お知らせ : ページ 151

ドーマー周辺の雨漏れリスク

ドーマー周辺の雨漏れリスク

ハード(Hurd)のサッシをお使いのお客様からサッシのトラブルについていくつかご相談を頂きました。

その一つに、外から見ると屋根の上に設置されたドーマー(鳩小屋)で、室内側から見ると玄関上の吹き抜けの明り取りとして機能するサッシ周辺から雨漏れしているとの案内を頂いたものがあります。

室内側から撮って頂いた写真を見ると、建具の木部が黒くなっているのが見えましたから、建具のペアガラス周辺からの雨漏れが発生しているという感じに見えますが、それ以外にも吹き抜けの壁(室内)のクロスや窓周りの飾り枠(ケーシング)にも損傷が見受けられました。

この場合、建具の雨漏れが吹き抜けの壁にも及んだのではないかと考える人もいると思いますが、私の見立ては違います。写真を見ると分かりますが、サッシの下端が屋根に接していて、そこに立ち上がりの外壁のような部分が何らありません。

これだと台風のような強い雨風の際に、雨が屋根を吹き上がってきてしまい、窓下の部分から中に吹き込んでしまいます。通常の窓でしたら、サッシの下端にもネイルフィンが付いていて、それを構造体(外壁)にビス等で固定し、その上からブチルテープで防水処理します。

でも、この状態ではそういった処理が屋根の下地材(野地板)に行われていると考えますから、防水処理が正しく行われなかった可能性が大きいと思います。

勿論、ドーマー周辺と屋根材とのつなぎ目には、防水の為の鈑金が施工されているのですが、これもサッシ下では十分立ち上がっていない状況ですから、殆ど意味をなしていないと考えるのが普通です。(ドーマーの両サイドは、鈑金の立ち上がりを作っているとは思いますが、写真だけでは不明です)

次に気になったのは、ドーマーの屋根の鼻隠し材です。鼻隠しとは屋根の軒材のことを言うのですが、ここにも外壁との間に隙間が生じているようです。

通常の上からの雨であれば、この隙間から雨が入ることはないのでしょうが、吹き上げるような雨の場合は、ここからも雨の侵入がある可能性があります。

軒がもっと深ければ、この隙間から雨が入ることはないかも知れませんが、外壁面と軒先面がほぼ同じくらいの面に来ていますから、この納まりは防水を十分意識したものとは言い難いです。

最後は、ドーマーとは関係がない部分ですが、屋根の一番高い棟の処に棟換気が取り付けてあるかも気になる処です。換気棟の施工がされていない屋根裏遣いの部屋では、往々にして小屋裏結露の問題が発生します。

構造に係る部分では、費用的にも時間的にも完璧に直すということは難しいかも知れませんが、将来も長く暮らしたいと考えるのであれば、ここである程度の費用を掛けてでもベターな状態に戻すことを考えなければいけないように思います。

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こんなことは、よくあることです

ハード社ダブルハングの交換用アッパーサッシュ

古いハード(Hurd)のダブルハングサッシですが、木製の建具枠に雨漏れによる腐りが発生した為、今回新しい建具をシエラ・パシフィック(Sierra Pacific)社から調達しました。

シエラ・パシフィックは、ハードを吸収合併したサッシ・メーカーですが、今でもハードのメンテナンスサービスを続けてくれています。

新しく調達した建具は、木部が無塗装で来ますから、取付け前に会社で着色や防水塗装等を行うのですが、金物類やウェザーストリップが付いたままだと塗料がそれらに付く恐れがあります。

そこで、一旦付属品をいちいち外してから塗装を始めるのですが、ロックの受け金物(ストライク)を取り付けていたビスが途中で折れているではないですか。ビスを取り付けた際に回し過ぎて折れたのかと思い、ビス穴の中を覗いてみたのですが、折れた先は穴の中に残っていません。

また、ビスを打ち込んだ穴が、4つも明いています。通常2つですから、金物を上下逆さまに取り付けて、その後間違いに気付いて取付けし直したという感じがします。

恐らく、作っている工場の従業員が、アルバイトみたいな人間で、ビス留めを含めて慌てて取付け作業を行ったというのが正解でしょう。

幸い私共の方には代替出来るビスが手持ちにありましたから、事なきを得ましたが、金物を外さずそのまま窓に建具を取付けしていたら、気付かずに作業をしていたかも知れません。

こうした施工上のミスや誤魔化しは、アメリカを含めて世界ではよくあることです。勿論、改善の為にメーカーには一言言っておかなければいけませんが、これをいちいち問題にしていたら、資材を輸入するなんてことは出来なくなります。

製品を考え製造工程を構築した人間は頭のいい人だとは思いますが、製造に関わる全ての人が優秀とは限りません。間違いがないか、私たちが事前にチェックして、もし問題があればこちらサイドで是正するということが大切です。

ただ、代替のパーツがないとか、こちらで加工の仕様がないとか、破損しているというケースもありますから、その時はお客様に施工をお待ち頂いて、部品が入手出来た段階で改めて取付けに伺うということをお願いしなければいけません。

私たちのような中間にいる存在が、メーカーやお客様の間に入ってうまく調整してやることが、輸入資材の調達では求められているのです。

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左右で違うドアヒンジ

左右で違うドアヒンジ

北米から資材を輸入した輸入住宅の玄関ドアでたまに見掛けるのが、蝶番の形状が左右で違うドアヒンジです。

その例でよく出てくるのが、ピーチツリー(PeachTree)社製のドアに取り付けられているドアヒンジですが、今回の写真のものはそれとはちょっと違います。

アメリカやカナダのドアでも、左右対称というヒンジが一般的なんですが、どうしてか分かりませんが、こうした左右非対称な蝶番が取り付けられていることがあるのです。

角が丸くても四角でも左右を同じにした方がデザイン的に安定しているようにも思いますし、取付けも面倒くさくないんですけどね。

今回、お客様のおうちの玄関ドアにこうしたヒンジが取り付けられていましたので、アメリカから取り寄せをしてみたのですが、どうしてもデザインを変える理由が不可解です。

まあ、そうは言ってもこうしたヒンジが取り付けられた古いドアがある訳ですから、それに合ったヒンジを調達してあげることも必要です。皆さんのおうちのヒンジがどういうデザインなのか、機会があれば一度見てみるといいかも知れませんよ。

因みに、ドアヒンジの交換は、10~15年程度で行って欲しいと思います。その際、ドアの下がりや傾きの調整をすると、開け閉めが全然しやすくなると思います。

<関連記事>: 錆びて歪んだ異形ドアヒンジ (2020年6月8日)

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ミルガード製のケースメントサッシ修理

ミルガード製と思われるケースメントサッシのオペレーター交換

岡崎市で中古の輸入住宅のサッシ・メンテナンスをやってきました。

こちらは、近々分譲販売されるとのことですが、その前に大きな不具合を直しておきたいということで、私たちが呼ばれました。

数ヶ月前に状況調査に伺った際は、今回修理した処以外にもいろいろ直すべき箇所がありましたが、予算や費用対効果の関係からか、修理するのはケースメントサッシ2ヶ所だけということになりました。

窓メーカーは不明とのことでしたが、いろいろな窓のデザインを見ていくと恐らくサッシはミルガード(Milgard)製であろうということが分かりました。

今回の不具合は、2ヶ所共オペレーターと呼ばれる開閉金物のギアが空回りして、開けることは出来ても閉めることが出来ないというものでした。金物に砂やゴミが付着していると、ウィンドウヒンジがレールの上をスムースに走らなくなります。特に建具の下側がそうなります。

そういう状況のまま、何とか窓を閉めようと無理にハンドルを回していると、ギアに無理な力が掛かって、ギアが摩耗してしまったり、ギアの噛み合わせが外れてきてしまったりします。そうなると、オペレーターが空回りを始めてしまうという訳です。

こういう場合、修理・調整作業をする為には、オペレーター自体を新しいものに交換するのは当たり前ですが、ウィンドウヒンジやサッシの周囲をきれいに掃除してやる必要があります。

また、無理に操作した影響で、ビス留め自体も緩んできているでしょうから、ハンドドライバーを使って丁寧に締め付けていきます。

よく大工さんなんかは電動のインパクトドライバーを使うのですが、柔らかい樹脂製のサッシに使うのは厳禁です。それは、あまりに力が強すぎてビス穴を舐めてしまう恐れがあるからです。

勿論、せっかくですから、それ以外の窓の周囲もメンテナンスをしてやって写真のように気持ちよく窓が開閉・ロックするようになりました。

不具合の主なものはオペレーターなんですが、単純にそれだけ交換してもまた同じような不具合が発生しますから、ちゃんとサッシ全体を調整してやることを忘れずに・・・。

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新型コロナが家づくりを変える

感染症対策?

ようやく全国で緊急事態宣言が解除される状況になりました。

昨日の日曜日には、近所の道路でも車で渋滞が起きる程、外にたくさんの人が出るという状況になっていました。

ただ、今回の状況は感染が沈静化しただけで、ウィルス自体が撲滅された訳ではありません。

予防ワクチンがあるインフルエンザでさえ、毎年流行が繰り返され、病気がなくなることはないのですから、治療薬のない新型肺炎で今後感染が起らないというのは、ただの妄想と考えるべきです。

これを受けて、政府も医療機関も「with コロナ」を提唱していて、私たちにも新しい生活様式を身に付けるよう要請しています。

私は、このコロナも数年のうちに普通の病気となると思っています。スペイン風邪と称されて、何千万人が感染したインフルエンザと同じです。

ただ、私たちは今後も新しい病の発生に備える必要があります。それは、地球温暖化のよる生態系の変化や新たな化学物質の登場、社会のグローバル化などで新しい病気が急激に世界中に広まる状況が生じているからです。

これからは、家というものについても概念が変わるかも知れないと思っています。

それは、外の社会とのつながりを接触という状況でなく、NETやバーチャルな環境の中で維持していくということと、安全が確保された住まいを自分たちが自分の手でメンテナンスすることで、如何に低コストで長く維持していくかといったサスティナブルな家づくりが求められてくるように思います。

30年も経たないうちにデザインが時代遅れになって解体されるような日本の住宅は、サスティナブルとは言えません。手入れをすることでその価値が周囲の社会からも認められるような家は、世代をまたいで住み続けてもらえるという点でサスティナブルです。

何十年に亘って住み続けられた家には、その家族や地域が長年培ってきた有用菌や常在菌が一緒に居続けているとも思います。スクラップ&ビルドでどんどん家を新しくしてきた社会では、そういうものは失われてしまうかも知れません。

勿論、スクラップにして建て直すなどの収入がある人は、今後限られてくるでしょうし、今回のように大規模な予算で感染症を抑え込むようなことも出来なくなるでしょうから、そうしたものに耐えられるだけの蓄えや自己防衛が必要という点でも消費社会は変化しなくてはなりません。

また、自然災害に対する備えでもサスティナブルが要求されます。単に壊れないような丈夫な建物を造るという概念から、ある程度壊れてもそうすることで人間の命を守るという建物を造るということや、壊れた場合でも元の形に復旧出来るという状況を作ることです。

その為には、材料の仕様を変えずに長く作り続ける製造計画が必要ですし、それを施工出来る職人や技術者を絶やさないということも大切です。

安くて早いことがいいという時代ではなく、自分たちで長く維持管理出来ることがいいという時代にならなくてはいけませんね。今後の間取りの変化として、家庭で夫婦共々仕事が出来たり、子供が家で授業を受けられる環境を作ることもきっとトレンドになるでしょう。

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ビス穴やつなぎ目から腐ります

取り外したマーヴィン社製ケースメント建具

こちらは、先日四日市市の輸入住宅で、サッシの建具(障子)を交換した際に引き上げた古い建具です。(横に寝かせていますが・・・)

マーヴィン(Marvin)社のケースメントサッシのものですが、木製建具の下端付近が集中的に腐っています。

当然、水は上から下へ流れますから、建具の下の方に水が集まりやすいというのは必然です。

建具の枠とガラスとの接点には、製造段階で防水コーキングやパッキン材のようなものが施工されているのですが、長年風雨や紫外線に曝されていると、どうしても縮んだり劣化したりして雨が木枠の中に入ってきます。

そうした水は建具枠の中で滞留してしまうのですが、そのうちそれがまた外へと出てきます。それは、木枠が水で腐って穴が明いてくるからなんですが、やはり弱い部分からそうしたことが起ります。

最も弱い部分は、木枠と木枠とのつなぎ目やオペレーター等の開閉金物の部品がビス留めされている部分です。木枠同士は接着剤等でガッチリ組み付けられているのですが、そうしてもそこに僅かな隙間が隠れています。そこに雨水が入り込むとどんどん木を腐らせて隙間を広げていくのです

金物のビス穴でも同じことが起ります。また、金物と木枠とが接しているとそこにも水が溜まりやすくなりますから、その辺りの腐りも酷くなるという訳です。

ただ、こうなってしまうおうちの多くは、普段窓をあまり開けていなかった為に、発見が遅れがちになってしまったというのもトラブルを助長した原因です。木枠が少し黒くなってきたと感じたら、すぐに木を指で押すなどして水分を含んでいないかチェックすることが必要です。

早い段階であれば、サッシの外側に防水処理を施して、黒くなった木枠を少し乾かした状態でサンディングと防水塗装をしてやれば、ある程度腐りを止めることが可能です。

もうすぐ雨が多い梅雨の時期になってきますが、その前に輸入の木製サッシをお使いの皆さんは、ご自宅の窓の状況をチェックしてみては如何でしょうか。

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毎日の手入れ

生駒山 宝山寺の掲示板

先日、ハード(Hurd)のハメ殺しサッシの建具交換の為に、奈良市まで出張修理へ行ってきました。

玄関吹き抜けの高い場所にある窓でしたが、お客様側で足場を用意して頂けましたので、スムースに交換作業を終えることが出来ました。

勿論、屋外側のガラス周囲の防水処理やティンバーケアによる建具木部の防水塗装を予め会社で行っていましたから、現場作業も最低限必要なことだけでした。

今回は、外壁塗装を行う際にペンキ職人さんが誤ってガラスを割ってしまったという不可抗力でしたが、今でもメーカーが同じものを作ってくれて、元通りに直せたのは本当に有難いことだと思います。

その帰り、とんぼ返りでは勿体ないということで、現場近くの生駒山の宝山寺に行ってきました。名古屋で言えば、おちょぼさんや豊川稲荷のようなもので、商売繁盛のお寺さんのような感じがしましたが、コロナの自粛の影響で殆ど人もおらず、参道のお店もほぼ閉店といった感じで静かなお参りとなりました。

その際、お寺入り口の掲示板に掲げられていたのが、この写真。信心の心得というものですが、家づくりやメンテナンスにも通じることだと思いますので、せっかくですから皆さんにもご紹介致します。

家は一旦造ったら終わりというものではありません。その後の手入れをしなければ、いい材料で素敵な家を造ってもどんどん悪くなってきます。素敵な家は、手入れをしてこそ更に輝きを増しますが、何もしなくてもいい家が素晴らしい訳ではありません。

そこを履き違えてしまっては、家づくりをする資格はありませんから、注意して下さいね。いや~、信心も家づくりも同じだなんて、目に鱗です。

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フィンが付いた網戸フレームと固着した網戸ピン

ウェンコ?社製オーニング樹脂サッシ用網戸

知立市のお客様からお預かりした網戸の修理・メンテナンスを行っております。

梅雨時前ということもあり、網戸の修理や張替えといった相談がたくさんあって結構順番待ちといった状況になっております。

今回のものは、湿気の多い浴室に取り付けられていたウェンコ?(Wenco)製のオーニングサッシ用です。

ハンドルを操作するとサッシの下側が開いていくタイプの窓ですが、網戸を固定するスクリーンピンが錆びて、網戸が窓から外れなくなったままずっと使っていらしたという網戸です。

湯気や湿気によって、汚れやカビがフレームや網に付着していますから、全部が全部きれいにすることは難しいかも知れません。

錆びて固着した網戸ピンは、ラジオペンチなどを使って数ヶ所僅かに動くようになりましたが、動かないピンはハンマー等で叩く以外方法はありません。

ただ、網戸のアルミフレームは、それ程強いものではありませんから、あまりやり過ぎると網戸自体を傷めてしまうので、無茶は出来ません。それでも、何とか網戸ピンをフレームから外して、新しいものに交換することが出来ました。

新しい網戸ピンのシャフト(棒)は、今までのような金属のものではなく、樹脂で出来たものを使いますから、これまでのように錆びて動かなくなるという心配はありません。

確かに金属のシャフトは劣化しにくいように感じますが、フレームの中に入ってしまうシャフトは紫外線に殆ど曝されることはありませんから、つまみ部品ほどボロボロになることはないのです。

次に網戸の形状ですが、こちらの網戸は網戸と窓枠との間に空く隙間をなくす為に、隙間をカバーする為のフィン(耳)が取り付けられています。見た目も美しくなりますし、隙間をなくすという機能も付いていていいのですが、こうしたタイプは輸入サッシの中でもマイナーな存在です。

ただ、こうした特殊なフレームやコーナー材でも、ちゃんとサイズや形状を確認出来れば、北米から手に入れることは可能です。状況に合わせて適切な材料を調達してやれば、更に長持ちしてくれるサッシになるかも知れませんね。

<関連記事>: スクリーン以外もメンテナンスしましょう (2020年5月30日)

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そろそろ終わりの時期ですが・・・

ツツジも終わり

いつも、ゴールデンウイークくらいにご案内しているのですが、今年はコロナの影響やメンテナンスの仕事が多忙で記事を書くのが遅くなりました。

それは、シロアリの問題です。

もう私の会社の近くでは、サツキもツツジの花も既に終わろうとしていますが、サツキの咲くこの時期に繁殖の為に羽根アリが巣から一斉に飛び立つのです。

コロニー(巣)が一杯になったり、巣を広げるのに何か支障が出たり、単に勢力を拡大するという目的で、他に繁殖場所を設けようと巣立っていくんですね。

羽根アリが飛び出す時は、何千という単位で出てきますから、数匹見付けたという場合はどこからか飛んできたというもので、そこに巣があるということではないと思います。

ですから、少し心配ではありますが、周囲を注意深く点検して巣が出来ていなければ、それ程恐れることはありません。

逆に何千もの羽根アリの死骸が落ちているようなら、その周囲に巣がある可能性が高いと言えますから、コロニーに対して局所的に駆除することが大切です。(家や敷地全体を駆除剤で汚染しては、人間への被害の方が大きくなります)

羽根アリが飛ぶこの時期は巣を見付ける絶好の機会ですから、家の周囲を歩くなどして点検するといいかも知れません。

因みに、建物から離れた庭の土の中にシロアリが居てもそれは自然のことですから、むやみに駆除することは間違いです。正しくシロアリを恐れることが、家を大切にすることであると思って下さいね。

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ミルガ―ド(Milgard)用バランサーの不具合

ミルガード用サッシ・バランサーの不具合

暖かくなってきて湿気も多少関係しているのか、窓のチャネルバランサーの問い合わせが多くなってきました。

チャネルバランサーとは、下窓だけが上下に開閉するシングルハングと呼ばれる輸入サッシに取り付けられている部材です。

これによって、重いペアガラスが付いた建具を吊り上げて、人の力でも軽く窓を開けられるように補助してくれます。

今回のこの写真は、鉄の棒状のバランサーに付いているヒモ(糸)とそれを窓枠に引っ掛ける為のフックが、脱落してありません。丈夫な化学繊維のヒモで出来ていますが、15年もすると千切れてしまうのは避けられません。

よくこのヒモだけを交換すれば直ると思っている人もいるようですが、バランサーに装着されたバネが錆び付いていたり、ヒモを巻き付ける樹脂製の滑車が減っていたりしますから、ヒモの交換だけでは正常な状態に戻らないかも知れません。

上げ下げ窓に取り付けるバランサーにはいろいろ種類があって、輸入サッシ・メーカーごとに異なるバランサーが装着されています。

その中でもチャネルバランサーは比較的ポピュラーな部材ですから、形状・寸法や吊り下げ強度さえ間違えなければ、調達も然程難しくありません。

また、10~15年使い続けたいと思っていらっしゃるなら、バランサーごと新しく交換してしまうことが最も合理的かも知れませんね。

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