お知らせ : ページ 279

雨漏れしたら、念入りに!

スタッコフレックスを塗る前の下地処理

窓の雨漏れに伴う外壁からの漏水に対処すべく補修・リフォームの施工を進めている日進市の輸入住宅 Y邸。

不具合のあった古いキャラドン(Caradon)社のサッシを外し、新しくマーヴィン(Marvin)社のインテグリティに入れ替えました。

その後、外壁や窓周辺の雨漏れの原因を確認した後、悪くなった構造体の柱材や耐震構造用合板を撤去・入れ替えをして、適切な防水施工を実施しました。

先日襲来した強い台風の雨風でも全く雨漏れの発生がありませんでしたから、ようやく外壁等の仕上げにゴーを掛けました。勿論、どんどん仕事を進めることは可能でしたが、仕上げた後に雨漏れが起きれば、また下地まで剥がして対策を打たねばなりません。

ですから、少々時間が掛かっても、下地の状態でも雨漏れしないかどうかを確かめてから、仕上げの工程に移ることは大切なことだと考えました。普通の工務店さんから見れば、石橋を叩いて渡るくらい慎重に見えるかも知れませんが、そういう丁寧な作業をすることでお客様は安心するのです。

さて、これが仕上げのスタッコフレックスを塗る前の下地処理です。

ベースコートを塗って、その上にクラック防止用のメッシュを幅広に張ってあります。実際に外壁を剥がしたのは、これより10cm内側までですから、既存の外壁と新しくした外壁とがしっかり馴染むようにしてあります。

このベースコートが乾いた処で、メッシュの上から更にベースコートを塗り重ねます。そうすることで、メッシュがベースコートでサンドされ、割れ強度がアップするという訳です。最後の仕上げであるスタッコフレックスを塗った状況は、また追ってご覧に入れますね。

<関連記事>: クラックの入らない塗り壁 スタッコ・フレックス (2011年1月25日)
<関連記事>: 取り敢えず、応急処置はされてます (2016年9月10日)
<関連記事>: 窓下は、水抜きスペース (2016年9月23日)

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災害に備えて、取り敢えず見ましょう!

南海トラフ巨大地震編 全体版(17分)

いつ起こるか分からない「南海」「東南海」「東海」の各地震。

内閣府が、これらの地震を想定して防災ビデオをHPに掲載したそうです。上記リンクをクリック頂ければ、ご覧になれます。

ビデオは少々長いかも知れませんが、明日は我が身ですから、見ておいて損はありません。

こうした地震に備えられるような輸入住宅を目指して建築していますが、自然の猛威には到底敵わないのが人智です。

どうぞ過信しないで、自宅にもしものこともあるはずだという意識を持って、事前・事後の対策を練っておくようにして下さい。

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網戸の交換も可能です

巻き上げ式網戸のエクセルシャノン

巻き上げ式網戸を採用しているエクセルシャノン社製サッシ。

北米の技術を導入して、OEMで国産化した樹脂サッシを作っている窓メーカーは以前と比べれば少なくなりましたが、エクセルシャノンはその先駆けかも知れません。

さて、こちらは、浴室に取り付けられた両開きのフレンチ・ケースメント。

網戸スクリーンは、普段窓の上部にある網戸ボックスに納まっていて必要に応じて引っ張り出すというタイプなんですが、引っ張り出す際に両サイドのガイドレールから外れてしまうという不具合を抱えていました。

10年以上経ちますから、網戸もよれてきてうまくガイドレールを走らなくなってくるのも仕方ないですね。メーカーもしっかりしていますから、アフター・メンテナンスも心配要りません。ちゃんと代替パーツを取り寄せて、交換出来ますよ。

ただ、窓に貼ってある製造番号等のシールは、大切にしておいて下さいね。勿論、窓の形式やサイズ、施工時期等が分かれば、何とか対処は可能ですが、シールがあれば確認作業も早くなります。

浴室の場合は、湿気やカビが発生しやすい環境ですから、文字が汚れたり消えてしまったりすることもあるでしょう。そういう時に備えて、カメラでシールを撮影して記録しておけば、万一の時でも安心です。

建材にはこうした製造時の記録が付いているものが多いですから、窓に限らず全ての建材でデータを残しておくと便利ですよ。

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輸入の木製サッシは、ケアしよう!

木部が腐ったマーヴィンの窓

屋外側がアルミで出来た木製輸入サッシのマーヴィン(Marvin)。

最近製造されたものではトラブルの相談を頂くことはありませんが、1990年代以前に施工された窓では室内側の木部が腐ってくるという不具合が数多くありました。

勿論、こうしたトラブルはマーヴィンに限ったことではなく、木製サッシ全般で起こったことですが、その原因は2つのことが考えられます。

1つ目は、サッシ自体の構造的な問題や防水処理の劣化です。構造的な問題とは、外装のアルミ板と木部とがピッタリ接している形状だった為に、サッシで内部結露が発生すると水分が接触面に滞留してしまうということでした。それは、建具と窓枠とが接する部分でも起こりました。

こうしたことは構造的な問題ですから、サッシ・メーカーの改善が必要ですが、木部に適切な防水塗料を塗ることである程度防止することも出来たと思います。でも、実際には内装用のニスのような塗装を施していただけで、木部に何ら防水塗装がなされていなかったことも問題だったと思います。

また、ガラスとアルミの境界線やアルミ・カバーのつなぎ目の防水処理が何等かの原因で劣化したり、切れたりして雨水がそこから侵入する問題もありました。

2つ目は、施工後のケアが不十分だったということです。アルミクラッドの木製サッシは、自然素材で出来ています。ですから、水分による腐敗が生じるということを常に意識していなければなりません。

にも拘わらず、多くの輸入住宅で梅雨や台風の時期でも常に窓を閉め切ったままにして、晴れ間にサッシを開けて乾燥させるというケアを怠ってきました。

また、サッシの防水処理が経年劣化で悪くなるということを考えなかった為に、こちらも放置された状態で10年近く分からなかったというご家庭が多いのです。

国産のアルミサッシにはない高級感や温かみ、湿気や温度を調節してくれる素晴らしい機能が木製輸入サッシにはありますが、ものには必ずデメリット(欠点)も存在します。

輸入サッシのメーカーは、クレームに対して真摯に改善を進めてきたところが生き残っていますから、構造的な部分では問題は少なくなると思われます。

ただ、その後のケアという部分では、未だにそれをお客様側に伝えていない住宅メーカーが存在します。(こうした注意記事を書く建築会社は、ほぼありませんしね) また、そうしたデメリットに対応した生活を心掛けるお客様が少ないというのも、現実としてあるでしょう。

高品質な輸入住宅を後世まで残していきたいというのであれば、アフターケアが出来るビルダーと付き合っていくことも大切ですが、お客様側でも家を注意深く見守っていくことが必要だと思います。これは、輸入・国産、どちらに限ったことではありません。

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家具も北米から輸入しよう!

leather sofa and loveseat

昭和の時代の応接室に出てくるような革張りのソファとラブシート。

アメリカでは、3人掛け以上をSofaと呼び、2人掛けはLove Seatというのが普通なんです。

この革張りのクラシックさが、現代のシンプル・モダンなインテリアにも絶妙にマッチするようです。

体が大きな欧米人向けですから、座面の奥行も56cmありますから、ゆったりくつろげるリビングを意識しています。勿論、体を横にして過ごすことも全然平気ですね。

これらの家具類は、アメリカの西海岸にあるショップから調達しますが、新築やリフォームの際に輸入建材と一緒に輸入することも可能です。

インテリアのコーディネーションは、せいぜい壁・天井の仕上げやカーテン・照明どまりという住宅メーカーが多いですが、皆さんがその気になれば、リビング・ダイニングの家具や寝室のベッドやピローまで選ぶことが出来るのです。

そんなことまでやってくれる輸入住宅メーカーは、殆どなくなってしまいましたが、ホームメイドならそれが出来ます。また、そうしたものを実際に見て購入する「北米への建材ツアー」も実施しますから、それはいい思い出になること間違いなしですね。

関連ページ: カナダツアー&プランニング

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ウィンドウ・ヒンジの交換

ウィンドウ・ヒンジの交換

先日、ヴァイスロイ(Viceroy)社のケースメント・サッシの修理・メンテナンスをご相談頂いたという記事を書かせて頂きました。

そして、昨日豊田市のお客様のおうちに訪問させて頂き、無事作業を終了致しました。

その際、交換したウィンドウ・ヒンジという部品がこちら。元々輸入サッシに取り付いていたものを見て、お客様自身が海外の購入サイトで新しいものを調達されたようですが、よ~く見ると若干形が違っていますね。

ほぼ同じ大きさではありますが、お伺いする前にその旨をお伝えして、絶対取付けは可能と言えないけれど、一度やってみるかどうか決断して下さいというお願いをして、伺うこととなりました。

私も全く同じ部品であれば、ビス穴がバカになっているなどの不具合がないのを前提にして、取付けにはある程度自信があります。しかしながら、「微妙に違っていても大丈夫」とは言えないのです。

また、このウィンドウ・ヒンジは、オーニング・サッシと言って、下側が外に開いていくタイプの窓に使われるのが一般的なヒンジでしたから、更にハードルは高くなります。案の定、取付けするのに苦労した部分もあって、その分時間も多く掛かりましたし、お客様にもお手伝いをお願いしました。

全くの素人の人が、古いものと同じ部品を探すのは大変なことだと思います。トライされたことには大変敬意を表しますが、少しでも大きさやデザインに違いがある場合には、私共のようなプロに調達をご依頼頂くこともお考え下さいね。

<関連記事>: サッシ上部にもヒンジは付いている (2016年9月16日)

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エッジの利いた洗面カウンター

四角い洗面ボウル

北米では、キッチン・シンクもまっ四角なデザインのものがトレンドとなっていますが、洗面カウンターでも同様の傾向が出てきています。

それが、この「ピカソ スクエア」という名前の洗面ボウル。

カウンターとボウルが一体成型でワンピースとなったデザインは、つなぎ目がなくて掃除もしやすい感じです。

日本のものでもそうですが、出来るだけ丸くなったデザインにして柔らかな感じや優しい雰囲気を作ろうという傾向にあったのですが、最近はシャープさが一つのテーマと言えるかも知れません。

洗面カウンターは、キッチン・カウンターと違い、アクリル製ですから成型しやすいという特徴があり、こうしたデザインが可能となります。

ただ、アクリルは熱にそれ程強くありません。ですから、キッチンのように熱い鍋やフライパンを置くようなところには使えません。これも適材適所ということですね。

こうしたカウンターは、オーダーで作ってもらいますから、ボウルの位置や大きさ、カウンターの奥行や正面の木口デザインも自由自在。勿論、色や模様などが豊富にあるのは言うまでもありません。

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輸入サッシのガラス押え

掃出しサッシのガラス押え

輸入サッシの多くには、ペアガラスの防水・気密や建具枠への固定の為にグラス・ビード(Glass Bead)と呼ばれるガラス押えが付いています。

こちらは、アメリカ サミット社製と思われる樹脂製掃出しサッシなんですが、サッシの外側のガラスに取り付けられたグラス・ビードが一部なくなっている状況です。(こうした部品は、窓の内側にある場合もございます)

何でも外壁塗装をした際に、業者さんが破損させてしまったらしいのですが、このままでは見ため的にもガラス固定の観点からもよくありませんね。

取り敢えず、部品の写真を送ってもらい、同じと思われるものを見付けたのですが、材料の厚みや微妙な湾曲具合が違っているようです。(大きさは、ピッタリなんですが・・・)

新しい部品は、部品メーカーのサイトで確認したものですので、一度サッシ・メーカーにも聞いてみようと思っています。ただ、古いサッシですから、既に仕様が変わっている可能性もありますから、古い部品と全く同じものが手に入るかどうかは、確約することが出来ません。

しかしながら、輸入サッシの多くは、こうした部品が今でも製造されているという状況があります。もし交換部品が必要という場合、それは素晴らしいことではないでしょうか。いつまでも長く輸入住宅を愛していきたいという情熱をお持ちのお客様には、今後も私たちは力をお貸ししていきたいと思います。

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窓下は、水抜きスペース

輸入サッシの施工

構造体にサッシを固定する為に、サッシの周囲にはネイル・フィンと呼ばれる釘留め用の部品(つば)が付いています。

上下左右、サッシの全ての辺に付いていますから、知識のない大工さんは全部に釘を打って留めてしまいます。

勿論、そうすることでサッシは建物の構造体にガッチリ固定される訳ですが、建物というものは自分自身の重さによって徐々に沈み込みますし、木や鉄骨の収縮・膨張などによっても動くのです。

もしそうした力がサッシに伝われば、どうなるでしょうか。サッシは歪み、窓の開閉に支障をきたすこととなるのです。つまり、ネイル・フィンで固定するには、一定の配慮が必要なのです。

こういう場合、まずサッシの両サイドを釘又はビスで固定します。次に窓下を固定します。但し、釘穴の全てに釘を打つ必要はありません。最後、窓上だけは固定しないでそのままにしておくというのが、基本的なサッシの納め方となります。

そうすることで、上から建物の重量が掛かってきても、窓が上から押されて潰れることはありません。(ここで失敗している家は、たくさんあります)

さて、次に窓の防水処理についてですが、サッシは雨漏りにおいて一番の弱点スポットですから、サッシの防水は何層にもわたってテープやシートを適切な場所に適切な形で張っていく必要があります。今回、そうしたことを全てここに書くことは文字数の問題で控えますが、1ヶ所だけ雨水の逃げ場を作っておく場所があります。

それは、窓下。ネイル・フィンの下側は構造体への雨の侵入を防ぐ為に、防水処理を施すのですが、万一雨がサッシに入り込むようなことがあった場合、ネイル・フィンと防水層との間から雨水が抜けるようにしておかなければなりません。(写真は、窓からの雨漏りでサッシを交換したリフォーム現場です。但し、こういう手順を全て分かっている業者は、意外と少ないのです)

ですから、ネイル・フィンの上には防水テープは張らないのです。張ってしまうとそこに水が溜まり、それが元で逆流したり、別の箇所に漏水してきたりすることとなるのです。

固定にしろ、防水にしろ、何でもかんでも完璧にやっておこうというのは日本人らしい発想ですが、それは浅はかな考えでしかありません。自然の摂理を深く考えて、もしもの時の為に次の一手を打っておくことが建築には大切なんですね。いい建築屋は、それを知っているはずですよ。

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自分でやるのは、なかなか難しいかも

上下に断裂したバランサーコイル

こちらは、メーカー不明の輸入樹脂サッシのシングルハング窓。
もしかしたら、サミット(Summit)社かも知れません・・・?

コイル・バランサーが装着された窓は、他にもヴァイスロイやプライジェム、ACANといったサッシ・メーカーのものがあり、仕組みとしては一般的と言えるでしょう。

写真のように、サッシ枠の溝の中に入っているゼンマイ式のバランサーのバネが2つに断裂しています。いつも言いますが、どんなバランサーでも消耗品の寿命は10年程度です。

通常は、このバネ(コイル・スプリング)が1つになっていて、バネが巻き上がる力を利用して、ボトム・サッシュ(下窓)が上に持ち上がるように支えます。でも、こうなってしまうと建具(障子)を上げ下げすることは出来ません。

窓枠の両側にコイル・バランサーが付いているのですが、殆どのケースでは片側のみが断裂します。ですから、左右のバランスが取れずうまく可動しなくなるのです。今回の兵庫県のお客様は、遠方だからと私共から部品だけを調達してご自身で交換をしたいとおっしゃっています。

枠の溝の中に入れられたのだから、交換するのも出来るはずだとお考えのようですが、それをするのはなかなか大変なんですよ。(バネやバランサーの付属品の方が、溝の幅より大きいので物理的にうまく取り出せないのです)

まあ、やれないことはないのでしょうが、道具や経験の両方がないと建築業者でも交換は出来ないと思います。何でもトライすることは大切ですが、まずはプロの仕事をじっくり見て、それから自分でやれるかどうか判断するのが一番いいやり方かも知れませんよ。

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