お知らせ : ページ 350

このタイプのバランサーは、初めて見るなぁ

シングル・ハング又はダブル・ハングの上げ下げ窓は、いろいろな輸入サッシ・メーカーのものが国内で販売・施工されている。どのくらいそういったものがあるかは不明だが、おおよその部品は共通のものであり、構造も然程変わりはないという認識だった。

今回、寒さ厳しい北海道から、輸入の樹脂(PVC)サッシのバランサーが切れてしまい、窓の開閉に支障をきたしているという問い合わせを頂いた。

CWD(Caradon、キャラドン、カラドン)社というカナダの輸入サッシ・メーカーのものらしいのだが、2001年のリフォーム時に施工した業者さんは既に倒産し、図面もなければ仕様書もない。会社名以外何も分からない中で藁をもすがるような思いで連絡をしてきて下さったのでしょう。

また、CWD社自体もPly-Gem社というメーカーに統合され、メンテナンス部品等の供給が今後どうなるか分からない。幸いPly-Gem社とはつながりを持っているが、私共はアメリカ・サイドの会社と取引をしていて、カナダ側の会社とは同じ会社同士でもあまり接点がないという。

合併や統合を繰り返すと、肥大化してこうしたことが起るんです。

それにしても、写真のバランサーは今まで見たことがないタイプですし、アメリカの部品屋さんのカタログにも掲載がありません。取り敢えず、アメリカの親会社経由ではなく、直接カナダにあるメーカーに状況を確認してみますが、輸入住宅って奥が深いですねぇ。

こんな私でも、知らないものがまだまだあります。ましてや、住んでいらっしゃる人は、チンプンカンプンでしょうねぇ。同様の問題でお困りの方は、お問い合わせ下さい。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

<追伸>
下記記事にある通り、7月25日に名古屋市守山区にある輸入住宅のお客様から、サーティンティード社の窓バランサーのメンテナンスの相談を頂きました。部品の形状からすると同じデザインのコイル・バランサーのようです。これで、バランサーの特定が出来ました。

<関連記事>: Certainteed 社製シングルハング窓のメンテナンス (2014年7月26日)
<関連記事>: コイル・バランサーの断裂 (2016年10月17日)
<関連記事>: Chouetteのシングルハング用バランサー (2017年6月19日)

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鍵(キー)付きのドアノブは、ラッチも特別

以前、頭の丸いドライブ・イン・ラッチと写真のようにフェース・プレートと呼ばれる金属板が付いたラッチがあるという記事を書きましたが、これは取り付け方法の違いによって使い分けるパターンのものです。

今回は、ドアノブの使い道の違いによって、ラッチの種類が変わるというお話をしましょう。 (こんな話を書ける輸入住宅ビルダーって、日本にいるんでしょうか?)

写真をご覧頂くと分かりますが、クイックセット社のラッチは、爪の部分の形状が左右のラッチで違います。左のものは、爪の頭にちょんまげのような金属部品が付いていますよね。

実は、この部品は爪とは別々にも動きます。勿論、通常は爪と同時に動いて、ドアを開閉するのですが、あることをしてこの部品だけを引っ込めた状態にすると、出た爪が動かなくなります。(セキュリティの関係でここでは詳しく書けませんから、会社に来て頂ければ実物を使ってご説明致しますよ)

これは、ドアを閉めた状態の時にそうなるようにセットしますから、ドアを閉めて鍵が掛かっている時に、外からラッチの爪を無理やり引っ込めさせることが出来なくなるという訳です。このコブのような突起の部分が、ラッチの爪をロックさせる機能を持っているなんて、一般の皆さんには分からないですよね。

Kwiksetのドアノブ用ラッチって、セキュリティ対策に関して至るところに細かい気遣いがなされているんです。こうした機能が全てのラッチに付いていたのでは、部屋に入るのにも苦労してしまいますから、キーを差すタイプのドアノブ以外は右側のラッチが使用されます。

ただ、これがちゃんと機能するには、ドアの建て付けや防水用・気密用のシール・パッキン材であるウェザー・ストリップが劣化していないこと、ドア枠側の穴の位置が正しいことなどが条件となります。

こうしたことからも、家の定期的なメンテナンスや確かな技術、輸入住宅に関する豊富な知識が大切なことが分かりますよね。

この記事を読んで同じ商品を使う真似は出来るかも知れませんが、私たちと同じ知識と経験を基に施工することは出来ません。さて、どこでも同じように家が建つと、今でもお考えになりますか?

こうした記事を読まれて、家づくりやメンテナンスの施工を希望される方は、ご相談下さい。

関連記事: 輸入ドア・ノブ(レバー)のメンテナンス

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相続税対策としてのリフォーム・リノベーション

アベノミクスで景気が上向きと言われる、昨今。ほんとかどうかは別にして、ネガティブなことがニュースにならなくなってきたことはいいことかも知れませんね。

さて、今回は家のリフォーム・リノベーションが、相続税を軽減させる対策となるかどうかについてお話ししましょう。来年は消費税が10%になり、相続税の基礎控除も大幅に引き下げられるということをご存知だろうか。

つまり、何もしなければ、手持ちの資産がどんどん税金で持っていかれてしまうということを意味しているのだ。

相続税の基礎控除は、今までは5000万円+1000万円×相続人の人数であったから、お父さんが亡くなってお母さんと子供2人が相続する場合は、合計8000万円分の資産には相続税が掛からなかった。

来年からは、それが3000万円+600万円×相続人の人数となるから、お父さんが亡くなってお母さんと子供2人が相続する場合は、合計4800万円分の資産にしか相続税は免除されない。今年と来年とでは、実に3200万円の差があるのだ。

そこで、クローズアップして頂きたいのが、家のリフォーム・リノベーション。自分たちが愛してやまないおうちでも、長年住んでいればガタがきたり、修理やリニューアルが必要となったりするものです。

そういう資産価値のあるおうちに住んでいらして、現金のような流動資産が多いという場合は、増税前に家のメンテナンスをされることをお勧めします。

現在の評価体系において、住宅というものは新築時からどんどん価値が下がっていき、最終的には5%の残存価値しかなくなってしまいます。それは、途中いくらお金を掛けたり、手を入れたりしても対税金という意味での評価上、資産価値は全く上がらないのです。

これは、日本の家が30年もしないうちに解体されてしまうという現実を反映して、その頃にはゴミとして扱われてしまうバカげた考え方に拠るものです。

ですが、日本には手を入れてどんどん素敵になっていくおうちも、実際には増えてきているのです。また、そんな家にしていかなければいけないとも思っています。だから、現金のような流動資産を、家という固定資産に換えてしまうのが、家のリフォーム・リノベーションであるのです。

先程お話ししましたように、家という資産には実際の価格と評価上の価格とで大きく差が生じます。取り分け手入れをされた輸入住宅は、国産住宅に比べて市場価値が高いと言えます。例えば、いくら素晴らしいおうちでも50年経っていれば、税金上資産価値はほぼないと言っていいでしょう。しかし、いざという時に売却すれば、現金化出来てしまうという訳です。

相続時に現金として資産を持っているより、家のリフォーム・リノベーションで一旦家という資産に換えて、資産の評価を下げておき、その後いざという場合には現金化する方が有利ということです。

但し、気を付けなければいけないのが、そのおうちが本当に素晴らしいデザインや品質で造られているかということです。時代が経つと古ぼけてしまうような建物では、意味はありません。

そういった点でも、いつまで経っても美しいレンガ積みの外壁や時代と共に趣きを増すドライウォールのインテリア、無垢の木材をふんだんに使った内装にすることこそ、資産の目減りを防ぎ、最も効率的な税金対策が可能と言えるのではないでしょうか。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

<関連記事>: 家づくりで目指すべきこと
<関連記事>: ホームメイドにしかできないリフォーム・リノベーション

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日本で付けているのを初めて見ました

今日、名古屋市のとあるおうちへメンテナンスの予備調査に行ってきました。

それは、ホット・ウォーター・ディスペンサーと呼ばれる機器で、キッチンの蛇口のようにカウンターの上に設置してそこから熱いお湯が出てくるという機能があります。つまり、カウンター埋め込み式ですから、電気ポットを置いておく必要がないということなんですねぇ。

北米のお宅では付けていらっしゃることもあるようですが、日本では滅多にお目に掛かれないものを見せて頂きました。

ずっと、使っていらしたようですが、壊れてしまい新しいものに取り換えがしたいというご希望です。(写真は新型のものです。旧型は廃番となっています) 私は使ったことがないですが、お客様曰く、一旦これを使ったら、ポットなんて面倒で使えないそうな。

アメリカには、日本人の知らないいろんなものがあるんです。いや~、マニアックですねぇ。私、こういうマニアックな商品が結構好きなんですよ(笑) ホームメイドで交換工事をすることになりましたら、また詳細をレポートさせて頂きますね。但し、万一ご縁がなかった場合は、ご容赦下さい。

輸入資材の調達や取付けでお困りの方は、お問い合わせ下さい。

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防蟻処理をしなくても、日本の寺は建っている

2014年7月11日にナショナル・ジオグラフィックが、「鳥の減少は殺虫剤が原因か?」という記事をNETに上げた。農薬として広く使われているネオニコチノイドが、虫を殺すだけでなく、それを食べる鳥までも減少させているというものだ。

ネオニコチノイドのような農薬が、直接鳥に作用した為に起きた現象であるとは言い切れないようだが、ネオニコチノイドが自然の食物連鎖の鎖や生殖循環をどこかで切ってしまっている可能性は否定し切れない。(遠因として、当然人間のアレルギー疾患、生殖や精神への影響もあるのでしょう)

この薬剤(殺虫剤)のことは、2013年1月4日に書いた「薬剤でのシロアリ予防はあり得ない。最高の予防は目視!」という記事で紹介したが、シロアリが来ないような構造で家づくりをするという基本を忘れて、シロアリが来た時に殺すという対処療法に頼る建築技術の未熟さがこんな問題を引き起こしているように感じる。

千年の都、京都には古い寺社が所狭しと建っている。その建物の多くは、風通しをよくしたり、人の目に触れやすい建て方をしたりしているだけで、薬剤に頼るようなものは殆どない。勿論、そうしたことをしていてもシロアリに食べられることはあるだろうが、それを早めに発見し対処してきたから、歴史が生まれたのである。

それは、薬剤の力ではなく、人力(観察力や注意力)であったことは容易に窺い知れる。

大手住宅メーカーでは、防蟻処理剤として「安全性の高いネオニコチノイド系薬剤」というフレコミで未だに新築物件で施工していますね。一旦食べられた状況を回復する為に何らかの薬剤を用いることは必要悪として仕方ありませんが、最初から薬剤を塗っておけば安心などという思想は間違っているように思う。

根本的な問題として、いつになったら日本の住宅が世界レベルになれるのでしょう?

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

<関連記事>:やっぱり、薬は体に悪そうだよなぁ~ (2013年5月31日)

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2014年 夏のご挨拶

昨日は、大型で強い台風と言われた台風8号が過ぎ去り、名古屋ではあまり大きな被害がなくて安堵していましたが、いろいろなところで被害が出ていることに心を痛めていました。そして、今日はあの天気が嘘のように晴れ上がり、今年もお客様のお宅を定期訪問させて頂く暑い夏がやってきたなぁと実感しています。

さて、今回のご挨拶で私のお供をしてもらうものは、この「真空保存バッグ」です。ものが腐りやすく、食中毒が心配される夏場ですから、新鮮なものを真空バッグに入れて冷蔵庫で保存しておけば、安心ですよね。

空気抜きのハンド・ポンプが同梱されていますから、手軽に作業出来るというのも魅力です。(但し、完全に真空になる訳ではないですから、ご注意下さいね。あと、保存バッグは電子レンジやオーブンに入れないで下さいね)

真空バッグは3枚ですが、繰り返し使えますから結構重宝すると思いますよ。

いつお邪魔するかは分かりませんが、どうぞ楽しみになさっていて下さい。その際、何かメンテナンスが必要な箇所がありましたら、どうぞご相談下さいませ。こうして、無事に年2回全てのお客さんのおうちを回らせて頂けるなんて、有り難い話だとつくづく思います。感謝

窓やドアの修理・メンテナンスについては、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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窓からが疑われる雨漏りは、早めにメンテナンスを!

現在、大規模なリノベーションを実施している春日井市の輸入住宅 H邸。

先日、アルミクラッドの輸入サッシが雨漏りを起して、木造の構造体にまで腐れが発生していたと書きましたが、その窓以外にもいくつか雨漏りを起していたものがあったので、それらも新しいものと交換を行いました。

輸入住宅ブームの際にいろいろな住宅メーカーや工務店が、安いという理由だけで様々な輸入サッシを施工しました。PVCサッシと呼ばれる樹脂サッシは、まだ問題が少ないのですが、外にアルミの薄板が張ってある木製のサッシ、アルミクラッド窓は、構造的に雨が侵入しやすく、木部に割れや腐れが進行してしまうものも少なくありません。いつのまにか多くの皆さんは、木製サッシが生き物であるということを忘れてしまっているのかも知れません。

勿論、PVCやアルミクラッドの輸入サッシにしても、バランサーやオペレーション・ギア等の金属部品の定期交換は必ずしなければなりませんし、ペアガラスの曇りや劣化は輸入に限らず国産でも起こります。

そう、かわいい子には手が掛かるんですよ。

今日のように台風が過ぎ去った後は、全ての窓を全開にして建具と窓枠を乾かすようにすることも、長持ちさせる秘訣です。また、木部やアルミに割れがある場合はその割れを埋めたり、劣化がある場合はパラペイントの屋外対応の木部用塗料、「ティンバーケア エクステリア」を使った防水塗装を施すことが大切です。

昔の住宅は、窓を施工する前の構造体への防水処理が不十分だったり、施工手順が間違っていたりするケースも多いですから、気になる状況があるようなら早めに修理やメンテナンスをするよう心掛けて下さい。交換する状況になる前に何とかすれば、修理も少なくて済むかも知れませんよ。

お困りの方は、お問い合わせ下さい。

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気密性が高い窓の方が、雨は侵入しやすい

今日、台風8号が東海地方に接近する予定です。今後風雨が強まってきそうですから、現場の養生もしっかりとしなければいけませんが、皆さんも外出は控えた方がよさそうです。

状況に拠るかも知れませんが、名古屋の近くを台風が通る可能性がありますし、雨は台風が来る前や去った後にも強く降るかも知れません。

台風の強い風や雨は、思わぬところから侵入してきます。以前にもお話ししたように、引違い窓のレールは気密を作るには難しい構造になっています。ですから、他のタイプの窓に比べて水がくぐってきやすいのです。大きな掃出しサッシなども、レール構造ですから注意して下さい。

だからといって、他の窓が安全かと言えば、そうでもないのです。輸入サッシの場合、窓周りに付いた気密性のゴムシールやパッキンが劣化し始めているような時には、気密が弱くなっている部分を目がけて雨水は浸入してきます。

窓以外に、屋根の軒の下に開いている通気孔(穴)やバルコニーの外壁サイディングと防水されたバルコニーの床との境界などからも水が浸入する場合があります。そう、雨は下に向かって降るだけでなく、上に吹き上げてくる場合もあるということを覚えておかなければなりません。

台風は人智を超える自然の驚異ですから、完全には防御できません。ただ、極力抑えることは可能ですので、台風がやってくる前にバルコニーの排水口が詰まっていないかなどの点検をして下さいね。

また、自転車や植木など、飛んでいきそうなものは室内に入れるか、ワイヤーなどで固定するかして、迷惑にならないようにすることも大切です。川沿いの皆さんは、停電でも使える携帯ラジオで情報を聞いて増水などには注意して下さいね。

今日は、私も早めに帰宅します。台風後に何かトラブルがあれば、最寄りの建築屋さんか、ホームメイドへお問い合わせ下さい。

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壁体内結露が疑われる外壁

梅雨で湿気が多くなったせいか、外壁の塗装(もしかしたら塗り壁材かも知れない)が変色し、浮いてきている住宅を見かけた。

ご覧頂くと分かるように、コンクリート・サイディングが張られた90cm幅の目地のラインで見事に汚れてきている。通常、コンクリート・サイディングは、目地が見えるようにわざと張るのだが、この家は目地をコーキング材かパテ材で埋めて、一枚壁に見えるようにしてから、塗装(塗り壁材)を施工してある。

こういう施工をすると、地震や気温の変化、家自体の荷重によって目地(ジョイント)が動いてしまった場合、表面の外装材が割れてしまう。国産サイディングのつなぎ目はカギ状になっているので、目地が多少動いたところで防水性に問題はないが、クラックが入った外壁は見ために悪い。

しかし、この場合は、ジョイント部分が動いたというだけでは説明がつかない。それは、目地だけでなく、その周辺にも汚れや剥がれが広がっているという点が、何かこの住宅の基本構造の問題を疑わさせる。

コンクリートで出来たサイディングは、水分を含みやすい。これは推測に過ぎないが、何らかの原因でサイディングの内部に雨が侵入し、表面に外装材を施工したことでその水が外に出られず中で膿んでしまい、汚れの原因となるカビなどを発生させた。その結果、表面の外装材にも影響が出てしまったのではないだろうか。

前にも記事に書いたが、外壁の内部に通気層を取らないでサイディングを構造体に直貼りした場合、こういうことが起こりやすい。

ただ、軒の直下でも目地の汚れが発生しているところが不思議でならない。屋根(屋根裏)の結露が、外壁を伝って広範囲に問題を起こしたということも考えられるが、写真右のバルコニー部分には屋根がない。ここにも汚れや剥がれが露見されるという点は、屋根裏の結露では説明が付かないのだ。

矩計図などの設計図を確認したり、実際の施工がどのように行われたかをチェックしたりしない限り、原因がはっきりしない。最終的には、外壁を剥がして内部を確認しなければいけないのかも知れないが、築数年の住宅にとっては費用的にも精神的にも少し酷な状況であることは間違いない。

何軒も同じデザインの家が並んでいて、同じトラブルがどの家でも見られることから、同じビルダーによって販売された分譲住宅だと思われる。建築屋のモラルって、どうなっているんでしょうねぇ。

安売り、建売りの怖さは、契約時には分からないですから、パートナー探しは難しいですよね。家づくりは修行です。買う側の心も試されています。

私たちの家づくりへの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。こうしたトラブルに対する修理についても、出来る限り協力させて頂きます。

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重厚感のある洗面用水栓金具

アメリカ ピフィスター社の水栓金具、Sonterra 。

日本ではあまり馴染みのない水栓メーカーですが、品質もデザインも価格もお手頃なところが魅力です。

最近、北米で人気なのが、ブロンズ色のアイテムです。洗面以外でもキッチンの蛇口やタオル掛け、ペーパーホルダーなどもありますから、おうちのデザインに統一感も生まれます。

やはり、中世ヨーロッパ的なアイアンチックなデザインは、トレンドなのかも知れません。写真の水栓金具の色は、Tuscan Bronzeというカラー。ところどころに配置されたリング状のアクセントは、少し色が変えてあって少しお洒落な印象を与えます。

また、吐水口の鶴首(Spout)は、アーチが高めに作られていますから、洗いやすくなっているのも気が利いています。そして、この鶴首は首も振ります。(普通は、固定式ですね)

ただ、逆に言えば、バシャバシャ洗うと水が飛び散る恐れもありますから、小さな子供たちは要注意かも・・・?(子供は水が好きですから、遊びたくなりますよね)

止水パッキンは、当然の如く耐久性のあるセラミック・バルブ。美しさと機能性、品質や耐久性を兼ね備えた北米の水栓金具って楽しいですよね。

こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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