何故か曲がっているんです

何故か曲がっているんです

お客様からメーカー不明の玄関ドアのドアヒンジを交換したいとの相談を頂きました。

まずは、どんなドアヒンジなのか写真を送って欲しいとお願いした処、こちらの写真を頂きました。

ドアヒンジをよく見ると、蝶番の噛み合わせの根元で金属の板が曲がっているのが確認出来ます。写真では分かりづらいですが、実はもう1枚の蝶番の方も曲がっている状況です。

このドアヒンジは、ピーチツリー(PeachTree)社のドアにしか付いていないオリジナルな蝶番です。非常に特殊な形状をしている為、ピーチツリー専用のものなんですが、肝心のピーチツリーは倒産してしまい、交換部材の供給はありません。

ただ、1ヶ所だけ供給してくれるアメリカの業者が存在しているのですが、それも在庫限りなのか、通常のヒンジと比べて価格も相当なものです。

屋外側のドア枠を見ると分かるのですが、ヒンジが真っ直ぐだと蝶番の合わせの部分がドア枠に当たって干渉してしまいます。そこで、干渉を避ける為に曲がったヒンジを使ったのだと思います。

ドア枠の形状(位置)を標準的な感じにすれば、普通のヒンジが使えるのですが、差別化なのかどうか分かりませんが、面倒くさい納まりで作っていたようです。(何故そうしたのかは、私共にも謎です)

ですから、ドア枠を変えないことには、平板のヒンジは基本的に付かない納まりなんですね。まだ何とか手に入りますが、そのうち入手不可になるでしょうから、欲しい人は早めに交換することをお勧めします。

これがなくなったら、壁からドアやドア枠を外して、標準的な納まりのドアに交換する以外方法はありません。それって、施工は結構大ごとなんですよ。

<関連記事>: 珍しいピーチツリー社製輸入ドア用ヒンジ (2019年12月14日)

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