昨日、外壁のレンガ積みの際のモルタル目地についてお話ししましたので、もう少しだけ突っ込んで書きたいと思います。こちらの絵は、レンガの目地をどのようにするかで雨に対して適切かどうかを一覧にしたカナダの資料です。
カナダの施工では、こうしたことも重要なこととして捉えているんですね。だって、過度の水分はモルタルを劣化させるばかりか、水分の凍結によって目地割れを生じさせる原因にもなりますから。
勿論、私たち ホームメイドの輸入住宅では、Concaveと呼ばれる丸い形状の目地にしています。Preferred Profileとあるようにこの形状が最も推奨される形なんです。つまり、この形は最も雨が滞留しにくく、水分を含みやすい目地から最も雨を外に排水しやすいということなんですね。こうして目地という弱点を水分から守っているという訳です。
V溝目地や下方向が広がった目地は、Fairですから、まあまあといった具合の表記でしょうか。その他の目地は、Poorですので問題外と考えていいでしょう。
日本のブロック屋さんや外構屋さんでは、こういった指針がありませんから、それぞれ自分の好きにやっているというのが現状です。場合によっては、目地を何も押えないなんてところもあるようです。
こういったところにもレンガ積みの文化や技術の違いが表れます。皆さんのところでは、どんな施工がなされているのでしょうか・・・。カルチャード・ブリックのような外壁に張るタイルの目地だって、本当は同じ考え方でなければいけないんですよ。
こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
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