昨日、愛知県のお客様の輸入住宅で、輸入サッシのペアガラスをいくつか交換させて頂きました。
写真は、2階にある台形出窓(ベイ・ウィンドウ)の中央のガラスを新しいものに入れ替えた様子です。
窓は、ミルガード(Milgard)製の樹脂サッシで、ペアガラスの厚みも2cm以上、また一辺の長さが1mもある非常に大きなガラスです。
これだけ大きくて重いペアガラスだと、2階に持っていくだけでも大変ですし、何かに引っ掛けてしまえば割れる恐れもあるので、非常にリスキーな作業です。
今回ガラス交換をする原因は、サッシ枠とガラスとの境い目から雨が中に浸入したことと、ガラスを接着しているスペーサーが劣化して穴が明いたことです。
ペアガラスの底に雨水が溜まり、その水や湿気がスペーサーの穴からペアガラスの中に入り込んで、内部結露を起こしたりガラスが曇って汚れたりしてしまいました。
これを放置しておけば、そのうちガラスの接着が失われ、ペアガラスがそれぞれ動き出して最悪脱落する危険性も存在します。
そうならない為に、私たちは事前にペアガラスを採寸調査し、断熱性の高いLOW-E遮熱ガラスを準備しました。写真では、まだガラス押え(押縁)を取り付ける前で、ガラスの周囲に黒いスペーサーの部分があるのが分かります。
押縁材を取り付けた後、最後に外足場を使って、屋外側のガラスの周囲に防水処理を施します。
勿論、ガラスをサッシに固定する為に、接着性のある輸入の防水テープをガラスの周囲に隙間なく回してありますから、ダブルで防水対策を行っています。(実は、新築の際に取付けた状態では、屋外側のガラスの周囲に防水処理は行われていませんから、私たちの仕事は念入りで丁寧なものとなります)
あと、この外足場を利用して、他のサッシも全て防水処理を施しますし、気密パッキン材も交換する予定です。
言われなければそこまでしない業者さんが多いと思いますが、私たちは自分たちが納得出来る状態にするまで、手を抜くつもりはありません。
曇ったペアガラスが、透き通るようにきれいになるなんて、ほんと気持ちいいですよね。ただ、それにしても暑い!
<関連記事>: 全ての窓ガラスを交換しました (2025年9月10日)
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