お知らせ : ページ 418

パラペイントもなかなかやるなぁ

最近、パラペイントがアメリカで有名なインテリアデザイナーのサラ・リチャードソンとカラーコーディネーションでコラボするようになった。あまり日本では馴染みがないかも知れないが、彼女は北米のホーム・デコレーションのテレビ番組ですごい人気があるらしい。

今回掲載したデザインは、その一例。明るくて、ポップで、温かみがあるドライウォールですね。

カナダやアメリカでは、こういうテレビを見て自分の家の模様替えなんかを考えるんです。日本でもビフォア・アフターという番組がありますが、この番組は施工状況のドキュメンタリーであって、インテリア・デザインそのものを勉強したり、参考にしたりするようなTVプログラムはありません。そういった点でもデザインするということに、遅れているんでしょうねぇ。

日本で本格的なリフォームやリノベーションが流行する為には、こんなTV番組をやらなければダメかも知れません。勿論、安価で健康的な水性ペイントで室内を塗るというインテリア文化を国内で普及させることも大切です。そうすれば、古くなっても家の価値は下がらなくなるでしょう。

本来は、石膏ボードに直接塗装するドライウォールが一番ですが、ビニールクロスの上からでもPara Paintsを美しく塗装すれば、全く違う世界が見えてくるはずです。どうぞ、興味のある方は、是非試してみて下さいね。

参考サイト: サラ・リチャードソンの 「Paint pick me up

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サイディングの目地の割れは、永遠の課題です

日本でよく使われるコンクリート製の外壁サイディング。防火地域の多い日本の都市部では、こうした材料を使うのが一般的です。

フラットな1枚のパネル状のものやタイル調にデザインされたもの、そして、この写真のように横方向にラインの入ったものなど、デザインは様々。

横方向にラインの入ったものを横張りサイディングと呼びますが、これは横長の板を重ね張りしたラップ・サイディング(鎧張り)をイメージしたものだったり、ダッジラップと言って横ラインのデザインが丸みを帯びた感じになっているものを真似たりしたものだったりします。

まあ、コンクリートを固めたものですから、どんな形でも出来るという訳ですね。また、これらには、塗装済みのものや無塗装のものもあります。いずれにしても、主材はコンクリートですから、水が浸透しないように塗装を施さないと劣化してきますから、10年毎の塗り直しは必修です。

私たち ホームメイドでは、パラペイントのような美しい色を塗りたいので、無塗装品に現場で塗装することが多いですね。

ただ、横張りサイディングは、お互いを重ね合わせる「相じゃくり」がありません。いわゆる「トン付け」・「イモ目地」なんですね。ですから、防水対策としてサイディングのジョイント部分の下地に水切り材(鈑金)を縦方向へ入れて、その上からコーキングを塗って処理します。

ただ、このコーキング材は時間が経つと、どんどん縮んできてしまうんです。業界用語では、「やせる」というんですが、そうなると目地部分の口が開いてきてしまうんです。これは、材料の性質ですし、最も厳しい状況に曝される場所ですから、どうしようもないのです。

コーキングされた継ぎ目の下には水切り材が入っているので、防水上何ら問題は生じないのですが、どうしても見た目は悪くなります。言わば、横張りサイディングの宿命ですね。

価格的にはこのタイプが一番お値打ちなので、選ばれる人も多いと思いますが、製品の性質上の問題ですから、そういう欠点を十分理解した上で外壁材を選んで下さいね。気になる人は、適宜自分でコーキングを入れて塗装をすれば直りますが、まめな人でないと出来ません。また、手の届かない場所は素人では難しいですね。そういう場合は、10年後に塗り替えする際まで待って、コーキングの打ち直しなどしてもらうのがいいかも知れません。

家のメンテナンスでお困りの方やご質問は、お問い合わせ下さい。

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消耗部材は、10年経ったら交換しましょう

10年以上前に建てさせて頂いたお客様から、輸入サッシメーカー、マーヴィン社のダブルハング(上げ下げ窓)のパッキンが悪くなってきたので、交換したいという部品の依頼があった。

私たちは、この部品を「ウェザーストリップ」と呼びますが、建具と窓枠との間から雨が侵入してこないようにする為のパッキン材と言って頂いて結構です。

この部品は、可塑剤を使って弾力性を持たせた塩ビで出来ていますから、この可塑剤が材料から抜けてしまうと、固くなって割れてきてしまうのです。そうなると、パッキンの役目を果たせなくなりますから、台風等で風雨が強くなると水が室内に侵入してくることになります。

通常、輸入サッシには、こうしたウェザーストリップがいくつも付いていますが、窓のメーカーの違いや窓の形状の違いによってウェザーストリップの形状も異なってきます。

因みに、Marvinのこのウェザーストリップ材は、Sliding Patio Door (アルミクラッド掃出しサッシ)のパッキンとしても使えます。交換したい場合は、私たちのようなプロの輸入住宅ビルダーに相談して下さい。無理に違うものを付けるとパッキンの役目を果たさない恐れもありますので。

それにしても、こうしたメンテナンス部材が整っているということは有難いことですねぇ。サッシメーカー自体がなくなってしまったり、窓のシリーズがなくなったり、施工したビルダーが対応しなくなってどういったサッシなのかも分からなくなったりすると、本当に悲劇です。

信頼出来るビルダーと付き合うことは、大切ですね。お困りの方は、お問い合わせ下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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遠回りして来るんですねぇ

昨日の夜、輸入資材を出荷してもらっているカナダの友人から、「長野県で家を建てようとしているカナダの人が、カナダ製のマントルピース型暖炉を設置出来る日本のビルダーを探しているので、君を紹介したいが小さくて面倒な仕事を引き受けてくれないか」という話があった。

何でもカナダのメーカーのサイトを見て、コンタクトがあったそうな。確かに、ホームメイドで新築する訳ではないので、見ず知らずの長野の建築屋さんのところに私たちが入り込んで仕事を受けるというのは、ちょっと相手に気が引ける。

でも、彼らはカナダ製のマントルピース型暖炉について、全く知識もないし、自社で輸入もしていないだろうから、私がやらなければどうにもならないんだろうと思う。ご希望のNZ3000という暖炉は、なかなか格好がいいし施工したらきっと素敵でしょうねぇ。

取り敢えず、カナダ人の方とお話をさせて頂いて、どうしてもということなら考えてみないといけませんねぇ。まずは、英語でメールしてみますか。こういうことがやれるのも、きっとホームメイドだけでしょうから。

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困った時は、お互い様

昨日、久々に私一人だけが会社に来ていた。本当は全員休みなんけど、午後から高校の同窓会の総会出席の予定もあったので、家でゴロゴロしているよりはましだろうと、仕事をしていたのです。

そこへ、1本の電話。「今、太陽光発電の設置をしているんだけど、そのお宅の屋根材が輸入のアスファルト・シングル葺きなので、ホームセンターなどでは材料がない。もしあったら、すぐ売って欲しい」というものでした。うちは輸入住宅ビルダーなので、売るほどあるんですが、こういう一見さんからの急な問い合わせは珍しい。

何でもNETで検索したら、うちの会社が出てきたそうな。ホームメイドのHPやブログは、相当マニアックな内容ですから、マニアックな建材の検索なら、上位に表示されますからね。

勿論、1ケースだけなんてことは初めてですから、値段を調べたり在庫がどこにあるかを倉庫で確認したり、結構大変な騒ぎとなりました。でも、在庫の現物を確認してもらい、色も大丈夫ということでしたので、1ケースお渡ししました。

もし連絡があと1時間遅かったら私も外出してしまい、きっと路頭に迷うことだったでしょうねぇ。ましてや、カラーベストを代わりに施工したら、クレームになるでしょうし・・・。

それにしても、ホームメイドには何でもあるなぁ(笑)

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リンナイ製ビルトイン食器洗い乾燥機の点検・修理(リコール)

点検・修理(リコール)

リンナイ株式会社は2004年12月から2007年10月までに生産した「ビルトイン食器洗い乾燥機」の一部機種について、製品内部の水漏れが電装基板や内部配線にかかり、ごく稀に電装基板またはコネクター部でトラッキング現象※1が生じて臭いや煙が発生することがあり、場合によっては製品の焼損に至る可能性があることが判明したため、該当品の点検・修理作業を無償で実施する。

リンナイの他、クリナップやタカラスタンダードのブランドで販売された製品も対象。該当商品の見分け方については、下記サイトからリンナイ社のお知らせをご確認下さい。

ホームメイドでは、当該商品を施工したという記録は現在のところありませんが、万一見落とし等があるといけませんので、各ご家庭で品番や製造年月日の点検をお願いします。

リコール案内:リンナイ社食洗機 点検・修理のお知らせ

メーカー・フリーダイヤル(無料):0120-202-388

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ちょっとしたことでも、プロは違いますよ

輸入住宅や高級住宅で憧れるのは、何と言ってもインナー・ガレージですよね。(外壁が、写真のようにレンガ積みなら尚更いいですが・・・)

車から降りなくてもリモコンを押せば、重厚なガレージドアが巻き上がるように上下する。そんな光景を見ると、車好きはどうしてもガレージが欲しくなるもんです。

でも、輸入住宅ビルダーなら、どこでもガレージドアを正しく取り付けられるとは思わないで下さいね。昔からやっているというところでも、正しい施工をしていないところはいくらでもあるんです。

そのいい例が、こちら。

どうですか、ホームメイドと他社との違いが分かりますか?

私たちは、ディテールに拘ります。だから、気密や防水に関係するウェザーストリップの取付けも隙間の出来ないように完璧です。構造や仕上げを考える時に、最初からガレージドアを取り付けることを前提に計画すれば、このように美しく納まります。

こういう気遣いは、契約の見積書なんかには、どこにも書かれていませんから、施工の善し悪しはこうした情報公開からしか判断出来ないですよね。でも、どこのブログにもこうしたことを書いているところはありません。さて、あなたは、ただのイメージやメーカーの名前だけで家づくりを決めていませんか?

「安ければ、気にしない」というなら、OKですが・・・。

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住友林業 準耐火木造住宅一部 認定仕様不適合

準耐火木造住宅一部 認定仕様不適合住友林業が施工中の東京都内の木造住宅(準耐火建築物)1件で、間仕切り壁の石膏ボードの留め付け方法等が国土交通大臣認定の仕様に一部適合しないことが判明。国土交通省は建築基準法に違反するとして、特定行政庁を通じ同社に是正措置を講じるよう指示した。
大臣認定仕様では下地組に胴縁の記載があるところ、胴縁を使用していなかった。

また、せっこうボード用くぎ長さ38.1mm(GN40)以上またはせっこうボード用スクリューねじ長さ40mm以上で留め付けることと規定されているが、長さ28mmのビスを使用していた。同様の疑いがあると同社が報告した木造住宅(準耐火建築物)が他に3,524件(内、愛知県133件)あり、同省は、特定行政庁で違反が確認されれば、早急に是正措置を講じるよう同社に指示している。
同社では、現施工法で大臣認定の取得の前提となる指定性能評価機関の試験を受けており、建物の安全性は確認されているとしている。(R+編集部)

詳細記事:リコールプラス

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目地形状で、レンガは雨にも強くなる

昨日、外壁のレンガ積みの際のモルタル目地についてお話ししましたので、もう少しだけ突っ込んで書きたいと思います。こちらの絵は、レンガの目地をどのようにするかで雨に対して適切かどうかを一覧にしたカナダの資料です。

カナダの施工では、こうしたことも重要なこととして捉えているんですね。だって、過度の水分はモルタルを劣化させるばかりか、水分の凍結によって目地割れを生じさせる原因にもなりますから。

勿論、私たち ホームメイドの輸入住宅では、Concaveと呼ばれる丸い形状の目地にしています。Preferred Profileとあるようにこの形状が最も推奨される形なんです。つまり、この形は最も雨が滞留しにくく、水分を含みやすい目地から最も雨を外に排水しやすいということなんですね。こうして目地という弱点を水分から守っているという訳です。

V溝目地や下方向が広がった目地は、Fairですから、まあまあといった具合の表記でしょうか。その他の目地は、Poorですので問題外と考えていいでしょう。

日本のブロック屋さんや外構屋さんでは、こういった指針がありませんから、それぞれ自分の好きにやっているというのが現状です。場合によっては、目地を何も押えないなんてところもあるようです。

こういったところにもレンガ積みの文化や技術の違いが表れます。皆さんのところでは、どんな施工がなされているのでしょうか・・・。カルチャード・ブリックのような外壁に張るタイルの目地だって、本当は同じ考え方でなければいけないんですよ。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

<関連記事>: 目地押さえの道具 Jointer (2009年2月17日)
<関連記事>: レンガ積みの目地は、太すぎてはダメ (2012年8月16日)

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レンガ積みの目地は、太すぎてはダメ

写真は、窓下にボトムシルを取り付ける前のレンガ積み。ボトムシルの幅に合せて、レンガがカットされているのが分かりますね。面倒な仕事ですが、こういうディテールが長く愛着を持ってもらう為には大切なんです。

さて、今回は、レンガとレンガとをつなぐ為のモルタル目地についてお話ししましょう。モルタルとは、セメントの粉と細かな砂、ライムと呼ばれる石灰、そして水を混ぜることによって出来る接着剤のことを言います。

接着剤と聞くと、プラスチック系やゴム系のものを思い起こす人が多いと思いますが、レンガやブロック、コンクリートを接着する場合は、このモルタルが使われます。このモルタル目地には、適当な幅があるというのをご存知ですか。

通常は、10~12mm程度で目地を作るというのがいいとされています。

目地の強度を上げたり、雨が内部に入り込まないようにしたりする為にジョインターと呼ばれる目地押えを使って仕上げるのですが、この道具は目地よりも若干大きめのものを使うというのも覚えておいて下さい。

ですから、20mmとか30mmとかといったあまりにも広い目地幅にするとジョインターで押えられないばかりか、レンガ積み自体の強度も落とすことになってしまいます。プラモデルで接着剤をたくさん塗っても、そこがすぐに取れてしまうのと似ています。

モルタル目地は、あくまで接着する為のものであって、外壁の材料ではないのです。目地の幅を広くして、積みレンガの数を少しでも減らそうとするのは、大きな間違い。そんなところでケチらないで下さいね。せっかくのレンガ積み外壁の輸入住宅が台無しですから(笑)

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

<関連記事>: 目地押さえの道具 Jointer (2009年2月17日)
<関連記事>: 目地形状で、レンガは雨にも強くなる (2012年8月17日)
<関連記事>: 大分でのレンガ積み、ビフォーアフター (2017年10月14日)

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