お知らせ : ページ 419

目地形状で、レンガは雨にも強くなる

昨日、外壁のレンガ積みの際のモルタル目地についてお話ししましたので、もう少しだけ突っ込んで書きたいと思います。こちらの絵は、レンガの目地をどのようにするかで雨に対して適切かどうかを一覧にしたカナダの資料です。

カナダの施工では、こうしたことも重要なこととして捉えているんですね。だって、過度の水分はモルタルを劣化させるばかりか、水分の凍結によって目地割れを生じさせる原因にもなりますから。

勿論、私たち ホームメイドの輸入住宅では、Concaveと呼ばれる丸い形状の目地にしています。Preferred Profileとあるようにこの形状が最も推奨される形なんです。つまり、この形は最も雨が滞留しにくく、水分を含みやすい目地から最も雨を外に排水しやすいということなんですね。こうして目地という弱点を水分から守っているという訳です。

V溝目地や下方向が広がった目地は、Fairですから、まあまあといった具合の表記でしょうか。その他の目地は、Poorですので問題外と考えていいでしょう。

日本のブロック屋さんや外構屋さんでは、こういった指針がありませんから、それぞれ自分の好きにやっているというのが現状です。場合によっては、目地を何も押えないなんてところもあるようです。

こういったところにもレンガ積みの文化や技術の違いが表れます。皆さんのところでは、どんな施工がなされているのでしょうか・・・。カルチャード・ブリックのような外壁に張るタイルの目地だって、本当は同じ考え方でなければいけないんですよ。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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レンガ積みの目地は、太すぎてはダメ

写真は、窓下にボトムシルを取り付ける前のレンガ積み。ボトムシルの幅に合せて、レンガがカットされているのが分かりますね。面倒な仕事ですが、こういうディテールが長く愛着を持ってもらう為には大切なんです。

さて、今回は、レンガとレンガとをつなぐ為のモルタル目地についてお話ししましょう。モルタルとは、セメントの粉と細かな砂、ライムと呼ばれる石灰、そして水を混ぜることによって出来る接着剤のことを言います。

接着剤と聞くと、プラスチック系やゴム系のものを思い起こす人が多いと思いますが、レンガやブロック、コンクリートを接着する場合は、このモルタルが使われます。このモルタル目地には、適当な幅があるというのをご存知ですか。

通常は、10~12mm程度で目地を作るというのがいいとされています。

目地の強度を上げたり、雨が内部に入り込まないようにしたりする為にジョインターと呼ばれる目地押えを使って仕上げるのですが、この道具は目地よりも若干大きめのものを使うというのも覚えておいて下さい。

ですから、20mmとか30mmとかといったあまりにも広い目地幅にするとジョインターで押えられないばかりか、レンガ積み自体の強度も落とすことになってしまいます。プラモデルで接着剤をたくさん塗っても、そこがすぐに取れてしまうのと似ています。

モルタル目地は、あくまで接着する為のものであって、外壁の材料ではないのです。目地の幅を広くして、積みレンガの数を少しでも減らそうとするのは、大きな間違い。そんなところでケチらないで下さいね。せっかくのレンガ積み外壁の輸入住宅が台無しですから(笑)

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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ローコストは、皆を疲弊させる?

最近、建方の大工さんから、「建方工事では、食えなくなってきた」という話を聞いた。建方工事とは、建物の構造(骨組み)を造る基本的な工事のことである。大きな柱や壁、梁を組み付ける為に、何人もの大工さんたちが1週間~4週間現場で作業することとなる。

1~4週間と期間に幅があるのは、事前に工場で壁などを造ってくる場合と、全てを現場で組み上げる場合とで時間的な差が出る為である。

長い期間に亘って構造を雨ざらしにしたくないという配慮から、最近は工場である程度造ってくるというやり方(パネル・フレーミング)が主流ではあるが、現場が狭く大型のクレーンやトラックが入れない時は、時間は掛かるが現場で一から大工さんが造っていくこととなる(これを、現場フレーミングと呼びます)。

だが、住宅メーカーから下請の大工さんに提示される金額が、このご時勢で下がってきた為、応援で現場に入ってくれる大工さんたちに支払う工賃をそのまま維持すると、段取りをしたメインの大工さんの手取りが少なくなってしまうというのだ。

その大工さんは、多分まだ恵まれた方だと思うが、ローコストの住宅メーカーの仕事を受ける大工さんは更に厳しい。下手をすると、サラリーマンの給料と変わらないくらいだという。

今、大工さんの常用手間(日給)は、2万円くらい。25日働いて50万円。それを聞くと一般より多いように聞こえるが、社会保険料や交通費、道具代、車両代、体の消耗、ボーナスなしを考えるとどうだろう?月25日の労働っていうと週休2日がないくらいだし、当然お盆休みや年末年始、祝日や雨で作業が出来ない日、病気やケガの休業を含んでいないことを考えると、月50万円を稼ぐのは結構大変なことだ。

勿論、常用より代金の総額が決まっている請負の場合は、自分の頑張り次第でもっと割がよくなるというのが普通。それは、早出や残業で通常より早く工事を終わらせれば、工事期間が短い分日数当たりの代金が多くなるという理屈だが、請負代金自体がギリギリな為、早くやって少しでも稼ぎたいと思う大工さんの仕事は、自然と手が抜かれ荒くなってしまう。

お客さんは、安く住宅が建てられて嬉しいはずだが、それを施工する現場の人間にも生活がある。そこに無理が生じれば、自ずと家づくりにも無理が生じる。そうなれば、最後に損をするのは、間違いなくそこに住むお客さんだ。

大工さんを含めて今の施工業者さんは、過大に利益を要求する人はいない。それを取りまとめている我々のようなビルダーも、大儲けしようなんて考えている人は少ないはずだ。

最近、シャープが大きな赤字を出したというニュースがあった。過酷な価格競争は、会社の存続をも怪しくする。会社が存続出来なくなれば、アフターサービスやメンテナンスも受けられない。そして、そこの従業員や取引先の家族の生活も成り立たない。

ひいては、日本の社会をも疲弊させ、どこもかしこも安値競争となる。これがデフレの現実なのだ。結局、皆が損をする。それが、今の住宅業界でも起こっているということを忘れないで欲しい。切磋琢磨出来る競争は必要だが、それを超えた過度な競争は、産業や社会自体を潰す恐れがあるように思う。

予算が厳しい時もあるかも知れない。それでも、仕事に見合う適度な報酬を頂いて、いい仕事をさせて頂く。そして、お互いが感謝する。それが本来の家づくりの在り方ではないだろうか。そうでなければ、長く住める家など建つはずがない。私の考えって、間違っているでしょうか?

ローコストが金儲けでないなら、高品質なローコスト住宅だって造れるはずだ。レンガ積み外壁でドライウォールや無垢材の内装を施工するローコスト住宅メーカーは、存在しない。それは、手が抜けて儲かる仕事が存在しないからじゃないのかな?

ここまでお話ししても、自分たちの利益や労力を削ってお客様に奉仕しようと考えるローコスト・メーカーがあると思っていますか?

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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夏期休暇のお知らせ

夏期休暇8月11日(土)~15日(水)の期間、ホームメイドは夏期休暇を頂きます。ご相談や打合せを希望される方はお早めに!

HP:問い合わせページ建築相談ページ
TEL:0561-75-4087

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輸入キッチン・キャビネット内 引き出し棚の取付け

キッチンメーカーの製造担当者なら知っていることかも知れませんが、普通の工務店だけでなく、輸入住宅のビルダーでも絶対に知らないことってたくさんあるんです。

何故なら、国産メーカーはオプションも何もかも取り付けた状態で現場に持ってきてくれますが、直輸入のキッチンはキャビネットも自分で現場で組み合わせないといけないですし、そこに組み込むオプションも殆どビルダー側で施工しなければいけません。

だから、その面倒を避ける為に、他の輸入住宅ビルダーさんは、どこかのキッチンメーカーさんに依頼して全部やってもらっているのが現状ですから、オプションのアクセサリーの取付けなど知る由もない訳です。

そんなオプションのひとつが、このキッチン・シェルフ。いわゆる引き出し式収納ラックというものの取付け方法です。

ラックの両側に引き出す為のレールがあるのが分かりますか?それから、キャビネットのドアが向かって右側に付いているのも見えますね。さて、このレールを見て、左右でどこか違っていますが、そこはどこでしょうか。

よ~く見ると分かりますが、左側のレールはキャビネットの箱に直接取り付けられているのに対し、右側のレールはスペーサーと呼ばれる部品を挟んでキャビネットに取り付けられているのです。

つまり、ドアを開く為には、ヒンジ(蝶番)を付けなければなりませんが、それがラックを引き出した時に当たってきたり、開いたドア自体にラックが当たってしまったりするのを避ける為にヒンジやドアの高さ分レールの位置を内側にずらすという機能を、このスペーサーが果たしているという訳です。

自分で輸入や施工をしないで、キッチンメーカーに丸投げするような輸入住宅屋さんではこういう知識は得ることは出来ません。また、輸入のキッチン・アクセサリーメーカーには、ラックなどのオプションパーツがたくさんあることも知っておいて下さいね。

知れば知る程、輸入住宅の奥深さや楽しさが分かるはずです。こうしたアクセサリーの調達や建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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「電球形蛍光ランプ(ボール電球形状100ワットタイプ) 再社告」 点検&交換

電球形蛍光ランプ2005/05~2012/04までに製造・販売した100ワットタイプのボール電球形状の蛍光ランプで、ガラスカバーと本体の接着強度が一部弱いものがあり、ランプ寿命時に極めて稀に内圧が高まるとガラスカバーが破損・落下する可能性のあることが判明。消費者に、製品の使用中止と代替品との無料交換を再度呼びかけている。
東芝ライテックが製造し、日立アプライアンス、三菱電機オスラム、NECライティング及び三洋電機が販売した製品の一部も対象に含まれる。これまでに破損・落下したガラス片でのけが等は発生していない。

また、ランプ寿命時に回路上のコンデンサの単品故障でランプ内の気圧が高まり、稀にガラスカバーが外れる可能性があるとして、2007/07に交換を告知したボール電球形状の同対象製品(TOSHIBA、HITACHI、SANYOブランドのみ)は、再度、無料で交換する。(R+編集部)

関連記事:電球形蛍光ランプ(ボール電球形状100ワットタイプ)ご愛用者の皆様へお知らせとお願い(東芝ライテック)

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外部(玄関)用輸入ドアのヒンジは、定期交換

輸入住宅の多くに採用されている北米の玄関ドアや勝手口ドアは、木製だったりスチール製だったり、最近ではファイバーグラス製のものもあるが、おおむねどれも相当な重量がある。

頑丈に作られているということもあるが、ステンドグラスをペアの強化ガラスの間に入れた三重ガラスを用いていることやドアの大きさが理由であることが大半だと思う。その為、ドアを支えるヒンジ(蝶番)は通常3セットだが、極端に重い場合は4セット付いていることもある程です。

輸入ドアのヒンジは、ステンレス製で表面に金メッキを施してあるのだが、常に開け閉めを繰り返す場所なので、こすれ合って劣化することも仕方がない。まあ、おおよそ15年も持てば御の字な気がします。

ヒンジの劣化・摩耗は、ドア自体の下がりを助長したり、垂直に取付けたはずのドアが傾いたりするので、ドア下の敷居を擦って開閉が固くなったり、ロックが掛からなくなったりする原因になる。つまり、セキュリティにもよくはない。

建具屋さんにドアの取付け位置を調整してもらうのも方法なのだが、やはり根本原因のヒンジを新しいものに交換することが大切だ。

ただ、ヒンジには様々な形状があるので、出来る限り同じ形状のものを選んで頂きたい。何故なら、大きさや形が違うと以前取り付けられた位置と若干差が出来てしまい、微妙にずれが生じてしまう。

そんな時は、私たちのような輸入住宅のプロに相談して適切に対処することが大事かも知れませんね。

アメリカ人は手慣れたもので、ホームセンターに行って自分で交換するのでしょうが、日本では材料を探すことも難しいですから。

そういった点で国産の玄関ドアは安心、なんて言う人もいるかも知れませんが、国産ドアだってメンテナンスは必要なんです。ただ、日本の住宅は、メンテナンスをする前に家が解体されてしまうから、それが分からないというだけですね(笑)

<関連記事>: 輸入の玄関ドアは、重くて丈夫 (2018年2月15日)

輸入ドアの調整・修理でお困りの方は、お問い合わせ下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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壁の角を丸くするだけではありません

四角い壁の角が丸かったら、どんなに壁が優しく見えるか想像したことはありますか。写真をご覧頂くと、その優しさや美しさがご理解頂けるのではないでしょうか。

子供たちが、壁の角に頭をぶつけても痛くないですよね。確かに少し手間は掛かりますが、私たちホームメイドは、内装の壁の角を全て丸く仕上げます。

それも、他の住宅メーカーのように、有害化学物質を含んだビニールクロスの施工は、ホームメイドでは行いません。

私たちは、健康的で安全なカナダ製水性塗料 パラペイントでインテリアを仕上げます。それは、北米では一般的な、ドライウォールと呼ばれる美しい塗り壁です。

このドライウォールの施工は、下地作りが一番大切です。美しい下地作る為に、カナダの天然石膏で出来た安全なパテをよく練って壁に塗りますから、元々ベージュ色をした石膏ボードがこんなに白くなってしまいます。

壁が丸くなっている部分が緑っぽくなっているのは、ブルノーズというメタルコーナー材に張ってある紙の色が薄っすら見えているからです。

あと、丸い壁の一番下には、幅木と呼ばれる直線の化粧幕板を施工します。ですから、そこの部分だけは、ブルアダプタを使って四角くデザインします。だって、下地の壁が丸いと、直角に施工される幅木との間に隙間が出来てしまいますからね。

こういうちょっとした工夫が、美しいインテリアの壁を造り出しているんです。

勿論、こうした施工は、フローリングを張る前に行わなければいけません。そうしないと、床材に石膏の粉が飛んで染み込んでしまいますから。ドライウォールの美しさは、材料と手順、施工のスキルによって、出来が大きく左右されるのは言うまでもありません。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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内部結露を起こしたペアガラスは、早めに交換を!

輸入サッシでも国産サッシでもペアガラスのガラスとガラスの中空層を確保したり、ガラスの間に湿気が入らないようにしたりする為に気密性を生むシール材(スペーサー)で四方を囲んでしまうのが一般的。

(一体で形作られたペアガラスを称して、「シールド・ユニット」と呼ばれます)

シール材の多くは、金属で出来ておりその中に乾燥剤が封入されている。

ただ、家が動いたり、サッシ自体が温度変化によって伸び縮みしたり、サッシの製造過程においてシール材でうまく密閉出来ていなかったりすることがしばしばある。あと、ガラスにヘアクラックと呼ばれる割れが入ってしまう場合も同様だ。

そんな時、ペアガラスの間の空間に湿気を含んだ空気が侵入する。その空気は、一旦中に入るとなかなか抜けず、気化したり、水に戻ったりを何度も繰り返すからやっかいだ。そうなると、いくら乾燥剤を入れていても何の役にも立たないからシール材の金属を錆びさせたり、藻やカビが繁殖したりすることとなる。

最近ガラスが何だかボヤーっと雲が掛かったみたいになってきたなと感じたら、ペアガラスの内部結露を疑って下さい。

もし内部結露が原因であれば、すぐにペアガラスの交換メンテナンスを行うことをお勧めします。放っておくとシール材がボロボロになって、サッシからの雨漏りやガラスの脱落を引き起こさないとも限りません。

特に輸入サッシは、オーダーから納入まで2~3ヵ月は必要となるから早めの対処が大切です。メンテナンスを相談するところがない方は、補修のお手伝いしますが、どのサッシメーカーのものでも対応出来るとは限りませんから、その点予めご諒解下さいね。

そして、こうした事例は、ある別の部分の問題をも思い起こさせます。

その場所は、高気密を謳う構造体の壁や天井・屋根裏。特に、グラスウールやロックウール、発泡ウレタンなど吸放湿作用のない断熱材が入った気密空間は、ペアガラスの構造と何ら変わらないのですから、一旦内部結露を引き起こす微小な隙間が生じたら、中が見えない分恐ろしい気がします。

だから、私たちはセルロースや天然ウールの断熱材を使った中気密・高断熱の構造体を目指しているのです。湿気や水分を侵入させないということを考えるより、侵入したらどう対処するかを考えているビルダーが、正しい建築屋だと私は思います。

<関連記事>: こうなったら、ガラス交換しかありません (2017年9月24日)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。

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同じ輸入住宅でもこれだけ違う

今回は、階段のデザイン及び部材の選定・施工についてお話しましょう。

輸入住宅にとって階段周りは大きな見せ場であると言っても過言ではありませんが、そのやり方はビルダーによって様々です。

ただ、基本的な納まりというものは決められていますから、それを守りながらアレンジを加えることが大切です。

北米の階段材メーカーは、推奨すべき納まり(納め方)を明示しているところもありますが、それ通りに施工するかどうかは、工事をする工務店の裁量に任せているというのが現状でしょう。

それは、階段が組み立てられた状態で北米から出荷されてくるのでなく、バラバラの部材を注文して、それを現場で組み上げるという手法が一般的なので、何をどう施工するかは工務店の判断に依るということなんですね。

ということで、他社で実際に施工された階段とホームメイドが施工した階段とでどう違うのかをお見せしたいと思います。

この写真の他社さんは、名古屋でも有名な輸入住宅ビルダーですが、こうしたミスを犯してしまうんです。

私たちは、北米で通常行われる施工方法を取っていますが、材料を間違えたり、費用を安くしようとしたりすると、このようにデザインや施工が変わってしまいます。

階段の美しさには、リズムと秩序が要求されます。より美しいデザイン、完成された美しさを目指すのであれば、それ相応の知識とセンス、そして少しの手間と費用が必要なんですね。

他社さんのこうした施工が絶対的にいけないということはありませんが、どちらが好きか、どちらが美しいかは、住み手の価値観だと思います。

ただ、ビルダーは常に勉強し、常にデザインを追究する姿勢を忘れてはいけませんね。手間を惜しんだら、負けですから。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

<この階段を施工した作品>:大人のブリティッシュトラッド ~B邸~

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