訳ではないですから、粘土が熱で溶融して結合した陶質素材と比べて、水分を通しやすく割れやすいのです。

また、塗装というものは塗膜自体が1mm以下の厚さですから、強い太陽光線や風雨に曝されれば、10~15年以上の耐久性は期待出来ません。特に垂直面である外壁よりも屋根はまともに当たってきますから、長期間塗装の劣化を防ぐというのは不可能なのです。

まあ、そうは言っても一旦施工されてしまったものは、維持管理していくしか方法はありません。カラーベストでも10年毎に塗り直しをすれば、60年は持つということが言われていますから、毎回足場を掛けたり塗装面を洗ったり、塗装したりする費用を掛けてでもメンテナンスをしていかなければなりません。

当時は、北米のアスファルト・シングル屋根材や薄い粘板岩で作られた天然スレートの屋根材なんてものは、一般的ではなかった時代ですから仕方ないですが、今でも安価で施工が簡単という理由でカラーベストが多く使われているのをみると、ビルダーが本当にお客様の利益を優先しているか疑問ですね。

あなたなら、どんなビルダーに建築を依頼したいと思いますか?そして、どんなビルダーにお願いしたかったですか?

住宅について皆さんは素人だと思いますが、どこの住宅会社でも素材や施工について深い知識や考察を持っていると考えるのは、大きな間違いだということを覚えておいて下さいね。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

<関連記事>: 安いって、本当にいいことなの? (2009年9月28日)

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