お知らせ : ページ 121

ここには使わない材料ですね

四日市市で外装のメンテナンスを予定している輸入住宅です。建築したビルダーさんは、今は亡きノルディスカヒュース。

北欧系の輸入住宅の走りの時に、高級住宅として随分有名だった住宅メーカーでしたね。

今回のご依頼は、外壁の塗り直しと同時に木製サッシの防水メンテナンスやウッドデッキの造り替えなどです。

写真は、浴室に取り付けられたルーバーサッシの周囲を囲む木質の飾りモールなんですが、モールの下枠の一部が剥がれてしまっています。他の三方のモール枠材は全て木製なんですが、下枠のみ何故か紙を圧縮して成形したようなMDFと呼ばれる材料が使われています。

MDFは、内装の幅木やケーシングといった飾り材として使われるもので、水分や湿気に当たると膨れて元に戻らなくなる性質の素材です。私共は木製のものを使いますから、こういった素材を内装に使うことはありませんが、価格が安い為国産住宅の殆どで使われています。

塗装をしているとは言え、雨に当たる外部でしかも浴室内からのお湯や湿気が出てくるような場所に使えば、こうなることは目に見えています。高級住宅で有名なノルディスカヒュースでこうした施工が行われていたというのは驚きですが、適材適所ということは忘れてはいけません。

外壁のラップサイディングも木製ですから、私たちは屋外用の木部防水も可能なパラペイントでモールを含めて塗装します。 (尚、モール材は、加工された腐らない木を使って交換します)

木の呼吸も止めないピュアアクリル100%の高耐久塗料ですから、カナダの色の美しさをこのおうちでも実現出来ると思っています。

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珍しい形状でしたが、無事に調達出来ました

先日記事に書かせて頂きました古いユニーク(Unique)社製チャネルバランサーとほぼ同じ形状のものが入荷して参りました。

長さやバネの強度は全く同じ。ピボットシューに引っ掛けるフックが金属製になっていることとフック部品と反対側の端に白い樹脂製のエンドパーツが付いていることが違いです。

フックは強度のある金属製で問題ないですし、エンドパーツも基本取外しが可能ですから、こちらも問題ありません。

通常のチャネルバランサーであれば、ウィング付きの部品が両端に付いていてそれが建具の固定にも役立つのですが、これはそうした機能を必要としないシングルハングサッシに取り付けます。

なかなか珍しい形状のバランサーですが、いろいろ探して調達出来たのは日頃の部材チェックのお陰です。北米では様々なサッシメーカーが存在し、製品にはいろいろな部品が使われていますし、その使われ方も他社とは異なるケースもあります。

標準的にこのサッシならこれだろうという予想は付きますが、イレギュラーな状況があっても柔軟に対応出来るかどうかは、様々な経験をしてきたかどうかによって決まります。

逆に言えば、いつもと違うことが多い輸入住宅のメンテナンスですから、そうしたことを苦にしない専門家でなければ、やっていけない仕事です。どこにもやってくれる処がないという人は、出張交通費さえご負担頂ければ私共が施工に伺いますから、最後の頼みの綱として覚えておいて下さいね。

<関連記事>: 同じ窓メーカーでも違うバランサーを使用 (2021年4月15日)

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古いピーチツリーのドアヒンジ

こちらは、神奈川県のお客様からお送り頂いたピーチツリー(PeachTree)社製輸入ドア用のヒンジ(蝶番)の写真です。

塗装の様子からすると、元々はシルバー色をしたヒンジだったように思いますが、コテコテに塗料が厚塗りされた様子はアンティークな感じがしていいですね。

ただ、長年使われてきたようで、蝶番同士が擦れて錆も見受けられます。

お客様は古い輸入住宅を複数管理されている会社のようで、今回ドアヒンジを9セット欲しいという要望を頂きました。私共が以前苦労して手に入れた在庫も然程残っていませんから、さてどうしたものか悩む処ではありますが・・・。

ピーチツリーのドアをお使いのお客様は、全国に相当多くいらっしゃるでしょうから、今後もメンテナンス用に分けて欲しいというご相談は増えていくでしょうね。

ただ、ヒンジ交換となると、ドアの建て起こしの調整やウェザーストリップの交換、鍵の調整といったことも必要になりますから、ある程度技術のある人に施工をお願いして頂いた方がいいかも知れません。

そういうことが出来る輸入ドアの建具職人は、国内にあまりいないように思いますから、ちゃんとしたプロを探すことも大切です。私たちも、今後の為に何とかピーチツリーのドアヒンジを調達出来るように手配をしていきたいと思います。

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雨漏り対策かな?

お客様からローウェン(Loewen)製ケースメントサッシのウェザーストリップ(気密パッキン材)の調達についてご相談を頂きました。

ウェザーストリップは、サッシの建具(障子)の周囲や窓枠側の周囲に付いているゴムのようなものですが、通常は塩ビ素材で出来ています。

柔らかくないと隙間を埋めることが出来ませんし、耐久性を考えて固くて強いものにすることも出来ません。そういった点で、塩ビのような素材は一番バランスがいいものなんですが、いい状態で使える期間は15年程度と考えるべきでしょう。

今回それ以上の時間が経っていますから、交換時期が来ていると考えたのでしょうが、本当にそういうことで交換を希望されたのか少し気になります。もしサッシからの雨漏れが発生した為に、ウェザーストリップを交換して問題を解決しようと思っているのであれば、少し安直かも知れません。

何故ウェザーストリップを交換しなければならないのか、ということまでお知らせ頂ければ、ウェザーストリップの交換以外に何をすべきかをご案内出来るかも知れません。

何かを欲しいとご相談頂ければ、それを調達するよう手配は出来ますが、問題を解決したいというご相談なら、原因を突き止めて対処をご案内することも可能です。面倒かも知れませんが、詳しい事情をお知らせ頂くことで、よりよい問題解決が見付かるかも知れませんよ。

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これから数年は高くなる

一部のニュースでも取り上げられていますが、世界的に木材価格の高騰が始まっています。

それは、アメリカの経済が好調な上に、各国政府が財政緩和に踏み切っていることによって、世界的な金余りで安い金利でローンが組める状況の為、アメリカでは空前の新築・リノベーションブームが起きているからなんです。

それなら日本は関係ないと考える人もいるかも知れませんが、アメリカの材木価格が従来の数倍にもなって、高かった日本の材木でもアメリカへ輸出して十分ペイ出来る状態になっているのです。

以前なら日本からアメリカへの輸出なんて考えられませんでしたが、それによって国内でも木材の取り合いになりつつある状況です。

当然、中国やシベリアといった地域からもアメリカに向けて材木が集まってしまいますから、日本へ回す余裕などないのです。だって、日本人は各国の材木を安く買い叩いてきましたから、日本に売るよりアメリカに売った方が利益は多いですからね。

更に、海運も中国が船を一手に集めるということをやっている為に、日本への船便が確保出来ないという事態も発生しています。ですから、運よく材木を確保出来たとしても、日本へ運ぶ手段がないという状況にもなってきています。

この傾向(大幅な金融緩和)は、新型コロナが終息するまで続くでしょうから、この先数年は材木だけでなく住宅建材の価格も大幅に上がり続ける可能性が高いと思われます。

また、地球温暖化によって世界的な森林の縮小が起これば、更に高騰するでしょうから、木造建築は高級住宅になる日が来るかも知れません。

新築が減っている日本の住宅産業ですが、今後それに拍車が掛かることは火を見るよりも明らかですから、安い新築を購入したいという消費者は木造住宅の品質や施工に注意する必要があるのではないでしょうか。

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素材がコンクリートの屋根材は、塗装が命

愛知郡にお住まいのお客様から外装の塗り直しについてご相談を頂きました。

少し前に新築されたおうちを購入されて住んでいらっしゃるそうですが、そろそろ塗り直しが必要かというお問い合わせでした。

写真をお送り頂き状態を確認しましたが、外壁の塗装には然程傷みはないように見えますし、屋根材もそれ程色落ちしたようには見えません。

ただ、屋根材をよく見ると、屋根材の一番鼻先となっているラインに何らかの欠けが発生しているようにも見えます。多少の欠けであれば、何かの拍子に割れてしまったのかとも思いますが、何ヶ所か傷んでいるようにも見えます。

写真では色落ちがないようにも見える屋根ですが、実際には塗装の劣化が発生し、雨が素材に染み込んでいるという状態かも知れません。カラーベストと呼ばれる国産のコンクリートで出来た屋根材は、塗装によって屋根材の防水を保っています。

つまり、塗装が劣化して剥げてしまえば、透湿性・透水性のあるコンクリートはすぐにボロボロになってしまう性質にあります。このケースでは、屋根材の状態をよく確認して、必要があれば塗り直しをされた方が長くお住まいになれるかも知れません。

(割れがひどいようなら、そこだけ新しいカラーベストに入れ替えることを考えましょう)

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網戸の製作依頼です

大阪のお客様から輸入サッシの網戸がどこかに行ってしまったので、新しく網戸を作ってもらえないかというご相談を頂きました。

サッシ・メーカーは、頂いた写真から判断してミルガード(Milgard)のようです。

どうして網戸がなくなってしまったのかは定かではありませんが、大きさやどんな付属部品が付いているのかが分かれば、全く同じに作ることは可能です。

間違いをなくす為に一番いいのは、おうちに全く同じサイズ・形式のサッシが他にもあれば、その窓に付いている網戸をお借りしてそれと全く同じに作るという方法です。

これであれば、わざわざ私共がおうちまでお伺いして採寸する必要はありませんし、新しい網戸が出来たらお借りした古い網戸と一緒に送り返して差し上げることが出来ます。

ミルガード以外でも様々なメーカーの網戸がありますが、適合する部材さえ北米から輸入すれば、どんな網戸でも作ることが出来ると思います。

勿論、家に全く同じサッシが他にないということなら、採寸や詳細調査で現場にお伺いして、ちゃんと窓枠に納まるようなピッタリの網戸を作ることも可能です。

もうすぐ沖縄は梅雨に入るということですが、そろそろ皆さんのおうちでもサッシや網戸を直しておかないと、大雨や台風の際に大変なことになるかも知れませんから、心配な方はご連絡下さい。

そうそう網戸のあるなしでも、泥棒の侵入は少し変わるらしいですから、セキュリティ対策としても私たちはグラスファイバー製の輸入スクリーンを使いますよ。

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サイズが合えば、使えます

茨城県のお客様からサッシメーカー不明の網戸に取り付ける固定ピンを分けてもらえないかというご相談を頂きました。

どんな網戸ピンか分からないだろうからと、写真を送って頂きました。

透明のプラスチックのシャフトには問題がなさそうですが、少し黄色味がかったツマミの部品が割れて外れているようです。

シャフトに付いていた小さなスプリング部品は、ツマミが外れた為に抜け落ちてしまったようで、写真にはありません。スプリングがないと網戸を窓枠に固定することが出来ませんし、ツマミが欠損していると手でピンを引っ張ることも出来ません。

つまり、網戸の固定も取外しもどちらも出来ない状態となっているのです。ただ、こうした網戸ピンは汎用性があるものが多く、私共がマーヴィン(Marvin)から調達しているものをお使い頂けると思います。

因みに、ハード(Hurd)の網戸でも私共の網戸ピンを取り付けています。勿論、網戸ピンには種類や多少のサイズ違いもありますから、私共の供給するものとご自宅の既存のピンとを比較してから、調達の可否をお決め頂きたいと思います。

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こちらの不具合もありました

昨日、浜松市のお客様のお宅でハード(Hurd)社の掃出しサッシの強化ペアガラスの不具合について記事に書かせて頂きましたが、今日はそのお宅にあるダブルハングサッシについて書かせて頂きます。

ハードの古いダブルハングサッシですが、不具合のある窓は2階部分の東面と西面にあるものです。

2階は隣の建物によって雨風が遮られることがなく、まともにサッシに当たってくる状況にあることが環境的な要因です。

ただ、それでもサッシ自体の防水がしっかりしていれば、特に問題が発生することはないのですが、ガラスの周囲やアルミカバーのつなぎ目といった部分の防水材が劣化してくると、木製建具(障子)の内部に雨が浸入してしまいます。

中から腐食が始まりますから、それが表に出てくるまではお客様もその不具合に気付くことはありません。

建具の木部が黒く変色してきた段階で、ようやくお客様も異常に気付くようですが、汚れや染みが付いたくらいにしか思わないのか、乾けば大丈夫とばかりに暫く放置してしまいます。

そうこうしているうちに、その黒ずみは広がり木の劣化が激しくなってきます。そうなってくるとようやくその大変さに気付くのですが、内部の腐りは既に取返しがきかなくなっています。

ハードの場合は、古い形式の交換用建具を供給してはくれませんが、既存の窓枠に適合するサイズで新しい建具を作ってくれます。ただ、上げ下げ窓の片側のみが新しい形式になると、もう片方とうまく合わせることが出来ませんから、上窓・下窓両方共交換しなくてはなりません。

そういった点でも出費は嵩みますから、外装の塗り替えなどの際に定期的にサッシ自体の防水処理を行うことが大切です。因みに、歴史が浅い国産のペアガラスサッシでも雨漏れによるペアガラスの内部結露が発生しますから、注意が必要です。

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ヒートミラーは画期的でしたが・・・

昨日、浜松市のお客様の処にお伺いして、サッシの不具合調査を行ってきました。

輸入サッシはハード(Hurd)社のもので、不具合はダブルハングやスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)にも及びました。

まずは、南側に面した掃出しサッシについて書くこととします。

新築されたのは1999年。ですから、築22年ということになります。当時は断熱性能が国産よりも高いということで、高性能な輸入サッシが多く使われました。

その中でも、ハード社が採用したヒートミラーは、画期的とも言える性能でした。赤外線が出る特殊な電球をガラスに当てても、明らかに通常のペアガラスやLOW-E断熱ペアガラスよりも、熱を感じないのが実感出来たのです。

そんな高性能に惹かれて、こちらのお客様もハード社のヒートミラー付きのペアガラスサッシを取り付けたそうですが、ヒートミラーはペアガラスの間に薄いヒートミラーのシート(薄膜)を張ってそれによって熱射を跳ね返すというものでした。

ただ、このヒートミラーは現在ハード社を含めて、どのメーカーでも使われていません。それは、中に入っている薄膜が経年劣化したり、ペアガラスの内部結露で粉々に破れてしまったりしたからかも知れません。

今回のお客様の掃出しサッシも、雨が木枠内に侵入したようでペアガラスが内部結露を起こし、ヒートミラーのシートに大きな線状痕も付いています。(ペアガラスの周囲には、錆や接着剤の劣化も見受けられます)

こうなると、通常アルミクラッドのサッシならドアごと交換ということになるのですが、ハードの掃出しサッシはペアガラスのみの交換が可能です。(この場合は、LOW-E遮熱ペアガラスへの交換となります)

掃出しサッシはペアの強化ガラスですから相当な重量ですが、ドアごとの交換に比べればそれ程大したことではありません。何れにしても、早めに交換して雨漏れの原因となったガラスの周囲の防水処理や木製ドア枠内の状況確認をしなければいけないと思います。

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