輸入住宅の出張メンテナンス 続編

輸入住宅の出張メンテナンス 続編

先日お話した三重県津市のお客様のところまで、昨日伺ってきました。築20年以上ということでしたが、窓以外は然程傷んでおらず、お客さんが愛情を注がれた状況がよく分かりました。でないと、もっとひどい状況になっていたでしょうし、私をわざわざ愛知県から呼んで見てもらおうなんて考えもしないでしょうから・・・。

ほぼおうちが完成した状態で購入された建売り輸入住宅ということでしたが、廻り階段や内装のドライウォールといった、当時としては挑戦的な手の込んだ仕事に果敢に挑んでいるところなど、倒産間際でバタバタしていたであろう住宅会社が建てた家とは思えない造りでビックリしました。

輸入住宅黎明期のビルダーの意気込みが感じられるいいおうちです。

ただ、部品の破損は、経年劣化だから仕方ないですね。オーニングのレバー部品については、北米のメーカーが特定出来ましたので、これからはうちの会社がある限りは大丈夫です(笑)・・・それが一番心配だって?

あと、ちょっと大変なのが、ペアガラスの内部結露。これは事前には分からなかった案件でしたが、アルミクラッド・サッシの数か所それも特殊な形状の窓に不具合が認められました。写真にあるように、晴れた空でもガラスには水滴が付いた状態となっているのがお分かりでしょう。(私の乗ってきた黄色のカプチーノが、曇ってぼんやり見えますよね)

以前にも書きましたが、一旦、水分や湿気が入り込んでしまうと、ガラスとガラスの間で水分が循環して、ガラスを曇らせるばかりか、ガラスを接着して気密を保つ機能を果たすスペーサーをも劣化させます。そうなると、最悪ガラスがサッシから脱落するという状況にもなりますので、早めの対処が必要になります。

今まで相談された住宅屋さんでは、国産サッシへの取り替えを勧められたそうですが、今まで快適に過ごしてきた高性能な輸入サッシをどうしても諦めることが出来なかったそうです。

どこの北米のサッシメーカーが造ったものなのかは、現時点では不明ですので、これから同じサイズのガラスや同じ形状の建具サッシを作れるメーカーを探さなければなりません。それには、もう少し時間が必要です。ただ、出来ないことはないはずですので、信頼頂ける皆さんの為には、一生懸命頑張りたいと思います。勿論、どうやっても出来ないこともありますので、その時はご免なさいです。

あと、アルミクラッドサッシの木製部分もPARA ティンバーケア【PDF】で防水塗装をする予定です。またの報告を、乞うご期待!

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輸入サッシの修理・メンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。また、窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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