お知らせ : ページ 97

固定が出来なくなったら、交換です

こちらは、ジェルドウェン(Jeld-Wen)製やその他の輸入樹脂サッシで広く使われているロック金物。

恐竜の爪のような形をした部分が受け金物を引っ掛けて、ガッチリと鍵が掛かる仕組みです。

主に横に開いていくケースメントサッシに使われていますが、ケースメントを横に倒した形で下側が開いていくオーニングサッシでも使われます。

材質は固い鋳物で出来ていますから、折れたり割れたりすることは少ないようですが、ロックを開けた状態でホールドする部分が摩耗することで、上げたロックレバーが落ちてきてしまうという不具合が生じます。

鍵が掛からないという問題はないのですが、窓を閉める際にレバーが下がっていると、窓を完全に閉めることが出来ず、鍵も掛けづらいということで相当のストレスを感じます。

そうなると、窓を開けるのが嫌になりますから、窓を閉め切ったりして部屋の空気もよどみがちになるかも知れません。

このロックレバーさえ交換すれば、窓を開ける面倒やストレスが嘘のように解消されますから、早めに交換しておきたいものですね。

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ヴァイスロイでも違うんですね

福岡のお客様からシングルハングサッシ(下窓だけが開閉する上げ下げ窓)のバランサーに不具合があるので、交換したいというご相談を頂きました。

サッシは、ヴァイスロイ(Viceroy)製の樹脂サッシ。

今までヴァイスロイのサッシ・バランサーをいくつか交換してきましたが、ゼンマイのような丸い板バネの力で建具(障子)を吊り上げるという仕掛けのものしか見たことはありませんでした。

今回は、一般的なチャネルバランサーのように見える金属の棒状の中にバネが仕込まれた感じのバランサーが付いています。

ただ、チャネルバランサーと違うのは、金属の棒の両端に樹脂製のパーツが付属していないデザインになっていることです。

この棒状のバランサーの下にピボットと呼ばれる建具を連結する部品を装着して、建具とバランサーとを連動させて動かすというシステムになっているようです。

なかなか珍しいデザインのものになっていますが、それぞれの部品の大きさや形状、建具の重さなどがはっきりすれば、恐らく部材の調達は可能な気がします。

ただ、バネが入っているバランサーやピボット部品がサッシ枠の溝の部分に入り込んでいますから、ピボット部品は専用工具や経験がないと溝から取り出したり、入れ替えたりすることは難しいと思います。

勿論、私たちは専用工具もこれに類する作業の経験もありますから、部材さえ揃えば問題なく交換工事が行えると思います。

溝から簡単に取り出せるような形状のピボット部品であればいいのですが、そうでなければ私たちが福岡まで伺わないと、窓が開け閉め出来るようにする交換復旧は出来ないかも知れませんね。

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鉄にくっつく磁石付き気密パッキン

豊明市のお客様の処で交換してきた玄関ドア用ウェザーストリップ。

古いスチール製の輸入ドアで、元々はこれと違う普通の気密パッキン材が装着されていたそうですが、ドアを閉めても隙間が空くというのでこのマグネット付きのものに交換したそうです。

一般的な木製やファイバーグラス製のドアに使っても意味はあまりないかも知れませんが、表面が鉄で出来たドアであれば、マグネットが表面にくっついて空いた隙間を埋めてくれるというスグレモノです。

ただ、ドアとウェザーストリップとが離れた位置にある場合や、ウェザーストリップが当たる場所に鉄板がないというドアであったりすると、その効果は発揮できません。でも、こうした発想は、なかなか日本人にはない感じで面白いと思います。

古い輸入のスチールドアで、最近隙間風が入って酷いと感じていらっしゃる方がいらしたら、こんなウェザーストリップに交換してみては如何でしょうか? 勿論私たちなら、アメリカやカナダから調達することは可能です。

<関連記事>: 輸入玄関ドアのメンテナンス (2022年4月9日)

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防水性の問題か?

神奈川県のお客様から以前ご購入頂いたネプチューン(Neptune)社製のジェットバスに不具合があるので、スイッチプレートを調達したいというご相談を頂きました。

(日本ではよくジェットバスのことを「ジャグジー」と言いますが、これは商品名・会社名なんですね)

通常のバブル機能の他に水中ライトやマッサージ・エアーのオプションも装着されたラグジュアリーなお風呂です。

5年くらい前にもこのスイッチが壊れたということで、交換部品を手配したという記録があるのですが、またエラー表示が出るようになったようです。

スイッチの表面は防水機能があるのですが、裏側については特別に防水を考慮してあるということはありません。ただ、バスタブのエプロンに装着するのであれば、バスタブの内側にお湯や湯気が直接当たることもありません。

ですから、特に問題はないと思うのですが、屋外のデッキスペースにバスタブが埋め込まれている関係で、恐らくその下はオープンな環境になっているでしょうから、そこから上に湿気等が上がってきているのかも知れません。

取り敢えず、新しいスイッチの手配を進めておりますが、今後不具合が発生しないように、何らかの防水処理をスイッチの周囲にする必要があるかも知れません。

でも、屋外のデッキにあるジェットバスに入って景色を眺めるのって、きっと楽しいんでしょうねぇ。因みに、バスタブの名前は「クレオパトラ」です。

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輸入玄関ドアのメンテナンス

恐らくカナダのトリムライト(Trimlite)製ではないかと思われる古いスチールドアのメンテナンスを行いました。

真っ赤に塗装された玄関ドアは、白いドア枠にもよく映えて輸入住宅らしい感じがよく出ています。

ただ、ドアヒンジの金属が擦れて重いドアが下へ下がってきていて、それが原因でドアハンドルのラッチの掛かりが悪くなったり、鍵の開閉も固くなっていて、ドアや金物へのストレスが大きくなってきていました。

この状態を放置すると、そのうちロックはハンドルセットが突然壊れるなんてことにもなりかねませんから、今のうちに元の状態に戻るようにメンテナンスを行うことになりました。

ドアに装着されていたハンドルセットは、ワイザー(Weiser)製の古いもので、同じデザインのものは製造されていませんでした。そこで、形状的に一番近いクイックセット(Kwikset)社のチェルシーというシリーズのハンドル及びデッドロックを取り付けました。

ただ、どうしてもドアの塗装をしていない部分が露出してしまったり、取付け穴の位置がずれてしまったりしますから、塗り直しや穴のパテ埋めといった補修作業は必要になります。

根本原因のドアの下がりについては、ヒンジを摩耗防止用のベアリング付き高耐久ヒンジに交換した上で、ドアの高さや左右の隙間調整を行い、ドアラッチやデッドロックバーが差込み穴に正確に入るようになりました。

そして、ドアの周囲にあった隙間についても、ドア枠のウェザーストリップを新しいものに交換して、許容範囲まで隙間風が入らないように出来ました。

ただ、スチールドア自体の歪みや反りといったものは、修正することが不可能ですから、どの位置が一番バランスの取れた感じになるか、ドアの建て起こしをみることが最も時間が掛かる仕事でした。

これは、技術や道具が仕事の重要な要素を占める訳ですが、それより施工者のセンスや忍耐強く工夫する姿勢も必要です。

<関連記事>: 少しデザインは変わります (2021年6月30日)
<関連記事>: 鉄にくっつく磁石付き気密パッキン (2022年4月11日)
<関連記事>: ハンドル跡もきれいになりました (2022年4月24日)

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ミルガード製輸入サッシ用網戸固定クリップ

輸入サッシの網戸を窓に固定する方法はいろいろありますが、こちらの写真のように網戸の四方をこうしたクリップで固定する方法は、比較的やりやすいかも知れません。

多くの場合は、網戸に装着されたピンを窓枠側に差し込んで固定したり、板バネの力を利用して網戸を窓枠に装着するというものです。

そうした固定方法だと、バネが利いている為、ある程度の力がないとうまく網戸を付けられないのですが、クリップだとそうした力は要りません。

ただ、クリップはプラスチックで出来ている為、長い間太陽の紫外線に曝されていると割れたり欠けたりしてきます。クリップ自体は室内側にあるので、劣化する時間は長く掛かりますが、それでも20年もすると破損するものが出てくるのは仕方ありません。

小さな部品ではありますが、1つでも使えなくなると網戸が窓に装着しにくくなりますから、破損に備えて少し予備も調達しておいた方がいいと思います。

1つの窓に4個付いていますから、サッシが10ヶ所あれば40個必要です。予備を含めればやはり50個は購入しておきたいものですね。但し、サッシによっては、固定クリップの寸法がいろいろ違いますから、サッシに合ったものを手に入れるようにして下さい。

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ポジーの建具は手に入ります

豊橋のお客様からオーダーを頂いていたポジー(Pozzi)社製ダブルハングサッシ(上げ下げ窓)の交換用建具が入荷しました。

Pozziは、随分前に国内の代理店もなくなって、アメリカ本国でも製造を止めてしまったサッシ・メーカーです。

ですから、Pozziのサッシの木枠が腐ってしまった場合は、他社でサービスをしている建具の交換用キットに入れ替える以外方法がないと思っていました。

そうしたら、Pozziの従業員たちがサッシの会社を興したのか、古いPozziの建具を作ってくれるという情報を頂きました。

お客様のおうちのサッシは、建具(障子)の木枠が8ヶ所腐った処があって、合計16枚の建具(上窓と下窓の両方入れ替え)を交換する必要がありました。

他社のものは、Pozziの既存の窓枠はそのままに、建具のみを他社のものに交換するという形ですが、どうしても木枠の太さや金物の形状はPozziのものと違ってしまいます。

ピッタリ入るので然程違和感はないのですが、元々のPozziのサッシと全く同じで作ってくれるということですから、更に完成度は上がるはずです。

どこの輸入サッシ・メーカーのものでも、雨漏れによる木枠の劣化やペアガラスの内部結露や曇り、ガラスの破損といったトラブルは付きものです。

そういう時に、交換用の建具や部品が手に入るというのは、本当に有難いことだと思います。だって、今回も2000年竣工のおうちですから・・・。

<関連記事>: 8ヶ所直すのは、結構大変 (2021年9月11日)

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どうしてこうなったのか?調査中です

以前四日市のお客様の処でウッドデッキのリフォームやスウェーデン製の窓の防水処理などを実施したという記事を書かせて頂きました。

それから半年くらい経っているのですが、お客様から写真のようにデッキの塗料が部分的に剥がれてきたという連絡を頂きました。

デッキ材は、杉材に高温で樹脂を加圧注入して腐らない木にしたエコアコールウッドという材料です。

これは、元々木ですから塗装も出来るという触れ込みのもので、水性アクリルの塗料であれば臭いもなく安全だろうということで塗装をしました。茶色の水性アクリル塗料で着色した上で、耐候性が高いパラペイントのティンバーケア アクリルレインコート(ナチュラルクリア色)を上塗りしました。

でも、写真を見ると着色部分から剥がれているという感じで、塗料そのものが部分的に定着していなかったようにも感じられます。勿論、メーカーからは水性塗料は使えないという注意があった訳でもありません。

油性のステインを使えばいいと思われるかも知れませんが、どうしても揮発性の化学物質は含まれていますし、出来れば安全な塗料を使いたいというのが私たちの思いです。

何れにしても、もう少しメーカーに情報提供を行って、どうすればよかったのか、今後どのように対処すべきかを確認したいと思います。やっぱり、木に注入された樹脂が多い場所少ない場所があるんでしょうかねぇ?樹脂が溶けて着色するような塗料でないといけないのでしょうか?

因みに、エコアコールウッドは塗装をしなくても、防水性があって腐ることはありません。ただ、見た目がどうかということです。

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ワイザーの古いドアラッチ

群馬のお客様から玄関ハンドルのドアラッチの調子が悪いので、調達したいというご相談を頂きました。

ドアノブ・メーカーは、カナダのワイザー(Weiser)社。

現在のワイザー社は、日本でもメジャーなクイックセット(Kwikset)社と共通部材を使用するようになってきていますから、クイックセットのものに交換することが出来るようになってきました。

ただ、このドアラッチは、それ以前に製造されていたタイプのもので、クイックセットのラッチとは形状が異なります。ドアハンドルの軸が差さる軸穴が四角になっていることが、その違いなんですが、こうした形状のドアラッチは他社のものにもよく使われています。

他社のドアラッチがワイザーのハンドルやドアレバーに使えるかどうかは、穴の大きさと軸の太さの関係がはっきりしないので分かりません。

取り敢えず、ワイザー社が今でも作っている古いタイプのドアラッチをお客様にご案内しようと考えておりますが、新品のものは写真のラッチと多少形状が変わっているようです。

恐らく軸穴といった基本規格は今も昔も変わらないとは思いますが、軸穴の寸法についてメーカーが細かく案内してくれていないので、私共でも絶対大丈夫ですと言えないのが実情です。

輸入住宅ブームの際は、様々なドアノブ・メーカーのものが取付けされていますから、こうした消耗部材の交換品を見付けるのは結構大変かも知れません。

取付けが不安な場合は、いっそのこと新しいドアハンドルやドアノブごと交換するのが一番ですが、ドアハンドルの跡を塗装などできれいにする必要がありますので、気を付けて下さいね。

勿論、その際はドアの建て起こしの調整やドアヒンジの交換をしてやると、更に調子はよくなります。

<関連記事>: どこへ行ってたんでしょうねぇ? (2022年5月25日)

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古いですが、入手はまだまだ大丈夫

千葉のお客様からミルガード(Milgard)製ケースメントサッシ(もしかしたらオーニングサッシかも・・・)のロックハンドルを調達したいというご相談を頂きました。

ミルガードは、今は樹脂サッシを主に製造していますが、20年以上前にはアルミサッシも作っていました。

そのアルミサッシに取り付けられていたのが、このレバーハンドルです。今回ご相談頂いたのは、標準的な白色ではなく珍しい黒。

取付けビスも欲しいということで、いくつか予備も調達する形になると思います。(これも特殊なビスなので、なかなか手に入らないんです)20年以上前の1990年代のサッシ部品ですが、未だに入手出来るというのはすごいことですね。

こちらもいくつかサイズの異なるものがありますから、お客様に寸法や左右の勝手を確認して取り寄せることになると思います。交換すればちゃんと鍵が掛けられるようになりますし、これからも長くサッシをお使い頂けるはずですから、大切にして頂きたいものです。

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