ペアガラスの交換以外で修理は不能

ペアガラスの交換以外で修理は不能

兵庫県のお客様から、築25年の家で輸入上げ下げ窓のペアガラスの中がボロボロになってきたとの問い合わせを頂きました。

輸入サッシは、ミルガード(Milgard)の樹脂製シングルハングサッシ。

写真をご覧頂くと分かりますが、ガラスとガラスの間にあるスペーサーと呼ばれる部分が無数にひび割れしていて、全体的に酷く錆びています。これが、家中のサッシで起こっているとのこと。

この原因は、外からの雨水がガラスの周囲から入り込み、建具(障子)内にそれが溜ってしまい、最終的にスペーサーを徐々に劣化させた為です。

こういう場合、ペアガラスの2枚のガラスをそのまま再利用して、スペーサーだけを新しいものに交換して直せるとお考えの方がいらっしゃるかも知れません。

でも、ペアガラス内は湿気が入らないようにしなければなりませんし、ガラス自体も曇ったり傷が付いたりしていますから、ガラスメーカーは修理出来たとしても保証することはありませんし、そもそも保証出来ないものをお金を取って修理することをしてくれません。(万一クレームが発生したら、その責任や費用を負担する方が大変です)

ですから、不具合のあるペアガラスは、ペアガラスそのものを新しく交換する以外には直せないのです。

ただ、輸入サッシのガラス押え(押縁)を外すには慎重な作業と道具が必要ですし、ペアガラスはインチ単位で作られている為、新たなガラスを製作してくれるメーカーも限られます。

当然、ペアガラスを窓に入れる際は、雨水が将来入らないように対策をすることも必要ですから、私共のような交換が出来る専門家は少ない状況です。

お客さまは私の提案を検討するということですが、既に検討の余地は残されていないかも知れません。早急に家中の窓の修理が必要な状況です。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

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