お知らせ : ページ 257

マーヴィン社製フレンチドアのハンドル&ロック

マーヴィンのフレンチドアのハンドルロック

真っ白に塗装されたアルミクラッドの木製ドアには、やっぱりゴールドが似合いますね。

両開きのフレンチドアは、輸入サッシ・メーカーの各社で販売されていますが、どこの製品も値段は非常に高いですよね。

だからこそフレンチドアは、ステータスを感じることが出来て人気があるのかも知れません。

Marvinのこのドアに付いているハンドルは、ロックセットと一体型になったタイプで、強固なデッド・ロックが採用されています。このロックだと、泥棒さんも侵入するのに時間が掛かりますから、防犯性能は高いと言えます。(欲を言えば、ガードプレートも欲しいですが、メーカーオプションにはないようです)

また、輸入のガラスドアの多くは、ペアの強化ガラスを採用していますから、ガラスを割って侵入するのに躊躇するかも知れませんね。まあ、入ろうとすればどんなドアだって侵入されますから、近隣の家と比べて侵入へのハードルが高いということが重要です。そういうことで、ここの家に入るくらいなら他に行こうという気にさせることが出来るのです。

ただ、ハンドルやロックは、長く使っていると消耗するパーツです。寿命を少しでも長くしたいのであれば、金物への潤滑剤の塗布やドアの建て起こしの調整を定期的に行って下さいね。

そうそう、気密材のウェザーストリップも劣化してきますから、こちらも10年毎くらいで交換するようにしましょう。いいものを長く使うには、それなりの手入れが必要なんですよ。

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10年経ったら、輸入サッシも防水処理を!

アルミクラッドサッシの防水処理

マーヴィンやアンダーセンといった有名メーカーのアルミクラッド木製サッシは勿論のこと、輸入住宅にたくさん施工された無数のアルミクラッド窓についても、10年経ったら窓の防水処理を実施しましょう。

ご覧の写真は、カナダ キャラドン(Caradon)社のサッシですが、アルミ同士のつなぎ目などが開いてきていました。また、アルミ枠とガラスとの間に入れてあった気密パッキン材も隙間が明いたり劣化したりしてきています。

こちらは、もうすぐ築20年になるおうちですが、サッシからの雨漏れで室内に雨漏りが発生したというトラブルがありました。結局、問題のあるサッシは、信頼性のある新しい輸入サッシに交換し、クラックは入った外壁等も柔軟性のある外装材 スタッコフレックスで仕上げました。

問題が発生しなかったこのサッシは、交換せずに窓の調整を行ったのですが、外部についてはこのようにコーキング処理をしっかりやって、将来の問題発生に備えたという訳です。

輸入住宅ブームの際に建てた多くの輸入住宅も、メンテナンス時期を迎えています。サッシが雨漏れすれば、室内へ雨水が侵入するだけでなく、サッシの木部をも腐らせてしまいます。

屋外を点検したり、いつもは隠れて見えない建具や窓枠を、窓を開けてチェックしたりしてみて下さい。意外なところに不具合が潜んでいるかも知れませんよ。これから梅雨の季節に入ります。どうぞ用心して下さいね。

あと、サッシの塗装が劣化している場合は、塗装を行ってからコーキング処理をして下さい。でないと、塗装がきれいにアルミに載りませんからご注意を。本当は、外壁の塗り替えの時に一緒にメンテナンスするのが一番ですが、普通のリフォーム屋さんじゃそんな気遣いしてくれませんよね・・・。

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雨漏れかと思ったら、湿気だった

天井のカビ

三重県四日市市にある輸入住宅のダイニングで、天井に無数に点々と汚れがあるというので、原因を探りに現地調査を実施しました。

確かに直径数ミリの黒や黄色い点が、いくつも天井に付いています。

ダイニングに面した外壁には、緑色の藻のようなものが付着していましたから、日陰になる少し湿気った場所であることは確かです。

そういう観点から、何等かの水が外壁のどこかから入り込んで、1階のダイニングの天井や壁の裏側に付いたのかもという仮説を立てました。ただ、そうなると大量の強い雨が降ったりしたら、天井や壁のどこかから水が染み出してきそうなものですが、そういうことは一度もないそうです。

また、内装はドライウォールで仕上げてありましたから、そういう場合には紙で出来たジョイント・テープなどが剥がれて浮いてくるといった現象が生じますが、そういったこともありません。

ということで、一度天井の一部を切除して中を見てみることとしました。石膏ボードを30cm四方で切って中を覗きましたが、切ったボードの裏側もきれいなものでしたし、構造体の根太材や2階の床下地として張られた構造用合板も特に異常はありません。

切り取ったボードの表の面をよく見ると、点々になった汚れが少し盛り上がっていました。横からライトを当てるとそこだけ影が映りましたから、間違いありません。どうやら、黄色い点はカビであることが分かりました。

では、それはどこから来たのか?そして何故ダイニングの天井や壁だけに付いていたのか? それが問題です。

次に目を付けたのが、天井エアコン。20年近く前に設置したきり特に何もしていなかったそうです。吹出し口を見ると、あの黄色いカビが付着しているではありませんか。また、エアコンの中の方も同様に黄色く汚れています。

どうやら、このエアコンの中にカビが繁殖して、エアコンを作動させた際にカビが飛び出してきていたようです。また、ダイニングですから、鍋物などの料理をやったりした水蒸気が部屋の上の方に溜まり、カビを点在させたのではないかという結論に達しました。

取り敢えず、付着しているカビを除菌剤で取り除きましたが、経過観察の為エアコンの清掃をやって頂いて、それから梅雨明けくらいまで状況を注意深く見て頂くことをお願いしました。それで問題が発生しないようなら、天井を塗装してドライウォールを元通りにする予定です。

ただ、壁の方は断熱材が入っていない為か、ボードの裏もカビのようなものが付いていましたから、今後内部結露を起しているかどうか、チェックして頂くこととしました。もし結露しているようなら、吸湿・放湿性のある断熱材のセルロースを壁の中に封入して対策するつもりです。

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折れ戸が開閉出来なくなったら、金物を交換しよう

金物類が破損したバイフォールドドア

輸入住宅の収納ドアとして用いられるバイフォールド・ドア。

幅が狭い処には2枚折れ戸、広めの処には4枚折れ戸が使われます。

今回の相談は、岐阜県海津市のお宅です。折れ戸が、上枠のレールから脱落してしまい、開閉が出来なくなったということでした。

バイフォールド・ドアは、通常ピボットと呼ばれる2つの支点部品によって、ドアの固定とドアの開閉の両方を実現します。通常は2つのうち1つだけが破損するというケースが多いのですが、今回は、両方共レールから外れてしまったようです。

よく見ると、直線のレールが所々曲がったり歪んだりしています。これだとピボットを固定する金物も外れてしまったりして、ピボットがうまく機能しなくなるかも知れませんね。

こういう場合、ドアの開口に合わせた幅のトップレールを調達して、ピボットを含めた金物類一式を交換すれば、元通りに戻ります。

バイフォールド・ドアは、非常に簡単な仕組みで出来ていますから、取付けも然程難しくありませんが、もしやったことがなく、自分たちではどうしていいか分からないという場合は、私たちのような輸入住宅ビルダーにご依頼頂いても結構です。

そこで施工の仕方を勉強して頂いて、次から自分でやってみるというのでもOKですよ。

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新兵器、登場!

コイル・バランサーの交換

輸入サッシの技術を導入して製造された樹脂製シングルハング窓。

窓の側枠の溝に仕込まれたコイル・バランサーが破断した為、静岡県沼津市まで交換作業にやってきました。

IMS(アイエムエス)カナダという九州にあったサッシメーカーの窓なんですが、既に倒産した為アフター・メンテナンスはありません。

そこで私たち ホームメイドが、アメリカから交換部品を取り寄せて遠く名古屋から車を飛ばして伺いました。

今回は、交換作業に使う新たな工具を持ち込みました。その名も、ウィンドウ・フレーム・エキスパンダー。この工具を窓枠の溝の中に入れてハンドルを回していくと、溝が広がってバランサーを取り出すことが出来るという専用工具です。

初めて作業に使用しましたので、少しずつハンドルを回して慎重に作業を進めました。見事コイル・バランサーは溝から外れ、新しいものに交換することが出来ました。

やっぱり、アメリカには便利な道具があるものですね。勿論、他にもやり方はあるのですが、樹脂の窓枠を傷めてしまうリスクがありますから、慣れや感が必要です。

これからは、この専用工具を利用して輸入の上げ下げ窓の修理をどんどんやっていきますよぉ~。それにしても、こんな道具を持っている輸入住宅ビルダーは、どれだけいるんでしょうかねぇ。

<関連記事>: 遠く沼津市へ調査に伺いました (2016年11月16日)

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防水塗装をすると雨漏れする?

外壁リフォーム中の雨漏れ

名古屋市瑞穂区で外装のリフォームをしているI様邸。

先日、レンガタイルの防水塗装をした処なんですが、お客様から1階のトイレの床が濡れているという連絡がありました。

トイレが面している外壁には、レンガタイルが張られているのですが、目地割れやタイルのヘアクラックはあったものの、室内への雨漏れは今までなかったことでした。

足場があるうちにこうした問題が発生したことは、不幸中の幸いではあるのですが、工事前に未確認であった問題が発見されたことは驚きでもありました。原因としては、工事中に行った2つの事柄が想定されます。

1つ目は、雨樋を新しくする為に古い軒樋(屋根の鼻隠しに沿って水平に入れる横方向の樋)を外したこと。職人の仕事が忙しく、新しい樋の施工が連休明けになっているのですが、その間屋根へ降った雨がタイルの外壁を伝って落ちてきます。

普通なら屋根の軒が少し出ていますから、外壁を雨が伝うことはないのですが、屋根の端と外壁とが接するような納まりの処が存在し、そこに沿って雨がタイルの外壁へと落ちていきます。
 
その落ちる際の部分は、まだコーキングや目地材等での防水処理がなされていない状況ですので、そこから外壁の中へ雨水が侵入している可能性もあります。

ただ、屋根は3階の上にありますから、そこから室内のどこにも漏水せずに1階の床で出てくるというのは少し無理があるような気もします。

次に考えられるのは、タイル壁のクラックです。タイルの上には防水塗装を施してあるのですが、クラックが入っているタイルの裏側にも割れが入っている可能性があります。

そういう場合、タイル表面は防水処理されても中に雨漏れを起こす状況が残りますから、割れの幅が大きい場合塗装のように薄く塗られた材料では雨の侵入を防ぐことは出来ません。

また、タイルの外壁全体に防水処理を施すことで、壁の中に侵入した雨水が外側へ排出されていたいつもの水みちが塞がれ、何らかの構造体側への侵入路へと流れてきたのかも知れません。

ただ、トイレの直上の外壁にはタイルの割れは発生しておらず、割れた箇所とトイレが少しずれているという点は変ではあります。まあ、侵入路が横に走っているという場合もありますから、全ての可能性を排除せず憶測で判断するのはやめましょう。

今回、問題と考えていた箇所は、事前に補修する予定の箇所でもありましたから、工期や費用に多大な影響を与えることはありません。でも、これも丁寧に適切に対処する必要がありますから、完了時には漏水試験を実施して漏れないことをちゃんと確認しますよ。

<関連記事>: ようやく原因らしきものが分かりました (2017年6月8日)

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これがないと交換出来ません

シングルハング用クリップ

こちらは何だか分かりますか。

この小さな部品は、テイクアウト・クリップ(Take Out Clip)というパーツで、輸入サッシのシングルハング(下窓だけが上下する窓)の窓枠に付けられています。

プラスチック製のものもあれば、金属製のものもあるのですが、普通に窓を開け閉めしている分には、この部品を使うことは全くありません。

窓枠の両サイドに装着されている金属の棒状のチャネル・バランサー(窓の上げ下げをスムースにする為の部品)を交換する時のみに使用します。その交換頻度は、10年に一度。ですから、殆どの人は何の為にあるのか全く意味が分からないという感じでしょうね。

窓枠に付いているこの部品を持ち上げて、下窓を上に開くとバランサーが外れて露出するという仕組みです。こうやって、文字や言葉だけで仕組みをお伝えするのはなかなか分かりにくいかも知れませんが、私たちが実際にやるのをご覧頂ければ簡単にご理解頂けると思います。

チャネル・バランサーだけでなく、どんな上げ下げ窓のバランサーでも10年毎に交換するのが一般的です。バランサーは、車のタイミング・ベルトやブレーキ・パッドと同じ消耗品。使用期限が来た際常に交換するように心掛ければ、快適に窓をお使い頂けますよ。

因みに、窓を開ける際に建具が傾いて開けづらくなったという方、建具がガタついて窓枠に隙間が生ずるという方は、バランサーの不具合であることが多いですから、覚えておいて下さいね。

<関連記事>: インシュレート・サッシのバランサー交換 (2019年9月11日)

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軒の出ていない家のタイル壁

屋根とタイル目地

ガルバリウム鋼板で張られた屋根の塗り直しをする前の状況を写真で撮りました。

薄いピンク色をしているのが、屋根が三角になった部分(破風)の軒の部分です。

磁器タイルが張られた外壁(妻壁)と屋根の軒が、垂直面でほぼ揃っているのが分かりますね。通常屋根の破風は、外壁面より少し外に張り出しているのが一般的。

そうすることで、屋根が外壁の一番上の部分をカバーし、屋根と外壁との境い目から雨水が侵入しにくいようにしてくれるのです。でも、建築家と呼ばれる設計士のデザイン感覚から、この屋根のように正しい納まりを無視した建築の建物を多く見掛けます。

輸入住宅でも20年くらい前に南プロヴァンス風と称して、軒のない屋根の塗り壁の家が多く建てられました。この家はそうしたデザインの建物ではありませんが、軒が出ていないのは同じです。

屋根と外壁との境い目をよく見ると、タイル目地が割れて脱落している状況でした。レンガタイルは表面に張られているだけですから、これで即座に室内へ雨漏りする訳ではありませんが、RC造の構造自体に雨水が接しやすいことは間違いありません。

コンクリートの構造体やタイル目地は、元来防水性はありません。ですから、将来雨漏りを起こす原因になる可能性があるのです。特にこの外壁面は東側ですから、台風などの強い雨風が吹き付ける状況にありますから、そのリスクは大きくなります。

費用面を度外視すれば、屋根の破風をもう少し延ばす工事をすることをお勧めしますが、もしそれが出来ないというのであれば、屋根の防水塗装と一緒にタイルの目地の入れ直しと外壁の防水クリア塗装、目地のコーキング工事をすべきだと思います。

ただ、その場合常に軒のない構造的な欠陥を理解して、外装の塗り直しの度にタイルの欠落や防水チェックを怠らないようにしたいものです。

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着色出来るか、テストです

ティンバーケア着色テスト

アルミクラッドの輸入サッシや木製玄関ドアといった屋外用の木部を防水塗装するのに使われるパラペイントのティンバーケア

国産のものは耐久性や防水性、耐紫外線性という点で、このティンバーケアを超えるような塗料は存在しませんが、色は白か少し黄色みがかったナチュラル・クリア色しかありません。

最近、日本の住宅トレンドは、ナチュラル色からダークブラウンへと変化してきていますから、いくら高性能なティンバーケアでも使えるシーンが限られてしまいます。

そこで今回ナチュラル・クリア色のティンバーケアに着色された水性塗料を混在させて塗装したらどうなるかをテストしてみました。テストパターンは、写真のように4通りです。

一番右は、いつも行うティンバーケアを2回塗ったパターン。黄色味がかった感じがよく出ています。

右から2番目は、着色された水性塗料を2回塗ったパターン。着色の程度が一番濃いので、ダークブラウンの感じが一番よく出ている気がします。

右から3番目は、最初にティンバーケアを塗った後に、着色された水性塗料を塗りました。木部を保護するティンバーケアが木に直接塗られていますから、性能面ではまずまずかも知れません。

ただ、木にある程度染み込むことで着色されるはずですから、ティンバーケアの上に着色塗料を塗っても茶色は薄い感じです。

最後の一番左は、最初に着色された水性塗料を塗った後に、ティンバーケアを塗りました。着色塗料が木に染み込む為色は濃くなります。ただ、ティンバーケアがどの程度木部を防水・保護するのかは露天に曝して観察する必要があります。

このテスト・ピースを屋根のない会社の外に置いて、暫く雨風に曝してみます。さてさて、どんな結果になるか楽しみですね。但し、パラペイントは、他の着色塗料と併用して使うことは推奨している訳でもありませんし、保証をしてもくれません。

あくまで私たちが木部用塗装の実験をしているに過ぎませんから、その点はご注意下さいね。

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Marvin フレンチドアの木の腐食

マーヴィン社フレンチドアの木の腐食

先日交換してきたマーヴィン社製フレンチドアの木の腐食です。

ドアを横に寝かせて下からのアングルで見ると、その状況がよく分かります。

こちら側は木部を白く塗装した室内側ですが、既に木がいくらか脱落してきています。

よく見てみると、ガラス面よりも下側の部分が腐食しているのが分かります。

つまり、外装のアルミ枠とガラスの下端が接する部分から雨が入り込んで、中の木を徐々に腐らせていったというのが、実情でしょう。

この輸入サッシは、雨風がよく当たる方角を向いていたこともありますし、庇(ひさし)のような簡単な雨除けも付いていませんでしたから、恐らくずっと雨が入っていたのでしょうね。もう片方のドアが無事だったのは、不幸中の幸いでした。

でも、こうなるずっと前に、サッシは何らかのサインを出していたはずです。例えば、木の側枠と下枠が接する部分から外に水が出ていたり、ドアが膨張して開け閉めが固くなったりというものです。

今回は、交換することになりましたが、早めに対処出来れば防水処理や塗装だけで直すことも可能だったかも知れません。輸入サッシの多くは、20年近く経っても部材の供給をしてくれますからそこは安心なんですが、だからと言って放置すれば、いいものだけに高く付きます。

どうぞ予兆を感じたら、ちゃんと補修をするようにメンテナンスをお願いします。

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