お知らせ : ページ 421

どんな災害でも安全だという家などあり得ない

今週、茨城で大きな被害をもたらした竜巻。強さを6段階で示す「藤田スケール」では上から4番目の「F2」(約7秒間の平均風速が毎秒50~69メートル)に当たるらしい。

ということは、まだ上に3つも段階があるってこと!

写真は、この竜巻で中学生1人が死亡した家屋です。(お亡くなりになった方、被害に遭われた方には、深く哀悼の意を申し上げます) 私たちビルダーは、こういう悲惨な写真にも目をそむけず検証する義務を負っていると思いますが、これは本当にどうしていいか分からなくなってしまうような映像です。

今造られる多くの建物は、大きな地震に備えて重くて強い基礎や土台と建物構造とをアンカーボルトや帯金物という耐震金物で緊結させます。そうすることで、構造体が基礎にしがみついて崩壊を防ぐということになっているんですね。この建物の場合、基礎と緊結したことで建物(構造体)と一緒に重いベタ基礎まで飛ばされて、それが構造体の上にのしかかってきた。その結果、中にいた人を巻き込んでしまったのです。

基礎が外れていれば死ななかったのかも知れないということは、あの竜巻の大きさからすれば分かりませんが、多少なりとも死ぬリスクは低減できたのかも知れません。

ただ、逆に地震の際に外れてしまえば、構造体の崩壊につながり住人の生命や財産を危険に曝すことにもなる訳です。また、竜巻で基礎から外れて構造体だけが飛ばされれば、それはそれで地震の時と同じ危険が生じます。

もっと基礎を厚くして、重量を重くすればいいかと言えばそういう訳でもないでしょう。消費者自身がそこまでのコストアップを受け入れなければならないですし、どこまでの重量なら「F2」以上の竜巻に耐えられるかなんていうことも不明です。そういった点では、ある程度壊れることを容認しながら、最終的に人命が助かるということのみに重きを置いて家づくりをしていく、なんて考え方もありではないでしょうか。

地震や津波、竜巻や山崩れ、地盤の流動化や断層の露出、台風、河川の氾濫、火山の噴火など、様々な自然災害が私たちの周りには存在します。

それも温暖化のせいか、神の人間への戒めか、強大化、狂暴化してきています。どの災害にも一定の対応をするということは出来ると思いますが、この家は絶対に大丈夫などという人間の奢った考えは、捨てるべき時代だと思えてなりません。それ程、人間の造りだすものは、自然と比べて稚屈で浅はかなのですから。それは、原発も然りです。

私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

<関連記事>: 台風・突風対応型高強度輸入サッシ (2015年8月25日)

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キッチンや洗面のデザインも、輸入なら多種多様

国産のキッチンは、流行するとどこのメーカーも同じデザインで商品化されることが往々にしてありますが、北米のキッチン・キャビネットのメーカーは、自分たちのスタイルをずっと守って作り続けているところが多く存在します。

昨日、キッチンのメンテナンスに伺った輸入住宅は、国産品にはないデザインを採用していたので、ご紹介したいと思います。それは、築18年近く使い込まれたオークの木目のキャビネットでした。

輸入キッチンキャビネットには、大きく分けて2種類のキャビネットが存在します。1つは、広く一般的になったFrameless。そしてもう1つは、Face Frame と呼ばれるものです。

Frameless は、写真の白いキャビネットのようにキャビネットの正面になる部分にドアが隙間なく配置されているので、キャビネットの箱は見えません。すっきりしたデザインになる為、多くのメーカーがこのデザインを採用しています。

それに引き換え、オークの木目が美しいFace Frame のキャビネットは、ドアとドアとの間隔が広く、キャビネットの箱の部分が露出しています。このデザインはクラシックな印象を与えますが、ドアの凹凸が強調されます。

今ではマイナーなデザインですが、フレーム自体をしっかり作ることが可能で、フレーム部分にもオーク等の木材を使用するので贅沢なデザインと言えるかも知れません。

また、ドアの取っ手に違いがあるのもお分かりでしょうか。オークのドアの方は、ドアの上部に掘り込みが入っていて、そこに手を掛けてドアを開閉するのに対して、白いドアにはハンドルノブが付いています。因みに、ノブがないタイプのものは、Finger Pull Cabinet と呼ばれます。

北米ではノブも多様なものの中から選べるので、国産品にない楽しみも味わえるのですが、ハンドルレスのすっきりしたデザインもなかなかです。

その他に、ドアパネルのデザインや色、樹種など、そのバリエーションはメーカーによっても全く違うと言っても過言ではありません。そういったことは、またの機会にご紹介しますね。

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24時間強制換気について考えよう

昔の日本の住宅は、1時間にどのくらい空気が入れ替わったと思いますか?まあ、それぞれの場合で違うんでしょうが、おおよそ4回だそうです。私の家は、まだその部類に入るのですが、冬はストーブを入れっぱなし。家の前がアスファルトの通りなので、夏はクーラー入れっぱなし。だって、調温した空気がすぐに抜けちゃうんですもんね。

逆に言えば、外からのフレッシュな空気が常に入ってきますので、外気が安定した温度で汚れがなければ快適という状況になるはずです。そう、家全体が呼吸しているのと同じですから。今の住環境からすればなかなかそうしたことにならない訳ですが、本来の自然な状況に回帰出来れば、人間にとって本当に素晴らしいのは、日本の在来工法の家なんでしょうね。

で、今の高気密・高断熱の家はどうかと言えば、自然換気の回数は、1時間当たりおおよそ0.3回。何もしないで空気が全部入れ替わるのに3時間以上掛かるという訳です。まあ、私個人としては、冷暖房の熱が逃げないし、それでいいんじゃないのなんて思うんですが、新建材や家具に使われている有害化学物質も滞留してしまうので問題ということらしい。

それなら、新建材や家具から有害化学物質を排除する法律を作ればいいじゃないのと思うのだが、行政は建築基準法で24時間の機械換気を義務付けた。本末転倒、何か変だと思いますよね。まあ、国民より業界や産業を優先している姿勢が分かります。そういった意味では、同じ業界に属している私たちは、優先して頂いたことに感謝しなくちゃいけないですね(笑)

さて、法律の内容はというと、部屋の用途や大きさ、天井の高さなどで、必要な換気回数は変化するのですが、1時間当たりおおよそ0.3~0.5回が義務付けている。自然に入れ替わる分もあるでしょうから、合わせ技で0.6~0.8回という数字が今の高気密・高断熱の家の必要換気量ということになるんでしょうね。

でも考えてみて下さい。1時間に半分からほぼ全部の空気が外に出されてしまうんですよ。勿論、熱交換器を利用してその半分の熱を戻したとしても1~2時間で熱も全部逃げてしまうんですよね?

夏の電力不足で行政も省エネを呼びかけているなら、熱を電気で外に出すようなことを義務化するのでなく、窓を開けて自然に換気してもいいような環境を考えるべきでしょう。

数値や気密性ばかりを気にする頭でっかちにならないで、感じる住まいを我々ビルダーや消費者も考えていかなきゃいけない時代です。ただ、アレルギーなどで窓を開けられない人たちにそういうことを言うつもりもありませんよ。

でも、有害化学物質が室内からなくなれば、そういう病気も減るような気がしますねぇ・・・・。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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輸入キッチンなら、リフォームも可能?

ダークオークのクラシックな趣きの輸入キッチン。天板カウンターもカナダのメラミン製。ドアノブも付かないスッキリしたデザインは、飽きのこない感じですね。オークの天然木のドアですから、いつまでも長く使えるのですが、どうしても設備関係は悪くなってくるものです。

まあ、機械ものですからねぇ。今回、壊れたのは、幅30cmのナショナル製食洗機。20年近く動いてくれていたのですから、製品寿命からすれば大したものです。でも、今は30cm幅というのは、市販されていないんです。修理しようにも部品の供給のないし、一般的な45cm幅か、北米のような60cm幅のものに交換するしか方法はありません。

あとは、30cm幅のキャビネットを入れるという方法もありますが、それでは使い勝手が変わってしまいます。納期や金額、納まりの美しさなどいろいろ考えていますが、取り敢えず、食洗機は45cm幅のものに装換して隣の引き出しキャビネットの幅を狭くして作り直そうと考えてます。

無垢の木製キャビネットをなら、削ったり、塗装したりすることが出来ますからね。勿論、それをするには、他のいろいろな部分の取り合いを考えなければなりませんから、そう簡単にはいかないのですが、こんなリフォームが可能なのは、輸入キッチンならではです。

また、リフォームが終わりましたら、ご覧に入れますね。

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玄関や勝手口に隙間は明いていないですか

名古屋市守山区の輸入住宅、Cさんからの依頼で、ウェザーストリップなるシール材を取り付けに行きました。ウェザーストリップとは、ドアやサッシのまわりの隙間を埋めて、気密性や防水性をよくする効果を発揮します。

さて、このおうちの奥様ですが、大の虫嫌い。近くに森や林もあって、ムカデなども家に入ってくるらしい。そこで、輸入の玄関ドアの敷居にあるほんの小さな隙間を気にして何か対処してほしいということだった。

カナダ製の玄関ドアの多くは、ウェザーストリップというクッション材(パッキン材)がドア枠の上下左右に入っているのだが、このドア・メーカーのものはドア下だけはゴム製の薄くて細長いモール材が付いているだけで、それが人の出入りで徐々にちぎれてきていた。

当初付いていたものは簡易なものでしたからただの目隠し材だと思うのですが、気密の心配だけでなくゴキブリや小さな虫が出入りしないかと奥様は気が気でない様子。

そこで、私たちは写真のようなウェザーストリップを用意しました。写真は、おうちに取り付けたものの切れ端ですが、これの長いものをドア枠の上下左右にある取り付け用スリットにビード部分を差し込んで施工します。

このウェザーストリップは、ある程度の高さや幅がありますから、多少ドアが枠にピッタリしなくなっても気密を保つように考えられているんですね。

ウェザーストリップは、おおよそ10~15年程度で劣化してきますから、必要に応じて取り替えて下さいね。但し、ドアや窓のメーカーによっては形状が違う場合もありますので、形や大きさを確認の上ご依頼下さい。

<関連記事>: 玄関ドアのウェザーストリップの交換 (2017年4月27日)

こういうメンテナンス部材もホームメイドでは用意していますから、ご希望の方はお問い合わせ下さい。

また、窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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アンダーセン社製ダブルハング、バランサーのメンテナンス

愛知県一宮市の方から、20年前に施工したアンダーセン ウィンドゥのメンテナンスについて問い合わせを頂いた。輸入サッシのメンテナンスについては、最近一宮市の方からのご依頼が増えてきている。それだけこの地域では、当時輸入住宅の需要が多かったということと、現在輸入住宅をメンテナンス出来る住宅メーカーが減ってしまったということなんでしょうね。

以前にも同様のメンテナンスのお話があったのだが、アンダーセンの輸入サッシは糸(ワイヤー)で建具を上から吊って上げ下げしやすくするという構造をしているので、この糸が経年劣化で切れてしまう。

こういうタイプのダブルハングは、非常にオーソドックスなタイプのデザインだが、サーティンティードやACAN、ヴァイスロイといった他の輸入サッシメーカーのものは、コイルスプリングという板バネを丸めたものを使ったりするし、ミルガードやインシュレート等はチャネル・バランサーという棒状の部品を用いたりしている。

そういう意味では、アンダーセンの窓はクラシックとも言える。(尚、最近ではアンダーセンもティルト・ウォッシュというタイプの窓が主流で、専用のチャネル・バランサーが使われています。また、糸吊りタイプの窓をティルト・ウォッシュの窓に換える部材も用意しています)

どの形式のものでも部品を交換してやれば長く使えるんだけど、施工した住宅会社が輸入材の取り扱いを止めてしまって、その部品を手に入れるのが難しいというケースが非常に多い。

また、どこのビルダーも交換のノウハウを持っていない。要は、売りっぱなしの状態です。

今回も窓の両側にあるバランサー2本を交換するだけという些細な仕事ですが、どこもやってくれないなら、ホームメイドはやりますよぉ。(実際は、仕組みや交換方法が分かっていないとすごく大変ですので、まずはお問い合わせ下さい)

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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どの木も結構頑張っています

2009年9月から始めた木材の暴露テスト。2年半が過ぎましたが、さて最近の状態はどうかと見てみました。会社の前に放ったらかしにしているだけなので、何もやっていないのですが、どの木材も意外といい状態を保っているようです。

特に南洋材で非常に堅いウリンは、多少汚れや割れが入っていますが、元の状態を保っています。きっと、表面に塗ったシケンズの塗装は、既に剥がれて機能しなくなっているだろうとは思いますが・・・。

また、パラペイントの木材保護塗料「PARA ティンバー・ケア」で塗装したヒノキは、さすがに塗料が剥げてきてはいますが、全く塗料が剥げていない面も残っており、割れもまずまずな気がします。

一番劣化があると予想した無塗装のヒノキですが、もう腐ってくる頃かと思いきや、こちらも意外と頑張っています。多分、どの木も雨風に晒されてはいますが、日当たり良好な場所なのですぐに乾いた状態になるのでしょう。だから、腐朽菌が繁殖しにくいといった感じなのかも知れません。

また、コンクリートのブロックは吸水性があるので、水分を下に落としてしまい、木の下に水たまりが出来ないという点も木にとっては好都合なのでしょうね。

表面の塗装と日当たりや通風の環境の両方をちゃんと考えてやれば、ウッドデッキなどでも随分と長持ちするはずですが、そういったおうちが少ないのは何故でしょうねぇ?

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建物にとって、レンガ積みの外壁は軽い

レンガ積みを知らない人は、よくレンガは重いので地震で建物が壊れるという方がいらっしゃいます。確かに、レンガ自体は非常に強度があって重いと思いますが果たしてどうなのでしょう。

ヨーロッパなどでは、レンガ積みと呼ばれる建物の場合、構造の壁そのものがレンガで造られます。いわゆる組積造と呼ばれる建物ですね。でも、北米のカナダでは、木造である2x4工法の構造体の外側に外装材としてレンガを積みます。つまり、ヨーロッパの組積造のような構造そのものでなく、私たちのレンガ積み外壁はただのカバーでしかないのです。

ですから、建物本体のような構造強度は必要ないとも言えるのです。建物のカバーですから、もし地震でレンガがダメージを受けても、建物の構造本体には影響がありません。レンガを積み直せば、それで元通りという訳です。積む面倒はあるかも知れませんが、建物内での生活に支障をきたすような構造的な問題は起こらないのです。

ただ、ホームメイドのレンガ積み輸入住宅が、ヨーロッパの組積造と違うのは、レンガに開いている穴の中やレンガとレンガの間に、鉄筋をたくさん入れて耐震性を上げてあるという点です。つまり、崩れにくくなっているのです。

また、断面図をご覧頂くと分かりますが、レンガはしっかりしたコンクリートの基礎の上に積み上げられます。重量が掛かっているのは基礎だけで、内側にある構造本体とはお互いを引っ張り合うBRICK TIE(引っ張り金物)で緩やかにつながっているだけなのです。

つまり、木造の構造体に接するか接しないかというギリギリの場所に、レンガを積んだ塀が立っているというイメージがレンガ積み外壁です。また、ロケットとそれを支える発射台の関係が、レンガの外壁と構造体の関係とも言えますね。

それに引き換え、コンクリートのパネルで出来たサイディングと呼ばれる外壁材やレンガを模したタイルなどは、建物本体にぶら下がるように張り付いています。つまり、常に建物の構造は、外壁材で重いと感じる状態となっていますし、地震の際にはその重さが揺れのエネルギーを増幅させる結果となります。せっかく軽くなっている構造体を、外壁材が重くしているのですから、更に耐震強度を上げなければならなくなるというイタチごっこです。

皆さんだって、重い鎧をいつも着ていたらどんなに大変でしょう。建物は何十年もその状態ですから、建物自体に歪みが生じてしまうのは当然ですね。重い体重の人は同じ速度で走っても、軽い人と比べて止まるのに時間が掛かります。重い建物は、地震の揺れでも加速度が大きくなるのです。2x4の木造で出来た構造体からすれば、レンガ積みの外装の方がはるかに軽く快適なのが、お分かりいただけますでしょうか。

自然の摂理に逆らわず、その大いなる力を受け流すように考えられているのが、このレンガ積みであり、木造の2x4工法であるのです。どうですか、目からウロコでしょ(笑)

そうそう、言い忘れたことがありました。それは、レンガ積みの壁を中途半端に造ってはいけないということです。建物の四面全ての壁をレンガで積むことが大切です。地震の際には、四面のそれぞれの壁がお互いに支え合って耐えるのがレンガ積み外壁です。もし一面しか積まないとそこだけ地震の加速度が大きくなり危険です。人に見られる壁だけレンガを積もうという格好付けは、やめて下さいね。

塗装の塗り替えが必要ないレンガ、JR東京駅のように100年の耐久性があるレンガ、構造体にとって負担のないレンガ、断熱性がある厚いレンガ、デザインが美しいレンガ。お金を掛ける値打ちがあると思いませんか。

費用も時間も掛かりますが、その後のメンテナンス費や耐久性を考えれば、子供たちに残してあげられる財産になると思いませんか。豊かな社会にするには、こうした考えが必要だと私は思います。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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今回、構造用面材として初めてモイスを使ってみました

2x4工法(枠組み壁工法)は、外壁部分全体に構造用合板を貼ることで耐震強度を上げる工夫をします。通常住宅メーカーが使う9mm厚のものでなく、ホームメイドでは強度の高い12mmの針葉樹合板を使います。それは、コストよりも品質や耐久性を重視しているからです。

レンガ積みの外装を予定している岐阜市の輸入住宅 N邸でも同様の施工をしようと考えていたのですが、確認申請の際に、「カナダ製のレンガは日本の防火認定を取得していないので、外壁ラインに防火材を入れるように」との指導があった。

こちらの主張は言いましたが、ここでケンカしても仕方のないことなので、素直に聞き入れました。でも、2000度で焼いた厚さ90mmもあるレンガ(カナダのレンガはアフリカのような日干し煉瓦じゃないですよ)が、耐火材じゃないなんてナンセンスも甚だしいですよね。「燃やせるもんなら、燃やしてみろよ。燃やして崩れるかどうか、試してみろよ」なんて言いたいです。

まあ、お役所仕事なんてこんなもんですが、日本で認定されていないものは、カナダで防火材であっても認めないという態度は、非関税障壁以外何ものでもありません。

さて、そこで私たちは、国内で新しく開発されたMOISS(モイス)という壁用耐火面材を、構造用合板に代えて採用しました。MOISSの主成分は、バーミュキライトという天然の粘土鉱物で、厚さは9.5mm。12mmの構造用合板と比べると少し薄いですが、強度計算上は下記のように同等となります。

厚12mm 構造用合板/釘CN65(長さ65mm)/釘間隔@100mm: 4.0の壁倍率
厚9.5mm MOISS/釘CN50(長さ50mm)/釘間隔@75mm: 4.0の壁倍率

これを見ると、MOISSの方が、細くて短い釘をたくさん打ち、柱材と面材とを更に一体化させて強度を出していることが分かりますね。因みに、通常の住宅メーカーが施工する2x4住宅だと下記倍率しかありません。(木造軸組工法は、更に低い値となる傾向にあります)

厚9mm構造用合板/釘CN50/釘間隔@100mm: 3.0の壁倍率

あと、MOISSのいいところは、吸放湿作用性能があり、有害物質を吸着させる効果があるというところです。そういった点では、私たちが使うセルロースや天然羊毛の断熱材と同じ働きをしてくれるので、アレルギーやシックハウス対策としてはいいと思います。

こうしてみると、MOISSはいいことばかりのようですが、価格もそれなりに高くなります。また、素材が堅い分、割れやすいという点を忘れてはいけません。(柔軟性があるものの方が、他から加えられた力をいなす能力が高いのです)新しい素材故に、長期使用時の劣化度合いも不明ですので、多少のリスクについての覚悟も必要ですね。

まあ、どんな素材を使っても長所も欠点もありますから、それを見極めて何を施工するかを決めたいものです。その為の情報を皆さんにも提供していこうというのが、この「お知らせ」記事の趣旨でもあります。

そうそう、面材に釘を打つ時は、釘の頭が深くめり込まないようにすること、間隔を明けないこと、所定の釘であることが強度を上げる必要条件となります。今回は、ちょっとだけアカデミックな内容でしたね。

私たちの知識や経験、情報公開に対する姿勢に共感され、家の施工を希望される場合は、ご相談下さい。

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5月末から、ブリックカッターも始動です

現在、岐阜市で建方を行っているN邸。まだまだ外壁にレンガを積む段階にはありませんが、カナダの職人の渡航手配を含めて準備を始めました。

土曜に工務の三上が、長く使っていなかったエンジンカッターを相当苦労して整備してくれました。

日本ではこんな道具にお目に掛かることはありませんが、トロントのレンガ積み工事では当たり前にこの機械が使われます。ハンディタイプのこのカッターは、結構な重量があるのですが、彼らにとっては置き式のタイプより使い勝手がいいそうです。

日本のカッターは、直径10cm程度の小さなものしかありませんので、大きなレンガを切断するなどということは事実上まず不可能です。これなら、レンガをいくつか並べて一辺にカット出来ちゃいます。

今回、建物の形が八角形になっていたりしますから、レンガを斜めにカットすることが多くなります。だから、作業の上ではこの道具が重要な要素になるんですね。

まあ、こんな道具を自前で持っているのは、ホームメイドくらいかも知れませんが・・・。

関連ブログ記事: ハンド・ブリック・カッター (2009年02月10日)

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