お知らせ : ページ 131

ミルガードのカムロック・レバー

ミルガード(Milgard)の古いタイプの開き窓には、開閉の為の持ち手とロックの機能が一緒になったカムロックと呼ばれるレバーハンドルが付いています。

このロック部品は、鉄の鋳物と樹脂のパーツが組み合わされて作られているのですが、樹脂の部分が劣化したり、鋳物のハンドルが折れてしまったりして、欠損することがあります。

経年劣化であったり、建具(障子)の開閉金物の調整不足であったりして、破損するようですが、この部品の寿命は15年程度ではないかと思います。多くの場合、それ以上に長持ちしているようではありますが、やはり定期的に交換すべき部品のような気がします。

窓の内側に付いている網戸には、開閉する樹脂製のスクリーンの小窓が付いているのですが、この小窓も樹脂のフレームが劣化して割れてしまうなんてことがありますね。

こういうトラブルを防ぐ為には、汚れやホコリを定期的に取り除いてやるということが必要です。また、可動部に潤滑剤のシリコンスプレーを塗布することも、寿命やトラブル防止には大切な作業です。

でも、20年以上経つような輸入サッシでも、これらを交換する部材が今でも手に入るという点で素晴らしいことだと思います。人間の作るものですから、長い使用の中で壊れることは当然です。それに対応してこそ、メーカーが役割を果たせるのではないでしょうか。

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こちらも寿命かも知れません

岐阜県瑞浪市にある賃貸物件に取り付けられたミルガード(Milgard)製掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)の鍵の不具合です。

お客様はサッシ屋さんで、不動産屋さんから輸入サッシの修理の依頼を頂いたとのこと。

写真は、不具合のあるロックケースですが、ダブルラッチの片方の鍵爪が出てこなくなったようです。こちらのロックケースは、先日記事に書かせて頂いたサーティンティードの掃出しサッシのものと同じタイプですね。

ただ、ラッチは2つある訳ですから、1つがちゃんと機能していれば鍵は問題なく掛かるはずです。ですから、然程緊急性があるようにも思わなかったのですが、中央部の小さめの穴から出てくるはずのロック固定解除用のボタンもないようです。

これが付いていないと、鍵爪のラッチが自由に出入りすることが出来なくなりますから、もしかしたらこのボタンもなくなったことで、ロックケースが適切に作動しなくなったのかも知れません。

見ての通り、非常に丈夫そうなロックケースですが、中に入っている部品は繊細なものも存在します。小さなパーツは長い時間使っていれば消耗しますから、丈夫で防犯性も高そうと思っても、15年程度で定期交換をした方が安心かも知れませんね。

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無理に引っ張ったのかなぁ?

先日、長野のお客様から輸入の掃出しサッシのハンドルが破損したから交換部材が欲しいというご相談を頂きました。

窓メーカーは、アルメトコ(Almetco)。ハンドルは台座部分にヒビが入り、それを補修しながら使い続けた感じがします

ハンドルの素材は鉄なんですが、そういうものでも何度も力が加わると徐々に変形・破損してくると思います。

この割れ方を見ると、ドアを引いた時というより閉めた際の力が大きかったのではないかと推察出来ます。つまり、思いっ切りドアをドア枠の方にぶつけてからロックをしないと、鍵が掛からなかったということかも知れません。

そういう場合、ハンドルの問題というよりも、ドアの高さや水平の取り方が狂っていて、ロックのストライクの穴に十分ラッチが入り込まなかったというのが原因ではないかと思います。

そういうことを調整した上で新しいハンドルを取り付けないと、鍵がうまく掛からない問題からまた同じようなトラブルが発生するかも知れません。

私たちのような輸入住宅の専門家にとっては、然程難しいことではないのですが、今までやったことがないお客様にとっては、ドア全体の状況やバランスを見ながら調整していくのは結構大変な気もします。

一番いいのは、まずは私たちに取付け・調整をご依頼頂いて、どのように調整するのかを実際に見て覚えて頂くことではないかと思います。そこで分からなかったことはその場で質問も出来ますし、どんな道具が必要かやどんなことに注意すべきかも分かるはずです。

<関連記事>: 突然の変更も困りものです (2020年12月9日)

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ここがないと、鍵が掛からないですね

栃木のお客様からサーティンティード(CertainTeed)社製掃出しサッシのロック金物が破損したという相談を頂きました。

写真がそのロックケースですが、ダブルフックの鍵爪の間に小さめの穴が明いていますが、通常そこから金属製の突起が出ています。

ドアを閉めるとその突起がドア枠に当たり、金物内に引っ込みます。

その状態になるとロックの鍵爪を固定する機能が解除されて、ロックレバーが上下に動かせる(フックが自由に出入りする)状況になるという仕組みです。

ですから、その突起部分が欠損してなくなってしまうと鍵が掛けられないし、もし鍵が掛かってしまうとロックを解除出来ない状況になってしまうのです。

このタイプのロック金物は、ミルガード(Milgard)のスライディング・パティオドアに取り付けられていることがありますが、防犯性能は比較的高い印象です。

ただ、一旦トラブルとなった場合には、それが反って仇になって不安な状況になるかも知れませんから、早めに交換をしておきたいものです。

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輸入サッシのガラス交換

一昨日、トレーラーハウスに施工されたアルメトコ(Almetco)社製のシングルハング・サッシのペアガラスの交換をしてきました。

既存のガラスは、写真のようにペアガラスの中に雨が入り込んで水滴で外が見えないくらいになっていました。

このように内部結露を起してしまったペアガラスは、交換する以外に直す方法はありません。

ただ、輸入サッシのペアガラスはインチで作られている為、国産のガラスと厚みが違ってしまいます。厚みが違うものでは交換が出来ませんから、輸入サッシ用のペアガラスを調達する必要があるのです。

しかしながら、輸入サッシ用と言っても窓メーカーによって、サッシの形式の違いによって、ガラスの厚みが変わってきます。ですから、既存のペアガラスの実寸法を測らなければ、注文することは出来ません。

それがうまくいけばあとはガラスを交換するだけとなるのですが、それだけで完了という訳にはいきません。今回のサッシは、ハメ殺し(FIX)の上窓のガラスが不具合を起していた訳ですが、このメーカーのものは屋外側からしかガラスが外せない構造になっています。

ということは、外からの作業となりますから、脚立か足場がないと作業が出来ませんし、ペアガラスを建具枠に固定する粘着性の防水テープは室内側の枠にしか付けることが出来ないのです。(屋外側は、脱着可能なガラス押えが来ますから、防水テープは付けられません)

その為、ガラス押えを建具に装着した後に、ガラスの周囲に防水処理をしてやらないと、また雨が建具の中に入り込んでしまいます。

そうした一連の作業を行っている間も、建具枠やガラス押えに付いた油汚れを拭き取ったり、ハケで砂やホコリを払ったりしてきれいな状態にすることを意識します。どんな細かな作業をするかは、見積の項目には出てきませんが、そこが輸入住宅のプロの仕事となるのです。

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これが完成形です

昨日、アンダーセン(Andersen)製観音開きのフレンチドアをスライディング・パティオドアに交換していますという記事を書かせて頂きました。

そして、今回その交換工事が完了しましたので、写真をご覧下さい。少々時間が掛かってしまいましたが、おおよそ1ヶ所当たり1日という感じで仕事を終えることが出来ました。

ドア周辺のタイルは、下地の様子を見る為に一部剥がしてみましたが、ほぼ外壁は触らずにサッシだけを交換したという感じです。

こういう場合、建物の構造躯体に留める為のネイルフィンは使えませんが、サッシ枠の上からビス留めする為の取付け穴がありましたから、それを使ってドア枠を柱材に固定しました。

また、最も気になる防水処理もドア枠と外壁との隙間に防水コーキングを十分に注入することで、そのリスクを減らしています。

確かに、サッシの周囲の外壁を剥がして構造躯体を露出させれば、ネイルフィンも使えるし、サッシの周囲の防水工事も通常通りやれると思いますが、費用と見栄え、作業の手間とその効果、リスクとメリット・デメリットなどをお客様にお伝えして、お客様にとって最もバランスのいい工事が出来たのではないかと考えています。

何も理解しないで適当に納めてしまう工事は、やってはいけないことだと思いますが、全ての状況を考慮してベターな仕事をすることも大切なことだと思っています。その為には、輸入住宅に対する知識と施工に対する経験が重要ですね。

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今度は、開きドアを引き違いドアへ交換です

先日よりアンダーセン(Andersen)の掃出しサッシの交換の様子をお伝えしていますが、それとは別に両開きのフレンチドアを片引きのスライディング・パティオドアに交換するという作業についてもご紹介しましょう。

写真左側がまだ何もしていないフレンチドア。そして、右側がドアを外してドア枠だけになったフレンチドアです。

先日交換した掃出しサッシと同様に、化粧の木製外装パネルが剥がれてしまい、メーカーからは交換する以外に修理は出来ないと言われたフレンチドアのサッシでした。

観音開きフレンチドアは並びで2ヶ所存在していましたが、開いた状態ではドアが風に煽られる状態になりますし、網戸も納まりがよくないという状況から、片引きのスライディング・パティオドアに変更したいとの要望がありました。

幸いアンダーセンのフレンチドアは、スライディング・パティオドアと全く同じ開口寸法のものが存在しましたから、交換は比較的しやすいという寸法的なメリットもありました。

ですから、単純にフレンチドアのドアだけを交換するのではなく、施工はすこし大変でも枠ごと交換して掃出しサッシにすることは、これから先の使い勝手を考えたらいいことかも知れません。

ただ、ドア枠がどのような外壁構造の中で固定されているのか、サッシの防水上の問題が発生しないかなどといったことを確認しながらの作業が必要ですから、気を遣いながらの施工となりました。

雨漏れの問題は、今回ドアのガラスの周囲や屋根にあったという状況でしたから、お客様にも現状や今後のリスクを説明しながら、方向性を決めていきます。では、また交換施工が完了した様子を、ご期待下さい。

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きれいに入れ替え出来ました

一昨日、掃出しサッシのドアの交換作業について記事に書かせて頂きましたが、こちらが交換後のアンダーセン(Andersen)製スライディング・パティオドアです。

既存のサッシ枠をそのままに、新しいドアだけを入れ替えたという状況です。

ドアハンドルやロック金物、網戸などは、古いドアに付いていたものを付け替えました。そういった意味では、交換費用も経済的だったかも知れません。

ただ、ペアの強化ガラスが入ったドアは、1枚100kg近くありますから、2枚をアメリカのメーカーから輸入するとなると、相当な金額であることは確かです。

でも、雨漏れ対策・防水処理をいくつも施した新しいドアを入れて、サッシ枠も防水メンテナンスを施し、ドアの開閉調整・ロック調整までこの機会に行いましたから、今後の手入れは相当楽になったはずです。

20年近く経った輸入住宅にお住まいの皆さんは、新築以来サッシの手入れをしていないというのが殆どでしょうから、不具合の修理を好機と捉えて、私たちのような専門家にメンテナンスをしてもらうというのはいいことかも知れません。

実際、掃出しサッシには建物の重量が掛かって、サッシの上枠中央が下がってきたり、サッシの両サイドの床がめり込んできたりしてサッシ自体に歪みが生じています。

そんな状況だと、ドアの開閉が固くなったり、鍵の掛かりが悪くなったりしてきているでしょうから、メンテナンスをしないでそのまま使い続けることは破損の原因にもなりかねません。

輸入の掃出しサッシは、どこのメーカーのものも定期的な調整を必要としていますから、長く使いたいなら一度専門家に相談すべきかも知れません。

<関連記事>: 掃出しサッシのドア交換 (2020年11月2日)

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掃出しサッシのドア交換

土曜日に愛知県大治町でアンダーセン(Andersen)製スライディング・パティオドアのドアの交換を行いました。

幅が1.8mの掃出しサッシですから、2枚の引き違いドアの重量は合わせて120kgはゆうに超えるくらいになろうかと思います。

今回ドアを交換する原因となったのは、サッシのガラスの周囲からの雨漏れでした。ペアの強化ガラス自体には特に問題はなかったのですが、ドアの中に入り込んだ雨が外装の薄い化粧パネルの接着を剥離させてしまいました。

そうなると、化粧パネルが反ってしまったり、一部が欠けてしまったりして元に戻らなくなる為、ドア枠を残してドア自体を交換しなければならなくなります。

新しいドアは、製造時に防水処理を実施していますが、施工する前に私たちで更にガラスやパネルのつなぎ目に防水処理を施し、室内側の木部にも木部専用の防水塗料 ティンバーケアを塗りました。

そこまで事前準備をした上で、今回ドアの入れ替えを行ったのですが、既存の掃出しサッシにはイレギュラーな施工がしてあって、結構作業に苦労しました。

通常、作業の最初は可動するドアを室内側に外すということを行うのですが、和室の鴨居がドア枠に重ねてあって、鴨居が邪魔をして室内側へドアを倒すことが出来ません。仕方がないので、屋外側にあるもう1枚のFIX(ハメ殺し)ドアの方を先に外して、可動側を屋外側に外すという方法を取りました。

皆さんは、どっちから外しても外れるならどっちでもいいとお考えになると思いますが、サッシの防水施工をやる場合、新しい可動側ドアを先に入れてFIX側を後から入れるというのでは都合が悪いことが起るのです。

そうは言っても、和室の鴨居を外すとなるともっと大掛かりなことになりますから、施工手順を変えてもドアから雨が入らないように何とか工夫して施工をしなければなりません。

恐らく見た目にはお客様も全く気付かないとは思いますが、手順変更による余分な手間が掛かっているのです。後からメンテナンスをする時のことを考えて、新築をしなければいけないのですが、輸入サッシの構造や作りを知らない大工さんでは仕方ありません。

そういった点でも、新築やリフォーム・修理の際は、出来るだけ輸入住宅について専門知識のある業者さんにお願いして頂くことをお勧めします。でないと、適当な施工で納めていってしまうなんてことになりますから・・・。

<関連記事>: アンダーセン社フレンチドア・パネルの剥がれ (2019年7月11日)
<関連記事>: 外装の化粧板が剥がれました (2019年4月19日)
<関連記事>: きれいに入れ替え出来ました (2020年11月4日)

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コーナーキャビネット用自在蝶番

こちらは、パシフィック・リム(Pacific Rim)社のキッチン・キャビネットに使われている吊戸棚のドア用ヒンジ。

先日、交換用にカナダから入荷してきたばかりのものです。

「へ」の字に曲がった形をしているのは、コーナーキャビネットに使う2枚のドアを連結させる為に使うヒンジだからです。

ステンレス製ですから結構頑丈に出来ているはずなんですが、コーナーキャビネット用のヒンジは消耗が早いかも知れません。こちら以外にも、デウィルズ(Dewils)のキャビネットで同様の交換が必要となった案件もありました。(先日、記事に書きましたね)

こちらのキッチンメーカーは対応が早く、連絡したらすぐに交換部品を送ってくれるとの返信がありました。もう15年以上前にお客様が購入したキッチンですが、今でもちゃんとアフターサービスをしてくれる点は、プライスレスだと思います。

新築時には金額が目に行くものですが、品質の高さやアフターサービスのよさといった点で購入するかどうかを決めるのが、一番得だと思います。さて、皆さんもおうちでは、15年以上経ってもメンテナンスが出来る体制が取れていますでしょうか。

いい家を長くいい状態で使う為には、ケアしてくれる人がいることがすごく大切だと思います。

<関連記事>: キッチンや洗面キャビネットが壊れていないですか? (2020年10月24日)
<関連記事>: グラグラだったドアも元通り (2020年11月14日)

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