お知らせ : ページ 424

廻り子(Crown)で、こんなことも出来るんです

家づくりをする上で、出来るだけ予算を抑えてインテリアを美しくしたいというのは人情ですね。でも、国内の住宅メーカーでは、材料費や手間の削減と利益の増大を目指していますから、施主の思いがなかなか実現しないのも事実です。

欧米では、美しい枠材がたくさんありますから、こうしたものを工夫することで、予算とデザインとの両立を図ることが普通です。例えば、壁と天井とがぶつかる場所の「廻り子(廻縁)」。

これを入れる目的は、壁と天井とで違った動きをすることで生じる「割れ」を目隠しすることなんです。家は、季節の温度の変化や自分自身の重さによる圧縮力、地震や台風による揺れなどでコーナーやジョイント部分が動きます。何も入れなければ、そうしたクラックが露出してしまいますが、クラウンを施工することで目立たなくさせることが可能となります。ここを少し豪華にしてみましょう。まあ、普通に私たちが使うクラウンだけでも相当豪華なんですが、これに床と壁との見切り材である幅木(Baseboard)を逆さにして組み合わせます。

そうすると、写真のように、高さがあって装飾的な廻り子が出来上がるという訳です。

如何でしょうか、美しいでしょ。

勿論、2つを組み合わせて取り付けるのですから手間は倍掛かりますが、木製のモールディングでも材料費は大して多くはありません。多くのローコスト住宅では、コ-キングで誤魔化すだけで単純な廻り子すら取り付けしないなんてこともしばしばですが、将来割れた天井周りを見て寂しく思う人もいるでしょうね。(割れは、デザイン上問題ですが、構造的な問題である場合は少ないですから、耐震性などの心配はしなくてもいいと思います)

やり過ぎは、反って美しさを損ないますが、部分的に使えば効果は大きくなりますので、これから新築される方は、どうぞおうちでもやってみて下さい。また、リフォームでも施工可能ですが、DIYでは難しいかも知れません。その時は、私たちにプランや施工をご相談下さいね。

あと、ここの塗装は、ツヤのあるセミグロスのパラペイント(#8300 ウルトラセミグロス インテリア)で塗って下さいね。そうすると、ツヤなし(#4000 エリートスウェード インテリア )で塗ったドライウォールの壁とのコントラストが出て、その美しさも倍増します。

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安請け合いする工務店は、信用出来ますか?

昨日、初めてのお客様から突然電話があった。まあ、こういうことは、何の前触れもなくいきなりというケースが多いんですが・・・。他の輸入住宅ビルダーと話を進めていたんだけど、金額が折り合わず急ぎ別のビルダーを探しているとのこと。何故そんなに急ぐのかは分かりませんが、とあるビルダーさんのモデルハウスと同じおうちが建てたいそうな。

どのくらいの金額で建てたいのかを伺ったら、坪60万円以下。

私は、仕様もプランも何も決まっていない段階では、それで建てられますとは言えない旨お話ししたのですが、普通の工務店さんなら、大丈夫やれますよと答えたでしょうね。今は、新築不況でどこも仕事が欲しいばかりですし、坪50万円台なら、一般的にはそれ程悪い単価ではないですから。

でも、こういう話で安請け合いするようなところは、危険です。お客さんにとってもリスクが大きいし、ビルダー側もそこまで高い仕様の住宅は考えていなかったなんて話になることが目に見えています。何故なら、輸入住宅を建てたいという人の多くは、一般的な家づくりでは満足出来ないから敢えてこだわりのあるビルダーに相談をするのです。

ホームメイドなら、レンガ積みとかドライウォールとか、カナダの輸入資材とかがこだわりに当たる訳ですが、そういうものはそう簡単に他社では調達出来ません。だからホームメイドに来るのであって、坪単価が合わないからといって、うちを断って他社ですぐお願い出来るというものでもありません。

そういう技術や部材を知らない工務店が、自分たちが今まで造ってきたものと同じでやればOKなどと思っていると、施主からは「あのビルダーと同じでやれると言ったんだから、同じ施工・同じ素材でやらないのはおかしい」などとクレームが付いてしまうんです。例えば、レンガ積みをお願いしていたのに、いつの間にかレンガ・タイル張りの仕様になっていたとか、輸入の木製ガレージ・ドアが国産のアルミに変わっていたとか・・・。

お客さんにとっては、「やれます」という工務店さんがいるということはラッキーかも知れませんが、そんな簡単に自分たちの思いが叶うなら、家づくりなんてどこに頼んでも同じじゃないでしょうかねぇ。

その程度のこだわりでは、ホームメイドでやる意味はないと思います。何でもいいから安くやってくれるところは、いくらでもあります。私たちには、理想や理念があります。そこを見失って家づくりをするのは、私のポリシーに合いません。私たちは、どこのビルダーにも出来ない輸入住宅を目指しているのです。そう、ズバリ歴史に残っていく建物であるべきです。

そういうことを、今回相談頂いたお客様にも考えて欲しいと思います。慌ててやると、いいことはありませんよ。

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ずっと娘に近くにいて欲しい

最近の少子高齢化で、後継ぎがなく唯一の娘もお嫁さんに行ってしまい歳がいった夫婦では不安という方も多くなりました。また、夫婦だけでは口数も少なくなるので、娘との会話が大切といった方もいらっしゃると思います。

こういう場合、出来れば娘夫婦を自分たちの家の近くに住まわせたいと考えるのが人情でしょう。でも、農地や山林といった、いわゆる「市街化調整区域」では、農地転用や建築の許可が下りないことが往々にしてあるのです。

「市街化調整区域に、娘夫婦の家が建てられたらなぁ・・・」

そんな方は、いろいろな住宅メーカーや設計士、行政などに相談に行くのですが、そういう案件に詳しくない相談相手では「農地転用は、無理。建築確認申請以前の話です」の一言で終わってしまいます。

実は、私のお客様の日進市 Yさんもそうだったんです。長年どうしても出来ないと言われ続けてきたので、半ば諦めて私のところに相談にやってきたのですが、事情を詳しく聞くと許可要件に該当しそうだということが分かり、無事承認されました。

勿論、どうしても難しいという場合もありますが、多くの場合専門知識がないという問題で解決していないだけなのです。

娘さんだけでなく、二男さん、三男さんといった家族も近くで暮らしてもらえるかも知れませんし、新たに土地を購入して隣に建てるといったことも可能となるかも知れません。ものは試し。本当に困っている方は、家族構成や現在の状況を説明できる詳しい資料を持って、一度相談にいらして下さい。

但し、行政の認可が下りた場合には、ホームメイドで家づくりを計画して頂くことを前提条件とさせて頂きます。承認がされない場合は、一切の費用請求はありません。まずは、専門家の私共にご相談下さいね。

<関連記事>: 親の近くに住んであげたい。 (2012年12月23日)

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タイル・カウンターもいいでしょ

窓も壁も全て白くしたキッチンまわり。白って、アメリカのキッチン・キャビネットでは非常にスタンダードなんですが、日本ではまだまだ少ないですね。でも、やっぱり清潔感や明るさという点では、ピカイチです。

こちらのお宅のシンクは、ホーローのオーバー・カウンター・タイプ。白い10cm角のツヤのあるタイルを使ったので、更に清潔感が出ていますね。但し、ツヤのあるタイルは、水が付くと滑りますから要注意です。そういう点をしっかり理解した上で選択するなら、素敵なデザインになると思いますよ。

シンク横の食洗機も、幅60cmもあるカナダ製。大きくてシンプルですから、たくさん洗い物をするには便利です。蛇口の横にあるのは、シャワーと浄水器用のサブ水栓。白とシルバーの組み合わせも、やはりアメリカでは多いですよ。

キッチンの床に大判タイルを張ると、少しカントリーなアクセントを加えることも可能です。

キャビネットノブは、アンティークなオールド・アイアンのものを選んで頂きました。そう、私たちの輸入住宅は、こんなものまで選べるんですね。

こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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Circular Stairway

先日より岐阜市のN邸の地盤補強工事や立体模型などをWEBにアップさせて頂いておりますが、今回はこのおうちで採用する廻り階段のイメージ写真をお見せします。

現在、カナダからこうしたサーキュラー階段を輸入する予定をしていますが、ウェーブの曲線が本当に美しいですよね。やはり、輸入住宅はこうじゃなくっちゃ。

Riserと呼ばれる蹴込み部分まで白で塗装するかどうかは未定ですが、Balusterと呼ばれる小柱(栗棒)は、写真のように白く塗るつもりです。

何で蹴込みを白くしないかって?

ご推測の通り、つま先が当たる蹴込みは、やはり汚れ易いという問題があります。まあ、そのうち塗料を塗ればいいと気楽に考えて頂ける方でしたらいいですが、皆さんはどっちでしょうか。

木目のある段板と手摺、そして親柱と白い子柱とのコントラストは、クラシックでエレガントですよね。でも、この階段を取り付ける為には、階段吹き抜けを8帖分のスペースは確保しないと格好が付かないですから、おうちの広さにも注意が必要です。

こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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ドライウォールは、下地の素材と施工が大事

石膏ボードが互い違いに張られて、まるでレンガ積みようなデザインになっていますね。強度を出す為には、壁も当然同じようにしなければなりませんが、天井もジョイント部分が揃わないように施工するのです。

まあ、これくらいのことを理解していないビルダーはいないと思いますが、手間を減らそうと考える住宅会社や工務店は、敢えてこういう施工をしないかも知れません。

とにかく、つなぎ目が揃うと、割れの範囲も長く大きくなってしまうと思って下さい。ですから、極力大判のボードを張ってつなぎ目を少なくすることも有効です。材料の切れ端を捨てるのがもったいないからと、小さな切れ端のボードをたくさん張るようなことは、厳禁です。

あと、ボード張りにはボード釘を使わず、必ずスクリュー・ビスを用いましょう。釘だと抜けてくる恐れがあるからです。

また、ジョイントを処理するには、テーパーボードという紙テープや石膏パテが載りやすい専用ボードを使わなければ、いい仕事は出来ないですよ。

最後に、石膏パテですが、ジョイント部分は、出来るだけ薄く何回も重ねて塗って下さいね。また、徐々に塗り幅を広げていくことも大切です。一気にパテを厚塗りすると手間は減っても、パテがしっかり乾かず、将来の割れの原因にもなるのです。車のワックス掛けと同じ原理です。

勿論、ジョイントテープも専用の紙テープ以外はダメですよ。メッシュテープや寒冷紗(かんれいしゃ)では強度が出ませんから。

石膏パテは、北米産の天然石膏のパテを使いましょう。乾くと黄色く見える国産パテは、有機溶剤を使って早く固く乾くように作られているので、柔軟性がなくその分割れやすいのです。水分蒸発だけで時間を掛けて乾かす輸入のパテとは、強度も美しさも全く違います。

健康的で体に安全なカナダ製水性塗料パラペイントを塗って仕上げるドライウォール。表面は、非常に薄い塗膜でしかありませんので、下地をごまかすと壁や天井の美しさ・完成度に影響します。ここで材料や施工に手を抜くと、折角のドライウォールが台なしですね。

天然石膏を使って真っ白な下地に仕上がるのが、ドライウォールの証です。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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耐震金物 ホールダウン・アンカー

私たち ホームメイドの2x4工法では、地震対策として様々な工夫をしていますが、これもその一つ。

通常、基礎と土台(角材)とを緊結させる為に、基礎に短いボルトを一定間隔で入れてナットで締め付けます。ただ、これだけでは、構造の一番下にある土台が固定されたに過ぎず、地震の際の引き抜き力(垂直方向に引張る力)に対してその上にある柱や壁が十分対応出来ないのです。

そこで施工されるのが、このホールダウンアンカー。建物の四隅に基礎から立ち上がる長い棒状のアンカーボルトを入れておきます。それを頑丈な柱材に耐震金物で固定することで、大きな地震の引っ張り力に柱や壁も一緒に耐えるという構造が出来上がるのです。

当然、1階と2階とが離れないようにしなければなりませんから、同様のホールダウンアンカーを1階天井(2階床組みでもあります)に施工するんですね。こうして、基礎と1階、1階と2階、場合によっては2階と3階の全てがお互いに引っ張り合って、地震に耐える構造となります。

これ以外に、帯金物で同様の対策をすることを併用しますから、私たちの家は更に地震に対して強くなるのです。

あと、ホールダウンの金物が、どうして浮いているのか。浮かせない方がしっかり固定するじゃないか、という方もいるでしょう。

でも、そうじゃないんですねぇ。地震は縦だけでなく横にも揺れます。その時金物に遊びがなくて、その力を逃がすことが出来ないと金物が柱や床の木材を破壊したり、金物を固定するボルトが外れてしまうなどということが起きかねないのです。

さて、皆さんのおうちにはこうした施工はされていますか?私たち ホームメイドでは当たり前の施工ですが、コスト低減や工期短縮の加減で施工していないなんてことは、結構あるんですよ。

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輸入掃き出しサッシの高さ調整

あるお客様から輸入サッシについて、下記の質問を頂きました。

「和室にある大きな窓(スライディング・パティオ・ドア)ですが、開閉時に重い状態なのはレールにゴミ等が付着しているのではないかと考えています。一応、グリスをレールに塗っているのですが、別途アドバイスがあればお願いします。」

このPatio Doorが重い件ですが、まず考えられるのは、建物の構造自体が沈み込んできてドアの上に負荷が掛かってきている可能性です。

通常窓の上には遊びの空間が取ってあるのですが、それが少なかったり、上枠を構造体に固定してしまったりすると、ドア枠が上から押されますので、枠がドアにのしかかって重くなります。

その場合、ドアの高さを下げることが有効となりますが、ドア(建具)の内側の下枠にプラスチックなどのカバーがされたところがあります。(通常2箇所ありますよ)

もしあれば、そのフタをマイナスドライバー等で外して下さい。その中に高さ調整用のビスが入っているはずです。それをドライバーなどを使って回すとドアの高さが上下します。

で、肝心なのは2箇所共調整してドアを水平に保つことです。でないと、ドアが傾いてしまいますからね。あと、回す前にどの位置から回したかを覚えておく為に、マーキングしておくことも忘れないで下さい。

どれだけ回したか分からないと、万一間違えた時に元に戻すことが出来ませんから。

輸入住宅のメンテナンスで質問がある方、ご自身ではサッシの調整が難しい方は、お問い合わせ下さい。

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バランサー・コイル、無事交換完了!

カナダ、ヴァイスロイ(Viceroy)社製ダブルハング・ウィンドゥ(上げ下げ窓)のメンテナンスに、今日愛知県一宮市まで行ってきました。

窓は、いわゆる輸入の樹脂サッシ。北米では、PVC WINDOWと呼ばれる断熱性と価格とを両立させた窓ですね。

ブログで1月に入荷したと書いたバランサー用コイル・スプリングを実際に交換してきました。これが片方切れてしまうとサッシを開閉する際に傾いてしまい、うまく上げ下げすることが困難になります。

サッシの両側にバランサー(バランスとも言う)と呼ばれるバネ部品が付いていて、サッシのバランスを保ちながら、人間がサッシを持ち上げる力を軽減してくれるという仕組みなんですね。この仕組みは、ヴァイスロイ社の窓に限らず、サーティンティード社など多くの北米樹脂サッシメーカーが採用しており、輸入住宅ブームの際に取り付けられたダブルハング・シングルハングの輸入サッシでメンテナンスを必要としているおうちは、相当な数になっているんじゃないかなぁ。

このバランサー用コイル(バネ)は、経年劣化で10年くらいすると切れてしまうのが一般的です。

北米ではこうした仕組みが一般化していますから、住み手の皆さんはこれをよく知っているのですが、日本の消費者の皆さんだけでなく、輸入住宅を施工している工務店さんも部品や交換方法の知識を知らないことがよくあります。だから、多くの皆さんは、慌ててしまうんです。

つまり、日本では、交換方法をプロでも分からないなんて話なんですね。という訳で、凝り性で変わりもんの私たち ホームメイドの出番となったのでした。

でも、全国で困っているという人はたくさんいるでしょうから、うちのようなビルダーが増えていってくれないと、輸入住宅の普及など程遠いものになってしまいます。その為にも、私たちはHPなどで多くの皆さんに情報公開して、輸入住宅の知識や素晴らしさを知ってもらうように心掛けています。

それにしても、今回はたまたま近くにいて、ほんとよかったです。

いつもの輸入サッシメーカーとは勝手が少し違いましたが、仕組みに大差はありません。ちゃんと交換出来ましたよ。

今後自分自身でやるというお客様の為に、予備の部品と作業の手順も伝授してきました。全国でもこういったトラブルでお困りの方がいらっしゃれば、出張費を頂ければメンテナンスにも応じます。勿論、部品のみの調達も可能です。そういう方は、お問い合わせ下さい。

<関連記事>: バランサー・コイル、ようやく入荷!

尚、窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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洗い(ケレン)が悪いと、塗装は剥がれます

街でよく見かけるカラーベスト・コロニアル葺きの屋根。コンクリートの薄い板に防水塗装をした屋根材ですが、未だにこういう塗装された屋根が日本では多く使われています。欧米でこうした屋根材を使うということはありませんが、これも日本のフェイク文化なんでしょうねぇ。

欧米の教会や歴史的な建物には、粘板岩を薄く剥いだ天然スレートの屋根が使われています。本物の石ですから、何もしないでも耐久年数は120年以上と言われる素材です。

確かにカラーベスト・コロニアルに代表されるスレート瓦は、形こそ天然スレートに似せて作られていますが、表面が塗装ですから10年程度で塗り替えが必要となります。塗り替えしないと、主材であるコンクリートに雨が染みこんで、中がボロボロになり割れてしまいます。安かろう悪かろうですから仕方ないですが、これでは日本の住宅文化がよくなるはずはありません。

とは言え、定期的な塗装のメンテナンスをすれば、60年は持つとされていますから塗り替えする訳ですが、この写真のようでは意味がありません。屋根の黒い部分の色からすると、まだ塗ってからそれ程時間が経ってはいないでしょう。せいぜい数年です。

でも、土が載っているように見えるグレーっぽい部分は、実は塗装が剥げてきている状態です。この剥がれは次第に広がっていきますが、直すことは出来ません。塗り直す前に、ケレンという作業で表面の汚れを十分に洗浄すべきだったのですが、いい加減にやったか、洗浄しなかったかで、下地が剥離して新しい塗装が徐々に浮いてきてしまっているのです。

剥離した部分を塗装し直しても、また別の場所が剥がれてきますから、いくらやっても元の屋根の状態には戻りませんし、再洗浄すれば悪い所が全て剥がれるということでもありません。

外壁の塗装も何か変ですが、どうしてかは不明です。寒い冬の早朝だったせいでしょうか?奥へ向かう壁に、何故長細いラインが出来ているのでしょうか。不可解な日本の住宅産業の問題が、こんなところからも見て取れますね。家のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。

<関連記事>: 屋根の塗り直し用国産塗料 (2010年1月17日)

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