お知らせ : ページ 149

これを開けるのは、ほんとに大変です

関西のお客様から、マーヴィン(Marvin)社製観音開き(両開き)のフレンチドアの鍵が掛かったまま開かなくなったというご相談を頂きました。

先日、ミルガード(Milgard)の掃出しサッシで同様の相談があったという記事を書かせて頂きましたが、ロックした輸入ドアの解除は地道な作業と時間が必要です。

この時代のフレンチドアは、デッドロック・バーが出るタイプのシングルロックと、それに加えてドアの上端と下端から補助ロックの鍵爪(ラッチ)が出るタイプのマルチロックがあります。

デッドロック・バーは、ソリッド・メタルで出来ていますから、これを切断して解除するのはほぼ不可能。(最悪、そうすることも考えますが、メタル・ソーの刃がいくつあっても足りません)

それに加えて、2つの鍵爪が出るマルチロックは、更に解除は困難になります。町の鍵屋さんでも、輸入サッシのドアのロックを解除するのは、多分出来ないと断られるでしょうね。

今回、このロックの解除についてご依頼を頂けるかも知れませんが、シングルロックとマルチロックの2種類のロック金物を準備しなければいけないと思っています。

それは、ドアがロックされている為に、ロック金物がドアの木口(こぐち)に隠れて見えないので、両方の場合に備える必要があるからです。

お客様から頂いた写真をメーカーに見せても、「恐らくシングルロックだと思われるのだけれど、はっきり金物が確認出来ないので、断定が出来ない」と言われてしまいました。

リスクを取ってシングルロックの金物だけを調達するか、費用は掛かっても両方のロック金物を調達するか。最終的な決断は、お客様にお願いするしか方法はありません。

それにしても、もしお客様からご依頼頂いたら、メチャメチャ大変な作業をしなければいけないかも知れないので、ちょっと気が重いですぅ。

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空き巣は、年末だけじゃない

天白区のお客様から、泥棒が窓から侵入しようとしてガラスが割られたという相談がありました。

幸い窓が壊されただけで、室内への侵入はなかったということですが、輸入サッシの修理はしなければなりません。

写真を見る限りでは、網戸のスクリーンが破かれ、ペアガラスも割られたという感じです。

また、ペアガラスはその周囲を気密スペーサーで接着されている為、割った周囲のガラスを外すことが出来ず、侵入を妨げたという感じです。(ガラスを取らないと空き巣も怪我をしますので、下手なことは出来ません。また、網戸も外側から外すことが出来ない構造になっています)

さて、このサッシは、ペラ(Pella)社製ダブルハングですから、建具からガラスだけを外して交換するということは出来ません。

ですから、建具ごと新しいものに交換する必要があるのですが、現在でもメーカーは古いサッシに適合するものを供給してくれます。また、グラスファイバー製のスクリーンも私たちは在庫を持っていますから、問題なく張替えをすることは可能です。

それにしても、泥棒や空き巣は、年末年始の慌ただしいシーズンだけではないみたいですね。新型コロナなどの影響で仕事が減ったりなくなったりすれば、稼ぐ場所がなくなりますから、犯罪は当然増えるのかも知れません。

「命あっての物種」ですから、家の中や家族に被害がなかっただけでもよかったと思うしかないですね。比較的輸入住宅は防犯性能は高いとは思いますが、それでも絶対に泥棒が入らないということはありません。

窓の戸締りは元より玄関ドアもガードプレートを装着したり、ダブルロックにしたりするなどのセキュリティー対策を検討してみて下さい。

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鍵のトラブルには、必ず兆候があります

東海市のお客様から、ミルガード(Milgard)製掃出しサッシの鍵が掛かったまま外れなくなったという相談がありました。

最近、このお客様だけでなく、兵庫県のお客様からもマーヴィン(Marvin)の両開きのフレンチドアのロックが解除出来なくなって困っているというお問い合わせも頂きました。

輸入のスライディング・パティオドアやフレンチドアは、空き巣や泥棒に入られないように、防犯性を高くして製造されていますから、無理やりドアをこじって開けようとしても全く歯が立たないのが普通です。

特に掃出しサッシは、ドア枠の中にドアが入り込むような形で、ドア枠がドアの側面をカバーしてしまいますから、鍵爪のロックラッチも全く見えなくなります。ですから、ラッチを何かに引っ掛けるか何かして、ストライク(ロック受け)から外すという方法も取れません。

フレンチドアの場合、デッドロックのロックバー(カンヌキ)がドアの隙間から多少見えるものの、これを引っ込めるのは至難の業ですし、ロックバーをカッターで切断しようとしても、バーそのものが固い金属の塊ですから、ほぼ切断は不可能です。

こうなると、ドアを破壊するか、ロックレバーの取付け穴からドリルを入れて、ロックケースを壊すくらいしか他に方法はありません。

ただ、全く無理と思っていたものでも、現場の状況を注意深くチェックすると意外と解除方法が見付かったりする場合もありますから、破壊するのは最後の手段に残しておくべきと思います。

お客様も写真のように、ハンドルカバーを外すなどして鍵を開けるようにトライしたようですが、素人のお客様にはそれ以上のことは難しかったようです。

何とか鍵を解除するように、今後現場に伺って作業をしてみますが、解除出来ても今度は鍵が開いたままでは困ってしまいます。ですから、破損しているかも知れないロックケース(ロック金物)の交換品を準備して、それからお伺いする形となりますので、海外から調達する時間が少々掛かります。

尚、こうなる前には、必ずロックの掛かりが悪くなったり、鍵が掛かったり掛からなかったり、何かで引っ掛かったりといった現象が起こります。よく出入りするサッシでしょうから、トラブルで使えなくなる前に早めに専門家に相談することが必要です。

<関連記事>: ミルガードのロックは、強固です (2020年7月25日)
<関連記事>: ロックレバーが壊れました (2020年8月2日)

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組立てて装着するのは、ちょっと大変

四日市市の輸入住宅に施工された、マーヴィン(Marvin)のサッシのメンテナンスをしています。

全部の網戸の張替えや窓枠に固定するピンの交換等を行った上で、昨日再度窓に装着してきました。

掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)については、グラスファイバー製のスクリーンの交換の他に、ロック機能付きの取っ手部品も劣化していましたから、メーカーから交換パーツを取り寄せました。

ただ、この取っ手部品は、金属製のロックバーとレバー部品が組立てられておらず、細いピンのようなリベットが1本付属しているだけでした。

リベットでこれらの部品を組み付けるには、特殊な工具が必要です。まあ、そんな工具は私共の用意していないですから、わざわざ海外から取寄せしなければならず、入荷するまで数週間待ちました。

で、その工具を使ってリベットを装着した様子が、この写真。何本か無駄になりましたが、ちゃんとリベットを装着することが出来ました。

で、これを網戸に付けようとしたのですが、取っ手部品の取付け穴が今までのものと位置が少しずれているようで、うまく網戸に付きません。また、それを調整して取り付けたはいいですが、今度はロックバーが網戸のフレームに干渉して上下に動かない状況になりました。

いや~、アメリカ製ですから多少造りは大雑把ですが、いろいろな道具を使って加工・調整しながら取り付けるのって、ほんと大変です。もし素人のお客さんが個人で取り寄せて、自分で網戸に取り付けるという場合は、もしかしたらサジを投げてしまうかも知れませんね。

まずは自分でやってみるのは大事ですが、無理にやって取付け方法を誤ったり、壊したりしたら元も子もないですから、そうなる前に手を止めて、プロにやってもらうことも考えましょう。

<関連記事>: 普通の人じゃ、取付けは無理でしょ~ (2020年6月19日 )

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ボールドウィンは高いです

こちらのドアラッチは、先日お客様のおうちから取り外してきたボールドウィン(Baldwin)社製ドアレバーに付いていた部品です。

ご覧のように、三角に飛び出している鍵爪が、少し奥に入り込んだ感じになっています。

既にラッチの中の機械やバネが破損していて、レバーを動かしてもラッチがちゃんと出入りしてくれない状態になっています。

他社のドアノブ(ドアレバー)は、ラッチ部品自体にバネが付いているだけでなく、ドアノブ本体側にもアクションを促すバネ等が付いています。

でも、ボールドウィンについては、ドアラッチのみのバネの力で開閉操作をしていますから、ラッチに掛かる負担は他社のものより大きいかも知れません。

そういった意味では寿命が短いのかも知れませんが、出回っている数が少ないのか、それとも頑丈に作られていて壊れないのか、あまりラッチの相談を受けることはありません。

流石に高級ドアノブ・メーカーだけあって、しっかりした造りになっているとは思いますが、ドアラッチが破損した時の交換部品は非常に値段が高いです。多分、他社のドアノブ一式が買えてしまうくらいの価格で、ボールドウィンのラッチ部品を調達することとなります。

ですから、この際他社のドアレバーに交換してしまおうか、という話にもなるかも知れませんが、ドアラッチさえ代えればちゃんと元通りに動くようになりますから、思案のしどころですね。でも、ボールドウィンのドアノブは、しっかりしていてものはいいですよ。

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重量のあるドアには、頑丈な戸車?

先回、幅が2.4mもあるローウェン(Loewen)のスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の開閉が重いという記事を書きました。

100kg近いドアを支える戸車を新しいものに交換するんですが、その戸車がこの写真です。

本体はステンレスで出来ていますから非常に丈夫ですが、肝心のローラー部分はナイロンで出来ています。

普通の人は、スチールで出来たものが耐久性があっていいんじゃないかと思うかも知れませんが、ドアやレールに対して優しく対応してくれるのはナイロンのような素材なのです。

勿論、あまり重過ぎるとローラーが潰れてしまうかも知れませんが、ローラーが2つ付いた戸車をドア下に2個取り付けますから、支えるローラーは全部で4個になります。

メーカーによっては、戸車のローラーをスチールのものにするものもあるようですが、金属レールが変形したり割れたりするリスクがあったようで、錆も出ない樹脂製のものに採用し直す掃出しサッシも多くなりました。

何でも丈夫な方がいいという考えは、弱い部分を傷めるというリスクを考えていないとも言えます。柔道でも「柔よく剛を制す」という言葉があります。柔軟性があるものは、意外と強いかも知れませんよ。

<関連記事>: このドアだと、3~4人は必要です (2020年8月23日)

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掃出しサッシの動きが重い

大阪府の輸入住宅に住まわれているお客様から、スライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の開閉が重くて困っているとの相談を頂きました。

こちらのサッシは、ローウェン(Loewen)製の幅が2.4mもある大きなものですから、普段よく使うドアの開閉がしづらいのは、相当なストレスです。

こういう場合、原因となるのはドアの水平・垂直が狂っているここと、窓の下枠が上からの建物の重量負荷によって歪んでしまったことの2つが重なって引っ掛かりが生じているのが殆どです。(下枠の歪みは構造的な問題ですから、こちらを元に戻すということは出来ません)

もしそんな状況だとしたら、ドアの鍵の位置もずれてしまいますから、ロックが掛かりづらくなったり、最悪ロック金物やレバーが折れてしまったりという不具合も引き起こします。

次に考えられるのは、下のレールを走る戸車の不具合です。大きな強化ガラスがペアで入ったドアですから、戸車には相当な負荷が常に掛かっています。

長年使用すると、戸車が減ってしまったり、破損したりしますから、戸車を交換することもドアの位置調整と同時に行うといいかも知れません。

今回は、この戸車がレールから外れてしまって、ドアが床面の木製枠に当たってきていることも開閉が重くなっている原因の一つだと考えられますから、重量のあるドアを一旦窓枠から外して、戸車を交換した上で再度ドアレールに載せてやるという作業を行います。

ただ、100kg近い重さがあるドアを外す訳ですから、作業は複数の人間で行わないと危険です。おおよそこれだけのことをやってやれば、以前のようにスムースに開閉出来るようになると思いますが、実際の現場で他に要因がないかを注意深くチェックしたいと思います。

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ベランダの掃出しサッシは、雨漏れ注意

梅雨に入り、ここ名古屋でも長雨でジメジメした状況が続いています。

九州では大雨で相当な被害が出ているようですが、たまたま場所が九州だっただけで、東海地方には大雨は降らないなんて過信は禁物です。

台風や竜巻による強い風雨、線状降水帯は、どこに発生するか分かりませんし、想定外なんて言葉は地球温暖化には通用しません。

コロナ対策にも膨大な国費が使われていますが、今後頻繁に起こる自然災害に財政が追い付いていくとは到底思えないと考えるのは、私だけでしょうか。

火力発電所の輸出なんてバカなことを言っておらず、まずは、根本の温暖化対策を日本が率先して行ってこそ、災害リスクを低減出来るのではないかと思います。

まあ、余分な話はさて置いて、今回はポジー(Pozzi)社のスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の雨漏りについてご相談を頂きました。既にサッシメーカーもなく、施工したビルダーも倒産してしまったということで、長い間不具合が放置されてきた現場のようです。

ベランダに設置された窓ですが、通常掃出しサッシは、ベランダの床面から100mm以上高い位置にサッシの下端が来るようにしなければなりません。写真を見ると、ベランダの床を防水するグレーのFRP防水の立ち上がりよりサッシの下端が下にあるような感じがします。

FRP防水の立ち上がりは、100~150mm程度あるはずですから、明らかにサッシの位置が下過ぎます。これでは、台風などの強い風が吹く際は、サッシの下端から雨が吹き上がって室内に侵入する恐れが出てきます。

また、ポジーの輸入サッシは、雨仕舞があまりよくないものもあるようで、ペアガラスとドアのアルミ枠とが接する部分の防水処理が十分でなく、そこから雨が中に侵入してドアの木を腐らせるということがあるようです。

中から腐りますから、それが表に出てくる状況にまでなると、既に木の中の方は、手の打ちようがない程に腐っていますから、ペアの強化ガラスの重量を支え切れず、下枠が押し潰されてアルミのカバーが脱落してくるといった状態になります。

築10年程度で外壁を塗り直しする際にでも、サッシ下の防水処理やガラス周囲の防水施工を行っていれば、ここまでのトラブルはなかったかも知れませんが、今となってはサッシの高さ変更を含めた抜本的な修理を行う必要があるように思います。

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古いタイプのロックは、壊れます

ローウェン(Loewen)の輸入網戸を交換したいというお客様から、ケースメントサッシのロックについても交換部品が欲しいというご要望を頂きました。

こちらのケースメントサッシは、高さがある程度あるせいか、ロック金物が上下2ヶ所付いています。

そのうちの上側のロックが破損したようで、既に本体は取り外されています。

ローウェンのこの金物は、受け金物と噛み合うパーツが樹脂で出来ていますが、その噛み合わせが悪いのか、それとも建具が十分引き込まれていない状態で無理にロックを掛けようとするせいか、樹脂パーツが欠損してしまいます。

その点は、メーカーも承知していたようで、今の金物は内部のパーツに改良が施されています。ただ、その改良によって、受け側の金物の形状が昔と少し変わりましたから、ロック本体を交換する際は受け金物も一緒に交換する必要があります。

(古い受け金物をそのまま使うと本体側にストレスが掛かりますから、寿命が短くなる恐れがあります)

あと、下側だけロックが掛かるので暮らす分には支障がないと考えて、直さずそのまま放置する人もいるようですが、そうすると建具の上側が十分に引き込まれずに雨漏れの原因となりますので、すぐに交換することをお勧めします。

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夏前は、網戸の相談が多いです

埼玉県春日部市のお客様から、ローウェン(Loewen)のグライダー(片引きサッシ)やケースメント(横側が開いていくサッシ)の網戸8枚が劣化したので、交換したいというご相談を頂きました。

網戸の取付け・取外しを何度もしていると、アルミのフレームが歪んできたり、網戸の固定ピンが劣化して折れてしまったりします。

また、20年も経つと、樹脂で出来たフレームのコーナー部品がボロボロになってきて、コーナーが欠損したりもしますから、新調をお考えになるお客様も多いかも知れません。

実は、このお客様以外にも、ウェンコ(Wenco)やサミット(Summit)、キャラドン(Caradon)やミルガード(Milgard)といった輸入サッシの網戸をメンテナンスしたいというご相談が、この1ヶ月で複数舞い込んでいます。

夏本番がやってくる前のこの時期に、網戸をちゃんとしておきたいという人は多いのかも知れません。また、新型コロナの影響で、家の換気をよくしたいという要望が増えていることもあるでしょう。

既に存在していないメーカーのものは、最初から作り直す必要がありますが、ローウェンのようなメーカーは、まだ網戸を供給してくれています。

サッシの窓形式、詳細寸法や製造時期といったことを確認すれば、数ヶ月掛かってしまいますが、海外からピッタリのものを調達します。輸入サッシの網戸の不具合や欠損で困っている方は、ご相談下さい。

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