お知らせ : ページ 12

天井が低い時のガレージドア

愛知県のお客様から、ガレージドアのメンテナンスの相談に乗って欲しいというお問い合わせを頂きました。

ガレージドアは、文化シャッターさんが設置したものですが、大部分の部材は輸入のものを流用しているようです。

どうして設置した会社にお願いしないのかと思われるかも知れませんが、以前メンテナンスを依頼した際にうっかりミスで車が損傷してしまったらしく、それ以来あまり関係がよくないみたいです。

ドアを持ち上げて天井近くでスライドさせるオーバースライダーと呼ばれるビルトイン・ガレージですが、一般的にはドア上の壁(垂れ壁)の高さは350mm以上欲しいところですが、こちらの垂れ壁は丁度350mm。

ギリギリ何とか普通のガレージドアのシステムが取り付けられる状態ではありますが、少々天井が低いと判断したのか、ローヘッドのシステムが採用されていました。

出来るだけ高さを稼ぐ為に、通常ドア上にあるはずのトーションスプリング(ドアを吊り上げる為の大きなバネ)が、電動オープナーの位置にまで後退させられています。

また、ドアのレールの形状も通常のレールシステムとは違い、トップガイドローラーのレールだけ別に付けられています。(よって、ダブルレールが採用されています)

建物の高さの関係で、どうしてもガレージの天井を低くしなければならないといった状況でも、ローヘッドのシステムを採用すればガレージドアを取付けすることは可能です。

ただ、その後のメンテナンスや修理は標準タイプ同様5年毎くらいで点検・調整をする必要がありますので、その点を怠ると交換時期が早くなったり、各部の調子が悪くなったりしますので、注意しましょう。

最近は高級車の盗難も増えていますから、カーゲートではなくビルトイン・ガレージに愛車を入れたいという人も増えてきているようです。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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ビスがなくても固定出来ます

先日入荷したクイックセット(Kwikset、旧Titan)のデッドボルトバー。

デッドロックのサムターンを回すと、この中からロックバーが飛び出してきて、ストライク(受け金物)の穴の中に差さりカンヌキ(鍵)が掛かります。

ただ、このデッドボルトバーは、現在の標準タイプのものとは形状が異なります。

通常は、頭の先にフェースプレートと呼ばれる金属の四角い板が付いていて、それをドアにビス留めすることでこの部品を固定しますが、この部品はドライブイン・タイプというもので、取付け穴にそのまま差し込むだけで勝手に固定されてしまうというスグレモノです。

丸くなった先の周囲にリブのような突起が付けられていて、それが穴に引っ掛かって外れなくなるのがドライブインのデッドボルトバーです。(写真のものは改良型で、古いデザインのものと若干形状は異なりますが、機能や取付け方は全く同じです)

輸入住宅ブームの1990年の前半くらいまでは、こうした頭が丸いデッドボルトバーやドアラッチが使われていましたが、それ以降はフェースプレート付きのタイプのものが主流になりました。

当然、こうした製品が日本に輸入されることもなくなってしまい、手に入れることが難しくなってきました。私たちは、古い輸入住宅にお住まいの方の為に、今ではあまり見掛けなくなった仕様の輸入部材をも調達するようにしています。

どこからも売ってもらえなくなれば、古い輸入住宅のお客様はメンテナンスが出来なくなってしまいますからね。

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鍵の様子は全く分かりません

神奈川県のお客様から、輸入サッシの鍵が壊れて開けられなくなったというご相談を頂きました。

輸入窓は、カナダ樹脂サッシのヴァイスロイ(Viceroy)製スライディング・パティオドア。

写真がそのサッシのハンドルロックですが、屋外側は元よりこちらの室内側からも鍵の状態は全く見えません。

ドア本体がドア枠の中に入り込む形でドアが閉まる形ですから、セキュリティの観点からもよく出来ていますが、逆にこうなってしまうと自分たちでもロックを解除する手立てがないというのが困りものです。

恐らくドアに内蔵されているロック金物が破損して、ロックレバーと連動しなくなったことで鍵が掛かったままになっているのだろうと思います。

ですから、ドア枠の中に隠れているドア本体の木口(こぐち)に何とかアクセスして、ロックラッチをストライク(鍵の受け金物)から外すという作業をしなければなりません。

勿論、鍵を解除しただけだと、今度は防犯上危険な状態になってしまいますから、新しいロック金物(ロックケース)をその前に調達しておく必要があります。

特にこのドアに付いているロック金物は、既存のフェースプレートを新しいロック金物に取付け加工するという仕事も行わなければ、直すことが出来ません。そういう点でも難易度が高い修理になりますから、お客様自身で何とかするというのは大変な状況です。

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スクリューボルトでロックする

お客様から掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)の鍵が掛かったまま開けられなくなったという相談を頂きました。

写真は、正常な状態のドアを開けてロック金物の形状が分かるように撮って頂いたものですが、金物の上下に大きめのロックボルトが2つ飛び出していて、それが動くことでロックが掛かるという仕組みです。

どこのサッシ・メーカーなのかは不明ということですが、サーティンティード(CertainTeed)の古いタイプのものにも同じようなロック金物が付いていたように思います。

仕組みはシンプルなのですが、この鍵の解除はなかなか難しいかも知れません。

ロックレバーを上げ下げしても鍵は何の反応もしないようですし、ドアが閉じている状態ではボルトは全く見えないですから、セキュリティがしっかりしている分鍵の対処も専門知識と経験が必要です。

無理にこじ開けようとして破損の範囲が広がってしまえば、それこそ鍵が開けられなくなるリスクが高くなります。取り敢えず、お客様は自力で何とかされるとのことですが、素人の人間が道具もなくやれることとは思えません。

勿論、運よく鍵を開けられたとしても、今度は鍵を掛けられなくなるでしょうから、交換用の特殊なロック金物を準備してからでないと鍵の解除も出来ないと思います。

輸入住宅にお住まいの皆さんも、掃出しサッシやテラスドアの鍵の様子がおかしいと感じたら、そのまま使い続けずに早く修理を依頼するようにお願いします。一旦ロックしたままになると、なかなか外せないのが輸入のドアですから。

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点火プラグの問題は、何とかなりそうです

愛知県のお客様からロジェールのガスコンロのメンテナンスをお願いしたいというご相談を頂き、昨日作業を行いました。

フランスのロジェール(Rosieres)は、製造中止になってから随分年月が経っていますが、未だに多くのファンを持っているお洒落なキッチンレンジです。

でも、交換用の部品の供給もアフターサービスもない状況の中、不具合を抱えたままお使いになっていらっしゃるお客様も多くいらっしゃるような気がします。

今回のお客様は取付けから15年程経っていらっしゃるそうですが、スイッチを捻るとカチカチ音はするものの、4口あるバーナーのうち一番大きな直径のものの火が付きにくくなってきていました。

カチカチ音がするということですから、電気を点火プラグに送るイグナイターと呼ばれるターミナル部品には問題がないと考えました。

あとは、バーナーのガス穴の詰まりや点火プラグの問題、電気配線の問題、ミスファイヤーといったことが考えられますが、部品交換が必要な修理は不可能です。

何れにしても、一度現場を見てみないと分かりませんから、出張費は掛かりますがダメ元でもご了承頂けるなら、メンテナンスにお邪魔しますという条件で伺いました。

写真は、コンロを分解して不具合箇所を修理した様子ですが、点火プラグの根元部分の電気配線が錆びて切れ掛かっていました。実際に触っている途中でプラグの根元で配線が切れてしまって、繋げることが不可能に思われる状況になってしまいました。

その時は焦りましたが、試行錯誤の上写真のように配線をプラグに繋ぐことが出来、スパーク(火花)は弱いながらも出るようになり、無事に着火するようになりました。(相当困難な作業でしたが・・・)

勿論、バーナーやコンロ周辺もきれいにメンテナンスをしましたので、火の勢いもよくなり、お客様からはまるで新品だった時のような状態になっているとおっしゃって頂きました。

こうして部品交換することなく修理を終えることが出来ましたが、点火プラグや配線の問題は今後もあり得ることだと思います。ですから、そういった部材の代替を海外から調達して、メンテナンスしていくことも考えていきたいと調達先の調査も開始しました。

勿論、そういったものが使えるかどうかはやってみないと分かりませんが、やらずに諦めるよりはダメ元で挑戦してみる方が前向きではないでしょうか。

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来年は、大幅値上げ?

先日、アメリカの次期大統領にトランプがなることとなりました。

日本でも兵庫県知事に斎藤前知事が返り咲き、いささか正気と狂気が世界的に混在している世の中になってきたようにも感じられます。

まあ、それはそれとして置いておいて、トランプは大統領に就任した後中国からの輸入製品に60%の関税を掛けるということを公約に掲げています。

それもある程度中国への脅しであって、中国との交渉で実際にはトーンダウンするであろうと考えています。ただ、アメリカが他国に対し関税を引き上げてくることは、ほぼ確実であるとも思います。

アメリカと中国との経済戦争だから、輸入住宅には関係ないと考えるかも知れませんが、実際にそうなるでしょうか?

確かに、サッシやドアといったある程度組み立てが必要な製品は、アメリカ国内で製造しているケースが多いので然程問題ではないと思いますが、そこに付けられる部品類は中国で生産されているものも多くあります。

例えば、先日入荷した写真にあるサッシ部品などのいくつかは、中国で作られている可能性があるように思います。

中国で部品を製造し、それをアメリカが輸入して製品に組み込んだり、部品そのものを修理・メンテナンス部品として販売するような場合、もし関税が製品価格の60%も乗せられてしまうとどうなるでしょう?

私たちのように、輸入住宅のメンテナンスを行う事業者にとって、アメリカからの修理部品の調達は必修ですから、部品代の高騰だけでなくアメリカのインフレが加速するという問題も含めて、お客様へ提供出来る品物代や修理の施工代といった費用が倍になるなんてことにもなりかねません。

日本人は、比較的のんびりしている人種ですから、まあ何とかなるさなんて考える人もいるでしょうが、輸入住宅に住んでいる人が歳を取って所得も少なくなってくる状況だとしたら、家の維持管理の費用の高騰は生活費への大きな負担となるかも知れません。

最近の円安もそれに輪を掛ける問題ですから、もし何か不具合を抱えているというお客様であれば、値上げ前に何とかしておくことが大切です。(尚、トランプは自国の輸出促進の為にドル安にしたいと強く希望しています)

まあ、これは私の単なる注意喚起ではありますが、占いのように不確実なものではなく、既にそうなることが想定される事実だと思います。

勿論、トランプが公約を撤回して中国とも仲良くなれば、私の予想は的外れになるでしょうね。私の話は、天気予報よりも当たるかも・・・。

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福岡へ交換に行きます

こちらは、白いハウジングと呼ばれる箱の中にゼンマイ式のバネが入っているコイルバランサーとバランサーの穴に差し込む棒状のピボットバーです。

どこの窓メーカーのサッシなのかは分からないのですが、お客様から頂いた情報を基にシングルハングサッシ(下窓だけが可動する上げ下げ窓)に使われているバランサーを特定しました。

また、浴室の窓であったせいか、バランサーと建具(障子)とを繋ぐピボットバーが湯気で錆びて欠損していたので、それも調達を試みました。

実は、お客様からご案内頂いた寸法・形状のものとは少し違うものなんですが、互換性があると思われるピボットバーを2種類用意しました。(写真に写っているのは、そのうちの一つです)

コイルバランサーは、白い箱が2つ繋がっているような形状をしていますが、重量がある建具を吊り上げる場合、バネの力も強くしなければなりませんから、それぞれの箱に1つずつバネを入れた状態のものを繋げてバネ強度を上げてあるのです。

バネはステンレスで出来ていますから、錆には強いはずなんですが、常に水分や湿気に曝されていると、どうしても劣化して切れてしまうようです。

これだけ大きなコイルバランサーを窓枠の狭い溝の中に押し込まなければならないので、普通なら全くこれが入るとは考えられません。でも、私たち ホームメイドなら、特別な道具を使用して窓枠の溝の中にきれいに挿入することが可能です。

こうした交換用の部材と特殊な工具を車に積めて、12月に遠く福岡まで出張修理に出掛けてきます。

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小窓付き網戸の破損

長野県のお客様から輸入サッシの修理・メンテナンスが出来なくて困っているというご相談を頂きました。

輸入窓は、木製アルミクラッドサッシや樹脂サッシを作っていたサミット(Summit)です。

建具の木枠が腐っている箇所がいくつかあるそうですが、今日は浴室に取り付けられた樹脂サッシの網戸の話です。

写真がそのサッシに付いている網戸なんですが、網戸の一部に小窓のようなものが付いています。こちらの窓は、オーニングと呼ばれる下側押し出し式のサッシなんですが、建具(障子)を外へ押し出す形になる為、網戸を内側に取付けなければ窓が開きません。

ただ、網戸が室内側に付いていると、今度は網戸が邪魔して建具を外に開くことが出来なくなります。そこで、ロックレバーのハンドルがある部分だけ網戸に小窓を設けて、窓を開ける時だけその小窓からハンドル・ロックを外して外に押し出せるようにした感じです。

なかなか面白いことをアメリカ人は考えるものですが、この窓が浴室にある為に、網戸は常に温度差や湯気(湿気)・水分に曝され、更にカビやヌメリの付着といった問題が生じる状況になってしまいます。

網戸のフレームはアルミで出来ていて、ある程度の耐久性を持っているのですが、この小窓はプラスチックのフレームで小窓のヒンジは鉄の心棒が入っているので、どうしても劣化や錆びが発生します。

そういう厳しい環境にあるこうした網戸は、常に水分を拭き取ってケアしてあげる必要がありますが、やはり15年程度でメンテナンスをしてやるといいかも知れません。

因みに、アメリカ人が浴槽に入ることは滅多になく、シャワーブースで体を洗いますから、日本の浴室のように部屋中に湿気が充満するようなことはありません。ですから、窓に水分が付着することもないのです。

つまり、日本の住宅メーカーが欧米との使用環境の違いも考えずに、樹脂サッシなら水に強いだろうと安易に考えたのが間違いで、輸入サッシそのものの問題ではないということです。

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20年以上放置されたスパイラル・バランサー

こちらは、先日調査にお伺いした輸入住宅のシングルハングサッシの下窓建具(障子)を外して、窓枠の両サイドに装着されたバランサーを露出させた様子です。

輸入窓は、昨日の記事でも紹介したキャラドン(Caradon、CWD)製樹脂サッシ。

やはり20年以上ほったらかしといった状況で、窓にはゴミやホコリがいっぱいです。

こちらのバランサーは、スパイラル・バランサーと呼ばれるもので、金属の棒の中に写真のような螺旋状の太い針金のようなものが入っています。

これが棒の中のバネに繋がっていて、建具を吊り上げる仕事をしています。ですが、ここまで汚れや錆びが付いていると、螺旋状のものがバランサーの棒の中にスムースに入っていかなくなりますから、上げ下げ窓を開閉することが非常に困難になってきます。

こうなった場合、スパイラル・バランサーやバランス・シューといった部品を交換してやれば、元通りの状態にすることが出来るのですが、国産の部品も使えませんし、普通のサッシ屋さんではどうやって交換したらいいのかも分からないと思います。

何れにしても、ちゃんと動くようにしてやらないといけませんが、これだけ多くの不具合があると、この物件を買った不動産屋さんが予算的に全部直せるかどうか心配です。

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皆さん、ハンドルが壊れたと言われます

愛知県のお客様から先日ご相談頂いた中古の販売物件の修理ですが、月曜に現地調査にお伺いさせて頂きました。

輸入窓は樹脂製サッシのカナダ キャラドン(Caradon)製。

先日記事として書かせて頂いた以外にも、たくさん不具合があることを確認させて頂きました。新築から20年以上経っている感じですが、全くメンテナンスが行われていないといった状況ですから、無理もありません。

今回ご紹介するのは、ケースメントサッシの窓が閉まらないという問題です。オペレーター・ハンドルを回すと窓が開いていくのですが、逆に閉じようとしても窓が閉まる方向に全く動いてくれません。

お客様はハンドルに不具合があるというふうに考えていらしたようですが、開く時に正常に操作出来ますから、クランクハンドル自体には問題はありません。

こういう場合、不具合はオペレーターのギアが削れていて噛み合わず一方向からギアを回転させる時にだけ空回りをしてしまったり、ハンドルが接続しているオペレーターの回転軸が折れてしまって、一方向のみ操作出来る状況になっているのが原因です。

何れにしても、オペレーターそのものの不具合ですから、ハンドルを交換しても意味はありません。この窓に付いているものと同じオペレーターを調達して、窓がスムースに動くように調整してやれば、修理は可能だと思います。

ただ、ウィンドウヒンジにも問題がある場合もありますので、問題を単一に考えず複数の原因がないか確認しないと、問題解決しないかも知れませんよ。

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