お知らせ : ページ 161

パラペイントを調色しました

パラペイントの調色作業

お客様のご希望の色で塗装した玄関ドアが、少々ピンクがかった感じになった為、もう一度塗り直すことになりました。

多くの方は、色というのは絶対色であって変わらないものという認識でいらっしゃるのですが、色というものを感じる人間側の問題で変化するものなのです。

それ程人間の目はいい加減で信頼出来ないものなんですが、目を過信していらっしゃる方は多いのです。

色は、部屋で見るか戸外で見るかで明るさが変わりますし、壁や天井、近くにある家具やカーテンといった景色の色も写り込みます。また、晴天か曇天か、雨天かによっても、下地の状況や見る季節・時間帯によっても変化しますから、決めた塗料の色がそのまま映し出されることはありません。

まあ、それでもこうじゃなきゃいけないと思い込んでいるケースでは、ある程度柔軟に対処してあげなければいけないとも思っています。今回、そういったケースでありましたから、調色した既存の塗料に再度顔料を入れ直して、塗料の色の作り直しを行いました。

写真は、まだ作った塗料が乾いていない状態ですから、多少趣きは違うかも知れませんが、ほぼご希望通りの暗めの色に仕上がったと思います。

ただ、これでさえも玄関ドアに塗装をすると、必ず目の錯覚による色の変化が生じますから、そこはお客様にもご諒解頂かなくてはいけませんし、また次の機会に塗り替えればいいかといった寛容さも必要です。

こうした色の作り直しが出来るのも、私たち ホームメイドが自前の調色機や顔料、顔料の配合表や様々なパラペイントのベースペイントを持っているからなんです。住宅ビルダーで塗料メーカーがやる仕事までしてしまうのは、日本でもホームメイドしかないでしょうねぇ。

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アルパインのロック部品の破損

アルパインのロック用クレセント

こちらの写真は、破損したアルパイン(Alpine)のロック用クレセント。

上げ下げ窓や片引きの引き違いサッシに取り付けられているロック金物ですが、長く使っていると操作が固くなってくるものもあるようです。

そういった状況で、レバーを回して無理に動かそうとすると、固い鋳物で出来た本体が割れたり曲がったりして不具合を起します。

今回もそういったケースで、金物の交換を余儀なくされたのではないでしょうか。現在アルパインのサッシは、日本では流通していないですから、窓メーカーから修理部品を供給してもらうことは出来ません。

よって、個々の部品メーカーから交換部材を調達しなければなりませんが、ロック部品は似たようなものが多種多様に存在します。ですから、同じデザイン、同じサイズ、同じ位置の取付け穴のものを探すのは結構大変かも知れません。

今回のロック金物は、以前私共が調達したものと同じでしたので、スムースにアメリカから材料を入手することが出来ました。調達するには部材の知識がものを言いますから、経験豊富な専門家に相談されることをお勧めします。

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網戸がないので、作ります

網戸がないマーヴィン社ダブルハング

こちらの写真は、網戸がないマーヴィン(Marvin)社製ダブルハング。

少し汚れもあるようですが、その原因の一つは網戸が付いていないことかも知れません。

どうしてなくなってしまったかはよく分かりませんが、網戸がないと窓をおちおち開けることも出来ません。特にこちらの窓は、水回りの部屋用ですから、湿気を外へ放出する為の換気を行うことが重要です。

マーヴィンのアフターサービスは、比較的しっかりしているという印象ですから、網戸を新しく作り直すことに不安はありません。ただ、設計図に記載された品番等を信頼して、オーダーしてしまうことは少々リスクが生じます。

それは、設計者や施工会社が、図面とは違う大きさや品番のものを実際に調達しているケースが少なくないからです。間違った網戸を調達してから、現場で装着出来ないなんてことになったら目も当てられません。

ですから、図面の記載が正しいのかを確認する為にも、サッシの詳細寸法を現地調査でチェックすることが大切です。これを過信して適当に進めてしまうと、後で困ったことになりますから注意が必要ですね。

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化粧シートを張り替えました

アルミ玄関ドアのBefore・After

三協アルミ製玄関ドアですが、ご近所のお客様から相談を頂き、ドアパネルの化粧シートを張り替えました。

いろいろな業者さんに相談されたそうですが、張り替え出来ないのでドアを交換するといった提案しか頂けなかったそうで、私のブログ記事をご覧になってドアに木目塗装が出来ないかというご希望でした。

本物のような木目を塗装で実現出来るのは、輸入のファイバグラス製の玄関ドアだけで、国産のアルミドアの場合は木目シートを張り直す形で修理をします。

10年くらいの築年数だそうですが、ここまでシートが退色していて表面の保護膜まで剥がれている状況は、あまり例がないようです。雨風や紫外線の影響でしょうが、やはりここにも地球温暖化が影を落としているのかも知れません。

新築当初のデザインシートはありませんから、出来るだけ近いもので張り直してみましたが、如何でしょうか。ツートンカラーの木目となりましたが、なかなか納まりの方もよさそうです。

化粧シートは、塩化ビニールの素材の上に木目を印刷してあるもののようですから、意外と長持ちする素材のような気がしますが、やはり人工物ですので必ず寿命が来るものです。

そういう時に対処出来なければ、長くお使い頂くことが出来ませんから、施工した材料をどうやって補修していくかを新築する業者も考えなければいけませんね。

最後に、シートの周囲に防水処理を施して、ハンドルやロックの金物を取り付けたら完了です。

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急に寒くなったからか?

ガラスにヒビが入ったプライジェム製シングルハング

こちらは、プライジェム(Ply Gem)製シングルハングを室内から撮った写真です。

6年前に当社で新築施工させて頂いた輸入住宅ですが、当時としては最新の遮熱・断熱の両方の機能を持ったトリプルガラスを採用しました。

ペアガラスの場合は、熱反射の問題がある為、どちらか一方のガラスにしかLOW-Eのコーティングを施すことが出来ません。ですから、夏に重点を置く東海地方では、外側のガラスに遮熱のLOW-Eを採用したペアガラスを用います。

でも、トリプルガラスの場合は、中央にガラスが1枚入って内側と外側にそれぞれ空気層を作ることが出来ることから、両面のガラスにLOW-Eコーティングをしても熱反射することがありません。

その為、ダブルLOW-Eを採用したトリプルガラスは、夏は太陽光の遮熱とエアコンの冷気の保存を、冬は外の冷気の遮断と暖房の持続の両方を実現出来るのです。

今回のガラスのクラックは、朝起きたら突然割れていたということですから、最近急に寒くなったことで、急激な温度変化によるガラスへのストレスが生じた為ではないかと考えています。自然現象による、いわゆる「熱割れ」が原因ということかも知れません。

プライジェムの樹脂サッシの場合、上窓(アッパーサッシュ)の不具合であれば、ハメ殺しとなりますからガラスの防水処理を施工する際は外部足場が必要ですが、今回は下窓(ボトムサッシュ)のガラスの不具合ですから、建具を外してガラスの交換や防水処理をすることが可能です。

そういった意味では、余分な費用を抑えることが出来て、不幸中の幸いと言えるかも知れませんね。ペアガラスは、何かものが当たった状況でなくても、温度変化によって破損することもありますから、注意して下さいね。これは、どんな複層ガラス・サッシでも避けることは不可能です。

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日本家屋でも塗り直し出来ますよ

ビルトインガレージのある和風住宅

< 日本家屋でも塗り直し出来ますよ >

以前ビルトインガレージのトーションスプリングや電動オープナーの交換メンテナンスをさせて頂いたお客様から、外壁等の塗り替えがしたいので、見積をしてくれないかとの相談を頂きました。

和風な建物ですが、ガレージ付きなんてなかなか素敵じゃないですか。勿論、木製ガレージドアですから、こちらもパラペイントで塗り直しをするつもりです。

外壁は、ALCの発泡コンクリートが使われていますから、厚みもあって断熱性は結構いいかも知れませんね。ALCは、材質がコンクリートですから、透水性・透湿性があります。

そういった点で、壁の中の木の構造体の水分量を調節する目的で、湿気を逃がせる100%アクリルの塗料 パラペイントは向いているのではないかと思います。

ピュアアクリルの塗料は、目には見えないミクロの穴が無数に空いている為木の呼吸を止めませんし、水のような分子の大きなものは通しませんから、防水性もあるんです。

ホームメイドは輸入住宅専門ビルダーですが、屋外にも木を多く使っている和風な家は、逆に施工は得意かも知れません。パラペイントの色も、落ち着いたバリエーションのものもありますから、洗練された和風の佇まいにデザインすることも可能です。

また、正式にご依頼を頂きましたら、工事の様子をお見せしたいと思います。

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遠くからでは分かりませんが・・・

防水工事後のサッシ

< 遠くからでは分かりませんが・・・ >

こちらの写真は、外壁塗装の足場を利用して輸入樹脂サッシのガラスの周囲を防水処理した時の様子です。

白い樹脂フレームとペアガラスとの境目に対して、クリア色の防水材を塗ったのが分かりますでしょうか。

その場所には、柔らかな塩化ビニールで出来たパッキン材も付いているのですが、完璧なものではない為強い雨風の際はフレームの中に入ってきてしまいます。

それをカバーする形で、パッキン材の上から一部ガラス面に掛けて防水材を施工していますから、ペアガラスの周囲は隙間がない状態になっています。

こうしておくと、雨だけでなく夏場の湿気も防げますから、室内エアコンの冷たい熱に触れて湿気が結露となっても、ガラスの中は大丈夫です。そういう点では、お風呂場のサッシは屋外側だけでなく浴室側も防水処理しておくといいんですよ。

防水材は、防カビ性能のある透明なものを使っていますから、近くで見ないとよく分かりませんし、見た目も非常にきれいです。下手な業者がやると、せっかくの輸入サッシが台無しですよね(笑)

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楕円のペアガラスは難しい?

Elliptical window

輸入住宅ではドアや窓の上に半円形の飾り窓(ハーフサークル・ウィンドウ)を取付けているおうちをよく見掛けます。

その中には、円を少し押し潰したような楕円のハーフサークル・ウィンドウ(Elliptical window、エリプティカル・ウィンドウ)というものもあります。

今回愛知県のお客様から、楕円のハーフサークルウィンドウのペアガラスの中に放射状に組み込まれた飾り格子が外れてしまい、困っているという相談を頂きました。

ペアガラスは分解することが出来ないものですから、ガラスごと交換しない限り元に戻すことは出来ません。ただ、この輸入サッシは、既に製造がされていないウェンコ(Wenco)社の窓ですから、このメーカーに依頼して同じガラスを作ってもらうことは不可能です。

こういう場合は、別の会社にお願いしてペアガラスを作ってもらわなければいけないのですが、楕円のガラスを同じように作ってくれるところはなかなか少ないというのが現状です。

それは、ガラスの周囲に取り付ける気密スペーサーを左右同じ形に曲げる仕事が難しいという問題があるからのようです。

勿論、既存の窓を製造したサッシ・メーカーであれば、同じ型があるでしょうからその型に合わせて同じものを作ることは可能なのでしょうが、違うメーカーでそれをやってくれるところはなかなか見つかりません。

もしガラスを作ってくれる会社が見つかったとしても、同じガラスを作ってもらう為には、窓枠の一部を外してガラスの正確な大きさや形状を確認する必要があります。

こうした様々なハードルをクリアしてペアガラスを交換しようという専門ビルダーは、ホームメイド以外殆どいないかも知れませんね。でも、ガラスが割れたり内部結露を起したりした時は、困りますよね。

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窓が下がってくるなら、バランサー交換

マーヴィン製ダブルハングのバランサー

マーヴィン製ダブルハング・サッシの建具(障子)が下がってくるというご相談を頂きました。

こちらの写真は、そのサッシの側枠(サイドジャム)の付近を撮ったものですが、中央部に銀色の金属で見えるのがバランサーです。

樹脂製のジャムに内蔵される形になっているので、あまり目立たぬ存在ですが、この金属の棒状のものの中にバネや吊り糸が仕込まれています。

そうしたものによって、ペアガラスの重い建具を吊っている為、あまり重さを感じずに窓を上げ下げ出来るのですが、バネが劣化して弱ってきたりすると、重さを支え切れなくなって建具が落ちてきてしまいます。

特にアッパーサッシュ(上窓)が落ちてくるようになると、最悪窓の下枠にまで勢いよく落ちてきますから、建具のペアガラスが割れる恐れが生じます。

通常は、両袖のバランサーの片方の調子が悪くなるだけですから、もう片方が支えになって建具が落ちないようにしてくれています。そういう状態の時にまだ大丈夫と思わずに、早めにバランサーを交換することが大ごとにならない秘訣です。

バランサーが両側共おかしくなったら、それこそえらいことです。Marvinのようなアルミクラッド木製サッシに限らず、上げ下げ窓なら樹脂サッシでも必ずバランサーは付いています。10~15年で寿命を迎える消耗品ですから、定期的に交換するようにしたいものですね。

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交換時の処理も大切です

マーヴィン製ダブルハングの木枠が劣化した建具

こちらの写真は、マーヴィン(Marvin)社製ダブルハング・サッシのボトムサッシュ(下窓)です。

室内側の木枠が白く塗装されていますが、建具の下枠は完全に腐ってしまい、脱落を止めようと下枠とガラスとを養生テープで接着しています。

こうなってしまうと、この建具を新しいものと交換する以外に修理する方法はありませんが、単に新しい建具を調達してサッシにはめ込めばOKというものではありません。

本来、アルミクラッドの新しい建具は、室内側の木枠は無塗装の状態で入荷してきます。そこに塗装をする訳ですが、木の呼吸作用を止めない木部専用の塗料を塗らなければなりませんし、それも屋外用の防水性能がなければなりません。

多くの住宅メーカーは、内装用の塗料を使って木枠を塗装するのですが、それでは何ら防水効果はありませんし、ウレタンのような塗装をすると呼吸作用を阻害します。ですから、何でもいいから塗ればいいというものではないのです。

また、建具の屋外側ですが、ガラスの周囲にコーキング材で防水処理がなされているのですが、アメリカ人の施工ですから結構いい加減にやってあることもしばしばです。また、アルミのカバーのつなぎ目に隙間が、空いていたりということもあるかも知れません。

そういう点で、建具の外側についても装着前に再度防水処理を行うことが、将来のトラブルを防ぐ最も効果的な仕事となります。

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