このサッシのガラス交換は大変です

このサッシのガラス交換は大変です

ペアガラスが曇ってきたということで、いくつかのサッシ建具を現場から持ち帰ってきたのですが、そのうちのいくつかを分解修理しています。

昔、トステムが輸入していたリッチモンド(Richmond)社製の輸入サッシですが、この建具(障子)はアルミクラッドには珍しくペアガラスを建具から外して交換出来るというタイプです。

マーヴィンやアンダーセン、ペラといったアルミクラッド・サッシは、何れもガラスのみの交換は出来ず、建具ごと交換しなければなりません。

そういった意味では経済的なサッシですが、ペアガラスを外すには相当の手間と道具が必要です。

写真は、建具の三方のアルミカバーを外して、残すカバーは下枠の1枚となったところです。ここまでアルミカバーを撤去するには半日程度の時間を使いました。

ただ、下枠の片方の木部が、既に相当な腐敗を起していますから、木部を修理・再生しないとこのままでは使えません。

最後の白い下枠カバーをこれから外す訳ですが、このままでは外すことは出来ず、木枠に加工を施してから撤去に取り掛からなければなりません。

それにしても、もう少しやりやすい方法を予め考えて欲しかったですよね。だって、まだ何枚も修理すべき建具が残っているのですから、嫌になります。

こうやって、ペアガラス全体を露出させたところで、ガラスの実寸を計測して、オーダーで輸入のペアガラスを作ってもらいます。

ガラスを装着した後も単に元に戻すだけでなく、防水施工や塗装作業といった工程も行いますから、その労力は大変なものですよ。多分、余程の暇人かマニアでなければ、修理はやれませんね。

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