お知らせ : ページ 142

機能していないスパイラルバランサー

昨日、静岡県藤枝市のお客様の処に伺って、輸入樹脂サッシの修理調査を行ってきました。

建築した工務店さんは近くにいらっしゃるようですが、殆ど業務をしていらっしゃらないらしく、輸入住宅を触れる業者さんがいないということで遠く名古屋から藤枝まで伺いました。

どこの窓メーカーのものか全く分からない樹脂製ダブルハングサッシですが、ここに付いているバランサーは国内では珍しいスパイラルバランサー。

螺旋状の棒が吊り金具の中に仕込まれていて、そこに建具を連動させて吊り上げるといった方式です。

今回のバランサーは、螺旋状の棒が錆び付いていて、内蔵されているバネとの連動が切れています。

ですから、窓を開けようと建具を持ち上げても、ストンと下に落ちてきてしまうといった有り様です。そういう状態が何年も続いていたようで、窓を開ける際は下につっかえ棒を入れて、開けた建具が下に落ちてこないようにしていたそうです。

そして、建具とスパイラルバランサーとを連結する為のピボットシューも随分汚れが付着して劣化が進んでいる感じですから、こちらも一緒に交換します。ピボットシューを含めた交換となると、窓枠のスリットからシューを取り出す為の特殊な工具が必要となりますが、今回もそれが役に立ちました。

樹脂サッシの場合、下窓だけが開閉出来るシングルハングが多いのですが、このサッシは上窓も開け閉め出来るダブルハング。ですから、スパイラルバランサーも片側2本、両サイドで4本交換が必要なんですが、可動域が異なる為バランサーのサイズが異なっています。

本数も多いですし、上下の建具で長さの違うものを交換しなければなりませんから、間違えないように慎重に施工することが大切です。

あと、こちらのサッシですが、ペアガラスが重かったせいか、建具からガラスが外れてきていました。

本来ガラスは建具枠と密着していなければ、防水性が保たれませんから、雨漏れや錆び・ガラスの内部結露といったトラブルの他に、窓を開閉する際に建具の枠が弓なりにたわんでしまうという不具合も生じます。

このまま放置すれば、建具枠が割れたり変形したりして窓の交換が必要となる恐れがありますから、非常に危険な状態でした。メンテナンスについて専門知識を持った相談先がないというのは、家を維持していくに当たって本当にリスクが高いことだと思います。

<関連記事>: 調査の際にも取り外します (2020年9月17日)

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まさかに備えて、念入りに

連日猛烈な台風のニュースに溢れている昨今ですが、会社の倉庫では掃出しサッシの防水塗装と防水処理を行っています。

写真は、アンダーセン(Andersen)のスライディング・パティオドアの屋外側の防水処理を行っている様子です。

既に反対側の木部をパラペイントのティンバーケアで防水塗装を実施済みですから、この面の防水処理を行うのみです。

アンダーセンの掃出しサッシや両開きのフレンチドアは、ガラスと枠との境目から雨が侵入して、建具枠の化粧パネルが剥がれてくるという不具合が発生することがあります。

マーヴィンのように外装をアルミ板で覆っているのではなく、化粧板に白い塗装をして仕上げてあるという仕様なので、雨水が中に入り込むと木枠と化粧板との接着が剥がれてきてしまうようです。

そうしたトラブルをメーカーも分かっているのか、上下の建具枠とガラスとの接点にはベッタリと白いコーキングが打ってあるのですが、両サイドの建具枠は上下に比べて防水処理が甘い気がします。そこで、私たち ホームメイドでは取付け交換を行う前に、ガラスの周囲に再度防水処理を施します。

また、建具の上下枠と側枠とのつなぎ目にも同様に防水処理を行います。ただ、いつも申し上げる通り、こうした処理は一時しのぎでしかありません。

ずっと防水効果が期待出来るものではなく、10年毎くらいで一度打ち直す必要があります。(環境によっては、更に短時間での再処理が必要な場合もありますから、注意して下さい)

ただ、掃出しサッシの建具には、写真の位置に水抜き穴が設けられています。ですから、万一防水処理が劣化して雨が中に入ってきても、ドアの下から水が外に抜けていくように設計されています。

今のアンダーセンもいろいろ雨漏れ対策をやってくれていますから、何か不具合が生じてもちゃんとバックアップが利くようになっています。そのバックアップを更に強固なものにするのは、私たちや皆さんの気遣いと手入れだと思います。

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10mmくらいは動きます

先日、大阪府吹田市でローウェン(Loewen)のスライディング・パティオドアの戸車部品を交換してきたという記事を書かせて頂きましたが、そこから外してきた古い戸車がこちらです。

ローラー部分を含めて、全て鉄で出来ているのが分かりますね。また、一見しただけでは分かりませんが、ローラーが多少変形していました。

100kg近い大きなドアを支えていたのですから、その堅牢さは推して測るべしですが、金属でも歪むんですね。

掃出しサッシのドアや網戸には、こうしたローラー部品が取付けられているのですが、その多くは高さを調整する機能が付属しています。写真上が最大限ローラーを本体から出した様子で、下がローラーを引っ込めた状態です。

その出し入れの差は、おおよそ10mm。つまり、これだけドアや網戸の高さを上下させることが出来るということです。また、こうした戸車部品は、建具下の2ヶ所に付いていますから、建具の左右で高さを変えることも可能です。

万一ドアや網戸が傾いたりしてきても、こうした調整機能で水平・垂直を保つことが出来るということです。ただ、ドアの重量が相当ある場合、この戸車に掛かる力も相当なものになってきますから、そう簡単に戸車を上げ下げするという訳にはいかないかも知れません。

また、それを無理やりやろうとすると、調整ビスの穴を舐めてしまう恐れがありますから、そうなったら調整が出来なくなります。お客様自身でトライするのはいいことですが、道具や知識がない状態であれば、私たちのような専門家に一度任せてみることも必要ですね。

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こうなると、バランサーが飛び出してきます

気象観測上最強クラスの台風10号が、九州方面に近づいています。

地球温暖化でそのうちこのクラスの台風は、年に何度か来るようになると思いますが、未だに政府は石炭火力発電所は必要だし、プラント輸出も続けると言っています。

(政府は災害が起こってからでしか、全力で復旧に努力するとしか言いません。・・・不思議です)

総裁選挙で大騒ぎしている場合じゃないと思いますが、そういう人たちを選んでしまった私たち 国民に責任がありますね。

さて、今回はミルガード(Milgard)製シングルハング・サッシに付いているトップガイドと呼ばれる部品を交換してきました。この部品は、可動する下窓建具(障子)の両サイドに付いているのですが、チャネルバランサーを建具内に固定する為に不可欠な部品です。

この場所には常にバランサーが上に上がろうとする力が掛かりますから、劣化や破損する可能性があります。そこで、そうなった時にいつでも交換が出来るように、取外しが可能な樹脂部品であるトップガイドを装着しています。

この部品の交換頻度は、10~15年程度。もし建具とサッシ枠との間からバランサーが顔を出してきたら、トップガイドが傷んできた証拠です。逆に、建具の下からバランサーが落ちてくるようなら、それはバランサー自体のバネやヒモが不具合を起していますから、バランサーを交換すべき。

シングルハングのトップガイドやバランサーは、窓メーカーによって形状や大きさが違いますから、適合するサイズのものを選ぶことを忘れずに。

他にもシングルハングがおうちに付いているようなら、不具合のある窓と一緒に正常な窓も部品交換しておきましょう。部品の寿命はおおよそ同じですから、正常なものもすぐに交換が必要となりますので、一緒に交換した方が輸入経費や取付け代もお値打ちです。

<関連記事>: 同じものは他では買えない? (2020年9月30日)

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秋からが季節だそうです

昨日、エアコンの屋外排水ホースに取り付ける防虫キャップなるものを会社のクーラーに取り付けた。

NETで適当に見ていたら発見したのですが、これは確かにあるかも知れないと思い、購入してきました。

エアコンの排水管は10mmちょっとくらいなんですが、夏にエアコンを付けている時は水が出てきていますから、ゴキブリなどの虫は入ってこないと思いますが、これから冬を迎えるという季節では、外が寒くなってきますし、エアコンも動いていませんから、温かな室内へと虫たちも入ってくると考えられます。

エアコンって、室内の湿気を取って外に放出する訳ですから、水や空気が流通するなら、外からも入ってこられるというのは当たり前です。

ただ、このキャップも完璧という訳ではないようで、小さな虫は防げません。それは、穴が詰まってしまうと水が出て行かず逆流してしまう恐れがあるからです。でも、取り敢えずある程度の大きさの虫やゴキブリは防いでくれるのですから、これを考えた人は目の付け所がいいですよね。

これ、アマゾンなどのNETでも売ってますが、100均でも買えます。2個入って税別100円ですから、コストパフォーマンスは最高です。でも、結構多くの主婦が目を付けているようで、売り切れ入荷待ちなんて処も多いようですから、こまめに探すといいかも知れません。

ゴキブリは、人間と共に玄関や掃出しサッシから入ってくると言われていますが、隙間があればどこからでも入ってきますから、注意しましょう。因みに、1個会社で使いましたから、写真には1個しか写っていません。

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瓦が飛ばないように・・・

現在、雨漏れリフォームを行っている愛知県大治町の輸入住宅。

昨日、屋根の防水工事が完了しましたが、同時に台風の風に対する対策も実施しました。

通常の瓦材は、防災瓦と比べて風で飛ばされるリスクが大きいと言えます。

それは、瓦を固定する釘が瓦の重なっている部分だけにしかないからです。

まあ、防水の観点からすれば、瓦が覆い被さって見えなくなった部分に釘がある方がいいですからね。

でも、それだと釘が瓦の上端にあるだけですから、見えている部分が何も固定がされていないので、下からの風で煽られてしまいます。そこで、瓦材の防風強度を上げる為に、瓦にドリルで小さな穴を明けてそこにパッキン付きのビスを取り付けます。

勿論、全部の瓦にそういった施工をするといいのですが、今回は風で煽られやすい軒先の一列にそういったビスを入れました。ただ、よく見るとビスが瓦一列全部ではなく、1つ置きに入れられています。

それは、瓦同士が重なり合っている為、1つ置きに留めておけば、ビスのない瓦も隣の瓦で固定されてしまうという理由からです。

ビスのパッキン材は、瓦が煽られた際に固いビスが瓦を傷つけたり、割れを促進したりしないようにするのと、ビス穴から雨水が侵入しにくいようにする為です。また、隠れている部分には防水コーキングを入れて、万一にも備えています。

今回は、元々屋根の雨漏れを修理するのが目的でしたが、それに加えて台風・突風対策をやっておけば、更に安心感が増しますよね。(因みに、この工事はサービスで見積には入っていません。金額が安けりゃ施工にも影響しますし、こうした気遣いも出来ませんよね?)

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そろそろ台風シーズンですかね

台風9号の暴風圏が沖縄に掛かりそうな状況で、ここ名古屋でも何某か風が少し吹いてきているような気がします。

さて、今回岐阜県大垣市のお客様から、トイレの輸入サッシのガラスが割れたので、修理がしたいというご相談を頂きました。

このサッシは、マーヴィン(Marvin)製のオーニング・サッシで、建具の下側が外にせり出してくる形式の窓です。

トイレということもあって、透明なペアガラスの室内側には目隠し用のフィルムが張ってありました。本来ペアガラスは、熱割れを防止する観点からフィルムを張ることはお勧め出来ないので、型ガラスが入ったものをメーカーに依頼して作ってもらうのが普通です。

今回割れたのは外側のガラスですから、内側にフィルムが張ってあっても飛散防止にはならないのですが、トイレから割れたガラスがはっきり見えないというのは、精神衛生上少しいいかも知れません。

割れた部分はピンポイントで小さいのですが、それでもそこから雨や湿気がペアガラス内に侵入します。そうなるとどんどんガラスが曇ったり、苔のような緑色のものは覆ってきたりしますから、早めに建具を交換すべきかも知れません。

マーヴィンのサッシは基本ガラスのみの交換が出来ませんから、建具をメーカーに依頼して作ってもらわなければなりませんが、昨今のコロナの影響からか、納期が4~5ヶ月も掛かるようになりました。ですから、すぐに何とかして欲しいとなっても、それに十分お応えすることは難しいのです。

これからの台風シーズンを前にして輸入サッシが問題を抱えていると、雨風が室内に侵入したり、風でガラスが割れたりする危険性もありますから、修理や養生・メンテナンスをしておいて損はありません。あと、加入している火災保険で保障が利くかも、念の為確認しておいた方がいいかも知れませんよ。

<関連記事>: 台風・竜巻、空き巣に屈しない高耐久サッシ (2018年7月29日)

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鍵爪の出入りが不規則だったら、危ないですよ

私共が以前に書いた記事をご覧になったお客様から、同じサッシと思われる掃出しサッシの鍵の調子が悪いとのご相談を頂きました。

その掃出しサッシは、サミット(Summit)の樹脂サッシで、既に会社は他社に吸収合併されています。

新築した工務店は、当然そんなサッシの部品手配や修理などは出来ないようで、お客様ご自身で交換作業をするので、部品だけ調達出来ないかとのお問い合わせでした。

ロックレバーを上下に動かしても、ロックラッチ(鍵爪)が十分出てこなかったり、出ていても今度は中に入らなかったりするようです。

まだ動いているうちはいいですが、内蔵されたバネが完全に切れてレバーとラッチが同調しなくなったりしたら、鍵が掛からないとか鍵が開かないとかいうことになりますから、すぐに対処が必要です。

こういう場合、鍵爪が内蔵されているロックケースと呼ばれる金物を交換すれば直りますが、サッシ・フレームの中に入ってしまっているので素人の方では作業を躊躇してしまうかも知れません。

また、ロックラッチが破損した原因というものがありますから、部品だけを交換しても根本的な問題は残されたままになります。何故壊れたのか、壊れる前はどうだったのか、どういうことをしたら壊れたのか、といったことをよく考えてメンテナンスをすることが大切です。

このお客様は、ロックレバーも将来破損するリスクがあるので、そちらも一緒に手配をして欲しいとのご依頼でした。よ~く私共のブログ記事をご覧になっていらっしゃる方ですねぇ。

輸入住宅にお住まいの皆さんも、出来るだけたくさんの記事を読んで今後発生するであろうメンテナンスを予防したり、備えたりして頂けると、毎日記事を書かせて頂く意味があると思います。

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成功の為には、準備が大切

昨日、20年以上前に取り付けられたトステムのアルミサッシを修理してきました。

輸入住宅ビルダーの私がどうして国産サッシのメンテナンスに行くのかと思われた方もいると思いますが、当時の上げ下げ窓には輸入のパーツが一部使われていたのです。

それが、スパイラルバランサーと呼ばれる建具の吊り金物。金属の棒状のものがそれなんですが、実は古いバランサーはこの形状のものとは少し違うものが付いていました。

勿論、古いバランサーと同じものは、今でも手に入れることは可能なんですが、その先に取り付ける樹脂製のバランス・シューの形状から考えると、既存のものと同じでは取付けが難しいと考えました。

そこで、このサッシの溝の中に入る大きさのバランス・シューとそれに適合するスパイラルバランサーを、ダメ元でいくつかピックアップして輸入しました。それらを持ち込んで、実際にサッシに合わせてみると、既存のものと組み合わせて使う部品類はことごとく使えませんでした。

そこで、全く違う部品類を使って、既存のサッシ枠や建具に装着出来るか試行錯誤を繰り返してみた処、このようにうまくバランサーを交換し、窓を復旧することが出来ました。

トステムは、既にこのタイプの窓のアフターサービスをしていませんし、部品類の在庫もありません。国産サッシに輸入の窓部品。こんな組み合わせでサッシを直せる人間は、恐らく日本でも私だけかも知れませんね。

でも、この組み合わせを思い付くに当たって、その他多くの部品を調達していましたから、それらの調達費は勉強代ですね。まあ、何かに使える時も、そのうち来るかも知れませんし・・・。

<関連記事>: さて、どれが使えるでしょうか? (2020年6月30日)

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これが取れると、外からドアが開けられません

昨日、クイックセット(Kwikset)社製玄関ハンドルセット「アーリントン」の不具合で、玄関ドアが使えなくなって困っているという相談がありました。

写真を送って頂くと、ハンドルの上に装着されているはずの開閉レバーが、脱落しているではないですか。

こうなると、屋外レバーでドアラッチを操作することが出来ませんから、室内側のドアノブでしかドアが開けられなくなってしまいます。

ですから、うっかり玄関ドアから外にお出かけしようものなら、家から締め出されてしまう状態になってしまいます。勿論、勝手口ドア等の別の出入り口を使って外に行けばいいのですが、家族が玄関ドア用のキー以外持っていないという場合は、困ってしまいます。

まあ、そんな時は勝手口の合鍵を家族分作れば済みますが、それも結構面倒ですし、第一勝手口などがないという場合はどうしようもありません。

こうした不具合は、何らかの原因でドアハンドル内部の部品にトラブルが発生して、レバー部品との連結が切れてしまったことが原因です。こういう場合、不具合のある部品だけを交換出来ないかという人がいますが、メーカーは小部品のみの供給はしてくれません。

また、もし運よくその部品だけを手に入れられたにしても、長年の使用でその他の部品も金属疲労や経年劣化を起しています。ですから、一時的に直ったとしても、近い将来別の部品に不具合が生じて、また修理を頼まなければならなくなりますから、交通費や施工費だけでも何度も負担しなければなりません。

こういう時は、ちょっともったいないと感じても、新しいハンドルセットに交換してもらうことの方が、遥かに安心ですし長持ちします。愛着があっても、機械ものには寿命があります。よく使うものは、定期的に新しくするようにしたいものです。

今回は、部材が来るまでの間、一時的に玄関ドアを使えるようにして差し上げましたから、取り敢えず出入りに支障は出ませんでした。

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