ドライウォールは、下地の素材と施工が大事

ドライウォールは、下地の素材と施工が大事

石膏ボードが互い違いに張られて、まるでレンガ積みようなデザインになっていますね。強度を出す為には、壁も当然同じようにしなければなりませんが、天井もジョイント部分が揃わないように施工するのです。

まあ、これくらいのことを理解していないビルダーはいないと思いますが、手間を減らそうと考える住宅会社や工務店は、敢えてこういう施工をしないかも知れません。

とにかく、つなぎ目が揃うと、割れの範囲も長く大きくなってしまうと思って下さい。ですから、極力大判のボードを張ってつなぎ目を少なくすることも有効です。材料の切れ端を捨てるのがもったいないからと、小さな切れ端のボードをたくさん張るようなことは、厳禁です。

あと、ボード張りにはボード釘を使わず、必ずスクリュー・ビスを用いましょう。釘だと抜けてくる恐れがあるからです。

また、ジョイントを処理するには、テーパーボードという紙テープや石膏パテが載りやすい専用ボードを使わなければ、いい仕事は出来ないですよ。

最後に、石膏パテですが、ジョイント部分は、出来るだけ薄く何回も重ねて塗って下さいね。また、徐々に塗り幅を広げていくことも大切です。一気にパテを厚塗りすると手間は減っても、パテがしっかり乾かず、将来の割れの原因にもなるのです。車のワックス掛けと同じ原理です。

勿論、ジョイントテープも専用の紙テープ以外はダメですよ。メッシュテープや寒冷紗(かんれいしゃ)では強度が出ませんから。

石膏パテは、北米産の天然石膏のパテを使いましょう。乾くと黄色く見える国産パテは、有機溶剤を使って早く固く乾くように作られているので、柔軟性がなくその分割れやすいのです。水分蒸発だけで時間を掛けて乾かす輸入のパテとは、強度も美しさも全く違います。

健康的で体に安全なカナダ製水性塗料パラペイントを塗って仕上げるドライウォール。表面は、非常に薄い塗膜でしかありませんので、下地をごまかすと壁や天井の美しさ・完成度に影響します。ここで材料や施工に手を抜くと、折角のドライウォールが台なしですね。

天然石膏を使って真っ白な下地に仕上がるのが、ドライウォールの証です。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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