持ち上げないと、交換だけでは不十分

持ち上げないと、交換だけでは不十分

豊橋市のお客様の輸入住宅にお邪魔して、窓の建具の交換を行ってきました。

輸入窓は、ペラウィンドウ(Pella)製のベイウィンドウ(台形出窓)。

三方に建具が付いていて、中央はFIX(ハメ殺し)、両サイドはケースメントサッシになっています。何れの建具も雨漏れによって建具の木枠が腐ってしまい、交換することになりました。

写真は建具を交換する前の様子ですが、一見何事もなくきれいに見えますね。でも、このベイウィンドウは相当な重量があり、しっかりと構造体に固定されていなかったせいで、出っ張った先端部分が5mm程下に垂れていました。

5mmと聞くと大したことないと思われるかも知れませんが、そのせいで両サイドの窓枠が平行四辺形に歪んでしまい、新しい真四角のケースメントの建具が窓枠に当たってしまいます。

また、窓が十分に閉まらなくなるばかりか、ロックの位置も変わってしまい、鍵を掛けることも難しくなります。今までの古い建具は窓や鍵の開閉も出来ていたことから、恐らく窓枠と一緒に建具も平行四辺形に歪んでいたのだろうと思います。

ただ、そうなってしまうと、歪みによって建具の木枠とガラスとの間に僅かな隙間が出来るでしょうから、それが雨漏れに繋がったかも知れません。

本当はベイウィンドウの下に支えを付けて、窓ごと持ち上げてやることが必要ですが、そうなると外壁の一部等を撤去したり、下地に補強材を入れたりしなければならず、大きな工事になってしまいます。

取り敢えずは、現状を工夫して何とかケースメントサッシを使える状態にまで持って行く方向で何とかしますが、将来的には出窓のリフトアップも検討頂かなくてはいけません。

だって、重い出窓が宙に浮いているんですから、自然に考えて支えがないとどんどん下がってしまいますよね。

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