ガラス交換の調査です

ガラス交換の調査です

週末、東京都のお客様からご相談を頂いたペアガラス交換の為の調査に伺いました。

輸入窓は、サーティンティード(CertainTeed)の樹脂製スライダー(片引きの引き違いサッシ)。

当時、カナダのサーティンティードの技術を導入して国内で製造していたクレトイシから、このサッシを調達したようです。

写真はガラスの実寸法を計測する為に、ガラスの周囲のガラス押え(押縁)を外した様子です。ガラス押えを外すと、ガラスとガラスとを接着している黒いブチルの接着剤が、ガラスの周囲を覆っているのが分かります。

これでペアガラスの中の気密が保たれているのですが、時折そのどこかに穴や隙間が明いて湿気が流入し内部結露を起こすこともあります。

今回は、ガラスに張り付けられた古いフィルムを外す際に、スクレイパーでガラスに傷を付けてしまったらしく、ペアガラスを交換しなければならなくなったとのことです。

他社のガラス押えは、通常「芋付け」と呼ばれる納まりの為、適切な道具さえあれば比較的簡単に取り外せるのですが、今回のものはコーナー部分が45度にカットされた「留め」という納まりになっているので、簡単には外すことが難しい状態でした。

それでもおおよその窓構造を理解していますから、時間と道具を駆使して慎重に四辺のガラス押えを外し、ガラスの全容が見えた状態で寸法計測を行いました。

写真の建具(障子)は可動側の建具ですが、引き違いサッシについて殆どの人は可動側もハメ殺し側(FIX)もガラスの大きさは同じと思い込んで、どちらか一方のみの寸法計測しかしないのですが、輸入サッシの場合それぞれの建具でガラスの大きさが微妙に違うということはよくあることです。

ですから、私たちは面倒でも両方の建具のガラス押えを外し、それぞれの大きさを測りました。案の定、左右の建具でガラスの大きさは微妙に違い、もしどちらか一方しか測らなければ、もう片方のガラスは新しいものに交換出来なかっただろうと思います。

何でも思い込みだけで仕事をせずに、面倒がらず愚直に作業を進めてこそ正しい施工をすることが可能となります。

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