接着されてたら、開かないわな

接着されてたら、開かないわな

昨日、以前修理をさせて頂いたことがある静岡県にある輸入住宅にお邪魔して、サッシの防水処理作業を行いました。

以前お伺いしたのは4年程前のことなんですが、その際「外壁の塗り直しなどで外部足場を組む際に、家中のサッシのガラス防水をやって下さい」という提案をしておりました。

そのことを覚えておいて頂いたお客様が私共に連絡を下さり、足場を組んであるので、窓の防水をやって欲しいというお話を頂きました。

こちらのサッシは、ハード(Hurd)製のものなんですが、建具のアルミカバーとペアガラスとの間に隙間が結構出来ていました。

恐らく、ガラスを建具に固定する為の防水テープが劣化して縮んでしまい、テープが薄くなった分だけ隙間が出来たのだろうと思います。

家中のサッシですから結構時間は掛かったのですが、何とか1日でやり終えることが出来ました。

その際、屋根にあるベルックス(Velux)製の天窓(トップライト)もメンテナンスをしていないということでしたので、そこの防水や気密パッキン材の交換も行うことになりました。

実は、この天窓についてお客様から開けられないというお話を頂いており、恐らくゴムのパッキン材が熱で溶けて窓枠にくっついてしまい、開けられないのだろうと思っていました。

写真は屋根に登って実際のトップライトの状態を撮影したものなんですが、上側のグレーの金属カバーが屋根に固定された窓枠を覆っているもので、つなぎ目を挟んで下側の金属カバーが開閉する建具を覆っているものです。

でも、ペアガラスの防水を行う為に、その2つのカバーを白いコーキング材で接着しているのが分かりますでしょうか。こうなると、開閉する建具が窓枠に固定されてしまい、窓を開けることが出来なくなります。

天窓の防水の為によかれと思いやったことだと思いますが、これをやった塗装会社さんの職人は全く窓の構造を理解していない状況でした。

この防水用のコーキングをきれいに取り除き、外装のカバー等を外した上で内部のウェザーストリップ(気密パッキン材)を交換したり、ガラスや取付けビスの防水処理を行ったりして、無事に作業を完了しました。

もし今回私たちにお客様から相談がなければ、今後ずっと天窓が開けられないという状態が続いていたでしょうね。

輸入住宅のメンテナンスについては、出来るだけ私共のような専門家に相談をして、その指導の下に修理業者さんにお願いして頂くとこういうトラブルはなくなるかも知れません。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。ご使用になりたい場合は、事前にその旨ご相談下さい。

| カテゴリー: メンテナンス   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。