昨日に引き続き、東京都のお客様の輸入住宅にお邪魔した際の不具合箇所について書かせて頂きます。
輸入窓は、昨日お話しした通りサーティンティード(CertainTeed)の樹脂製サッシなんですが、今日はハンドルをクルクル回すと横に開いていくケースメントサッシ(竪辷り窓)です。
こちらの窓は、写真のように少し窓を開くことが出来るのですが、これ以上開けようとしてもビクともしません。
最初は、窓の外で何かが当たっていて、それが邪魔して開かなくなっているのではないかと思いましたが、お客様が以前はもう少し開けることが出来たというふうにおっしゃっていましたので、当初から何かが当たっている状態だったという推測は違っているように思いました。
確かに、同じケースメントサッシは他にもあって、外壁や窓周りのモール材の納まりも全部同じようでしたから、もし外で何かが当たっているとすれば、他のサッシでも同様のことが起こるはずです。
そこで考えを改めて、窓を開閉させる為のオペレーターに何か不具合があるのではないかというふうに思い直し、オペレーターをサッシから外してみることを試みました。
ただ、開き方が少なかった為、普通のドライバーではスペースがなく、ネジを回すことが難しい状況でした。そこで特殊なラチェットレンチを用いてネジを外すことにしたら、見事にビスが外れオペレーターも取り外すことが出来ました。(何でも道具を揃えておくものですねぇ)
オペレーターのアームはハンドルを回しても全く動かない状態でしたが、ハンドルを回しながらアームも手動で一緒に動かすと、アームも動くことを確認出来ました。
つまり、開閉オペレーターの内部でハンドルの回転軸が折れていて、そこに連結しているギアが引っ掛かって回らないという状況のようでした。これではサッシ構造の知識や特殊工具を持たないサッシ屋さんは、太刀打ち出来ない仕事だろうと思います。
交換部材を手配出来ましたら、昨日のペアガラスと一緒に交換にまた伺いたいと思います。
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