「おひとり様住宅」のススメ

「おひとり様住宅」のススメ

近年の日本で、少子高齢化が進んできていることは、誰しもお分かりですよね。子供も夫婦に2人いれば多いくらい。1人が当たり前の世の中になってきました。ご夫婦+子供1人といった3人家族であれば、今の住まい方で問題ないと思いますが、遠い将来両親がいなくなってしまった時に大きな家で一人どう暮らしますか。

今、統計では、若者の4人に1人が一生結婚しないそうです。また、50歳代の20%が独身だということをご存知でしたか?熟年離婚や若い時期の死に別れなんていうこともあるのでしょうが、1人の方が気楽に生活出来ると考えている方も多くなってきているのかも知れません。

結婚が全てではありませんし、結婚しないで事実婚を選択する方もいらっしゃるでしょうが、年金制度が破たん寸前の昨今、定年後の人生をいかに充実させるかが問題となってくるはずです。会社で働くといっても、死ぬまで働いてもらっていいという会社はまだまだ少ないでしょうし、体に不安を抱えるようになったらと思うと、何か収入を得る手段を考えなければいけません。

そこで、私は今後増えてくるであろう住宅は、「おひとり様住宅」だと考えています。

「おひとり様住宅」は、本当に一人で暮らすという意味ではありません。プライベートは、一人になるかも知れませんが、住宅の居住空間を分割して、多くの部分を賃貸として若いファミリーに住んでもらうのが、「おひとり様住宅」の基本です。

そうすれば、賃貸事業としての収入(生活費)が見込めますし、今まで暮らしてきた家を手放すことなくリノベーションすることで有効活用が可能となります。また、そうすることで安心なお隣さんが出来ますので、健康や防犯の問題があっても不安のない環境が築けるはずです。つまり、1粒で2度美味しいというのが、この事業のテーマなんです。

更に別形態の「おひとり様住宅」は、友人たちと一緒に暮らすというテーマで、シェアハウスのようにして住宅を共有するというものです。世帯で区分けをしないで、キッチンや浴室といった空間は共同で使い、個室だけをそれぞれのプライベート空間として活用すれば、気心知れた仲間と楽しく暮らすことが出来るはずです。

勿論、その場合でも家賃を頂くことを忘れないで下さいね(笑)

この2つの「おひとり様住宅」以外にも、両方をミックスさせた案も考えられますが、何れにしても独り身になっても老後が楽しいというコンセプトが大切です。また、他人が住む訳ですから、古くなっても魅力的な住宅であることも重要なポイントになってきます。

そういった意味では、レンガ積みの外壁ドライウォールの内装なんていうアイテムは、借り手にとって他にはない魅力的なものかも知れませんね。

それから、上記で述べさせて頂いたことは、戸建て住宅に限ったことではありません。マンションにお住まいのお一人様の場合でも、空いた部屋を貸すことでシェアハウスにすることも可能ですし、もし同じ空間に他人を入れたくないということなら、隣近所の住居が売りに出されるのをうまくとらえて購入することをお勧めします。

そうすれば、自身の財産になるし、そこからの家賃収入も期待できます。また、今は家族がいて幸せでも、子供たちが独立し、連れ合いがいずれいなくなるというおひとり様がいるかも知れません。そういう人は、他人に貸さなくても子供たち家族を住まわせることだって出来ますよね。ですが、再度認識して欲しいのは、その物件が魅力あるものでなければならないということです。

店子になってもらうファミリーに長く借りたいと思わせるようなものでなければ、自分の都合だけでは何ともならない。例えば、借り手の思い通りにリノベーションすることを売りにした賃貸にしてもいいかも知れませんね。何れにしても、資産をお金という形にしておいては、何も生まれないのです。

どんな状況になっても安心して暮らせるように、安全な何かに投資をすることが、「おひとり様住宅」を成功させる秘訣です。

こうした計画は、いざ歳を取ってから始められるものではないでしょうから、将来を見越して早めにスタートしていきましょう。こうした「おひとり様住宅」やシェアハウスを検討したいという方は、ご相談下さい。

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