お知らせ : ページ 272

白いガレージもいいでしょ

NWD Carriage

ヨーロッパのお城のようにアイアンの金物が付けられたガレージドア。

こうした飾りの金物が付いているだけで、クラシックなイメージになるから不思議です。

持ち手となる取っ手も付いていますから、両開きのドアのようにも見えますが、ドアが上へと持ち上がっていくオーバースライダーのガレージなんですよ。

幅は4.9m近くありますから、横並びで車2台分が駐車出来る大きさです。こんな大きなガレージドアでも、0.5馬力の非力なモーターで十分に開閉が可能です。

その為に、トーション・スプリングという大きなバネが車庫内に設置されているのです。

あと、この白の色がいいですね。真っ白じゃなく、少し黒や青い顔料が混ぜてある塗料で塗っていますから、ただの白よりも高級感が出ています。やっぱり、パラペイントのような輸入塗料の色は違いますよね。

ほんの少しの色の違いでありますが、こうしたことが重なるとデザインも質感も変わってくるから、輸入住宅は不思議です。

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ノルディスカヒュースの輸入サッシ

ノルディスカヒュースの輸入サッシ

スウェーデン製の輸入サッシが、うまく開閉出来ないという相談を頂きました。

お客様曰く、SP フェンスター(SP fönster)か、エリートフェンスター(Elitfönster)の何れかの木製サッシではないかとのことですが、定かではありません。

これらの輸入資材を調達したビルダーのノルディスカヒュースは、建築を計画している11年前に倒産してしまったそうですから、今となってはどこの窓メーカーのものかは知る由もありません。

(倒産後に輸入サッシを含めた資材だけをお客様が購入して、他社で建築されたそうです)

さて、今回の不具合は、サッシの両サイドに付けられた金物のうち、レール内を走る樹脂製のガイドが片方欠損して動きが悪くなったというものです。片方だけが、レールをすべらないという状態では、窓の開閉バランスが崩れますから、当然窓がうまく動きません。

メーカーが不明でも、この手のスウェーデン製サッシは多いようですから、金物を含めた部品の調達は可能なような気がします。それにしても、北米の資材だけでなく、北欧の輸入資材も取り扱えるなんて、うちは本当にストライク・ゾーンが広いですねぇ(笑)

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<関連記事>: いい味、出てるでしょ (2015年7月6日)
<関連記事>: ようやく手に入ります (2016年10月23日)

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庇(ひさし)は、大切です

ヒサシのない勝手口ドア

こちらの勝手口は、ピーチツリー社製のベント・ドア。ドアに上げ下げ窓が付いていて、換気も出来る便利なドアです。

19年前に施工されたドアですが、多少ドアの周囲の木枠が黒ずんでいるだけで特に問題がなさそうに見えます。でも、実際にはドアの下端が腐ってきていて、それ程長くはもたないかも知れません。

表面に張ってあるスチールの面材も錆びて少し欠損している状況ですが、お客様が白く塗装をして何とか体裁を保っている感じです。

こういう状況になったのは、ドアの上に庇がないという設計・施工上のミスだと思います。

また、周囲に張られた石やその目地の防水がなされていないので、外壁に当たった雨水がドアへと伝ってきてしまうという点も問題です。

(石と石との境い目には、モルタルやコーキングのような目地材が入っていないようですし、石が黒ずんでいることからも吸水性のある石のような気がします)

お客様のご都合次第ではありますが、ドアをファイバーグラス製のベント・ドアに交換する際に、小庇を取り付けてあげればきっと新築時の美しさが保たれると思います。

ドア枠も白い樹脂製のものに交換して、防犯用のガードプレートを装着すれば、ほぼ完璧です。あと、外壁の塗り直しの際には石の外壁も洗浄して、きれいになったところで防水のクリア塗装をしたいものです。

普通の建築・リフォーム会社さんでは、こうしたことまで考えてあげられないものでしょうかねぇ・・・。

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ようやく交換出来ました

ガラスを交換したマーヴィンの掃き出しサッシ

2016年3月に強化ペアガラスが割れたという記事を書かせて頂いたマーヴィン(Marvin)社の古い掃出しサッシ。

フレンチ・スライディング・パティオ・ドアというタイプで、尚且つ高さが通常よりも20cm程高いドアでした。

ガラスの交換だけであれば、国内でペアガラスを作ってもらってはめ込むという方法もありますが、ガラスを建具のフレームに固定する為のガラス押さえ(押し縁)が国内では調達出来ません。

それは、室内側に付いていますから、木製ですし、尚且つドアにしっかり固定出来るだけの寸法や厚みがなくては、ガラスが外れてしまいます。そんなこんなで、わざわざアメリカから押し縁共々ガラスを輸入した訳ですが、入荷まで結構時間が掛かってしまいました。

それにしても、掃き出し用サイズの強化されたペアガラスって、大きくて相当重いですねぇ。単体で60~70㎏はあるんじゃないでしょうか。

まあ、一人で持てないことはないかも知れませんが、強化ガラスはガラスに歪が出るとバラバラに割れてしまいます。ですから、一人で持ち上げてたわませたりすると、大変なことになってしまいます。

それに、粉々にヒビが入ったガラスを白っぽい粘着フィルムで固定していたんですが、これを建具のフレームから外すのが至難の業でした。

防水コーキングの施工風景

作業開始から炎天下で4時間。こんな大変な仕事は、どこのサッシ屋さんでも建築会社さんでも受けてくれないはずです。

でも、私たちは最後まで手を抜きません。ガラスを装着する際に建具のフレームに防水接着剤で留めてあるのですが、更に外側のガラスとサッシとの接点に防水コーキングを上から塗布しました。

こうしておけばガラスとフレームとの間には隙間が生じませんから、雨漏りでサッシの木部が腐るリスクも少なくなります。このひと手間を掛けるか掛けないかが、気遣いですし、将来のトラブル回避にもなるのです。

でも、こんなことまでやるところは、ないかも知れませんね。

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<後日頂いたお客様からのメッセージ>:

昨日は暑い中、遠路御足労頂きまして有難う御座いました。

外の景色が見えるって、こんなに気持ちがいいものなのかと改めて感動しました。白い壁となっていたんですねー。閉塞感が取れ、爽やかな朝を迎えています。

村瀬さんのお陰です。有難う御座いました。また御世話になると思いますが、宜しくお願い致します。
2016年8月5日
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<関連記事>: 割れた強化ペアガラス (2016年3月5日)

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雨漏りした生産終了品

窓枠からの雨漏り

アルミクラッドの木製輸入サッシ、マーヴィン(Marvin)。

比較的アフターサービスもしっかりしていて、私たちもメンテナンスへの対応がしやすい窓メーカーではあるのですが、それでも修理用の部品が手に入らない場合もあるのです。

今回のケースもその一つ。

生産終了後、4~5年前くらいにメンテナンス部品の供給もしないとアナウンスされたセーフティ・プラス・スライディング・パティオドア(Safe-T-Plus Sliding Patio Door)。

そのドア枠(窓枠)のコーナーのジョイント部分から雨が侵入したらしく、側枠のカバーを外した処このように木部がひどく腐っていました。既に下枠もフカフカした状態ですから、窓枠だけでなく構造部分にまで雨漏りが及んでいるかも知れません。

フローリングにも広く雨染みが付いていましたから、相当前から雨漏りには気付いていらしたと思いますが、あまり大ごととは思われていなかったのか、対処がされない状況でした。

恐らく10年単位で雨漏りが続いていたのでしょうが、すぐに不具合箇所を防水処理していれば、大幅な修理が必要な状況にはならなかったかも知れません。人間の病気でもそうですが、早期発見・早期治療こそが、費用も掛からず早く問題を解決する秘訣です。

今回のケースについて、マーヴィンに窓枠だけの供給が出来ないかお願いしてみるつもりですが、多分他のシリーズの掃き出しサッシに交換することになるかも知れません。

費用は掛かるとは思いますが、最新のもので雨仕舞のよくなったサッシを取り付けた方が、今後の心配もなくなり反ってベターな選択になる気がします。

木製サッシは、温かみがあって人の生活環境も快適にしてくれます。でも、自然素材故の手入れやメンテナンスを心掛けなければいけないことを、常に頭に入れておいて下さいね。

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ゴーヤのカーテン

うちのゴーヤ

梅雨前に植えたゴーヤの苗がすくすくと育って、居間の掃き出し窓全体をカバーするくらいになってきました。

ツルが這うように、縦2m 横3mくらいの目の粗い網が掛けてあるのですが、ほぼその全面を覆うくらいになっています。

7月の半ばまでは然程実っていなかったのですが、この暑さと突然の夕立で次々収穫出来るまでになりました。日よけと野菜の収穫、一度に二度美味しいとはこのことです。

きっと、これからもどんどんなってくれることでしょう。因みに、うちの家族は全員ゴーヤが大好きですから、毎日収穫してもどんどん食べちゃいますよ~ぉ。

窓ガラスを断熱LOW-Eガラスにしたり、断熱材を厚くしたり、気密性を上げたりするのもいいことですが、自然をうまく利用して温暖化対策をするのも楽しいですよ。

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調達先を探さなければ・・・

Loewen Windows

アルミクラッドの木製輸入サッシでは、特別に高品質で美しいカナダ Loewen(ローウェン)社。

室内側の木部にはダグラスファー(米松)を使い、時間を経るごとに赤みを帯びて木目も際立ってくる様は、その価値を感じさせる日常となるでしょう。

ただ、このサッシ・メーカーは、日本に販売代理店を置いておらず、メンテナンスなどのアフターサービスは私たちのような特異なビルダーが細々と担っているに過ぎませんでした。

今回、お客様から網戸の調達についてご相談を頂いて、北米サイドのサプライヤーに調達の可否を確認した処、もうLoewenとの取引きをしなくなったから、部品を含めて注文は受けられないという返事がありました。ずっと頼りにしてきた現地の協力会社でしたから、突然の連絡でビックリしたのは言うまでもありません。

20年くらい前の輸入住宅ブームの際に、ローエンのサッシも数多く輸入されていますから、このままではメンテナンスでお困りになるお客様もどうしていいか分からない状況になってしまいます。

現地のサプライヤーに事情を確認して、何とかLoewenとの関係(多分、メーカーとは直接取引きしてはいなかったでしょうから、現地の代理店との関係)を修復してもらうように説得するか、別のサプライヤーを探すかしないといけません。

どんなものでも簡単に手に入る日本では考えられないことかも知れませんが、世界の人たちと商売をする時には、こういうこともしばしば起こるものです。少し時間が掛かるかも知れませんが、粘り強く調達ルートを探っていきたいと思います。それが、日本の輸入住宅文化を支えることにもなるはずですから・・・。

<関連記事>: ローウェンの窓も何とかなります (2016年8月17日)

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窓を取付け前に塗装する

サッシ木部塗装の風景

アルミクラッドに代表される室内側が木製の輸入サッシ。

マーヴィン、アンダーセン、ペラ、ハードなど、名だたる有名メーカーのものは、全て木の温かみを感じるサッシばかりです。

ただ、こうした高品質で高級感のある窓も、外壁や屋根からの雨漏りでせっかくのサッシが腐ってくるといったトラブルも多く発生しています。また、サッシ(建具)の枠とガラスとの隙間やアルミのつなぎ目などから雨水が侵入して、木を腐らせることもしばしばです。

こうした木製サッシは、新築時に木の塗装をするのですが、防水塗装ではなく、室内用のニスやステインが塗装に使われることが多く、結露や雨水が侵入してきた時に何の役にも立たないのが現状です。(尚、出荷時に塗装がされているのは、外装のアルミ部分だけです)

そこで私たち ホームメイドでは、家に窓を装着する前に、サッシの裏側になるところまで木部用の防水塗料 Para社製ティンバー・ケアで全て塗る試みをしてみました。

そう、構造で隠れてしまう部分も塗装しますから、万一水や湿気が壁の中にまで入り込んでも木製サッシを防御してくれるという画期的な施工をやろうとしています。

写真は、その塗装風景ですが、木部がナチュラルな黄色味がかった色に見えるところがティンバー・ケアで塗装した部分です。

普通は、内側の目に見えるところしか塗装しませんから、外側に色が付いているのは日本でも初めての施工ではないかと思いますし、全てが露出した状態ですから細かな部分まで塗装出来ます。

ただ、このように高さが1.8mもあるような大きなサッシだと、取り回しが大変で塗るのには相当な手間が掛かります。

今回は、築18年の輸入住宅のサッシが一部腐ってきたので、外装の防水改修工事を兼ねてサッシ自体を交換する為に窓を輸入しています。防水に不安のあるおうちですから、ここまでやればお客様も安心して頂ける気がします。

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第1回目のプラン修正

いくつも描いたラフプラン

先日、2件の新築案件についてプランニングを始めたという記事を書きましたが、その後お客様にラフプランをご覧頂いてご意見を頂きました。

こうやって私が間取りなどを紙に描くと、ぼんやりとお客様の頭の中にイメージしていたご希望が、現実にどうなるかが見えてきます。

そうなると、プランの上でああしたい、こうしたいという欲求が出てくるので、プランにも命が宿る状況になってきます。ただ、ここで気を付けなければならないのが、人間の欲求には際限がないということです。

あれもやりたい、これもやりたいとなると、限られた敷地の中では納まらなくなってきます。30坪の敷地に100坪の家を建てられればいいのですが、そういう訳にはいきません。ですから、希望・要望に順位付けをすることが必要となります。

要望は出来る限り出してもらい、その中で順位が低いものは後回しで考えていく。高い順位のものを最優先にデザインしていくという作業が求められる訳です。

そんな時、お客様の頭の中は、優先順位の低いものでも何とか採用したいと考えているものです。何故か頭の中では優先順位というものがなくなってしまっているなんてこともよくあります。

家づくりは、一生に一度あるかないかという一大事ですから、出来るだけ多くの希望を取り入れた家にしたいというのは人情です。そこをくみ取ってプランニングをしていくのですが、何でもありという家は実際にはそれ程楽しくないものです。

そう、家の中にスペシャルなものがなくなって、どれもこれも面白いのですが、特別素敵という感じがなくなってしまうのです。素敵な家づくりをしたいなら、何かテーマを決めて尖がったデザインを意識することです。

口で言うのは簡単ですが、それは意外と難しいものです。でも、それに挑戦する価値があるのが、家づくりです。それにしても、プランする私もいろいろと浮かぶアイデアを取捨選択するのって、結構大変なんですよ。

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ジョリパット外壁のクラック

塗り壁の外壁クラック

一昔前、フレンチ風(南フランス風)や地中海風の輸入住宅が流行りましたが、その時多くの外壁に採用されたのが塗り壁でした。

扇形にコテ跡を付けてみたり、土のムラを出す為に写真のようなスタッコ調に仕上げてみたりしましたね。

ただ、そうした塗り壁の外壁では、新築から然程時間が経っていないにも係らず、壁に亀裂が入るというトラブルが発生するのも事実です。いろいろな原因が考えられるのですが、最も大きな原因となったのが下地の材料や施工が不十分なことでしょう。

通気層などを取らずに、構造材の耐震合板の上にラスと呼ばれるメッシュ状の細い金網を張ってから直接モルタルを塗ったり、ラスの代わりにラスカットというモルタル用下地の板材を構造に直に張ってからモルタルを塗るなどすると、構造体の動きに引っ張られて表面の割れが起こりやすくなります。

この家では、構造用合板の上に通気層を取った状態で下地となる防火パネル材を張ってから、ジョリパットという塗り壁材を塗っているようです。

ただ、下地のパネル材が張られた壁は、全くの一枚ものではありません。必ずジョイントと呼ばれるつなぎ目があることを忘れてはいけません。窓の両端のように上からの重さを受けやすい場所にそのジョイント・ラインが揃っていたら、まさにそこは割れる弱点となってしまいます。

しかしながら、この家の不具合は、それだけが原因とも言えないかも知れません。

それは、窓の周囲の防水性です。通常は、窓の周囲は防水コーキングなどで壁の中に雨水が侵入しないように処理をするのですが、窓の周囲に飾り枠のケーシングが付けられています。よく見るとケーシングのコーナーの部分が開いてきていますよね。

ここにはコーキング等が入っていないようですから、壁の中や窓に雨水が侵入する恐れが生じます。ですから、この家では雨水が塗り壁の内側から壁の劣化を誘ったという可能性があると想像されます。

こういう場合、多くの工務店やリフォーム屋さんでは、防水材をこの上から施工して不具合を隠蔽するという方法で対処するでしょうが、それでは原因究明も出来ませんし、再度雨漏れを起こしたら同じトラブルが発生するだけです。

安かろう悪かろうという修理ではなく、お金を掛けてでも原因を確認して、次にそういうトラブルが起こりにくい状況を作ることこそが、一番家を長持ちさせる対処ではないでしょうか。

そう、急がば回れですよ。

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<関連記事>: 塗り壁選びは、慎重に! (2008年8月31日)
<関連記事>: 外壁(外装)材の直貼りは、リスクが高い (1) (2013年8月31日)

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