お知らせ : ページ 13

取付け前の下準備

愛知県のお客様のおうちに取り付ける交換用建具の木部塗装をしています。

輸入窓は、マーヴィン(Marvin)のアルミクラッド木製ダブルハングサッシ。

写真は上窓建具ですが、上・下建具合わせて全部で6枚、ダブルハング3ヶ所分の建具交換を行います。ただ、この建具はマーヴィンから調達したものではなく、シエラパシフィック(Sierra Pacific、旧ハード)社という窓メーカーのものになります。

ご存知の通り、マーヴィンは数年前に日本へのサービスそのものを停止してしまい、一切のメンテナンスをやってもらえない状況になっています。

ですから、今回のように雨漏れで木製建具が一部腐ってしまったような場合は、腐った場所を部分交換して修理するか、それとも既存のサッシ枠に合った建具を他の窓メーカーに作ってもらうかしか方法がありません。

今回お客様はマーヴィンではない窓メーカーの新しい建具を装着することを選択された訳ですが、それにはいくつか理由がありました。

まずは、見た目があまり変わらず、マーヴィンの他のサッシと見比べてもあまり違和感を感じないこと。次に、マーヴィンの古い建具は、構造的に雨漏れや結露といったことに弱点があるが、シエラパシフィックのものはそういった弱点がある程度解消された構造になっていること。

そして、シエラパシフィックの建具の木は、水に濡れても腐らないコアガードと呼ばれる処理が施されているので、木の温かみはそのままに腐食しない材料となっていることなどでした。

勿論、建具を上下共交換しなければいけませんし、建具を新しく作るとなれば、その分コストも掛かってきます。でも、建具の全てが新しくなりますし、構造的な弱点も大幅に少なくなりますから、そういった点をこのお客様は重視されたのです。

勿論、シエラパシフィックの建具と云えども、木部にはパラペイントの木部用防水塗料 ティンバーケアで塗装し、ガラスの外部には雨が入らないように防水処理を施しますから、2重3重の対策をしていることが私たち ホームメイドの修理・メンテナンスです。

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途中で引っ掛かった感じで開きません

昨日に引き続き、東京都のお客様の輸入住宅にお邪魔した際の不具合箇所について書かせて頂きます。

輸入窓は、昨日お話しした通りサーティンティード(CertainTeed)の樹脂製サッシなんですが、今日はハンドルをクルクル回すと横に開いていくケースメントサッシ(竪辷り窓)です。

こちらの窓は、写真のように少し窓を開くことが出来るのですが、これ以上開けようとしてもビクともしません。

最初は、窓の外で何かが当たっていて、それが邪魔して開かなくなっているのではないかと思いましたが、お客様が以前はもう少し開けることが出来たというふうにおっしゃっていましたので、当初から何かが当たっている状態だったという推測は違っているように思いました。

確かに、同じケースメントサッシは他にもあって、外壁や窓周りのモール材の納まりも全部同じようでしたから、もし外で何かが当たっているとすれば、他のサッシでも同様のことが起こるはずです。

そこで考えを改めて、窓を開閉させる為のオペレーターに何か不具合があるのではないかというふうに思い直し、オペレーターをサッシから外してみることを試みました。

ただ、開き方が少なかった為、普通のドライバーではスペースがなく、ネジを回すことが難しい状況でした。そこで特殊なラチェットレンチを用いてネジを外すことにしたら、見事にビスが外れオペレーターも取り外すことが出来ました。(何でも道具を揃えておくものですねぇ)

オペレーターのアームはハンドルを回しても全く動かない状態でしたが、ハンドルを回しながらアームも手動で一緒に動かすと、アームも動くことを確認出来ました。

つまり、開閉オペレーターの内部でハンドルの回転軸が折れていて、そこに連結しているギアが引っ掛かって回らないという状況のようでした。これではサッシ構造の知識や特殊工具を持たないサッシ屋さんは、太刀打ち出来ない仕事だろうと思います。

交換部材を手配出来ましたら、昨日のペアガラスと一緒に交換にまた伺いたいと思います。

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ガラス交換の調査です

週末、東京都のお客様からご相談を頂いたペアガラス交換の為の調査に伺いました。

輸入窓は、サーティンティード(CertainTeed)の樹脂製スライダー(片引きの引き違いサッシ)。

当時、カナダのサーティンティードの技術を導入して国内で製造していたクレトイシから、このサッシを調達したようです。

写真はガラスの実寸法を計測する為に、ガラスの周囲のガラス押え(押縁)を外した様子です。ガラス押えを外すと、ガラスとガラスとを接着している黒いブチルの接着剤が、ガラスの周囲を覆っているのが分かります。

これでペアガラスの中の気密が保たれているのですが、時折そのどこかに穴や隙間が明いて湿気が流入し内部結露を起こすこともあります。

今回は、ガラスに張り付けられた古いフィルムを外す際に、スクレイパーでガラスに傷を付けてしまったらしく、ペアガラスを交換しなければならなくなったとのことです。

他社のガラス押えは、通常「芋付け」と呼ばれる納まりの為、適切な道具さえあれば比較的簡単に取り外せるのですが、今回のものはコーナー部分が45度にカットされた「留め」という納まりになっているので、簡単には外すことが難しい状態でした。

それでもおおよその窓構造を理解していますから、時間と道具を駆使して慎重に四辺のガラス押えを外し、ガラスの全容が見えた状態で寸法計測を行いました。

写真の建具(障子)は可動側の建具ですが、引き違いサッシについて殆どの人は可動側もハメ殺し側(FIX)もガラスの大きさは同じと思い込んで、どちらか一方のみの寸法計測しかしないのですが、輸入サッシの場合それぞれの建具でガラスの大きさが微妙に違うということはよくあることです。

ですから、私たちは面倒でも両方の建具のガラス押えを外し、それぞれの大きさを測りました。案の定、左右の建具でガラスの大きさは微妙に違い、もしどちらか一方しか測らなければ、もう片方のガラスは新しいものに交換出来なかっただろうと思います。

何でも思い込みだけで仕事をせずに、面倒がらず愚直に作業を進めてこそ正しい施工をすることが可能となります。

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Rinnai 「リンナイ製浴室暖房乾燥機 経年劣化故障で発火の恐れ」 点検&修理

リンナイ株式会社は、製造から10年以上経過した浴室暖房乾燥機において、経年劣化故障によりごくまれに発火に至るおそれが判明したため、点検・修理を無償で行うこととしました。

対象製品は、温風等を浴室内に循環させるファンモーター内部のリード線引き出し部が経年的に腐食することで短絡が起き、発火によって製品の焼損に至るおそれがあります。

対象製品をご使用中のお客様に対して、直ちに換気運転以外の使用中止をお願いします。製造期間、対象製品とその特定方法、専用お問い合わせ窓口は以下の通りです。

資料: リンナイ製浴室暖房乾燥機の使用中止と無償点検・修理のご案内
電話受付: 0120-113531
受付時間: 2025年6月8日までは、9時~19時(土日・祝含む)、2025年6月9日以降は、9時~17時(日・祝除く)

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この掃出しサッシは、貴重です

岐阜県のお客様の輸入住宅にお伺いして、修復の為にドアの取外しを行いました。

輸入窓は、マーヴィン(Marvin)のスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)なんですが、空き巣が無理矢理開けようとしてドアの木枠を壊してしまいました。

幸いここからの侵入はなかったようですが、こじ開けた玄関ドアから室内に入られてしまったそうです。

入れなかったら他から入ろうと考えるなんて、随分時間に余裕のある泥棒ですが、何れにしてもちゃんと直しておかないと、次の犯罪時に十分対処出来ません。

こちらの掃出しサッシは、セーフティー(Safe-T)・スライディングパティオドアという名前のものなんですが、マーヴィンの中でも高級品でした。

それは造りがしっかりしているということもあるのですが、付いているシンプルな鍵が堅牢で、ロックを掛けるとドアの上下に太いカンヌキが飛び出して、ガッチリとドアを固定してしまいます。

もし上のカンヌキが壊されたとしても、下のカンヌキが効いていますから、それも壊さなければ絶対に開きません。勿論、空き巣が輸入ドアのロックの構造なんて知る由もないでしょうから、どうやってもドアが開かないとなって諦めるしかありません。

また、大きなペアガラスは2重の強化ガラスになっていますから、バットで叩いても割れませんし、万一割れたとしても車のガラス同様全体にヒビが入って、ガシャンと大きな音を立てて飛び散りますので、ご近所に気付かれてしまいます。

そして、ペアガラスですから1枚が割れたとしても、もう1枚強化ガラスが立ちはだかりますので、それを割る意欲もなくなるでしょう。

この掃出しサッシは何年も前に製造が中止されていますから、ドアを新しいものに交換することも部品を手に入れることも出来ませんので、こうして破損したドアを取り外して会社に持ち帰って木部を修復することになりますが、ロック金物が木部の中に仕込まれている状態ですから、結構直すのが大変です。

修復している間は、写真のように開口部を養生で封鎖してありますが、外からは釘やビスが全く見えないようにしてありますし、隙間も全くありません。

ですから、泥棒が侵入を試みても、どでかいハンマーでドカンドカンとやらない限りはこれを壊したり分解したりすることも不可能です。皆さんも修理で窓を外すような場合は、こうした気遣いをしてもらって頂きたいと思います。

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一度聞いてみなきゃね

兵庫県のお客様から、輸入サッシのガラスが割れたので交換出来ないかというご相談を頂きました。

輸入窓は、マーヴィン(Marvin)のインテグリティ(Integrity)・シリーズのダブルハングサッシ。

写真は、ペアガラスが割れた上窓建具ですが、大きくヒビが入っていますね。

インテグリティは1990年代の終わり頃から製造されたシリーズですが、ファイバーグラスを樹脂で固めた外装で出来ていて、ほぼ一体成型に近い形で製造されています。

元来マーヴィンのサッシは、ペアガラスが割れた際は建具ごと取り替えるというのが基本でしたが、インテグリティは分解出来るような箇所が殆ど見当たらないという構造の為、ガラス交換が非常に難しい感じがします。

それでも、マーヴィン自体が国内サービスから撤退し、日本向けに新しい建具を供給してくれないといった状況となっていますから、何とかしてペアガラスの交換方法を確立する必要があります。

取り敢えず、お客様から頂いた写真だけでははっきり分解・組立が出来るかどうかは分かりませんから、一度マーヴィン本社にガラスの交換方法を聞いてみようと思います。

もし返信がないとか教えてくれないとかいう状況となれば、出張費をご諒解頂いて、建具の取外し・分解を試みる以外にはありません。

製造時に組み立てているのですから、私たちだって分解・組立が出来ないはずはありませんが、慎重にそうした仕事をやってみたいと思います。勿論、お客様の強い希望を頂ければのお話ですが・・・。

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まるで新築時の美しさでしょ

愛知県のお客様の輸入住宅にお邪魔して、木製の玄関ドアの修復及び塗り直しを行いました。

輸入ドアは、メーカーがよく分かりませんが、恐らくシンプソン(Simpson)ではないかと思います。

以前、修復前の写真を記事に載せましたが、至る処塗装が剥げて、表面の割れや框(かまち)のコーナーにも隙間が明いているといった状態でした。

また、今までの塗装は塗り潰しのベタ塗りであった為、ほぼ木目が見えないという淋しい見た目になっていました。

そこで、私たちは表面の化粧単板を傷めない程度に、全体に細かくヤスリ掛けを行った上で、着色の下塗り塗装を2回、パラペイントの木部防水塗料 ティンバーケアを更に2回、合計4回の塗装を行いました。

勿論、隙間などは木パテなどを使って埋めましたし、ステンドグラスの周囲も雨対策で防水処理を行いました。

写真が作業を完了した時点での玄関ドアですが、高級家具のように格調高い雰囲気になったと思いませんか。手で触ると表面がツルツルしていて、光沢があるのが分かります。

ティンバーケアは、2度塗りすれば5年以上の耐久性がありますから、半年に1回塗り直しが必要な自然オイル系塗料や全く防水性がないキシラデコールのような防腐塗料とは全く性能が違います。

勿論、塗料の性能だけでなく、私たちの丁寧な仕事がなければ、こんなに美しく仕上がることはないかも知れません。

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押縁周辺は隙間だらけ

先日ペアガラス交換のご相談を頂いた愛知県のお客様の輸入住宅へお邪魔して、本日採寸調査を行いました。

輸入窓は、インシュレート(Insulate)の樹脂製ボウウィンドウ。

昨日部分足場を設置してすぐに調査に行ったのですが、お客様からメールでお知らせ頂いた通り、向かって左端の窓ガラスには大きな割れが入っていました。

実は、その隣のペアガラスにも小さな石が当たったのか、小さな穴がガラスに明いていることも発見。その他の2枚のガラスも雨漏れによる内部結露が発生している為、晴れているというのにガラスの中は曇った状態になっていました。

ガラスの割れについては、やはり隣の駐車場が非常に近いので、車が跳ねた飛び石が原因ではないかと思います。

ペアガラスの曇りについては、ガラスを固定する為のガラス押え(押縁材)が重なるコーナー部分が短くて足りていないといった状況で、隙間がひどく明いている状況でした。

勿論、ガラスの周囲は防水処理されていませんから、そういった部分からも雨や土埃といったものが建具の中へと入っているという感じでした。

また、ホコリや砂が入ると建具の中に明けられている排水用の穴を塞いでしまいますから、雨が外へと排水されず、逆に室内側に溢れてくるという状況になってしまいます。

室内側だけでなく、スペーサーが劣化したペアガラスの中にも雨水は入ってしまいますから、どんどんガラスの中が曇ってくるという訳です。

私たちは、単にペアガラスの交換や防水処理をするだけでなく、様々な問題箇所を一緒に直したり、排水穴の掃除・通水チェックもしますから、普通の業者さんとは一味違うかも知れませんよ。

皆さんのおうちでも、もしガラスを固定する押縁材が屋外側に付いているようであれば、隙間の防水処理を早く行うように対処頂きたいと思います。

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普通の人は外せないだろうなぁ

岐阜県のお客様の処からお預かりした輸入ケースメントサッシの建具(障子)補修作業を行っております。

輸入窓は、ローウェン(Loewen)のアルミクラッド木製サッシ。

雨漏りで木製の建具枠が腐った場合、ローウェン・サッシの標準的な対処方法は建具ごとの交換なんですが、メーカーが日本からサービスを撤退させた今、残された道は枠材の交換しかありません。

今まで建具枠の木を加工して付け替えしていたのですが、ペアガラスが入ったままだと木枠をきれいに納めるのが難しいということで、ガラスを外して木枠だけの状態にする作業を行いました。でも、この作業は思った以上に時間と労力が必要ということが分かりました。

建具の木枠とペアガラスとの間にたくさんのゴム系接着剤がベッタリ塗られていて、それを外すのが大変でした。また、その際、ガラスを傷付けてヒビが入ってしまっては元も子もありませんから、慎重な作業が要求されます。

また、木製のガラス押え(押縁)も簡単には外せないような造りになっていますから、こちらの取外しにも道具と経験が必要です。

そうした中、枠材で隠れていたガラスの表面に薄っすら欠けがあることもしばしばで、そこを鋭利な道具で触ってしまうと簡単にクラックが入ってしまい、ペアガラスの交換が必要になることもあります。

木枠の修理でペアガラスまで外すなんて物好きは、私たちくらいしかいないかも知れませんが、ここまでやることで建具の修復は完璧になりますので是非多くの修理業者さんにも同様にやって頂きたいと思います。

建具交換が難しい輸入サッシが設置されているおうちのお客様は、私共のような丁寧な仕事をする人にご依頼下さいね。

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旅費をご負担頂ければ、北海道でも伺います

北海道のお客様から、輸入のスライディングパティオドア(掃出しサッシ)の部品が欲しいというご相談を頂きました。

輸入窓は、カナダ ヴァイスロイ(Viceroy)の樹脂製サッシですが、メーカーは既に存在していません。

写真は、不具合があるという鍵金物のバックセットですが、ロックレバーを上下に動かしてもロックラッチが全く動かない状態だそうです。

こういう場合、バックセットを交換すれば直るのですが、バックセットはビス留めされているフェースプレートと一体で作られています。

ただ、このフェースプレートは既に製造中止になっていますから、既存のフェースプレートを壊れたバックセットから外して、それを新しいバックセットに付け替えてやる必要があります。

ただ、フェースプレートは鋳物で出来ている為、バックセットを固定する際にフェースプレートの繊細な固定部分が折れて破損してしまいます。

私たちは、破損しないように慎重に外す工夫が出来ますし、万一破損してもその場で直す方法も確立していますから問題はないのですが、やったことがない人が道具も手順も分からない状況でやるのはリスクが大き過ぎます。

遠い場所の現場ですから、私たち ホームメイドに頼むことに躊躇があるかも知れませんが、防犯上の不安を考えれば旅費や交通費が掛かっても依頼して頂いた方がお客様にとってはいいかも知れません。

また、鍵金物の交換の際には、ドアの建て起こしの調整を一緒に行う必要がありますが、この作業も専用の輸入工具がないと出来ません。

私たちならそういった調整作業まで行いますし、おうちのその他の不具合についても専門的なアドバイスや相談を現場でして頂けますから、それも大きなメリットだと思います。

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