静岡県のお客様からお預かりした輸入の上げ下げ窓の修復作業をしています。
輸入サッシは、マーヴィン(Marvin)製のアルティメット(Ultimate)ダブルハング。
雨漏れによって上・下の建具共、木部が腐ってしまったということで、木部を加工・修復する必要がありました。
写真は、そのうちの上窓建具を横から見た様子です。木が白い部分が今回新しい木を加工して入れ替えた場所ですが、建具の下枠であった部分がごっそり交換されているのが分かりますね。
私共がこの建具を引き取ってきた際は、下枠がほぼ原形を留めておらず、建具から脱落した状態でした。それをここまで修復したのですから、うちの建具屋さんは大したものです。
下枠の木部形状は複雑で、その上アルミカバーやウェザーストリップ等を固定する形状をしていないといけませんし、側枠の木ともガッチリ組み合わさっていないといけません。
原形がほぼ分からない状況でしたから、お客様にお願いして別の場所にある同じ形状のサッシから寸法やデザインを教えて頂き、それを忠実に再現しました。でないと、ここまできれいに仕上げることは出来なかったかも知れません。
建具屋さんも何度か失敗しながら、ようやくここまでになったと言っていましたから、私たち以外でここまで直せる人間は数少ないと思います。
ただ、新品の建具をメーカーから取り寄せるよりは、手間や時間が掛かる分修復費用が随分掛かりますので、その点はご容赦頂きたいと思います。マーヴィンが日本から撤退してしまった今、窓をこうやって修復する以外元通りにする方法はないというのが現状です。
<関連記事>: 建具の下枠は、ほぼなくなっていました (2025年7月28日)
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