お知らせ : ページ 23

何とかしたいのは分かるが、間違いです

愛知県のお客様のおうちから引き揚げてきた輸入サッシのガラス交換を行っています。

輸入窓は木製アルミクラッドサッシのサミット(Summit)です。(サミットは、ウェンコ(Wenco)と兄弟会社ですからほぼ造りは同じです。ですから、雨仕舞は同様にあまりよくありません)

建具(障子)の木枠を分解してペアガラスを交換するのですが、単純に交換すれば終わりという訳ではありません。

ペアガラスはサッシの雨漏れで内部結露を起こしてしまい交換が必要になったのですから、雨漏れ対策を行うことも重要なミッションです。

建てた建築会社が、一度雨漏れの修理を行ったようですが、その際建具の下枠の木にいくつも大きな穴を明けて雨水が外に抜けるように細工を施していました。

ですが、そういう施工を行うと、湿気等が木枠の中に入ってしまい逆にペアガラスを曇らせるリスクがあることを認識してなかったようですし、第一木枠の強度がなくなってしまいます。

下に穴を明ける前に、何故屋外側のガラスの周囲を防水処理したり、アルミカバーのつなぎ目を防水処理したりしなかったのでしょうか。

納め方も非常に悪く、至る処に隙間がありますし、建具周囲のウェザーストリップ(気密パッキン材)も間違った位置に取付けてありましたので、そこもおかしくなっていました。

やってしまったものは仕方ないのですが、そういった箇所を補修しながら元に戻していくのは時間も手間もたくさん掛かります。下枠に大きく明けられたたくさんの穴は、手間の掛かる埋め木を行って修理をし、小さな穴はパテを入れて直しました。

(元々小さな水抜きは作ってありますから、それ以上は不要です。但し、雨が入るからとその水抜きを塞いでしまう業者さんもいます)

こういった部分を防水塗装しないで終わりという訳にはいきませんから、これから木部専用のティンバーケアで塗って仕上げを行います。新品に交換するより修理の方が安いと思っている方もいらっしゃると思いますが、本当は修理の方が何倍も手間やお金が掛かります。

特に、日本では調達不可となっている輸入サッシなどは、手間を掛けて直す以外元通りにする方法はないのですから、その点をお客様にもご理解頂きたいと思います。

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鍵爪が出て来ないドアノブ(ドアレバー)

愛知県のお客様から、トイレのドアのドアラッチを交換して欲しいというご相談を頂き、修理をしてきました。

輸入のドアレバーは、クイックセット(Kwikset)製の内鍵付き。

廊下側のドアレバーには、写真のように小さな穴が明いていますが、これはトイレの中で人が倒れたり小さな子供が間違えてサムターンを回して鍵を掛けて出られなくなった際に、外からロック解除用の専用工具をこの穴に挿して鍵を開けることが出来ます。

(尚、ホームメイドでは、解除用の専用工具も販売しています)

話が逸れましたが、ドアラッチの頭に付いている鍵爪が引っ込んだままになっていますので、ドアラッチを交換する以外修理する方法はありません。

ただ、このドアラッチですが、写真のように四角い金属プレートが鍵爪の周囲に付いているように見えるのですが、実はこのプレートは飾りでドアラッチ自体はドライブイン・ラッチと呼ばれる頭が丸いタイプのものでした。

ですから、修理に伺う際に用意したのは、ドライブイン・ラッチだったのですが、現場でフェースプレートを装着する為の彫り込みがドアにしてある状態を見て、急遽ラッチに付けたドライブイン・キャップを外して、車に積んであった手持ちのフェースプレートをドアラッチに装着してラッチの取り替え作業を行いました。

こういうイレギュラーな状況は、修理・メンテナンスの時にはよくあることですから、ある程度臨機応変に対応が出来るように常に余分な材料や道具を持ってきています。

説明書やマニュアル通りのことしか出来ない人もいますが、私たちのようなプロはいつも想定外を想定しながら現場に向かいます。

お客様からメールでお送り頂いたドライブイン・ラッチの写真を元に部品だけを郵送していたら、恐らくお客様ご自身では交換がうまく出来ない状況になっていたでしょうね。

(飾りのフェースプレートの写真も一緒にメールでお送り頂けていれば、フェースプレート付きのドアラッチを郵送しているでしょうが、ドライブイン・ラッチの状態の写真だけではそういうことは私たちも判別出来ません)

輸入資材に知識がない素人のお客様でしたら、安易にご自身で修理出来るとは思わずに、まずはプロに依頼して勉強することが賢明かも知れませんよ。

<関連記事>: 古いドライブイン・ラッチ (2024年8月9日)

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ダブルハングの交換用建具(障子)

愛知県のお客様から、輸入サッシの木部の腐りについてご相談を頂いていた件で、交換用の新しい建具が届きました。

元々の輸入窓は木製アルミクラッドサッシのサミット(Summit)ですが、その窓枠はそのままにシエラパシフィック(Sierra Pacific)社にお願いしてサイズピッタリの建具を作ってもらいました。

写真は、その建具の木部にティンバーケアで防水塗装を施したり、外部のガラスの周囲に防水処理をしている様子です。

普通の工務店さんやリフォーム屋さんだと、窓枠に建具を装着してから建具の塗装を行うのですが、取付け前に作業を行えば、塗りづらい部分にもきれいに塗装が出来るので、塗装精度が格段に上がります。

また、ガラスの周囲の防水処理も同様にきれいに行えるのです。(こういう防水処理を行わない業者さんもいるので、気を付けて下さいね)

建具が腐ったという場合、建具の木枠の一部を加工して取り替えるという方法もあるのですが、若干見た目が変わるといった問題や建具自体の構造的な問題(雨漏りに弱いという弱点)は完全には解消されません。

ですから今回はお客様の要望で、構造的にも弱点が少なく、見た目もきれいな他社製の新しい建具を入れるという方策を採用しました。

シエラパシフィックの製品は、木部にコアガードと呼ばれる防腐処理を施している為、水の中に木を浸けっ放しにしても腐らないという木枠を使っています。

構造的にも材料的にも雨漏れに強い新しい建具に、外部のガラス防水や室内側の木部防水塗装を更に実施しているホームメイドの交換用建具を使えば、他にはない最強のサッシとなるはずです。

<関連記事>: 雨に弱いからだけではありません (2024年2月16日)
<関連記事>: マスキングテープを使った防水作業 (2024年9月7日)
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互換性はありそうです

長野県のお客様から、輸入サッシの網戸を固定する為のピンが欲しいというご相談を頂きました。

輸入窓は木製アルミクラッドサッシですが、メーカーは不明です。

写真は、そのサッシに付いていた網戸固定用のピン。

長いシャフトの部分は、折れて一部なくなっているようですが、形状からするとマーヴィン(Marvin)やハード(Hurd)のスクリーンピンとほぼ同じと考えていいかも知れません。

網戸ピンは、シャフトよりもツマミの部分が劣化して割れてしまうことが多く、耐用年数は15~20年程度の消耗品です。ですから、網戸ピンの破損に気付いたら、おうちの全ての網戸について網戸ピンの交換時期が来ていると考えるべきです。

1個割れたから1個購入すると考えていると、1個壊れる度に毎回送料が必要となってしまい非効率です。おうちの全ての網戸となると、予備を含めて50~80個程度必要になってくると思いますが、それに対する送料は数個送ってもらうのと大して変わらないはずです。

これから台風シーズンに突入しますが、網戸ピンやバタフライ・クリップなどの網戸固定部品を新しくして、網戸が風で飛ばされないようにしておきたいものです。

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壊れた原因を解決すべき

東京都のお客様から輸入のスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)のロックレバー付きハンドルが壊れたので、交換部材が欲しいというご相談を頂きました。

輸入サッシは、樹脂で出来たアルメトコ(Almetco)社製。

昔、新築の際に防火対応とする為か、ガラスは網入りになっています。

通常でもこのサッシは、重量のある強化ガラスがペアガラスになったものを装着していますから、網入りとなると更に重くなっていることが想像出来ます。

恐らくハンドルロックが破損した原因は、ドアの水平・垂直バランスが崩れてドアの開け閉めが重くなったり、ロックが掛けづらくなったりしたことのはずですから、そういう問題を一緒に解決しない限り、またハンドルが破損する可能性があると思います。

愛知県から東京まで出張して調整・修理するとなると、どうしても高速代やガソリン代、宿泊費といった経費が掛かってしまいますが、新築から一度もメンテナンスをしたことがないとしたら、ドアにほんの少しお金を掛けてもバチは当たらないかも知れません。

勿論、それ以外にも輸入住宅のメンテナンスが必要な箇所はあるでしょうから、修理の際にそういったことの調整やアドバイスを私たちプロの視点から案内されるだけでも、出張旅費の元が取れるのではないかとも思います。

単に交換部材だけを海外から調達して宅配でお送りするだけでも可能ですが、長い目で考えればどちらが得かお分かり頂けるかも知れません。

(私たちもいつまでこの仕事を続けられるか分かりませんしね・・・)まあ、判断はお客様ですから、これ以上私共が申し上げることはありませんが、皆さんはどうお考えになりますでしょうか。

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なかなか厄介な仕事です

岐阜県のお客様から両開きのフレンチドアの鍵が掛かったまま解除が出来ないという相談を頂きました。

輸入窓は、アルミクラッド木製サッシのペラウィンドウ(Pella)社製。

それも、このサッシはドアに挿入されたペアガラスの他に、取外し可能なシングルガラスの建具(障子)が室内側にもう1枚取付けられたデザイナーシリーズと呼ばれる高級バージョンです。

屋外側からキーを差し込んで回しても、室内側のサムターンを回してもクルクル空回りするだけでデッドボルトバーが引っ込んでくれないようです。

写真はハンドルセットを屋外側から撮ったものですが、ドアの隙間からソリッドの金属で出来たデッドボルトバー(カンヌキ)がはっきり見えます。

中空のバーであれば、金ノコ等で比較的簡単にカットすることも出来るのですが、中まで硬い金属で出来たものだとそう易々とは解除出来ません。

勿論、何かが引っ掛かっているだけで、それを取り除いてやればすぐに鍵が開けられるというのであればいいのですが、現場で慎重に作業を進めてみないとどうなっているかは分かりません。

最悪、時間と手間を掛けて鍵の解除を試みることになるのですが、デッドボルトバーを切ってしまうと二度と鍵を掛けられなくなりますから、デッドボルトを内蔵したマルチポイントロックのロックケースもメーカーから予め取り寄せておく必要があります。

また、室内側のサムターンや屋外側のロックシリンダー等にも不具合があるといけませんから、そういった部品類も用意しておかなければなりません。

様々な不具合を想定した上で修理を進めていかないと、途中で作業を中断して再度準備してからお伺いすることになりますから、お客様にも時間と心配をお掛けするかも知れません。

そういった想像力は、今までの経験と知識がないと出てこないでしょうから、付け焼刃の業者さんではなかなか難しいと思います。

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まずは、ケースメントのガラス交換

以前愛知県のお客様の輸入住宅で、ハーフサークルウィンドウ付きダブル・ケースメントサッシでペアガラスの内部結露を確認したという記事を書かせて頂いたことがありました。

輸入サッシは、木製アルミクラッドのサミット(Summit)社製。

ガラスが入った建具(障子)を一旦窓から外して、会社で建具を分解しペアガラスの実寸法をチェックした上で、新しいガラスを製作しました。

ただ、建具を分解して分かったのですが、木枠の内部が雨漏れで腐ってガサガサになっていたのです。そこで、新しいペアガラスを入れる前に、腐った建具枠を新しいものに代えてからペアガラスを挿入して組み立てました。

その後、無塗装の木枠部分を古い塗装された木枠と同じように防水塗装して更に屋外側のガラスの周囲に防水処理を実施しました。

そうした一連の作業を行った後、昨日現場でようやく修理した建具を窓枠に取付けてきた様子がこちらの写真です。半円窓は外部足場を設置してからのガラス交換になりますが、その下の2連のケースメントサッシは美しく仕上げることが出来ました。

既に長年のクセが付いてしまっているので完璧とまでは言いませんが、サッシの開閉調整やロックの調整なども行って、比較的スムースに窓の開け閉めが出来るようにもなりました。

全てがオーダーメイドの仕事ですから、時間と手間はどうしても掛かってしまいますが、ちゃんと直すという点では最も理想的かも知れません。

<関連記事>: 半円窓のガラス交換 (2024年2月28日)
<関連記事>: 建具の分解作業 (2024年5月23日)
<関連記事>: 下枠だけ作り直しです (2024年6月28日)

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手に入れづらくなってきました

岡山県のお客様からマーヴィン(Marvin)の輸入サッシに使う網戸を固定する為のピンが欲しいとの問い合わせを頂きました。

マーヴィンに限らず、ハード(Hurd)やその他のアルミクラッド木製サッシの網戸を固定する為にも使われる網戸ピンですが、最近は少し手に入りづらくなってきているようです。

以前マーヴィンの大手国内販売代理店であったナガイさんが、代理店契約終了後もアルミシャフトのスクリーンピンを販売していたんですが、在庫完売の為販売を休止してしまったようです。

私たちもナガイさんとはお付き合いがあるのですが、マーヴィンだけでなくアメリカの輸入資材そのものを取り扱わなくなってきているようで、少々残念な気もします。

確かに輸入住宅そのものの需要が減って、輸入資材の販売も右肩下がりという状況でしょうから、売れないものを在庫していても経費倒れになってしまいますし、修理やメンテナンスを細々とやっていても大したお金にならないとは思います。

ただ、世の中トレンドや好みの波というものがありますから、将来必ず輸入住宅が見直される時代がやってくるはずです。

それに備えて、アメリカの流行を発信したり、新しい商品を紹介したりすることが輸入商社に求められますし、今まで販売した商品のアフターサービスを継続してこそ、消費者の信頼を獲得出来るのではないでしょうか。

私たち ホームメイドは、愛知県の小さな輸入住宅ビルダーに過ぎませんが、既に国内販売をしていない輸入資材を含めて、出来る限り修理メンテナンスや部材供給をしていきたいと思っています。

ただ、私たちだけではその動きを確固たるものに出来ませんから、多くの資材メーカーや現場の工務店を巻き込んで、安心してお住まい頂けるような体制を構築していきたいものです。

その為に、網戸ピンといったあまりお金にならない商品でも、私たちは継続的に調達をして皆さんにお届け出来るようにしています。(現在は、従来の樹脂シャフトのものと新しいアルミシャフトのものの2種類を提供していますし、その他の固定部品も輸入可能です)

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きれいにすれば、寿命も延びます

鹿児島のお客様から網戸の取っ手(持ち手)を調達出来ないかというご相談を頂きました。

輸入サッシは、樹脂製のアルパイン(Alpine)社製。

グラスファイバー製の網は黒々としていて劣化はあまり見受けられないようにも思いますが、網戸のフレームや取っ手部分はやけに汚れが付着しているようにも見えます。

私が想像するに、網戸の室内側がこのように汚れているのは、浴室のように水分や湿気が多い場所に設置された窓ではないかと思います。

湿気や水分だけならここまで汚れないのですが、カビや油分が付着する環境に長年放置された状態だと、汚れがどんどん進行していきます。

お部屋のサッシと比べて、浴室のサッシは意外と手が届きにくい場合が多く、窓は開けられてもそれ以上に手を伸ばすことはなかなか出来ません。

もし網戸の取っ手の劣化を少しでも遅らせたいのであれば、月に1度くらいは網戸を外して、雑巾などを使って水分や汚れの拭き取りを行って頂くことをお勧めします。

そうすれば、窓のバランサーやオペレーターといった開閉金物もきれいな状態に保つことが可能でしょうから、網戸だけでなく窓そのものの寿命も延ばすことが可能です。

勿論、そうしていても窓部品には寿命というものがありますから、逐次交換は必要ですが、15年で交換する処を20年に出来ればその分の手間や部品代を削減出来ると思います。是非、夏の間に一度窓の掃除をしてみては如何でしょうか?

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ハードのバランサー不具合

お客様からダブルハングサッシの開け閉めがしづらくなったので、メンテナンスをしたいというご相談を頂きました。

上げ下げ窓のダブルハングは、ハード(Hurd)製の木製アルミクラッド(外装に耐久性のあるアルミカバーを装着した木製サッシ)。

写真を見てもきれいな状態で特に不具合はなさそうにみえますが、窓の開閉をサポートするバランサーという部材は、窓の両サイドに付いている樹脂製のジャムライナーの中に隠れている為、外見上の変化はありません。

ハードの場合、バランサーは吊りバネ以外に建具(障子)とバネとをつなぐバランスシューという樹脂部品で構成されています。ただ、古いハードの吊りバネは、既に製造が中止されていて、部品メーカーからも入手することが難しい状況です。

そうなると、バネ交換不能で修理も出来ないと思うかも知れませんが、実際には吊りバネは比較的耐久性が高く、バネが弱ったり切れたりすることはあまりありません。(勿論、バネが原因のトラブルがゼロではないことも、覚えておいて下さい)

ハードのバランサーの不具合は、主に樹脂で出来たバランスシューが割れて、バネと建具の連結が出来なくなったことが原因ですから、これを交換することで修理は出来ますが、樹脂で出来たジャムライナーが劣化して破損している場合は、完全には元に戻せないかも知れません。

それは、吊りバネ同様ジャムライナーも既に製造が終了している為で、直す方法がないというのが現状です。

それでも、ハードを吸収合併したシエラパシフィック(Sierra Pacific)という会社が新しい仕様の窓を製作してくれますから、外壁に固定された窓枠はそのままに、上下の建具やジャムライナーを交換することで修理することは可能です。

見た目も然程変わりませんし、今後のメンテナンスも問題なく出来るように生まれ変わりますが、建具交換が伴いますからその分費用が掛かることをご了承頂かなければなりません。

私たち ホームメイドは、修理の仕方についていくつもの選択肢を持っていますし、状況によって最適のメンテナンスを提供出来ますから、どうしていいか分からないお客様はご相談を頂くことをお勧めします。

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