お知らせ : ページ 149

南面・東面は、要注意!

弊社のご近所のお客様からマーヴィン(Marvin)のケースメントサッシのメンテナンスについてご相談を頂きました。

平成3年に新築されたといいますから、29年前に施工された古いサッシになります。

写真は、ケースメントサッシが組み合わさったボウウィンドウですが、それ以外にも不具合のあるケースメントサッシが2ヶ所あります。

写真でお分かり頂けるように、ボウウィンドウの5面のうち、ガラスが白く濁ったようなものが3面(3枚)あります。これらは、アルミの建具枠カバーのつなぎ目が開いてきてしまい、そこから木製の本体部分に雨が侵入したことが原因です。

何故そこが開いたかと言えば、このサッシは太陽がよく当たる南側の庭に面した処にあり、太陽の熱や雨風、冬場の冷気が絶えず当たる過酷な場所にあることから、建具の木枠も膨張や収縮を何度も繰り返した為ではないかと思います。(東面も台風の風当たりが強いので、注意が必要です)

勿論、ガラスの周囲の防水コーキングも痩せて切れてきてしまったということも原因の一つです。こういう場合、ペアガラスが内部結露するだけでなく、中に入り込んだ雨水が建具の木を腐らせていきますから、そのうち操作金物の取付けビズが建具から外れて開閉もままならなくなるのです。(開けると閉まらなくなるので、お客様は何年も窓を開けていません)

取り敢えず、マーヴィンに対して新しい交換建具の手配の見積をお願いすると同時に、錆びて劣化したオペレーターやロック金物類も調達する予定です。

建てた輸入住宅ビルダーは、まだ事業を続けているようですが、お客様との関係がこじれてずっと長くメンテナンスをしてこなかったようですから、もしこのおうちを次の代まで存続させたいと考えるなら、ここで徹底的にメンテナンスを行うようにお願いします。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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キッチン・洗面にスマート水栓

カナダ モエン(Moen)社では、水栓金具にスマート機能を持たせた製品が登場しました。

アマゾンのアレクサやグーグル・アシスタントといったスマートスピーカーに接続させて、水栓から出る水の量や温度をコントロールするというものです。

水の量や温度は、音声で指示するだけ。ただ、指示していきなり水が出ても困りますから、蛇口に手をかざしたり、音声で吐水を指示したりすることも可能なようです。

また、お湯が適温に達しない時は、自動で捨て水をしてその温度まで温まった状態でお湯を供給してくれるとのこと。何でもインターネットを利用したスマート・ホーム化が進んでいますね。

但し、これは北米で販売が開始されたものですから、英語での指示でないと動いてくれないかも知れません。(恐らく温度単位は摂氏に切り換えるなんてことは可能だと思いますが、現時点で現品がないので私たちも不明です)

子供たちにも英語を使えるようにしたいご家族、何でも新しいものにトライしてみたいという方、こんな製品は如何でしょうか。ご興味のある方は、どうぞMoen社の下記リンクをクリックして動画をご覧下さい。

Moen社 水栓金具のボイス・アクティベーションの動画

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これを開けるのは、ほんとに大変です

関西のお客様から、マーヴィン(Marvin)社製観音開き(両開き)のフレンチドアの鍵が掛かったまま開かなくなったというご相談を頂きました。

先日、ミルガード(Milgard)の掃出しサッシで同様の相談があったという記事を書かせて頂きましたが、ロックした輸入ドアの解除は地道な作業と時間が必要です。

この時代のフレンチドアは、デッドロック・バーが出るタイプのシングルロックと、それに加えてドアの上端と下端から補助ロックの鍵爪(ラッチ)が出るタイプのマルチロックがあります。

デッドロック・バーは、ソリッド・メタルで出来ていますから、これを切断して解除するのはほぼ不可能。(最悪、そうすることも考えますが、メタル・ソーの刃がいくつあっても足りません)

それに加えて、2つの鍵爪が出るマルチロックは、更に解除は困難になります。町の鍵屋さんでも、輸入サッシのドアのロックを解除するのは、多分出来ないと断られるでしょうね。

今回、このロックの解除についてご依頼を頂けるかも知れませんが、シングルロックとマルチロックの2種類のロック金物を準備しなければいけないと思っています。

それは、ドアがロックされている為に、ロック金物がドアの木口(こぐち)に隠れて見えないので、両方の場合に備える必要があるからです。

お客様から頂いた写真をメーカーに見せても、「恐らくシングルロックだと思われるのだけれど、はっきり金物が確認出来ないので、断定が出来ない」と言われてしまいました。

リスクを取ってシングルロックの金物だけを調達するか、費用は掛かっても両方のロック金物を調達するか。最終的な決断は、お客様にお願いするしか方法はありません。

それにしても、もしお客様からご依頼頂いたら、メチャメチャ大変な作業をしなければいけないかも知れないので、ちょっと気が重いですぅ。

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空き巣は、年末だけじゃない

天白区のお客様から、泥棒が窓から侵入しようとしてガラスが割られたという相談がありました。

幸い窓が壊されただけで、室内への侵入はなかったということですが、輸入サッシの修理はしなければなりません。

写真を見る限りでは、網戸のスクリーンが破かれ、ペアガラスも割られたという感じです。

また、ペアガラスはその周囲を気密スペーサーで接着されている為、割った周囲のガラスを外すことが出来ず、侵入を妨げたという感じです。(ガラスを取らないと空き巣も怪我をしますので、下手なことは出来ません。また、網戸も外側から外すことが出来ない構造になっています)

さて、このサッシは、ペラ(Pella)社製ダブルハングですから、建具からガラスだけを外して交換するということは出来ません。

ですから、建具ごと新しいものに交換する必要があるのですが、現在でもメーカーは古いサッシに適合するものを供給してくれます。また、グラスファイバー製のスクリーンも私たちは在庫を持っていますから、問題なく張替えをすることは可能です。

それにしても、泥棒や空き巣は、年末年始の慌ただしいシーズンだけではないみたいですね。新型コロナなどの影響で仕事が減ったりなくなったりすれば、稼ぐ場所がなくなりますから、犯罪は当然増えるのかも知れません。

「命あっての物種」ですから、家の中や家族に被害がなかっただけでもよかったと思うしかないですね。比較的輸入住宅は防犯性能は高いとは思いますが、それでも絶対に泥棒が入らないということはありません。

窓の戸締りは元より玄関ドアもガードプレートを装着したり、ダブルロックにしたりするなどのセキュリティー対策を検討してみて下さい。

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鍵のトラブルには、必ず兆候があります

東海市のお客様から、ミルガード(Milgard)製掃出しサッシの鍵が掛かったまま外れなくなったという相談がありました。

最近、このお客様だけでなく、兵庫県のお客様からもマーヴィン(Marvin)の両開きのフレンチドアのロックが解除出来なくなって困っているというお問い合わせも頂きました。

輸入のスライディング・パティオドアやフレンチドアは、空き巣や泥棒に入られないように、防犯性を高くして製造されていますから、無理やりドアをこじって開けようとしても全く歯が立たないのが普通です。

特に掃出しサッシは、ドア枠の中にドアが入り込むような形で、ドア枠がドアの側面をカバーしてしまいますから、鍵爪のロックラッチも全く見えなくなります。ですから、ラッチを何かに引っ掛けるか何かして、ストライク(ロック受け)から外すという方法も取れません。

フレンチドアの場合、デッドロックのロックバー(カンヌキ)がドアの隙間から多少見えるものの、これを引っ込めるのは至難の業ですし、ロックバーをカッターで切断しようとしても、バーそのものが固い金属の塊ですから、ほぼ切断は不可能です。

こうなると、ドアを破壊するか、ロックレバーの取付け穴からドリルを入れて、ロックケースを壊すくらいしか他に方法はありません。

ただ、全く無理と思っていたものでも、現場の状況を注意深くチェックすると意外と解除方法が見付かったりする場合もありますから、破壊するのは最後の手段に残しておくべきと思います。

お客様も写真のように、ハンドルカバーを外すなどして鍵を開けるようにトライしたようですが、素人のお客様にはそれ以上のことは難しかったようです。

何とか鍵を解除するように、今後現場に伺って作業をしてみますが、解除出来ても今度は鍵が開いたままでは困ってしまいます。ですから、破損しているかも知れないロックケース(ロック金物)の交換品を準備して、それからお伺いする形となりますので、海外から調達する時間が少々掛かります。

尚、こうなる前には、必ずロックの掛かりが悪くなったり、鍵が掛かったり掛からなかったり、何かで引っ掛かったりといった現象が起こります。よく出入りするサッシでしょうから、トラブルで使えなくなる前に早めに専門家に相談することが必要です。

<関連記事>: ミルガードのロックは、強固です (2020年7月25日)
<関連記事>: ロックレバーが壊れました (2020年8月2日)

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組立てて装着するのは、ちょっと大変

四日市市の輸入住宅に施工された、マーヴィン(Marvin)のサッシのメンテナンスをしています。

全部の網戸の張替えや窓枠に固定するピンの交換等を行った上で、昨日再度窓に装着してきました。

掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)については、グラスファイバー製のスクリーンの交換の他に、ロック機能付きの取っ手部品も劣化していましたから、メーカーから交換パーツを取り寄せました。

ただ、この取っ手部品は、金属製のロックバーとレバー部品が組立てられておらず、細いピンのようなリベットが1本付属しているだけでした。

リベットでこれらの部品を組み付けるには、特殊な工具が必要です。まあ、そんな工具は私共の用意していないですから、わざわざ海外から取寄せしなければならず、入荷するまで数週間待ちました。

で、その工具を使ってリベットを装着した様子が、この写真。何本か無駄になりましたが、ちゃんとリベットを装着することが出来ました。

で、これを網戸に付けようとしたのですが、取っ手部品の取付け穴が今までのものと位置が少しずれているようで、うまく網戸に付きません。また、それを調整して取り付けたはいいですが、今度はロックバーが網戸のフレームに干渉して上下に動かない状況になりました。

いや~、アメリカ製ですから多少造りは大雑把ですが、いろいろな道具を使って加工・調整しながら取り付けるのって、ほんと大変です。もし素人のお客さんが個人で取り寄せて、自分で網戸に取り付けるという場合は、もしかしたらサジを投げてしまうかも知れませんね。

まずは自分でやってみるのは大事ですが、無理にやって取付け方法を誤ったり、壊したりしたら元も子もないですから、そうなる前に手を止めて、プロにやってもらうことも考えましょう。

<関連記事>: 普通の人じゃ、取付けは無理でしょ~ (2020年6月19日 )

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ボールドウィンは高いです

こちらのドアラッチは、先日お客様のおうちから取り外してきたボールドウィン(Baldwin)社製ドアレバーに付いていた部品です。

ご覧のように、三角に飛び出している鍵爪が、少し奥に入り込んだ感じになっています。

既にラッチの中の機械やバネが破損していて、レバーを動かしてもラッチがちゃんと出入りしてくれない状態になっています。

他社のドアノブ(ドアレバー)は、ラッチ部品自体にバネが付いているだけでなく、ドアノブ本体側にもアクションを促すバネ等が付いています。

でも、ボールドウィンについては、ドアラッチのみのバネの力で開閉操作をしていますから、ラッチに掛かる負担は他社のものより大きいかも知れません。

そういった意味では寿命が短いのかも知れませんが、出回っている数が少ないのか、それとも頑丈に作られていて壊れないのか、あまりラッチの相談を受けることはありません。

流石に高級ドアノブ・メーカーだけあって、しっかりした造りになっているとは思いますが、ドアラッチが破損した時の交換部品は非常に値段が高いです。多分、他社のドアノブ一式が買えてしまうくらいの価格で、ボールドウィンのラッチ部品を調達することとなります。

ですから、この際他社のドアレバーに交換してしまおうか、という話にもなるかも知れませんが、ドアラッチさえ代えればちゃんと元通りに動くようになりますから、思案のしどころですね。でも、ボールドウィンのドアノブは、しっかりしていてものはいいですよ。

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重量のあるドアには、頑丈な戸車?

先回、幅が2.4mもあるローウェン(Loewen)のスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の開閉が重いという記事を書きました。

100kg近いドアを支える戸車を新しいものに交換するんですが、その戸車がこの写真です。

本体はステンレスで出来ていますから非常に丈夫ですが、肝心のローラー部分はナイロンで出来ています。

普通の人は、スチールで出来たものが耐久性があっていいんじゃないかと思うかも知れませんが、ドアやレールに対して優しく対応してくれるのはナイロンのような素材なのです。

勿論、あまり重過ぎるとローラーが潰れてしまうかも知れませんが、ローラーが2つ付いた戸車をドア下に2個取り付けますから、支えるローラーは全部で4個になります。

メーカーによっては、戸車のローラーをスチールのものにするものもあるようですが、金属レールが変形したり割れたりするリスクがあったようで、錆も出ない樹脂製のものに採用し直す掃出しサッシも多くなりました。

何でも丈夫な方がいいという考えは、弱い部分を傷めるというリスクを考えていないとも言えます。柔道でも「柔よく剛を制す」という言葉があります。柔軟性があるものは、意外と強いかも知れませんよ。

<関連記事>: このドアだと、3~4人は必要です (2020年8月23日)

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掃出しサッシの動きが重い

大阪府の輸入住宅に住まわれているお客様から、スライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の開閉が重くて困っているとの相談を頂きました。

こちらのサッシは、ローウェン(Loewen)製の幅が2.4mもある大きなものですから、普段よく使うドアの開閉がしづらいのは、相当なストレスです。

こういう場合、原因となるのはドアの水平・垂直が狂っているここと、窓の下枠が上からの建物の重量負荷によって歪んでしまったことの2つが重なって引っ掛かりが生じているのが殆どです。(下枠の歪みは構造的な問題ですから、こちらを元に戻すということは出来ません)

もしそんな状況だとしたら、ドアの鍵の位置もずれてしまいますから、ロックが掛かりづらくなったり、最悪ロック金物やレバーが折れてしまったりという不具合も引き起こします。

次に考えられるのは、下のレールを走る戸車の不具合です。大きな強化ガラスがペアで入ったドアですから、戸車には相当な負荷が常に掛かっています。

長年使用すると、戸車が減ってしまったり、破損したりしますから、戸車を交換することもドアの位置調整と同時に行うといいかも知れません。

今回は、この戸車がレールから外れてしまって、ドアが床面の木製枠に当たってきていることも開閉が重くなっている原因の一つだと考えられますから、重量のあるドアを一旦窓枠から外して、戸車を交換した上で再度ドアレールに載せてやるという作業を行います。

ただ、100kg近い重さがあるドアを外す訳ですから、作業は複数の人間で行わないと危険です。おおよそこれだけのことをやってやれば、以前のようにスムースに開閉出来るようになると思いますが、実際の現場で他に要因がないかを注意深くチェックしたいと思います。

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ベランダの掃出しサッシは、雨漏れ注意

梅雨に入り、ここ名古屋でも長雨でジメジメした状況が続いています。

九州では大雨で相当な被害が出ているようですが、たまたま場所が九州だっただけで、東海地方には大雨は降らないなんて過信は禁物です。

台風や竜巻による強い風雨、線状降水帯は、どこに発生するか分かりませんし、想定外なんて言葉は地球温暖化には通用しません。

コロナ対策にも膨大な国費が使われていますが、今後頻繁に起こる自然災害に財政が追い付いていくとは到底思えないと考えるのは、私だけでしょうか。

火力発電所の輸出なんてバカなことを言っておらず、まずは、根本の温暖化対策を日本が率先して行ってこそ、災害リスクを低減出来るのではないかと思います。

まあ、余分な話はさて置いて、今回はポジー(Pozzi)社のスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の雨漏りについてご相談を頂きました。既にサッシメーカーもなく、施工したビルダーも倒産してしまったということで、長い間不具合が放置されてきた現場のようです。

ベランダに設置された窓ですが、通常掃出しサッシは、ベランダの床面から100mm以上高い位置にサッシの下端が来るようにしなければなりません。写真を見ると、ベランダの床を防水するグレーのFRP防水の立ち上がりよりサッシの下端が下にあるような感じがします。

FRP防水の立ち上がりは、100~150mm程度あるはずですから、明らかにサッシの位置が下過ぎます。これでは、台風などの強い風が吹く際は、サッシの下端から雨が吹き上がって室内に侵入する恐れが出てきます。

また、ポジーの輸入サッシは、雨仕舞があまりよくないものもあるようで、ペアガラスとドアのアルミ枠とが接する部分の防水処理が十分でなく、そこから雨が中に侵入してドアの木を腐らせるということがあるようです。

中から腐りますから、それが表に出てくる状況にまでなると、既に木の中の方は、手の打ちようがない程に腐っていますから、ペアの強化ガラスの重量を支え切れず、下枠が押し潰されてアルミのカバーが脱落してくるといった状態になります。

築10年程度で外壁を塗り直しする際にでも、サッシ下の防水処理やガラス周囲の防水施工を行っていれば、ここまでのトラブルはなかったかも知れませんが、今となってはサッシの高さ変更を含めた抜本的な修理を行う必要があるように思います。

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