お知らせ : ページ 151

ミルガード製のケースメントサッシ修理

ミルガード製と思われるケースメントサッシのオペレーター交換

岡崎市で中古の輸入住宅のサッシ・メンテナンスをやってきました。

こちらは、近々分譲販売されるとのことですが、その前に大きな不具合を直しておきたいということで、私たちが呼ばれました。

数ヶ月前に状況調査に伺った際は、今回修理した処以外にもいろいろ直すべき箇所がありましたが、予算や費用対効果の関係からか、修理するのはケースメントサッシ2ヶ所だけということになりました。

窓メーカーは不明とのことでしたが、いろいろな窓のデザインを見ていくと恐らくサッシはミルガード(Milgard)製であろうということが分かりました。

今回の不具合は、2ヶ所共オペレーターと呼ばれる開閉金物のギアが空回りして、開けることは出来ても閉めることが出来ないというものでした。金物に砂やゴミが付着していると、ウィンドウヒンジがレールの上をスムースに走らなくなります。特に建具の下側がそうなります。

そういう状況のまま、何とか窓を閉めようと無理にハンドルを回していると、ギアに無理な力が掛かって、ギアが摩耗してしまったり、ギアの噛み合わせが外れてきてしまったりします。そうなると、オペレーターが空回りを始めてしまうという訳です。

こういう場合、修理・調整作業をする為には、オペレーター自体を新しいものに交換するのは当たり前ですが、ウィンドウヒンジやサッシの周囲をきれいに掃除してやる必要があります。

また、無理に操作した影響で、ビス留め自体も緩んできているでしょうから、ハンドドライバーを使って丁寧に締め付けていきます。

よく大工さんなんかは電動のインパクトドライバーを使うのですが、柔らかい樹脂製のサッシに使うのは厳禁です。それは、あまりに力が強すぎてビス穴を舐めてしまう恐れがあるからです。

勿論、せっかくですから、それ以外の窓の周囲もメンテナンスをしてやって写真のように気持ちよく窓が開閉・ロックするようになりました。

不具合の主なものはオペレーターなんですが、単純にそれだけ交換してもまた同じような不具合が発生しますから、ちゃんとサッシ全体を調整してやることを忘れずに・・・。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

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新型コロナが家づくりを変える

感染症対策?

ようやく全国で緊急事態宣言が解除される状況になりました。

昨日の日曜日には、近所の道路でも車で渋滞が起きる程、外にたくさんの人が出るという状況になっていました。

ただ、今回の状況は感染が沈静化しただけで、ウィルス自体が撲滅された訳ではありません。

予防ワクチンがあるインフルエンザでさえ、毎年流行が繰り返され、病気がなくなることはないのですから、治療薬のない新型肺炎で今後感染が起らないというのは、ただの妄想と考えるべきです。

これを受けて、政府も医療機関も「with コロナ」を提唱していて、私たちにも新しい生活様式を身に付けるよう要請しています。

私は、このコロナも数年のうちに普通の病気となると思っています。スペイン風邪と称されて、何千万人が感染したインフルエンザと同じです。

ただ、私たちは今後も新しい病の発生に備える必要があります。それは、地球温暖化のよる生態系の変化や新たな化学物質の登場、社会のグローバル化などで新しい病気が急激に世界中に広まる状況が生じているからです。

これからは、家というものについても概念が変わるかも知れないと思っています。

それは、外の社会とのつながりを接触という状況でなく、NETやバーチャルな環境の中で維持していくということと、安全が確保された住まいを自分たちが自分の手でメンテナンスすることで、如何に低コストで長く維持していくかといったサスティナブルな家づくりが求められてくるように思います。

30年も経たないうちにデザインが時代遅れになって解体されるような日本の住宅は、サスティナブルとは言えません。手入れをすることでその価値が周囲の社会からも認められるような家は、世代をまたいで住み続けてもらえるという点でサスティナブルです。

何十年に亘って住み続けられた家には、その家族や地域が長年培ってきた有用菌や常在菌が一緒に居続けているとも思います。スクラップ&ビルドでどんどん家を新しくしてきた社会では、そういうものは失われてしまうかも知れません。

勿論、スクラップにして建て直すなどの収入がある人は、今後限られてくるでしょうし、今回のように大規模な予算で感染症を抑え込むようなことも出来なくなるでしょうから、そうしたものに耐えられるだけの蓄えや自己防衛が必要という点でも消費社会は変化しなくてはなりません。

また、自然災害に対する備えでもサスティナブルが要求されます。単に壊れないような丈夫な建物を造るという概念から、ある程度壊れてもそうすることで人間の命を守るという建物を造るということや、壊れた場合でも元の形に復旧出来るという状況を作ることです。

その為には、材料の仕様を変えずに長く作り続ける製造計画が必要ですし、それを施工出来る職人や技術者を絶やさないということも大切です。

安くて早いことがいいという時代ではなく、自分たちで長く維持管理出来ることがいいという時代にならなくてはいけませんね。今後の間取りの変化として、家庭で夫婦共々仕事が出来たり、子供が家で授業を受けられる環境を作ることもきっとトレンドになるでしょう。

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ビス穴やつなぎ目から腐ります

取り外したマーヴィン社製ケースメント建具

こちらは、先日四日市市の輸入住宅で、サッシの建具(障子)を交換した際に引き上げた古い建具です。(横に寝かせていますが・・・)

マーヴィン(Marvin)社のケースメントサッシのものですが、木製建具の下端付近が集中的に腐っています。

当然、水は上から下へ流れますから、建具の下の方に水が集まりやすいというのは必然です。

建具の枠とガラスとの接点には、製造段階で防水コーキングやパッキン材のようなものが施工されているのですが、長年風雨や紫外線に曝されていると、どうしても縮んだり劣化したりして雨が木枠の中に入ってきます。

そうした水は建具枠の中で滞留してしまうのですが、そのうちそれがまた外へと出てきます。それは、木枠が水で腐って穴が明いてくるからなんですが、やはり弱い部分からそうしたことが起ります。

最も弱い部分は、木枠と木枠とのつなぎ目やオペレーター等の開閉金物の部品がビス留めされている部分です。木枠同士は接着剤等でガッチリ組み付けられているのですが、そうしてもそこに僅かな隙間が隠れています。そこに雨水が入り込むとどんどん木を腐らせて隙間を広げていくのです

金物のビス穴でも同じことが起ります。また、金物と木枠とが接しているとそこにも水が溜まりやすくなりますから、その辺りの腐りも酷くなるという訳です。

ただ、こうなってしまうおうちの多くは、普段窓をあまり開けていなかった為に、発見が遅れがちになってしまったというのもトラブルを助長した原因です。木枠が少し黒くなってきたと感じたら、すぐに木を指で押すなどして水分を含んでいないかチェックすることが必要です。

早い段階であれば、サッシの外側に防水処理を施して、黒くなった木枠を少し乾かした状態でサンディングと防水塗装をしてやれば、ある程度腐りを止めることが可能です。

もうすぐ雨が多い梅雨の時期になってきますが、その前に輸入の木製サッシをお使いの皆さんは、ご自宅の窓の状況をチェックしてみては如何でしょうか。

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毎日の手入れ

生駒山 宝山寺の掲示板

先日、ハード(Hurd)のハメ殺しサッシの建具交換の為に、奈良市まで出張修理へ行ってきました。

玄関吹き抜けの高い場所にある窓でしたが、お客様側で足場を用意して頂けましたので、スムースに交換作業を終えることが出来ました。

勿論、屋外側のガラス周囲の防水処理やティンバーケアによる建具木部の防水塗装を予め会社で行っていましたから、現場作業も最低限必要なことだけでした。

今回は、外壁塗装を行う際にペンキ職人さんが誤ってガラスを割ってしまったという不可抗力でしたが、今でもメーカーが同じものを作ってくれて、元通りに直せたのは本当に有難いことだと思います。

その帰り、とんぼ返りでは勿体ないということで、現場近くの生駒山の宝山寺に行ってきました。名古屋で言えば、おちょぼさんや豊川稲荷のようなもので、商売繁盛のお寺さんのような感じがしましたが、コロナの自粛の影響で殆ど人もおらず、参道のお店もほぼ閉店といった感じで静かなお参りとなりました。

その際、お寺入り口の掲示板に掲げられていたのが、この写真。信心の心得というものですが、家づくりやメンテナンスにも通じることだと思いますので、せっかくですから皆さんにもご紹介致します。

家は一旦造ったら終わりというものではありません。その後の手入れをしなければ、いい材料で素敵な家を造ってもどんどん悪くなってきます。素敵な家は、手入れをしてこそ更に輝きを増しますが、何もしなくてもいい家が素晴らしい訳ではありません。

そこを履き違えてしまっては、家づくりをする資格はありませんから、注意して下さいね。いや~、信心も家づくりも同じだなんて、目に鱗です。

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フィンが付いた網戸フレームと固着した網戸ピン

ウェンコ?社製オーニング樹脂サッシ用網戸

知立市のお客様からお預かりした網戸の修理・メンテナンスを行っております。

梅雨時前ということもあり、網戸の修理や張替えといった相談がたくさんあって結構順番待ちといった状況になっております。

今回のものは、湿気の多い浴室に取り付けられていたウェンコ?(Wenco)製のオーニングサッシ用です。

ハンドルを操作するとサッシの下側が開いていくタイプの窓ですが、網戸を固定するスクリーンピンが錆びて、網戸が窓から外れなくなったままずっと使っていらしたという網戸です。

湯気や湿気によって、汚れやカビがフレームや網に付着していますから、全部が全部きれいにすることは難しいかも知れません。

錆びて固着した網戸ピンは、ラジオペンチなどを使って数ヶ所僅かに動くようになりましたが、動かないピンはハンマー等で叩く以外方法はありません。

ただ、網戸のアルミフレームは、それ程強いものではありませんから、あまりやり過ぎると網戸自体を傷めてしまうので、無茶は出来ません。それでも、何とか網戸ピンをフレームから外して、新しいものに交換することが出来ました。

新しい網戸ピンのシャフト(棒)は、今までのような金属のものではなく、樹脂で出来たものを使いますから、これまでのように錆びて動かなくなるという心配はありません。

確かに金属のシャフトは劣化しにくいように感じますが、フレームの中に入ってしまうシャフトは紫外線に殆ど曝されることはありませんから、つまみ部品ほどボロボロになることはないのです。

次に網戸の形状ですが、こちらの網戸は網戸と窓枠との間に空く隙間をなくす為に、隙間をカバーする為のフィン(耳)が取り付けられています。見た目も美しくなりますし、隙間をなくすという機能も付いていていいのですが、こうしたタイプは輸入サッシの中でもマイナーな存在です。

ただ、こうした特殊なフレームやコーナー材でも、ちゃんとサイズや形状を確認出来れば、北米から手に入れることは可能です。状況に合わせて適切な材料を調達してやれば、更に長持ちしてくれるサッシになるかも知れませんね。

<関連記事>: スクリーン以外もメンテナンスしましょう (2020年5月30日)

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そろそろ終わりの時期ですが・・・

ツツジも終わり

いつも、ゴールデンウイークくらいにご案内しているのですが、今年はコロナの影響やメンテナンスの仕事が多忙で記事を書くのが遅くなりました。

それは、シロアリの問題です。

もう私の会社の近くでは、サツキもツツジの花も既に終わろうとしていますが、サツキの咲くこの時期に繁殖の為に羽根アリが巣から一斉に飛び立つのです。

コロニー(巣)が一杯になったり、巣を広げるのに何か支障が出たり、単に勢力を拡大するという目的で、他に繁殖場所を設けようと巣立っていくんですね。

羽根アリが飛び出す時は、何千という単位で出てきますから、数匹見付けたという場合はどこからか飛んできたというもので、そこに巣があるということではないと思います。

ですから、少し心配ではありますが、周囲を注意深く点検して巣が出来ていなければ、それ程恐れることはありません。

逆に何千もの羽根アリの死骸が落ちているようなら、その周囲に巣がある可能性が高いと言えますから、コロニーに対して局所的に駆除することが大切です。(家や敷地全体を駆除剤で汚染しては、人間への被害の方が大きくなります)

羽根アリが飛ぶこの時期は巣を見付ける絶好の機会ですから、家の周囲を歩くなどして点検するといいかも知れません。

因みに、建物から離れた庭の土の中にシロアリが居てもそれは自然のことですから、むやみに駆除することは間違いです。正しくシロアリを恐れることが、家を大切にすることであると思って下さいね。

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ミルガ―ド(Milgard)用バランサーの不具合

ミルガード用サッシ・バランサーの不具合

暖かくなってきて湿気も多少関係しているのか、窓のチャネルバランサーの問い合わせが多くなってきました。

チャネルバランサーとは、下窓だけが上下に開閉するシングルハングと呼ばれる輸入サッシに取り付けられている部材です。

これによって、重いペアガラスが付いた建具を吊り上げて、人の力でも軽く窓を開けられるように補助してくれます。

今回のこの写真は、鉄の棒状のバランサーに付いているヒモ(糸)とそれを窓枠に引っ掛ける為のフックが、脱落してありません。丈夫な化学繊維のヒモで出来ていますが、15年もすると千切れてしまうのは避けられません。

よくこのヒモだけを交換すれば直ると思っている人もいるようですが、バランサーに装着されたバネが錆び付いていたり、ヒモを巻き付ける樹脂製の滑車が減っていたりしますから、ヒモの交換だけでは正常な状態に戻らないかも知れません。

上げ下げ窓に取り付けるバランサーにはいろいろ種類があって、輸入サッシ・メーカーごとに異なるバランサーが装着されています。

その中でもチャネルバランサーは比較的ポピュラーな部材ですから、形状・寸法や吊り下げ強度さえ間違えなければ、調達も然程難しくありません。

また、10~15年使い続けたいと思っていらっしゃるなら、バランサーごと新しく交換してしまうことが最も合理的かも知れませんね。

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窓ガラスに張られた古い目隠しフィルム

窓ガラスに張られた古い目隠しフィルム

今日は、桑名のお客様の処で、いくつかのメンテナンスを行いました。

キャラドン(Caradon)社の樹脂製掃出しサッシのロックケース(ロック金物)の交換と建て付け調整、ドアクローザーの採寸、網戸のメンテナンスの為の引上げ作業、そして窓ガラスに張られた目隠しフィルムの剥がしを行いました。

新築当初にお婆様がいつでも剥がせるタイプのシールだからと、キッチンやウォークインクローゼットの窓、和室の掃出しサッシ等に4ヶ所張ったということです。

でも、それを半年後に剥がそうとしたら、ピッタリくっついて全く剥がれなくなってしまい、その後20年近くそのままだったそうです。そんな古い目隠しシートですから、フィルムはヒビ割れ、接着剤は固まった状態。

これをお客様が何も材料や道具なしに剥がそうとしても、そりゃ無理というものです。私たちは、アメリカ製のプロ用のシール剥がし材を持っていますから、一度剥がしにトライしてみますと以前お約束しました。

そして、それをヒビ割れたシールの上に塗布して数分後、金属ヘラやナイフの刃などを駆使して剥がしに掛かりました。

シートの接着剤も既に固化していますから、剥がし材もなかなか浸透していきませんが、少しずつ剥がしながら再度塗布するというやり方で、何とか全ての古い目隠しフィルムを剥がすことに成功しました。

でも、シートが劣化していた為、殆ど粉のような状態で剥がれてきましたから、辺り一面雪が降ったように真っ白になりました。お客様にも片付けをお手伝い頂き、窓ガラスは以前のようにクリアな透明の状態に戻ってくれました。

やりにくい場所もありましたから、力が思うように入らず、腕や指がもう痛くて痛くて、明日はきっと筋肉痛です。日頃の輸入住宅らしい修理やメンテナンスの作業とは一味違った仕事ではありましたが、長年の悩みが解消して本当に喜んで頂きました。

そうそう、ペアガラスの全面にフィルムを張るのは、温度変化によるガラスの伸縮を妨げてしまいます。そうすると、ガラスに過度のストレスが掛かり、最悪割れてしまう恐れが生じますから、出来るだけペアガラスにはフィルムを張らないようにして下さいね。

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ハードの掃出しサッシ用ハンドル

ハード製スライディング・パティオドアのハンドル不具合

HPサーバーの変更などで、昨日の夜くらいからHPの表示が不安定になってきておりますが、もしクリックしてもページが出ないという場合は、お手数ですが少し時間をおいてから再度お試し下さい。

さて今回は、会津若松市のお客様からハード(Hurd)のスライディング・パティオドアに付いているハンドルセットについてお問い合わせを頂きました。

施工された時期は、1998~2000年くらいだそうですから20年くらい前のもののようです。こちらのドアハンドルは、ハード独特のものなのかあまり汎用品では見掛けないタイプです。

また、屋外側にはキーで開閉が出来る鍵穴が付けられていますから、高級なタイプのような気がします。

現在、お客様にはハンドルだけでなく、ドアに内蔵されているロックケース(金物)も必要かどうか確認しておりますので、必要な部品がはっきりした段階でメーカーに見積依頼する予定です。

ハードもシエラ・パシフィックという会社になって、いろいろ材料も変わったりしてきていますから、こういうものは早めに調達しておいた方がよさそうですね。

<関連記事>: 交換部品があるかなぁ? (2022年2月12日)
<関連記事>: こちらの破損は直せます (2023年2月3日)

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雨漏れの危険箇所

軒天の有孔ボードや妻飾り

静岡のお客様のところでハード(Hurd)のダブルハングの建具枠が腐ってきているという記事を書かせて頂きましたが、そのトラブルはそれだけでは終わりません。

サッシの下にある室内の壁に雨漏りが発生したとか、サッシ自体の不具合だけでなく、その周辺でもトラブルが発生しているようです。

こういう場合、サッシ自体の不具合によって、サッシ周辺にも問題が発生したと考える施工業者さんが多いと思いますが、サッシの不具合も何等かの問題が発生した結果であることが少なくありません。

つまり、サッシ自体を国産のものに交換したりしても、雨漏れが直らないというケースも見受けられるということです。勿論、サッシ自体の構造的な欠陥によって雨漏れが発生する場合もあるのですが、大元の原因が他にあるかも知れません。

写真をご覧下さい。こちらは、雨漏れしたサッシが施工されている外壁面を撮影して頂いたのですが、皆さんには問題点がお分かりになりますか?まずは、屋根の裏側である軒の天井、いわゆる軒天です。

鼻隠しの軒天であれば、水平で下を向いているかして、雨が横殴りであっても雨が当たらない状態になっているものです。ですから、ここに通気工法用の穴の明いた有孔ボードが張られていても問題はありません。

ただ、妻壁(三角屋根の壁)に張り出した屋根の軒天(ケラバの裏面)は、角度(傾斜)が付いていますから、軒天の正面から雨が吹き込むような時は、この軒天に雨が掛かってしまいます。こうしたことは、自然の摂理ですよね。

では、そこに有孔ボードと呼ばれる穴がたくさん明いたボード板が張ってあったら、如何でしょうか。少しでも上向きになったボードの穴には、強い雨風が吹き付けます。そうなると、そこから構造の中(家の中)に雨が大量に侵入します。

ただ、それがどういったルートを通るかによって、サッシの枠から水が漏れてきたり、部屋の天井や床から雨漏れしたりすることとなります。

そうやって表に雨漏れが出てくればまだ分かりますが、壁の中に滞留してそれが中で構造材を腐らせていたとしたら、外壁等が脱落したりサッシ周辺が腐ったりするまで問題が目に見えないということとなります。

また、破風の軒天(ケラバの裏面)の有孔ボード以外にも、棟に一番近い場所に取り付けられた換気ガラリ(換気用ルーバー)からも雨の侵入が発生します。

屋根裏空間の湿気や熱を外に逃がす目的で、換気ガラリを取り付ける建築屋さんがいるのですが、日本のように台風が吹き付けるような気候の場所には換気ガラリは弱点以外何ものでもありません。

私たちは、こういう場合、通気機能のない飾りのガラリを取り付けて、屋根の一番高い棟の部分に換気棟を取り付けます。勿論、強い風で換気棟から雨が絶対侵入しないという保障はありませんが、そのリスクは極端に少なくなります。

家の雨漏れは、知識と経験がないと分かりません。安易に決めつけて起こった不具合だけに対処すれば、一番の原因箇所を見逃すことになりますから、専門的な人間の力を借りた方が時間的にも費用的にも精神的にも得策かも知れませんよ。

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