お知らせ : ページ 274

ガラスの割れから、腐ります

上窓全景

こちらは、メジャーな輸入サッシ、マーヴィン社のダブルハング。

屋外側はアルミ、室内側は無垢のパイン材で作られているので、温かみと高級感の二つを併せもつスグレモノです。

築18年のおうちですが、特に何もしなかったという割にはきれいな状態を保っています。いいもので家を造るということは、こういうことかと感じさせられますね。

ただ、何年か前に窓のペアガラスにヒビが入ってしまうというトラブルがありました。1枚が割れてももう1枚が大丈夫なら、雨漏りはしないのがペアガラス。

そこが安心なところではありますが、ガラスが割れればガラス内の空気層に湿気や水分が入り込むリスクが生じます。また、割れて隙間が生じれば、そこから雨水が木製のフレームに侵入して、黒ずんだり腐ってきたりしてきます。

ガラスが割れたマーヴィン社ダブルハング

こちらのおうちもご多分に漏れず、建具のフレームに黒い雨染みが出てきていました。マーヴィンのようなアルミクラッド・サッシの場合、建具からガラスのみを外して交換することは出来ませんから、窓枠が腐る前に早めに建具ごと交換するようにして下さい。

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窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。

<関連記事>: ガラスが割れたので、交換します (2016年11月23日)

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今年の夏は、これでいきます

スキレット

梅雨も明けて、これから猛暑が続くかと思うと嫌になりますね。

お盆に向けて、私もそろそろお客様のおうちを回らせて頂く季節となりました。

新築やリノベーションの方も合わせると、お客様の数は90軒程度になりますから、相当気合いを入れて回らないと回り切れないくらいです。でも、こうして私共を信頼して仕事をさせて頂いたお客様が、こんなにたくさんいらっしゃったということは、本当に有り難い限りです。

そんな皆さんに喜んで使って頂けるようなものは何かを考えた時、これだというものが見つかりました。それが、こちら。あらゆる料理が格別に美味しくなる魔法のフライパン、スキレット。

鋳鉄製の厚手のフライパンですから、火のあたりが柔らかく、それでいてムラなく火を通すことができるスグレモノ。

小ぶりのフライパンですから、奥様がお昼に1人分の料理を作るのにも便利ですし、お皿を使わずそのままテーブルに置いても絵になります。勿論、子供さんの下宿用に差し上げて頂いても結構です。

ステーキ、ハンバーグ、羽根つき餃子、目玉焼き&ソーセージ、アヒージョ、パンケーキ、パエリア、お好み焼き、ピザ、ビーフシチュー、パン、パイなどどんな料理やお菓子でももってこい。鋳物のフタがあれば、蒸し焼きなども可能です。

食卓にもう一品付け加えるなら、このスキレットは重宝するはず。夏のご挨拶で皆さんのおうちに伺う際に、お供として持参致しますから楽しみにしていて下さいね。修理・メンテナンスのご相談もその際に。

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豊川市 A様邸 ラフスケッチ

豊川市 A様邸案 ラフスケッチ

週末にプランニングについて打ち合わせをさせて頂いた際に描かせて頂いた外観ラフプラン。

ダブルサイズのビルトイン・ガレージを隣接させ、その横に重厚なレンガ積みの大きな輸入住宅を配しています。

ガレージの上は、ご夫婦の主寝室をもってこようかと思っていましたが、産まれてくる子供たちの部屋にしてはどうかという案も出ました。天井が傾斜した屋根裏部屋の感じは、子供たちには秘密基地のようで楽しいかも知れません。

お客様からは、いくつか要望を頂きましたので、これからそれを形にしていくつもりです。ですから、プランが完成した時には、全く違うデザインになっているかも知れません。

記事をご覧の皆さんも、是非楽しみにしていて下さいね。勿論、これが実際に建った時には、どういう推移でこうなったのかを時系列でご覧頂くと更に面白いかも知れません。

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バルコニー、陸屋根の防水施工

バルコニー・陸屋根の防水施工

こちらの写真は、18年前に施工された輸入住宅の玄関ポーチの屋根を上から撮った様子です。

ここの玄関ポーチは、屋根が平らになった陸屋根と呼ばれるデザインで、バルコニーやベランダの床仕上げと同じ防水施工がしてあります。こうした防水処理を、私たちはステンレス・シート防水と呼んでいます。

今、私たちがこうした部分に防水施工をする場合、FRP防水と言ってグラスファイバーの繊維を液体樹脂で固める処理をします。

屋根(床面)全体が、グラスファイバーを練り込んだ樹脂で一体成型することとなりますから、クラックなどが入らない限り防水が切れることはないのですが、地震などで家が動いてしまうと割れが入る可能性もあります。

そういった点では、ステンレス・シート防水の方が家の動きには追随出来るようにも思いますが、ご覧の通りシートのつなぎ目や固定ビスの頭などが弱点となる可能性があります。

どっちがいいということもないとは思いますが、住宅で防水施工する際の主流は、FRP防水となっているのが現状です。

いずれの施工方法にしても、外壁の塗替えをする10年毎にはゴミを撤去し表面を洗浄した上で、FRPの塗り増しやシートのつなぎ目などの防水コーキング処理のメンテナンスをする必要があります。特に、壁面に立ち上がっている部分や中樋(排水路)は、丁寧にチェックしないと雨漏れの原因になります。

2階のバルコニーに人工芝が敷いてあるおうちは、床面の状態が普段見えませんから、一度人工芝を取り払って防水処理の状態を定期的に見てみるのもいいことです。

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リビングの吹き抜け

リビングの吹き抜け

敷地の狭い日本ですから、少しでも開放的な居住空間とすべく、2階の床をなくして吹き抜けにするのは、よくある手法です。

ただ、デザイナーや建築家の多くは、玄関ホールなどの然程広くないスペースを吹き抜けにすることはありますが、リビングのような大きな部屋を吹き抜けにすることには、躊躇するのかも知れません。

リビング全体を吹き抜けにするということは、それだけ2階のスペースが少なくなるということですから、2階の部屋が取りづらくなるのです。

先程も述べたように、狭い敷地に家を建てるということは、建ぺい率や容積率から考えても出来るだけ目いっぱいスペースを活用したいと思うのは人情です。でも、そうした考えが、プランを画一化したものにして、どこにでもありそうな間取りになってしまう原因だとも思います。

限られた敷地に如何に広々と感じさせる空間が作れるか、それが建築デザイナーの腕の見せ所ではないでしょうか。因みに、写真の吹き抜けは、半田市で建てさせて頂いたレンガ積み輸入住宅 K邸のリビングです。少し洋館っぽいですか?

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屋根裏に結露はありませんか?

断熱材が脱落した屋根裏

こちらは、今朝静岡県のお客様から頂いた屋根裏(小屋裏)の写真。

グラスウールの断熱材がその重さに耐えかねて、至る処屋根から脱落しています。(屋根組みを支える柱も、取って付けたようでいい加減な施工ですが・・)

お客様曰く、屋根に張ってある野地合板とグラスウールとの間に手を入れてみたら、合板が濡れて結露を起こしているそうです。当然、このまま放置すれば、合板はカビなどで黒く変色してそのうち腐ってくるでしょう。

また、ガラス繊維で出来たグラスウールは、水分や湿気が付くと断熱性能が極端に落ちてしまいますから、その周囲をビニールの防湿シートで完全に覆わなければなりませんが、カットされた断熱材がむき出しのまま施工された形です。

これでは、断熱材としての役割が十分果たせないばかりか、水分や湿気が表面に付着して重さが増してしまいます。その重量増に耐えかねて、グラスウールが下の床に落ちてしまったものと思われます。

こういう場合、断熱を屋根断熱から天井断熱にすれば直るという間違った提案をする業者もいるようですが、残念ながら、天井断熱にしても全く意味はありません。それは、断熱する位置が変わるだけで、原因を解決していないからです。

まずは、換気棟の設置をすることです。それで、居住空間から昇ってくるたくさんの温かい湿気を棟から逃がすことが可能となります。次に、野地板の内側に通気の為のスペーサーを付けることをお勧めします。

こうすることで、野地板と断熱材との間に通気層を確保し、ビニールの防湿シートと野地板とが直接触る状況を回避出来ます。(人間でも直接肌にビニールを張り付けると、中で汗をかいて気持ちが悪いですよね。そうなることをなくすのです)

勿論、グラスウールをそのまま使うのであれば、剥き出しになった断熱材をビニールの袋に入れるなどして密閉しなければなりません。

私としては、出来れば断熱材を無機系のグラスウールやロックウールから呼吸作用のある天然の羊毛やセルロースといった自然素材に変えると更に安心出来ると考えます。

湿気の多い梅雨の季節や室内を加湿する冬場に、皆さんも一度屋根裏の状態を点検しては如何でしょうか。屋根裏結露の問題を抱えている日本の住宅は、80%以上あると思いますよ(多くの皆さんは、点検していないので知らないだけです)

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<関連資料>: 「断熱施工の見えないリスク」【PDF】 (2008年11月発刊 日経ホームビルダー)
<関連記事>: 屋根裏及び屋根裏部屋の結露対策(1) (2007年9月1日)
<関連記事>: 冬場を前に屋根裏を点検しましょう! (2014年10月20日)

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エナメルのバスタブ

キャスティエ

エナメルの靴に代表されるように、表面に光沢があってツルッとしたなめらかな手触りを感じる素材って、高級感がありますよね。

今回は、エナメルでコーティングしたキャスト・アイアン(鋳物)のホーロー浴槽を紹介したいと思います。

今、日本のバスタブの主流は、強化プラスチック(FRP)製。ユニットバスの標準は、この素材と言っても過言ではありません。少し高級なものになると、ポリエステルやアクリルを主材とした人工大理石のバスタブもありますが、そのシェアは10%もあるかないかといった程度ではないでしょうか。

何れにしても、樹脂を材料としていますから、熱伝導が少ない分熱が逃げにくいという特性がある反面、経年劣化による表面のざらつきといった問題も起こってしまうかも知れません。

ホーロー製のバスタブは、鉄を鋳型に流し込んで成型したところで、硅石を溶かして表面にコーティングします。材料は鉄ですから、熱が伝わりやすく断熱性に劣るという特性がありますが、それを解決する為に浴槽の裏側に断熱材を張っているそうです。

また、樹脂製の浴槽は、お湯を張った部分しか温まらないのに対し、ホーロー製はお湯に浸かっていない部分やエプロンまで熱が伝わるので、輻射熱によって腕や背中をも温めてくれて、風呂上がりでも湯冷めしにくいらしいのです。(五右衛門風呂と同じ原理です)

また、硅石を溶かした表面のエナメルは、非常に硬度が高く傷も付きにくいようです。私の処に来た営業の方がテストしてくれましたが、銅製の10円玉でガリガリやっても10円玉の方が減ってしまうだけで、表面のエナメルには傷一つ付かない状態でした。

強くて美しい透明感のあるバスタブは、大阪のマリオット都ホテルや広島のシェラトンホテルでも使われているそうですから、泊まられたら是非一度お風呂を試して頂きたいものです。

ただ、このバスタブには大きな欠点もあるのです。それは、その重量。分厚い鉄の鋳物で出来ていますから、重さは約160kg。大人2名では運ぶのに少しきついかも知れません。

ましてや、2階などに設置しようなどと考えると、クレーンなしでは運搬しようがありません。施工上の問題ですから、お客様へのメリットを考えたら積極的に採用すべきと思いますが、果たしてそう思ってくれる建築屋さんはどのくらいいるでしょうか。

近頃は、面倒や時間が掛かる仕事は、敬遠されますからね。

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ペラ ウィンドウのガラス内の汚れ

ペラ ダブルハングのガラス内汚れ

1997年に岡山県のとある輸入住宅に取り付けられたダブルハング。

木のサッシ・フレームも細くて繊細で、なかなかお洒落なサッシですが、ペアガラスの中に白い斑点状の汚れが付着してきたという相談を頂きました。

ガラス内部に曇りもあるそうですから、これは明らかにペアガラスの内部結露によるトラブルです。本来密閉された空間でなければいけないガラスの中ですが、どこかに小さな隙間が空いて湿気った空気が流入してしまったのでしょう。

ペラ(Pella)のサッシの場合、こうなると木の建具(障子)毎交換しなくてはなりません。樹脂サッシのようにガラスだけを枠から外して、新しいペアガラスに交換出来ればいいのですが、木製枠はきれいに分解することが出来ないのです。

ガラス以外に、窓枠に取り付けられた樹脂製の気密ライナーも劣化して破れてきているようですし、掃き出しサッシのロック部分のプラスチック・カバーも割れてしまっているそうです。

20年近くそのまま使ってこられたのですから、そろそろメンテナンスをしてあげるタイミングかも知れません。サイズや品番を確認の上、現在メーカーに建具や部品の供給が可能かどうか問い合わせをしていますが、近いうちに代替品の見積が出てくると思います。

住宅メーカーでもサッシ・メーカーでも同じですが、製品を供給した後ちゃんと修理・メンテナンス・サービスまで面倒をみてくれるところが、ユーザーにとっては一番いいメーカーだと思います。

売る時だけいい顔して、売れたら何もしてくれないところって、住宅業界は意外と多いんですよ。

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防火・準防火地域では、素敵なサッシは使えない!

美しい円形サッシ

こちらは、アメリカ ハード(Hurd)社のサッシが使用された建物ですが、大きな円形窓を組み合わせたデザインは圧巻です。

輸入サッシの多くは、受注してから製作を始めるオーダーメイドですから、基本的にどんな形状・大きさの窓でも作ってくれます。

だから、自分の個性や好みのデザインで家を造りたいという人にとっては、理想的なパートナーとなり得る存在です。

でも、皆さんはご存知でしょうか。日本では、防火認定がされたサッシ以外は、防火・準防火地域では使えないということを。

当然、知っているという方もいらっしゃるでしょうが、防火認定は窓メーカー毎に取得する訳ではありません。また、窓のシリーズ毎に取得することも出来ないのです。

例えば、上げ下げ窓1枚で防火認定を受けても、これを2つ並べた2連の上げ下げ窓となると、個別に防火認定を受ける必要が生じます。ですから、オーダーで自分の好みの窓を作ってもらっても、防火地域では個別認定を受けない限り使えないのです。

認定を受ければいいじゃないかという人がいるかも知れませんが、その申請やテスト、審査には数百万円という単位の費用が掛かってきます。また、実験の結果次第では、不合格なんてこともあるのです。

数万円のサッシの為に、それも限られた需要しか見込めない窓の為に、高額な費用と多くの時間を使って高いハードルを越えるメーカーはまずいないですよね。だから、国産・輸入を問わず、どこのサッシ・メーカーでも、サークル・ウィンドウなどの特殊形状の窓の防火認定は取っていないのです。

つまり、こうした地域では、自分の個性や希望が制限されると言っても過言ではありません。いや~、ビックリしますよね。

こんな変な国は、世界中探してもどこにもありません。私個人としては建物はもっと自由であるべきだと思いますし、世界標準に合わない建築基準法は改善すべきだと思います。

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<関連記事>: 防火サッシの2014年問題をご存じですか? (2013年10月2日)

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もう7年も何もしてないです

PARA ティンバーケア 定点観測

パラペイントの屋外木部用防水塗料、ティンバーケアをヒノキの角材に塗って放置したのが、2009年7月。

普通だったら、形は留めているかも知れないが、劣化が進んで相当腐れも出てきているように思いますが、2012年に続いて定点観測を行ってみました。

まず、ティンバーケアを塗ったヒノキと比較する為に同時に放置したウリンと無塗装のヒノキから見てみましょう。

ウリンは言わずと知れた南洋材。細胞密度が高く、石のように固い木材です。当初シケンズという木部用塗料を塗ってあったのですが、それは見事に取れてしまったかも知れません。

でも、木の表面に出ていた紫色のアク(樹液?)が取れて、グレー色に変化したくらいで、割れも以前の状況と変わらないといった感じです。そういった意味では、ウリンの耐候性はすごいものがありますね。

ただ、南洋材は熱帯雨林の伐採規制から、将来的には手に入らなくなる素材であることから、交換が必要になった時の調達に難があるかも知れません。

次に、無塗装のヒノキですが、白かった木肌も既に苔むして、年輪の中心からの割れも相当な状況になっています。角材の角のところなどは、ボロボロと欠落する状態になりつつあります。

でも、単体で晒されていたせいか、雨が降らなければ常に乾燥する状況でしたから、7年間野ざらしの割にはよく頑張っている方です。

最後に、ティンバーケアを塗ったヒノキですが、当初の黄色い塗装の色は所々剥げてきていますが、劣化等による欠損は全く見られません。ただ、年輪の中心からの割れは、無塗装の程ではないにしろ、少しずつ入ってきている状態です。

それでも、腐朽菌やカビなどによる黒ずみや腐りはありませんね。多分、ティンバーケアの塗装は、一度しか塗っていないと思いますので、二度塗りすれば5年の耐久性があるというのは、まんざら嘘ではないようです。(勿論、今回はそれ以上の年月が経っていますが・・・)

木製のデッキやパーゴラを作られる方、木製サッシや玄関ドアを採用される方は、是非このティンバーケアを塗ってから施工してみては如何でしょうか。

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<関連記事>: PARA ティンバーケアは、こんなに強い! (2009年09月11日)

<関連記事>: PARA ティンバーケア 定点観測 (2012年12月16日)

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