お知らせ : ページ 275

遠く沼津市へ調査に伺いました

コイル・スプリングが内蔵されたバランサー

サッシには何ら表記はなかったのですが、施工した建築会社曰くアイエムエス(IMS)カナダ社製?のシングルハング・サッシということで、どんなバランサーが装着されているのかをチェックに行きました。

上げ下げ窓用バランサーには、いくつか種類があるのですが、こちらのバランサーはコイル・バランサーと呼ばれるもので、白いプラスチックの箱の中にゼンマイ式のバネが入っていて、その先端を窓枠に固定してあるタイプです。

構造が単純で装着しやすいという利点はあるのですが、箱の部分が大きい為窓枠に明いた溝から取り出すのに手間が掛かるのが欠点です。多くの場合、樹脂サッシに装着されているのですが、樹脂で出来た窓枠を一部切り取って、取り出せるだけの開口を開けたり、樹脂を溶かしてバランサーを外に出すといった技術が必要です。

今回は、樹脂を溶かす方法を採用したのですが、なかなかうまく取り出すことが出来ました。窓枠を切ってしまうと、それを元に戻すことは不可能ですし、見た目も少しよくありませんからね。

バランサー本体やバネには、手掛かりとなる品番が刻印されていますから、どうしてもそれを確認しない訳にはいかないのです。それは、本体の大きさやバネの強度に関係してきますから、適当なもので誤魔化すということは出来ません。

(窓メーカーは既になくなっていて、どの大きさの窓にどのコイル・スプリングが装着されているか、資料も何もありません)

写真のものは、正常な状態のコイル・バランサーですが、不具合のある窓だけでなく、全ての種類のシングルハング・サッシの部品をチェックしてきました。それは、不具合のある部品だけでなく、同じだけの時間が経った他のバランサーも近いうちに断裂するのは間違いないので、そうなる前に交換部品を一緒に海外から調達しておこうという理由からです。

交換作業は、今回のようなことを取り出し時と取り付け後の2回それぞれの窓で行わなければなりませんから、結構大変なんですが、交換してしまえばこの先10年は大丈夫です。

それにしても、交換が面倒でないやり方で、どうして窓を作ろうとしなかったのでしょうねぇ。(カナダやアメリカの樹脂サッシでもこういう構造の窓は結構あるようです)まあ、窓メーカーが既に存在していない状況では、何を言っても仕方ないんですけどね。

因みに、これに近いコイル・バランサーは、カナダの旧サーティンティード(Certainteed)社の樹脂サッシでも使われているようです。

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<関連記事>:コイル・バランサーの断裂 (2016年10月17日)

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無事取付け出来ました

建具を交換したハード社ダブルハング

ハード(Hurd、現シエラ・パシフィック)社のサッシ・メンテナンスについて、何度か書かせて頂いておりますが、実際に取り付けた状態の写真をお見せします。

建具(障子)や両側面のジャム・ライナーは、新しくなっていますから真新しいナチュラル色になっています。

これも、20年後には色が変化して、ケーシング(飾り枠)と同じような色合いになっていることでしょう。

この色の違いさえなければ、恐らくサッシを交換したなんて、分からないでしょうね。それくらいピッタリのサイズになっているのです。

アップグレード・キットは、外壁も内装も何もいじることなく、不具合のある建具を新しいものに出来るので、本当に素晴らしいと思います。こういったサービスも、国産サッシにはない輸入サッシのいいところかも知れませんね。

あと、こういうことを書くと、輸入サッシって不具合が多いように感じる人もいるかも知れませんが、不具合が起きた輸入住宅はほんの極一部です。そういう問題を相談する先がないお客様が全国からホームメイドに問い合わせ頂くので、いつも記事を書かせて頂く状況となっているだけなんです。

高級で温かみのある木製のサッシなどは、自然素材ですからそれなりのケアが必要です。革張りのソファは合成皮革(ビニール)のソファよりも値段が張りますが、手入れをしないと10年で傷んでしますのと同じです。いいものを長く使う為には、日頃のメンテナンスが大切です。

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<関連記事>: サッシのデザイン変更があっても対応出来ます (2016年3月10日)
<関連記事>: 今なら、古いダブルハングでも交換出来ます (2016年11月3日)

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廻り階段を作ろう!

フィッツの廻り階段

こちらは、アメリカ フィッツ(Fitts)社の階段材で造られた廻り階段です。

18世紀にイタリア ルネサンスに影響を受けたイギリスで興ったネオ・ジョージアン様式をモチーフにしたデザインです。

バラスター(小柱)やポスト(親柱)は、大理石のように白くペイントされ、手摺(ハンドレール)や踏板(トレッド)は、落ち着いたダーク・ブラウン色が用いられています。

廻り階段の難しい処は、木材を使っていかに優美な曲線を描くかというところと、廻り階段の豪華さを演出する為に大きな吹き抜けスペースを割かなければならないという点にあります。

階段に合わせて、当然壁も弧を描くことになりますし、材料の準備と実際の施工には多くの時間が必要となります。そして、階段室に割かれた吹き抜けスペースよりも各部屋が小さくてはバランス的にもおかしくなりますので、建物全体もより大きくしなければなりません。

だからこそ、廻り階段は豊かさの象徴であるとも言えるのです。欧米の邸宅にも引けを取らない輸入住宅を目指しているなら、是非ゴージャスな廻り階段を採用してみては如何でしょうか?

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Hurd社ダブルハングの交換用建具の断面構造

ハード社ダブルハングの断面構造

先日、ハード(現シエラ・パシフィック)社のサッシのガラスが割れたということで、岐阜県飛騨市の輸入住宅に、この新しい建具(障子)を持って交換作業へ行ってきました。

古いサッシの窓枠を使って、新しい建具に装換するというアップグレード・キットで施工を行ったのですが、外から見てもどの窓が新しいのか、全く区別が付きませんでした。

さて、そんな交換用の建具なんですが、普段お目に掛かれない窓の断面構造が分かる写真をお見せしましょう。写真の下の方が、アルミで被覆された屋外側。そして右が建具のボトム側。写真の上が、室内側という配置です。

屋外側のアルミは、サッシの木部にピッタリと張り付くように作られていますが、その一部に溝のようになった隙間が空いています。これは、アルミの接合部やガラスとアルミとが接している部分から雨水が木部に侵入した際に、水分がそこに溜まって外へと排出されるような構造になっているものと思われます。

新しい建具には、こうした雨漏り対策も施されているようですが、アルミと木部をもう少し離した構造になっていれば、更にいい感じになる気がします。

あと、こういう部分はサッシにはめ込んでしまうと全く見えなくなってしまいます。でも、木口(こぐち)と呼ばれる木の断面が露出した処には、水を吸い上げる導管がいくつも走っていますから、ティンバー・ケアのような防水塗料を塗ってやる必要があると思います。

ただ、新築で窓を施工する際は、どの住宅メーカーでもこんな処まで塗装をしないのが一般的です。ですから、出来れば自分たちで窓を外して塗装をしてやることをお勧めします。勿論、私たちは、この建具を取り付ける前にこの部分まで塗料を塗ってあげたことは言うまでもありません。

何れにしても、アルミクラッドの輸入木製サッシは、常に窓を開けるなどして乾燥させておくことが大切ですよ。

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早めの対処が肝心です

木部が腐食したペラのフレンチ・スライディング・ドア

木部が腐ってきたペラ(Pella)社製フレンチ・スライディング・ドア。

美しいグリーンで塗装されたアルミの外装で、ペアガラスにはブラインドが内蔵されたデザイナー・シリーズのサッシは、当時としては結構なお値段がしたものと思います。

築15年ですから然程年月も経っていないと思いますが、雨風が当たるような場所だったのか、このようになってしまいました。当時施工したビルダーは、既になくなってしまっているようで、外壁の塗り替えを行う際にこのドアの補修を私共にご相談頂きました。

雨漏りによる木製サッシの劣化の場合、一番怖いのは外壁や屋根からの漏水がサッシや構造体に伝わって木を腐らせるというトラブルです。そういうケースでは、構造や窓自体を交換・補修しなければなりませんし、防水紙や外装等の施工方法も見直さなければなりません。

今回は、建具(障子)だけが腐食を起しているだけで、窓枠や天井などから雨漏りをしている訳ではないとのことですから、建具であるドアをメンテナンスすれば問題は解決すると思われます。

写真の状況からすると、木枠の合わせ目付近から腐食が延びているようですから、外装のアルミのつなぎ目やガラスとアルミとの接点の防水処理が悪くなってしまったのが原因だと思われます。

発見が早く木部が少し黒ずんできたくらいの状態であれば、外部の防水処理をやり直して、木の黒ずみをサンドペーパー等で落とした上でパラのティンバー・ケアのような防水塗装をするという方法で、比較的簡単に補修することが可能です。

でも、指で木部を押すと柔らかくなっているような場合は、ドアを一旦外して建具屋さんに木部の交換・修理をお願いするか、ドアそのものを新しく調達する以外には方法がありません。

何れにしても、掃出しサッシのような大きなドアの補修には、それなりの費用と時間が掛かります。適当に切った張ったという簡易な補修であれば、そんなことはないかも知れませんが、それでは将来同じような問題が発生しないとも限りません。

費用や時間を掛けてでも、ここでしっかり直しておくことが非常に大切な気がします。家づくりは常に「急がば回れ」だと思いますね。

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外部ドア用ヒンジ 比較

外部ドア用ヒンジ比較

輸入住宅の玄関ドアや勝手口ドアを開閉する為のヒンジ(蝶番)ですが、内部ドア用のヒンジよりも強度や耐久性があるものが必要です。

それは、ドアの大きさや重さが、内部ドアよりも大きくて重いですし、使用頻度も他のドアよりも多いのが理由です。

木製の玄関ドアの場合、幅は914mm、高さは2mが標準的ですが、木製の内部ドアの場合、幅は712mm、高さは2mが標準的です。その理由は、やはり玄関が家の顔であり、出来るだけ立派に見せたいという気持ちがあるからかも知れません。

また、重さですが、木製の玄関ドアが70㎏近いのに対し、内部ドアは30㎏程度しかありません。それは、玄関ドアにはステンドグラスのトリプルガラス(うち2枚は強化ガラス)が入っていることが多く、木の種類も比較的重量のある米松やオークが使われているからです。

そんな強度のある外部ドア用ヒンジですが、通常は3セットが1組となってドアに取り付けられています。ですから、ヒンジが擦り減って交換する際には、3セット共交換する必要があるのですが、大きさや形がいろいろありますから注意が必要です。

写真は、高さが127mmのものがドアに取り付けてあったのですが、私が手で持っているヒンジは102mmの高さしかありません。同じヒンジでも、部品メーカーによっては高さや幅が異なるものがありますので、注文の際にちゃんとサイズや形、色の確認をお願いします。

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SP フェンスター(SP fönster)の回転サッシ

SP Fonster の回転サッシ

スウェーデン製の輸入サッシのメンテナンスをご相談頂いて数ヶ月。

先日、新しいガイド部品が手元に届いて、火曜にそれを大阪府四條畷市まで取付けに伺ってきました。

途中で雨が降ってくるわで、思った以上に時間が掛かってしまいましたが、何とか午後3時頃に到着しました。

事前に取付け図や説明資料を確認し現場に臨んだのですが、簡単に外せるとなっていた固定用ビスが、建具と窓枠との僅かな隙間の中に打ってあって、建具や金物類を全て外さなければ古い部品を交換出来ない状況でした。

そんなに簡単に交換出来るものかと懐疑的ではあったのですが、その思いは見事に的中し、交換作業は大変なものとなりました。だって、1m以上の幅や高さのある建具は、強化ガラスを使っていたこともあってその重さは60~70㎏もあるんですから、2人だけではどうしたって太刀打ち出来ません。

でも、お客様などの手助けもあり、ようやく重い建具を持ち上げながら両側の金物も無事取り付けることが出来ました。

スライドレールの中を上下するガイド部品は、固いゴムがレール内を走る構造なんですが、どうしてもこれが劣化して千切れてしまいます。以前直そうとした業者さんが、レール自体を傷付けてしまったこともあり、ゴムがレールに引っ掛かる状態でしたから、更に劣化のスピードを早めてしまったみたいです。

何年も不具合を直せず、どこか直せる会社がないかをずっと探していたお客様には、交換後に大変喜んで頂けました。そんな顔を見た時、私たちは苦労して部品を調達して、長い時間を掛けて交換に伺ったことが報われた気がします。

<関連記事>: ようやく手に入ります (2016年10月23日)

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日本では、人気があるんだけどなぁ~

金色の水栓金具

先日、止水パッキン材のセラミック・カートリッジの不具合で、水栓金具そのものの交換をお勧めしますという記事を書きました。

デザイン的には、輸入水栓のスタンダードと言っても過言ではありませんので、アメリカのメーカーのものをいろいろ探してみました。

でも、最近はこうしたクラシックなデザインのものは、少なくなってきました。

色的にはサテン・ニッケル(少しくすんだいぶし銀)やブロンズ(こげ茶)、形状としてはレバー・ハンドルが、トレンドなんです。今回探していたものは、色はポリッシュド・ブラス(ツヤのある金色)で、ハンドルはクロス・ハンドル。トレンドとは、全く違うのがお分かりでしょう。

水栓メーカーによっては、こうしたファッションのものはラインナップから消えてしまっているところもある程で、いくつもメーカーを探しても同じデザインのものを見つけるのは至難の業でした。

そうした中でも、写真のような水栓金具を見つけました。ただ、日本でも有名なコーラー(Kohler)やモエン(Moen)、デルタ(Delta)といったメーカーのものではなく、少しローカルなメーカーのもの。

まあ、信頼性で問題はないとは思いますが、同じようなトラブルが将来発生しないとも限りませんので、予備のセラミック・カートリッジをいくつか購入しておいた方がいいかも知れません。

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張り替えられた輸入サッシの網戸

搬入前の輸入サッシの網戸

先日、お客様のお宅から引き揚げてきた輸入サッシの網戸の張り替えが完了しました。

こちらは、インシュレート(Insulate)社製輸入サッシ用ですが、基本どこの輸入サッシも同じ要領で張り替えが可能です。

アンダーセン(Andersen)社のものだけは、網(スクリーン)がステンレスで出来ている為、メーカーでは網戸ごと新しいものに交換することを推奨していますが、他の輸入サッシ同様グラスファイバーの網にするなら、網戸のフレームはそのまま使えます。

写真に写っている大小6枚の網戸は、全て私が張り替えたのですが、なかなかきれいに張ってあるでしょ。最近、こういう依頼が増えてきているので、結構うまくなりました。

スクリーンをフレームに固定する為のゴム製のビード(網押さえ)は、通常そのまま古いものを使いますが、15年以上も張り替えをしたことがないような場合は、ビード自体も劣化してきているので、交換しておいた方が無難です。

ホームセンターで売っている樹脂製の安い網と違って、グラスファイバーの網は黒光りしていて高級感がありますよね。

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<関連記事>: 輸入樹脂サッシ インシュレートの網戸 (2016年11月2日)

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建具(障子)から脱落したバランサー

脱落したバランサー

今回は、愛知県岩倉市にお住まいのお客様からのご相談です。

こちらは、トッ○メ○ンさんというビルダーさんが建てられた賃貸の輸入集合住宅に施工されたジェルド・ウェン(Jeld-Wen)というメーカーの樹脂サッシ。

価格が安く、その割に性能がいいということで多くの輸入住宅で採用された窓ですが、10年近く前に国内の販売代理店がなくなり、アフター・メンテナンスで多くのお客様がお困りになっていらっしゃるようです。

写真のように、シングルハング・サッシ(上げ下げ窓)の建具から、本来建具に隠れているはずのチャネル・バランサーが下に飛び出して露出しています。

建てたビルダーさんも何度か直しにいらして頂いたようですが、不具合の原因や修理の仕方が分からないようで、変な修理が行われた為、全く直らなかったみたいです。その為、私が状況のチェックに伺った際にも、建具が簡単に外れず苦労しました。(本来は、5秒もしないくらいで外せます)

そんな状況ではありましたが、建具を何とか外して、バランサーをチェックした処、バネや糸の動きが堅く建具の開閉にちゃんと追随してくれないのを確認しました。ジェルド・ウェンの純正バランサーは、無名部品メーカーのもののようでこういう不具合が起こりやすいかも知れません。

また、バランサーを建具の両サイドに格納する為のサッシュ・カムという部品と建具との間にプラスチックの薄板が何枚も差し込んであって、正しい位置にバランサーが装着出来ないようになっていました。

こうすれば、建具と窓枠との隙間がなくなり、建具のぐらつきがなくなると考えたのでしょうが、これが反って不具合を起す原因になっていたものと思われます。

製品の特長や構造・仕組みを理解していないと、こういうことが起こる訳ですが、輸入住宅ビルダーが自社の物件をメンテナンス出来ないというのは少し寂しい気がしますね。

バランサーを調整して、サッシュ・カムを元の状態に戻し、正しく取付けを行いましたら、ちゃんと窓は直りました。でも、それは当面の応急処置に過ぎません。

何れにしても、バランサーの動きがそのうち悪くなったり、糸切れを起したりするでしょうから、代替えのバランサーを早く調達して、もしもの際にすぐに交換出来るようにしておくことをお勧めします。

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